宮澤賢治、風の世界

宮澤賢治の作品を彩る言葉と風を追って宮澤賢治の世界を訪ねよう。 賢治は風という言葉に何を託したか。風を描くためにどんな言葉を選んだか。 賢治は何を求めて風の中に身を置いたのだろう。 そこに少しでも近づきたくてページを埋めていく。
 
永野川2020年11月上旬
5日 10:00〜12:00  晴 18℃ 
 
 よく晴れて風もない探鳥日でした。
 二杉橋上には少し中州が出来ていましたが、流れが速い気がしました。
 睦橋手前でセグロセキレイが2羽、1羽、1羽現れ、その後公園で1羽、2羽、2羽、2羽、2羽、3羽、 赤津川大砂橋手前でも1羽、計18羽と大幅に多くなっています。
 ハクセキレイは、睦橋付近、川の東側の民家の屋根に3羽、そのうち1羽が空中に飛んでいる虫を捕らえていました。この辺りでは、川以外で目にするのは珍しいことです。大砂橋手前、川でも1羽で計4羽、近頃見ないことも多かったので珍しいことです。
 キセキレイも公園の川で1羽、秋になったな、という気がします。声も細く、体型もスレンダーな感じがします。多数のセグロセキレイから逃げ回っている感じでした。
 カケスが公園の川を越えて3羽が北の方へ飛んで行きました。腰の白や羽の樺色、飛び方も確認出来ましたが青い模様は確認出来ませんでした。大砂橋近くでも岸から岸へ飛んで行く姿、大岩橋近くでは鳴き声も聞こえました。
 カワラヒワが、大岩橋河川敷林上空5羽、赤津川岸上空3羽計8羽、通過しました。羽の繊細な黄色が現れて綺麗です。
 今年はカモ類が少ない気がします。コガモはやっと2羽現れました。カルガモも、公園の西池に20羽、赤津川に4羽、5羽計29羽のみでした。
 赤津川で少ないカルガモに混じってバン1羽。こちらも今年は少ないですね。
 カワセミが公園の川から飛び立って大きなエノキの上の枝に飛び移っていました。水辺の鳥なのに、時々木の上にいます。赤津川では2羽が縺れて飛んでいきました。
 赤津川の岸の電柱に止まっていたモズの1羽が小さな蛇を咥えていたようでしたが、落としてしまいそのまま飛び去りました。
 アオサギが少なく池に1羽のみ、ダイサギ9羽、数はその日によってかなりの差があります。
 ジョウビタキは大岩橋河川敷林で1羽と思われる声がしました。家の狭い庭でも時には4羽くらい確認するのですが、この辺りでは少ない気がします。
 大岩橋上流、河川敷林は、やはり宝庫です。いろいろな声が聞こえ始めました。ホオジロは公園と、ここで声を確認出来ましたが、何か別の鳥も来ているらしいのです。姿は見えないのですが、アオジやカシラダカが来る頃です。
大砂橋下の対岸の川原からシメが3羽飛び立って岸の木の中に消えました。もっとゆっくり見たかったのですが、その後は出てきませんでした。
 確実に、鳥が増えて来ています。出来ればもっと見ていたいと思う日々です。
 
カルガモ:赤津川で、4羽、5羽、西池に20羽、計29羽。
アオサギ:公園西池に1羽。
ダイサギ:滝沢ハム調整池に4羽、赤津川畔の田に1羽、1羽、公園に1羽、池に1羽、合流点に1羽、 計9羽。
バン: 赤津川に1羽。
モズ:合流点で1羽、公園で1羽、2羽、赤津川で1羽、1羽,計5羽。
カワセミ:公園の川で1羽。赤津川で2羽。計3羽
コゲラ: 大岩橋河川敷林で1羽。
ハシボソカラス・ハシブトカラス:特に目立った群れはいませんでした。
カケス:公園を渡って3羽、声1羽、大岩橋近くの山林から対岸へ1羽、声2羽。計7羽。
ヒヨドリ:特に目立たなかったが増えています。
スズメ:特に目立った群れはなく、数が減っている感じ。永野川睦橋付近土手に25羽の群れ。
ハクセキレイ: 睦橋手前の民家の屋根に3羽、池に1羽、計4羽。
セグロセキレイ:睦橋付近4羽、赤津川で2羽、公園で1、2、2、2、2、3,大岩橋付近で1羽 赤津川で1羽、計18羽。
キセキレイ:公園の川で1羽。
カワラヒワ: 大岩橋河川敷林で5羽、赤津川上空で3羽計8羽。
シジュウカラ:大岩橋民家の樹木に5羽、滝沢ハムの植え込みに3羽、計8羽。
メジロ: 大岩橋近くの民家の樹木に5羽。
シメ:大砂橋したの対岸の川原シメが3羽。
ジョウビタキ:大岩橋河川敷林1羽の声。
ホオジロ: 公園ワンド跡に1羽、大岩橋上の川原で1羽。
 
10日 晴 15℃
錦着山 9:30〜10:00
 よく晴れていましたが、光線加減であまり鳥が確認出来ません。
 ヒヨドリが山全体に飛んでいるようでした。
 メジロは確かにたくさん鳴いていますが姿が見えません。
 シジュウカラ1羽東面の大木でどうやら見ることが出来ました。
 ウグイスが1羽、南面の麓の藪で、地鳴きしていました。
 
赤津川、永野川
 トピックスは、カシラダカ。大岩橋と大砂橋の中間の河川敷で、小さな声と動きがありました。ホオジロかと思って、見落としそうでしたが、双眼鏡に入れると特徴的なカシラダカの冠毛でした。私の感覚がおかしいのか、割と大きく見えて、何度も見直しました。3羽、2羽まで確認出来ましたが、恐らくもっといると思います。
 合流点付近の川岸でモズ1羽、今日は少なくて滝沢ハム近くの植え込みで1羽、公園で1羽のみでした。
 ダイサギが目立ち赤津川で1羽、1羽、1羽、2羽、滝沢ハム調整池で4羽、大岩橋付近で1羽、1羽、計11羽でした。
 赤津川でカルガモに混じってカイツブリが1羽、コガモ1羽、2種ともまだ少ないですね。
 カルガモは公園の池26羽を最大に計40羽。ヒドリガモも公園の池に2羽きていました。
 カモ類の少ないのは河川工事の影響かも知れないとのことでした。二杉橋の直ぐ下、睦橋から高橋までの東岸に続いて、今日も新たに合流点で河川工事が始まりました。
 公園でハクセキレイの顔の黄色い若鳥1羽。暫くぶりで見ました。換羽中の若鳥とのお話でここでは珍しいことです。ハクセキレイは、赤津川1羽。公園の川でもう1羽、少ないが確認出来ました。
 カケスは大砂橋手前で、1羽が川を北へ渡って行きました。渡った先の藪のなかで3羽くらいの声が聞こえました。
 
 サクラは全部の葉を落とし、ユリノキは全部枯れ、景色が徐々に冬になっていきます。いよいよ探鳥の季節です。
 
カルガモ:公園の池で26羽、赤津川で1羽、4羽、6羽、3羽計40羽。
コガモ:赤津川でカルガモに混じって1羽。
ヒドリガモ:公園の池で2羽。
カイツブリ:赤津川で、カルガモに混じって1羽。
アオサギ:赤津川で1羽、公園川で1羽、池で1羽、計3羽。
ダイサギ:赤津川で1羽、1羽、1羽、2羽、4羽、1羽、1羽、計11羽。
モズ:合流点付近川岸で1羽、滝沢ハム付近で1羽、永野川川岸で1羽。計3羽。
スズメ:あまり目立ちませんでした。
ハクセキレイ:赤津川で1羽、公園の川で2羽(1羽が顔の黄色い若鳥)、計3羽
セグロセキレイ: 赤津川で3羽、羽1、1羽、大岩橋上の河川敷林1羽計6羽。
シジュウカラ: 滝沢ハム付近で3羽。
ホオジロ: 赤津川川岸で1羽。
カシラダカ:大岩橋大砂橋中間くらいの河川敷で5羽。
 
 
 
 







永野川2020年10月下旬
24日 10:00〜12:00 晴23℃
 やっと天気が回復しました。
 二杉橋から入ると、流入口の近くでカイツブリ2羽とカルガモ2羽がいました。カイツブリはすっかり冬羽になっていました。
 モズがとても多かった気がします。声が大きいせいもあって、当り一帯にいたように思えました。上人橋までに2羽、公園に2羽、大岩橋河川敷林で2羽、赤津川畔でも2羽合計8羽でした。
 ハクセキレイは公園で1羽だけ見つかりました。セグロセキレイは公園の川で2羽、1羽、2羽、赤津川で2羽計7羽となりました。
 公園で突然、ケッケッケという声がして、次に典型的なキジの声がしました。姿は見えなかったのですが久しぶりのキジでした。
 公園の上空をカワラヒワ16羽の群れが横切って行きました。なんとか羽の黄色から識別できました。季節が来たな、と思います。
 上空を10羽の別の群れが通り、白と黒の羽の色が見えました。セキレイが群れで上空を舞うことはないし、少し小さめなので、不思議に思っていましたが、その後、大岩橋河川敷林でも、山林に向かって飛ぶエナガとシジュウカラの混群にあったので、はっきりしました。
 メジロは混群ではなく滝沢ハムの植え込みで1羽確認出来ました。
滝沢ハムの調整池は使わなくなったのでしょうか。カモのような水に浮く鳥が見えなくなりました。今日はダイサギ1羽と、コサギが1羽来ていました。
 大岩橋から台風で流された道路をいつもより少し上まで登って見ました。道路は全く崩れ土砂が乗り上げていました。もう1年になるのですが。
 そこで、川岸の林から南の山林に渡る1羽のカケスを見ることが出来ました。羽の青い模様が見えました。この付近の山には確実にいるのですね。滅多にないのですが、たまに10羽くらいの群れが渡ることがあります。なぜかカケスに惹かれ、楽しみのひとつです。
 公園の川で一瞬カワセミが通り過ぎ、赤津川でも一瞬川岸の草むらに隠れ、声のみの出会いでした。
 大岩橋、大砂橋の間の川原でホオジロの地鳴きを2カ所でききました。とても懐かしいものを聞いた気がしました。
 大岩橋河川敷林でジョウビタキの声を聞きました。今季初です。我が家の庭でもその日の昼過ぎ、初めての声を聞きました。
 コガモは消えてしまったままです。こちらも冬鳥の代表です。早く戻ってほしいと思います。
 
キジ:公園の草むらで声。
カイツブリ: 二杉橋上に2羽、冬羽。
カルガモ:二杉橋近く2羽、公園東池18羽、西池14羽、4羽、赤津川9羽、2羽計49羽。
アオサギ:二杉橋から上人橋に1羽、西池に1、合流点に1羽、計3羽。
ダイサギ:滝沢ハム調整池に2羽、赤津川畔の田に1羽、1羽、計4羽。
コサギ: 滝沢ハム調整池に1羽。
モズ:二杉橋から上人橋2羽、公園で1羽、1羽、大岩橋河川敷林で2羽、赤津川で2羽計8羽。
カワセミ: 公園の川で1羽。赤津川で1羽。
コゲラ: 公園の大きなハリエンジュのに1羽。
ハシボソカラス・ハシブトカラス:特に目立った群れは見えなかった。
カケス:大砂橋近くの林から南の山林に1羽が渡っていった。
ヒヨドリ:特に目立たなかったが増えている。
スズメ:特に目立った群れはなく、数が減っている感じ。
ハクセキレイ: 公園の川で1羽。
セグロセキレイ:公園で2羽、1羽、2羽、赤津川で2羽。計7羽。
カワラヒワ: 公園上空で16羽の群れ。
シジュウカラ:公園上空の混群に5羽、大岩橋河川敷林で3羽、計8羽。
エナガ;公園の上空の混群10羽、大岩橋河川敷林で8羽計18羽。
メジロ:滝沢ハム付近林で1羽。
ジョウビタキ:大岩橋河川敷林で今季初の声を聞く。
ホオジロ: 大岩橋上の川原で1羽、2羽、計3羽。
 
31日
錦着山 9:30〜10:00 晴 17℃
 登り口で、カケスの声を聞き、期待していましたが姿が見えず、その後3度声が聞こえました。帰りに北側を廻ってみましたが、ついに見えませんでした。
 たいへんよい天気で見通しもよかったのですが、メジロ5羽、3羽、ヒヨドリ13羽しか見つかりませんでした。
 
赤津川永野川 10:00〜12:00
 今日のトピックスは、イカルです。
大岩橋を少しのぼったところの山林で、一瞬シメのような声が聞こえました。2羽いたうち1羽が、見えるところに出てきましたが、高い枝だったので、腹部からしか見えません。シメよりも少し大きく、腹部が白い印象が残りました。また飛んだとき羽の白い模様が目立ち、嘴も暗かったのですが黄色の印象が強く、声もシメとちょっと違います。家で鳴き声図鑑を聞くと、やはりイカルの地鳴きに近かったのです。
 何時もイカルは群れで、囀っている声しか知らないので、初めての経験でした。ここにはもしかしたら普通に棲息しているのかも知れません。これからが楽しみです。
 カケスは大岩橋付近の山林で声が聞こえたので期待していました。帰り際に河川敷林の木の枝で留った姿を見つけ、必死で双眼鏡に入れました。すぐ飛び立ちましたが、自分の方に飛んでくれたので飛ぶ姿をゆっくり観察できました。
 ヒドリガモが5羽、初めて公園の東池に現れました。町中の巴波川には、もう3週間前に来ているので、餌のある場所に行くものが増えてしまったのか、と思っていたのですが、少し安心しました。例年通り40羽くらいになってほしいものです。
 カワセミは合流点1羽、公園で1羽、1羽、大岩橋で1羽と、4羽確認出来ました。カワセミは清流の鳥では無いのでしょうが、見つけると安心します。
 青空が清み、これからの探鳥の日々を予感して楽しくなります。
 公園ではハナミズキが色づいてきました。
 
キジ:大岩橋したの公園の草むらで1羽。綺麗に色づいた♂を久しぶりで見た。
カイツブリ: 赤津川でカルガモに混じって1羽
カルガモ:赤津川で、1羽、13羽、公園の東池に8羽、西池に9羽、永野川二杉橋近く3羽。計31羽。
ヒドリガモ:公園東池に5羽。
アオサギ:赤津川に1、1、1、1、計4羽。
ダイサギ:滝沢ハム調整池に5羽、赤津川畔の田に1羽、1羽、1羽、1羽、永野川上人橋上に1羽計10羽。
モズ:合流点で1羽、公園で1羽、1羽、大岩橋河川敷林で2羽、計5羽。
カワセミ:合流点で1羽、 公園の川で1羽、赤津川で1羽、大岩橋上で1羽、計4羽
ハシボソカラス・ハシブトカラス:特に目立った群れはいなかった。
カケス:大岩橋近くの山林に1羽、1羽、河川敷林から南の山林に向かって1羽、計3羽。
ヒヨドリ:特に目立たなかったが増えている。
スズメ:永野川睦橋付近土手に25羽。
セグロセキレイ:赤津川で2羽、公園で2羽、1羽、大岩橋付近で2羽、計7羽。
カワラヒワ: 赤津川上空で7羽の群れ。
シジュウカラ:合流点で2羽、上人橋付近3羽計5羽。
ヤマガラ:上人橋近く山林で1羽。声のみ。
エナガ;上人橋付近でシジュウカラとの混群、12羽。
ジョウビタキ:大岩橋河川敷林1羽、永野川睦橋付近川岸で1羽。計2羽。
ホオジロ: 大岩橋上の川原で1羽。
ガビチョウ:大岩橋北詰先の民家から声1羽くらい。
 
 







永野川2020年10月中旬
13日 曇 22℃
 
錦着山 9:30〜10:00
 久しぶりに登りましたが、ヒヨドリの群れ13羽が舞っていて、モズも3羽くらいでしたがあちこちで鳴いていて、小鳥の声は消されてしまい、探せませんでした。ただメジロが1羽だけ確認出来ました。
 
赤津川〜公園〜永野川 10:00〜11:30
 赤津川に入りましたが、やはりモズ2羽がよく鳴いていて、合流点付近で1羽が小鳥の鳴き真似をしていました。公園で5羽、大岩橋付近で2羽と多く、9羽となりました。
 赤津川の刈り入れ後の田で、白いサギが7羽見えました。6羽までダイサギ、1羽がチュウサギでした。
 公園の滝沢ハム側の芝生のサクラに小鳥が群れていて、エナガの姿をゆっくり見ることができました。白く膨らんでいて黒い目をしていて、単純に可愛い姿でした。動きが速くて苦労しましたが、15羽まで数えました。シジュウカラは今日は多くて10羽まで数えることが出来ました。
 大岩橋山林の林縁で、エナガ16羽、シジュウカラ5羽確認出来ました。赤津川での1羽を含めてシジュウカラ16羽、エナガ31羽に会えた。公園のサクラ並木ではコゲラの声も聞こえました。
 公園の川で足元からカワセミが飛び立ちました。遊歩道の近くに留っているのを見落として歩いて逃げられることがあります。でも青い背は美しいことでした。永野川の睦橋付近でもやはり川岸から飛び立って、向こう岸に渡っていきました。
 公園上空で久しぶりに飛びが上空を舞っていました。
カルガモは赤津川19羽、15羽、8羽、公園14羽、永野川12羽、計68羽と多かったのですが、コガモは消えていました。昨日からの暑さを避けてどこかに行ったのかも知れません。
 セグロセキレイも赤津川2羽、公園で3羽、2羽、大岩橋付近電線で2羽、永野川上人橋付近で2羽と11羽となりました。
 3日前まで台風余波で雨でした。中州は少なくなっていましたが、水は意外に澄んでいました。1年前の今日の大洪水を思い、つくづく今の幸せを感じます。でも、まだ落ちた2カ所の橋は手が付けられておらず、決壊した道路も応急処置のみで、通行止めのままです。ニュースでは、山間部の砂防ダム200カ所も全く手を付けられていないそうです。ここで、もし洪水が起きたら、と思うと不安です。この楽観的な態度は、どういう根拠でなされているのでしょうか。
 鳥見のシーズンが始まっているのに、今旬は天気やその他の都合で1度しか行けませんでした。今度お天気が定まったら、ゆっくり見に来たいと思います。
 
カルガモ:赤津川19羽、15羽、8羽、公園西池14羽、上人橋〜睦橋12羽、68羽
アオサギ:公園西池で1羽。
ダイサギ:二杉橋〜上人橋1羽、公園川で1羽、滝沢ハム調整池で1羽。赤津川で6羽、計9羽。
チュウサギ:赤津川で1羽、
トビ:公園上空で1羽。
カワセミ: 公園池で1羽。永野川睦橋付近で1羽、計2羽。
コゲラ: 公園サクラ並木で2羽。
モズ:赤津川で3羽、公園で5羽、大岩橋付近で2羽計9羽。
ハシボソカラス・ハシブトカラス:時々姿が見える。目立つほどではない。
ムクドリ:赤津川沿い合流点付近の田で3羽。
カケス:大岩橋河川敷林1羽、山林で2羽計3羽。
ヒヨドリ:赤津川で25羽の群れ。大岩橋で20羽の群れ。
スズメ:増えて来ているが、目立った群れは見えなかった。
セグロセキレイ:二杉橋〜上人橋2羽、大岩橋付近で2羽、公園で3羽、2羽、赤津川で2羽、計11羽。
シジュウカラ: 赤津川で1羽、公園10羽、大岩橋付近阿林縁で5羽、計16羽。
エナガ:大岩橋付近林縁で、16羽、公園15羽、計31羽。
メジロ:公園のシジュウカラの群れの中に1羽。
 







永野川2020年10月上旬
6日 9;30〜11:30 晴 25℃
  久しぶりによく晴れました。
 上人橋から入ると、よい状態で中州ができていて、セグロセキレイが1羽ずつ2回飛んでいたほか、近くの水中でアオサギが1羽、川から何か捉えて捕食中でした。
 少し登った、睦橋のすこし手前の中州に、コチドリ冬羽に見える個体が時々向きを変えながらじっとしていました。小ぶりでアイリングが大きいようにも見えました。冬羽なので、顔の模様では区別できません。季節としては、もういないかも知れないので確信は持てません。
 カルガモ12羽、ダイサギ1羽も集まっていました。
 コガモが14羽、赤津川、泉橋手前に群れていました。この数は今季初です。やはり全て同じ色に見えて♂♀の区別は見分けられませんでした。
 赤津川の田には、たくさんの白いサギが見え、心して区別を試みました。
 チュウサギに見えるものが3羽、嘴の位置までは見えませんが、顔、体の大きさなどで判断しました。こちらも渡ってしまったかどうか不安でしたが、まだいる個体もあると教えていただきました。少し登った廃瓦工場の近くにダイサギ4羽、チュウサギ2羽が見えました。サギは何か皆一緒に行動しているように一緒に現れる気がします。
 その後、川を振り返ると、川の中にコサギが4羽来ていて、はっきり黄色い趾が見えました。
 大岩橋上の河川敷林から声がして、双眼鏡に入れるとエナガでした。なかなかカウントできませんでしたが、少しして一斉に飛び立って山林に向かってくれたので10羽とカウントできました。
 シジュウカラも滝沢ハムのクヌギ林で声がしていたのが、公園の方に飛び立ってくれたので数えることが出来、2羽ずつ4回、8羽確認出来ました。
 やはり大岩橋の河川敷林から、飛び出した鳥、一瞬ですが、羽根に青い色彩が見えました。カケスです。その後、山林から鳴き声が響きました。こちらも今季初です。
 
 青空の下、たくさんの今季初の鳥たち、そして珍しいお客さんコサギ、エナガ、シジュウカラの群れにも会えてよい探鳥となりました。季節の境目で判断が不安なことが多いのですが、早く自信を持って確認出来るように勉強したいと思います。
 なお、台風の影響で、その後天気に恵まれず、上旬2回目の探鳥には行けませんでしたので、6日の記録のみ投稿します。
 
カルガモ:二杉橋〜睦橋12羽、公園東池で9羽、西池で6羽、赤津川で4羽計31羽。
コガモ:赤津川、泉橋手前で14羽。
カイツブリ:西池で1羽のみ。
キジバト: 公園の川の中州で1羽、うずくまっていた。
アオサギ:二杉橋〜上人橋で2羽、公園で1羽、赤津川で1羽、1羽計5羽。
ダイサギ:二杉橋〜上人橋1羽、公園で1羽、赤津川で4羽、1羽計7羽。
チュウサギ:赤津川、田で3羽、2羽計5羽
コサギ:赤津川で3羽、1羽。計4羽
コチドリ:睦橋手前中州で1羽。
トビ:公園上空で1羽。
モズ:公園で3羽、大岩橋河川敷林で2羽計5羽。
ハシボソカラス・ハシブトカラス:時々姿が見える。目立つほどではない。
カケス:大岩橋河川敷林1羽、山林で2羽計3羽。
ヒヨドリ:目立った群れはいなかったが増えている。
スズメ:赤津川河畔で50+の群れ、その他群れでの移動が増えている。
セグロセキレイ:二杉橋から上人橋1羽、1羽、公園で1羽、赤津川で2羽、計7羽。
シジュウカラ: 滝沢ハムクヌギ林で8羽。
エナガ:大岩橋河川敷林10羽の群れ
 

 
 
 







今も続くイーハトーブへの道
 この時期はいつも私なりの「イーハトーブ紀行」を書いているのですが、今年は9月の賢治祭関係の行事はなくなり、また外出を控えなければ、という思いはまだ私の中では消えていないので、賢治ゆかりの地を訪ねることも出来ません。それで、私が感じた、イーハトーブ実現のために今でも続く活動を書いて見ようと思います。
T「久保川イーハトーブ世界」
 8月に「久保川イーハトーブ世界」を見学なさった方から、そこに広がる自然の素晴らしさと、それを支える千坂げんぽう師のお話を聞き、興味を持ち、少し調べてみました。
 場所は、環境省の「久保川イーハトーブ自然再生事業地」の指定では、一関市の久保川流域の羽根橋から上流の立石地域まで、宗教法人知勝院の所有地約25万平方b、岩手県と一関市が管理する久保川(支流 栃倉川も含む)以外の地域については、所有者の利用を妨げない範囲、となっています。
この地域は、昭和に入って形成された棚田、水源確保のための600を超すため池などが残る伝統的な里山里地でした。
 知勝院、千坂げんぽう師は、住職就任以来、歴史を活かした町興しを試みるなかで、1990年、平泉の「柳之御所遺跡」保存運動に関わられました。奥州藤原氏の栄華を築いた北上川の物流の跡を保存することは、現在の町興しにも重要なことというお考えからです。
 1994年、自然体験研修林として森林の購入を開始、北上川水系磐井川の支流・久保川流域の自然を活かすことに着手し、豊かであるはずの自然が損なわれていくことに気づきました。岩手大学学長平山健一氏が呼びかけた、北上川流域で川と関わる活動をしている人々が緩やかに連携し地域の発展を目指そうとする「北上川流域連携交流会」と連携しながら、荒れたままになっている放置林、人工林を購入し、墓石の代わりに低木を使う「樹木葬墓地」を発案、日本初の樹木葬墓地を1999年に年開始、さらに里山整備を進めました。
 墓石の代わりに使う木は、一関の生態系に合う木―久保川流域に自生している木しか使わないことにしました。その折りの地域の景観、生態系について調査の結果、北方性のブナと南方性のイヌブナがごく近くの低地に生え、自生の北限とされるザイフリボクが生育しているなどの特徴ある生態系であること、田の畦畔にはセンブリ、ショウジョウバカマ、 カタクリ、トキソウ、カキラン、アズマギク、キキョウ、オミナエシなどの山野草、ため池にはジュンサイ、ヒツジグサ、タヌキモなどの水草…これらの今では絶滅危惧種になっているような草本類が普通に生育していることが分かり、この流域を、作家宮沢賢治の心象世界中の理想郷から名を取り「久保川イーハトーブ世界」と名付けました。
 さらに積極的に生物多様性を再生し、恵み豊かな里地里山を次世代まで引き継いでいくことを目的とし、2007年には「久保川イーハトーブ自然再生研究所」が、2009年には、「久保川イーハトーブ自然再生研究所」と知勝院、東京大学大学院農学生命科学研究科保全生態学研究室が協同して「久保川イーハトーブ自然再生協議会」が成立しました。
 地域住民、都市住民との協同による外来生物の除去、林床管理の実施、小学生を対象とした観察会や自然環境学習など、地域活性化につながる取り組みを広く実施し、「久保川イーハトーブ自然再生事業」として、2012年度に閣議決定した「生物多様性国家戦略」に基づき環境省が選定する環境保護活用事業で、「生物多様性保全上重要な里地里山」に選定され、さらに 第14回 国土交通省の日本水大賞(環境大臣賞)も受賞しました。
 この活動の偉大さは、2020年の現在までも、営々と続けられていることではないでしょうか。
 2003年『樹木葬を知る本』(井上治代と共著 三省堂)、2018年『新「遊行」時代―長寿社会の生き方と里山の役割 』(岩井賢治と共著 )2019年「行政という暴力―巨大プロジェクト誘致にみる地方劣化の構図」(本の森)など、多数のご著書での活動も続けておられます。
 周囲の協力はもちろんですが、千坂師の博識と行動力、リーダーシップが、その原動力となっていることには間違いありません。
 この地域には「クラムボン広場」と名づけられた場所もあります。なぜ師が「イーハトーブ」の名を冠されたかも含めて、千坂氏がお書きになったものを転載させていただきます。声高に賢治のことを語るのではなく、その理念をもとに、何倍もの実績を積み重ねられた千坂師の深い思いこそ本当のイーハトーブに繋がるものと思います。


久保川イーハトーブ世界とクラムボン広場 住職 干坂げんぽう

知勝院の樹木葬は墓地だけを皆さんに提供するのではありません。墓地のある久保川流域の自然を皆さんに楽しんで頂くと共に、その自然の保全に努め、「里山、里川は人の手がある程度入らないといけない。」ということを実感していただく場となるよう努めています。研修などの体験活動を重要視しているのも、「人も草木も共に生かされている。」と気づくことが宗教的に肝要と考えているからです。

北上川流域は理想世界を「イーハトーブ」と名付けた宮沢賢治の故郷です。久保川流域は、賢治が理想とした様々な要素が詰まっています。


墓地のある所から徒歩で一時間(約四キロメートル)下流に位置する口グハウス悠兮庵は、久保川が大きく湾曲する所なので曲淵という地名の所になっています。ここの研修林(約二万四千u)で間伐していることはご存じの方が多いと思います。手を入れた結果、西斜面は二ッコウキスゲの群落が出現し、南斜面はヤマツツジの名所になろうとしています。

久保川のさらに下流に、前回の雑感「里川の発信へ」で紹介したトレッキングコース出発点の空中四阿などがある地域があります。ここの地域は、沢ガ二がいますし、久保川のご神木・ケンポナシがあります。

宮沢賢治の「ヤマナシ」(まま)という小品に沢ガニの兄弟が話題にした「クラムボン」という言葉があります。したがって、ヤマナシとケンポナシの違いがありますが、ナシつながりで、この言葉こそ、里川発信の根拠地にふさわしい名前と考え、この地域(約一万u)の名称を「クラムボン広場」としました。

今後、多くの方に愛されるよう自然保全に努めますのでご支援のほどお願い申し上げます。 「樹木葬通信 2006年5月15日発行 VOL31より」


参考
知勝院、久保川イーハトーブ自然再生研究所HP
環境省「久保川イーハトーブ自然再生事業 全体構想」2009年5月施行
久保川イーハトーブ自然再生協議会「久保川イーハトーブ自然再生事業」

U及川和男『イーハトーヴ通信』(新潮社 1992 ) の人びと
 最近、偶然手にしたこの本も、今あるイーハトーブを感じさせてくれました。
 山形村で短角牛の育成を成し遂げた木藤古徳太郎さん、徳一郎さん親子、岩泉町でムギワラギクの栽培、企業化に成功した坂本ゆりさん、沢内村で米作りを根付かせ、中国大陸にも広めた藤原長作さんの記録です。
 いずれも厳しい環境のなかで、理想を実現させ、なお淡々と生きている人びとを、著者は、詩「高原」で賢治の描く風景に潜む冷たい「ヤマセ」、「精神歌」の「マコトの草ノ種」が現実に播かれたこと、「稲作挿話」の少年に重なってくる老人の姿を感じなから、現実の記録のなかに賢治の理想の実現を感じさせてくれます。
 装幀のドイツ語「ohne hast,  aber  ohne Rast.」はゲーテ、シラーの作品への批判に対するゲーテの風刺詩「温順なクセーニエン」

Wie das Gestirn,
Ohne Hast,
Aber ohne Rast,
Drehe sich jeder
Um die eigne Last.

星のごとく
急がず
しかし休まず
人は皆
おのが負いめのまわりをめぐれ!(高橋健二訳)

のなかの一節でした。装幀にも込められた著者の想いが伝わります。著者(1933〜2019)は、疎開して一関市に定住された作家です。この著書を越えることは書けそうにありませんが、機会があれば詳しく書きたいと思います。

 以前、このブログでも取り上げた、一関の東北砕石工場跡地を「石と賢治のミュージアム」に保存発展させた一関市、方針次第で住宅地にもなりかねない17ヘクタール余の盛岡競馬場跡地の80パーーセント近くを、広場や公園、環境保全ゾーンに再生した盛岡市、それぞれ立場は違っても、イーハトーブへのアプローチではないかと思い、胸が熱くなる思いがします。