宮澤賢治、風の世界

宮澤賢治の作品を彩る言葉と風を追って宮澤賢治の世界を訪ねよう。 賢治は風という言葉に何を託したか。風を描くためにどんな言葉を選んだか。 賢治は何を求めて風の中に身を置いたのだろう。 そこに少しでも近づきたくてページを埋めていく。
 
種山ヶ原の風たち T
 種山ヶ原(たねやまがはら)は、奥州市気仙郡住田町遠野市にまたがる物見山(種山)を頂点とした標高600-870メートルに位置した高原地帯です。北上高地の南西部の東西11キロメートル、南北20キロメートルに及ぶ平原状の山で、物見山・大森山・立石などを総称して別名「種山高原」とも呼ばれています。宮沢賢治は、大正6年盛岡高等農林学校時代、地質調査のため初めて訪れて以来、何度となく歩き、童話「風の又三郎」や戯曲「種山ヶ原の夜」、その他多くの詩や短歌を残しています。
 
 
 〔朝日が青く〕(第二集補遺)
 
朝日が青く
ひかりはひどい銅なので
この尾根みちの樹の影は
みんな右手の谷の霧
寒天質なよどみのなかに
おぼろに黒く射込まれる
  ……その灰いろの霧の底で
    鳥がたくさんないてゐる……
まっ赤なあざみの花がある
樹をもるわづかなひかりに咲いて
巨きなカカリヤの花とも見える
そんなに赤いあざみの花
  ……この尾根みちにのぼってから
    まだ十分にもならないのに
    靴もづぼんも露でいっぱい
    流れを渉ったやうになった……
軍馬補充部の六原支部が
来年度から廃止になれば
〔約三字空白〕産馬組合が
払ひ下げるか借りるかして
それを継承するのだけれども
組合長の高清は
きれいに分けた白髪を
片手でそっとなでながら
ひとつ無償でねがひたい
われわれ産馬家といふものは
政策上から奨励されて
間にも合はないこの事業を
三十年もやってきた
さうしてそれをやったものは
みんな貧乏してゐると
さういふことを陳情する
  ……また山鳥のプロペラー……
もういまごろはちゃんと起きて
こっちが面白はんぶんに
山を調べに出ることを
手にとるやうに見すかしながら
何十年の借金で
根こそげすっかり洗ひつくし
教会のホールのやうになった
がらんと巨きな室のなかで
しづかにお茶をのんでゐる
  ……谷にゐるのは山鳥でない
    かなり大きな鳥だけれども
    行ったりきたりしてゐるところ
    それが到底山鳥でない……
はげしい栗の花のにほひ
送って来たのは西の風だ
谷の霧からまっ青なそらへ
岬のやうに泛んでゐる
向ふの尾根のところどころ
月光いろの梢がそれだ
そのいちいちの粟のやうな花から
風にとかされ無数の紐や波になって
ここらの尾根を通るのだらう
 
  ……この谷そこの霧のなかに
    三軒かある小さな部落……
東は青い山地の縞が
しづかに風を醸造する 
 
  「種山ヶ原」を詠んだ作品には、風が詠みこまれていることが多いのですが、この詩には風の表現が3カ所あり、また大変感覚的なので取り上げてみました。
 背景は種山ヶ原ですが、発想日付がありません。『新校本宮沢賢治全集第三巻 校異篇』によると〔朝日が青く〕は次のような推敲課程をへて成立しています。

「三六八 種山ヶ原 一九二五、七、一九、」(「春と修羅第二集」)の下書稿(一)はパート一から四までおおよそ170行に及ぶ長詩です。それぞれのパートがそれぞれの内容を中心にした独立して詩篇となります。推敲課程は次の通りです。
パート一→「種山ヶ原」定稿→改作「朝日が青く」春と修羅第二集補遺)
パート二→パート三→「〔行きすぎる雲の影から〕」(春と修羅第二集補遺)
パート三→パート二→「若き耕地技手のIrisに対するレシタティヴ」(春と修羅第二集補遺)
パート四→「種山ヶ原三」→〔おれは今まで〕(春と修羅第二集補遺)
関連作品〔高原の空線もなだらに暗く〕 (口語詩稿)
 
「種山ヶ原定稿」はパート一から成立して、それを改作したものが〔朝日が青く〕(第二集補遺)です。
 ここで一つの疑問は、詩中の「軍馬補充部の六原支部が/来年度から廃止になれば」です。
 「陸軍軍馬補充部」は、陸軍の外局の一つで軍馬の供給、育成および購買、軍馬資源の調査を管掌しました。岩手県水沢地方は1872(明治5)年から軍馬を供給したとの記録があり、1898(明治31)年に胆沢郡相去村(現金ケ崎町六原)に軍馬補充部六原支部が設置されました。日露戦争大勝により盛んとなりました。その後、軍備縮小の時代となり、1924年ころから廃止の噂が流れましたが、結局1925(大正14)10月で廃止になったということで、「種山ヶ原」発想の3ヶ月後には廃止になったことになります。
 1925年7月19日の発想段階で、賢治が来年度の廃止かと思っていたのかも知れませんが、一瞬この詩句はどうしても1924年のものに感じられてしまいます。賢治はこのころ花巻農学校の教師で、少し季節は違いますが、1924年4月29日、生徒を引率して軍馬補充部六原支部方面に遠足に行ったと言われています。(注1)
 一つの仮定は、賢治が、種山の産馬組合の事情を書き込むために、パート一から〔朝日が青く〕を独立させたとき、1924年に訪れた六原支部に関することを書き込んだとも推定されます。そこから〔高原の空線もなだらに暗く〕(口語詩稿)に発展した、ということでしょうか。(注2)
 軍馬補充部六原支部の統括下には種山出張所があり、種山の放牧場―藤沢放牧地、上野放牧地、高坪放牧地、大文字放牧地、姥石放牧地、菜種沢放牧地、小牧沢放牧地、鷹巣放牧地の各放牧地(名称は大正2年陸地測量地図5万分の1による)はその管轄下にありました。物見山を頂点として、周辺の放牧地が全て含まれ、賢治の詩に登場する種山ヶ原はほとんどが入っていました。賢治にとって風景と同様に、そこに生活する馬産農家の生活も身近なものだったと思います。
 「高清」は多くの詩に登場します。実在の人というよりも、複数のモデルから虚構化された農村の指導的立場にある人物であろうといわれています(注3)。
 関連詩〔高原の空線もなだらに暗く〕 (口語詩稿)にも「高清」が登場します。この詩では高原の夕景のなかに、馬の動きや世話をする人びとを中心に描き、「高清」については、〈……そこに四疋の二才駒 /あの高清の命の綱も /首を垂れたり尾をふったり /やっぱりじっと立ってゐる /蛾はほのじろく艸をとび /あちこちこわれた鉄索のやぐらや /谷いっぱいの青いけむり/この県道のたそがれに / あゝ心象の高清は /しづかな磁製の感じにかはる〉で終わっています。古くからの家業を守りながら、時代の波の中で没落せざるを得ず、でも誇りを保って静かに対峙している像を「しづかな磁製の感じ」に象徴させています。
 もう一つ、文語詩「開墾地落上」(文語詩稿一百篇)では、下書稿にある「村会議員」「高清」から見て、乾杯の音頭を取るような有力者となっています。
 
 1925年7月19日の種山ヶ原行きのコースは、同日日付「鉱泉とネクタイ」では夜明け前の星空が描かれていることから、前夜、岩手軽便鉄道の宇洞(現鱒沢)駅で降り、小友(現遠野市小友)を経て長野(小友長野地区)あたりで野宿したと推定されます。同じ日付で岩手軽便鉄道の最終列車に乗車した記述がある「岩手軽便鉄道七月(ジャズ)」があり、その日の最終便で花巻に戻ったと推定されます。
 「種山ヶ原」パート三の発展形、「若き耕地課技手のIrisに対するレシタティヴ」から推定すると、この日の目的は測量班と共に、測量の手伝いだったようです。
 
 種山ヶ原の状景を感じながら詩を追ってみます。
谷は深い霧に包まれ、朝日は青く煙っているのでしょう。樹木の影も鳥の声も皆霧の底に沈んでいます。「種山ヶ原」定稿に描かれる紫のアイリスは描かれず、「巨きなカカリヤの花とも見える」と形容されるほど赤い薊の花が描かれます。
 カカリアはキク科エミリア属の熱帯アジア原産の園芸種で、赤、オレンジ、黄色などがあり、どちらかというとオレンジがかった赤です。書簡228昭和2年4月9日冨手一宛の、「花巻温泉南斜花壇所要種苗表」にも記載があります。
 下書稿一には「センターレア モシャタとも/見え/あるひはバーバンク氏の高弟によって/新につくられた大きなカカリア」という記述も見られます。「バーバンク氏」はアメリカの園芸家ルーサー・バーバンク(1849〜1926)で、大正4年8月14日書簡9高橋秀松宛には、自分のことをバアバンクス ブラザアと称する位親近感を持っていたようです。なおセンターレア モシャタは宿根矢車菊です。
 「種山ヶ原」パート一下書稿には「あざみの花はここではみんな桃いろだ/花青系(アントケアン)は一つの立派な指示薬だから/その赤いのは細胞液の酸性により」とあり、土性に関心を持ち熟知していた賢治が、土性が酸性であることを感じ取っていたことがわかります。
 
 その後、軍馬補充部六原支部の廃止のことが物語られます。軍の奨励による軍馬の供給は農家にとって実りはなく、借金を重ねて家の中には家財道具などがなくなっています。だから廃止になったら放牧場などを無償で払い下げてほしいという陳情を考えている、冷静に幾分したたかに事態を見つめている組合長、高清を、「静かにお茶をのんでいる」という言葉に象徴させます。
 霧に煙っている谷には、ヤマドリ似た鳥がプロペラのように羽音を響かせていますが、なぜかここで、こだわってヤマドリを否定しています。
 
 強烈な栗の花の匂いが風に運ばれてきました。「谷の霧からまっ青なそらへ/岬のやうに泛んでゐる/広い高原の遙か向こうの尾根の辺り」には、栗の群落が月光色の花を付けているのが見えます。
栗のにおいを、「そのいちいちの粟のやうな花から/風にとかされ無数の紐や波になって/ここらの尾根を通るのだらう」と、まず香りを感じ、それを発する小さな花を感じ、さらに一つ一つ花から発する香りを感じ取り、さらに一つ一つを運ぶ風を「無数の紐や波」と表現します。香り―栗の花―風の連想の中で、香りは風に乗って、「紐」という形あるものとして捉えられているのです。賢治は共感覚者で多くの共感覚表現が見られ、鳥の声の流れ(音)を「紐」(形)と表現しています(注4)。
 栗の花を「粟(あわ)のやうな」と一つ一つ捉え、また「かげらふ」を「いくすじもの紐」と表すのは、〔朝日が青く〕定稿のみです。
 視線は東の方角の山に向けられます。東にははるかかなたの山が見え青くきれいな縞模様はこちらの霧とは別世界でそこで「風は醸造され」て、またこちらに戻ってくるのかもと思います。  
 この東の山地に目を向けるのは、〔朝日が青く〕のみで「種山ヶ原」下書稿一にも定稿にもありません。さらに「風を醸造する」と風の表現になるのは〔朝日が青く〕定稿で初めてです。風が吹き去るだけでなく、新しく生まれ、循環していくことを、はっきりと言いたかったのかも知れません。栗の花の香りのない、そのままの風が生まれてくることを願っているのかも知れません。
 
 「この谷の霧のなかに三件かある小さな部落」、これは種山ヶ原に馬を放牧している農家でしょうか。かつて訪れた立石で、切り立った崖のはるか下で、そのような集落を発見したことがあります。「風の又三郎」で、馬を放牧している家族が住んでいたような……。切り立った崖は、少年が遭難しかけた場所なのか、地理感覚も現地踏査も少ない私には確信が持てず自分だけの思いとなっていましたが、私の想像を裏付けする記述を伊藤光弥氏の著作(注5)に見つけました。以下に記します。
 種山西麓、江刺側には「荒廃裸地」が多く、上閉伊郡の上野放牧地まで馬を預けなければならなかったと推定されます。大正2年陸地測量地図によると物見山から西の立石に至る郡境の稜線沿いには数カ所の散岩の記号があります。江刺郡地質調査に参加した賢治が江刺郡井手村から出した、書簡39大正6年9月2日保阪嘉内宛ハガキには丸坊主の山と数本の赤松、「かなしめるうま」という注釈の付いた馬の絵が描かれ、まさに「荒廃裸地」の姿です。
 上の原(上野放牧地 大正2年陸地測量地図による名称)に行って迷った嘉助は、底なしの谷や野馬、物見岩をみたりする可能性があります。嘉助の家は山本(奥州市江刺米里山本)にあったと仮定すれば、盛街道から井手にも出られ、谷二つ越えて木細工小学校にも通えたことになります。
 
 〔朝日が青く〕を発想したとき、「種山ヶ原」の自然の中で、繰り広げられる、馬産農家のことがよぎったのでしょうか。
 種山の酸性土壌のこと、荒廃裸地のこと、そこに生きる馬たち、人びと、取り巻く風……。その状景を振り返ったとき、一層の愛着を込めて丁寧に風を描き直したのかも知れません。
 私は垣間見たに過ぎませんが、種山ヶ原には、自然そのものの美しさと風があります。賢治が描きだす風景を、これからも少しずつ綴っていきたいと思います。
 
注1「196陸軍軍馬補充部六原支部」 
  brog goone.jpsuzukikeimori「宮沢賢治の里より」2009年9月
 2杉浦静「心象スケッチ「種山ヶ原」(一九二五、七、一九)から(〈高清〉連作へ―軍馬補充部六原支部廃止の余波――(『国語と国文学』令和2年5月特集号第九巻十七号 1158号 2020年5月 東京大学国語国文学会)において、この点について詳細があり、「軍馬補充部六原支部廃止の報道から、心象スケッチ「種山ヶ原」および高清連作は始動したといってもよい」とある。
3信時哲郎『宮沢賢治「文語詩稿一百篇」評釈』 和泉書院 2019
4「春谷暁臥」(春と修羅第二集)
「……羯阿迦(ぎゃあぎあ)居る居る鳥が立派に居るぞ/羯阿迦(ぎゃあぎあ)まさにゆふべとちがった鳥だ/羯阿迦(ぎゃあぎあ)鳥とは青い紐である……」
5伊藤光弥『森からの手紙』 洋々社 2004



テキストは『新校本宮沢賢治全集第三巻』に拠る。
 
 
 







永野川2020年5月下旬
24日 9:30〜11:30 晴 27℃
 少し雲もありましたが、風もなく歩きやすい日でした。
 二杉橋からはいると、昨日までの雨で水かさが増し、中州はほとんどありません。ウグイスが2カ所で鳴いていましたが、近くでは鳥の姿はほとんど見えませんでした。
 河川敷などの緑は、ほとんどがイヌムギの穂と菜の花の実でした。二杉橋近くの西岸で少しヨシの伸びている場所がありますが、近くまで土手が崩れており、工事が始まるとそこまで護岸になってしまうのかも知れません。
 ワンド跡に少し伸びているのはどうもススキのようです。川岸の抉られているところにはヨシはなくなっています。なぜヨシが良いのか……、確かに緑が美しくて豊かです。それと乾燥化してない証しなのかも知れません。
 イヌムギの生えてしまった芝生に除草剤をまいてしまったようですが、イヌムギのような背の高い草は枯れないので、せめて刈ってからにしてほしいと思います。
 オオヨシキリは、上人橋近くで聞こえました。以前の場所では聞こえませんでした。バードリサーチのお話では、永野川のようなヨシ原の部分が狭いところでは、移動しながら棲息しているとのことでした。
 コチドリは2回続けて見えませんでした。
 カイツブリは公園の池にも赤津川でも見られませんでした。
 
キジ:上人橋近くの道路際に1羽、雄の色に変わったばかりのようで、まだ小さく、車が来ると岸の草陰に隠れるのですが、丸見え、という感じです。赤津川泉橋付近で1羽、計2羽でした。
カルガモ:上人橋付近で1羽、合流点でカワウとともに1羽、赤津川で2羽、計4羽、めっきり少なくなりました。
カワウ:合流点で1羽が潜水していました。
ダイサギ:公園で1羽、赤津川の上流の水田では、耕耘機が耕しているそばを離れませんでした。掘り返される生物を狙っていたのかも知れません。
アオサギ:大岩橋近くの水田の中に1羽、佇んでいました。
トビ:上人橋付近の山林の上空を舞っていました。
カワセミ:公園の中の川を一瞬声が聞こえて、振り返ると下っていくのが見えました。
ハシボソカラス・ハシブトカラス:時々姿が見えますが、目立つほどではありません。
ヒバリ:赤津川で、定位置3カ所囀っていました。
ツバメ:上人橋付近で1羽、公園で3羽、合流点で2羽、赤津川で1羽。7羽、と少なめでした。イワツバメは見えませんでした。
ヒヨドリ:今日は目立った群れはいませんでした。
ウグイス:二杉橋〜睦橋の間で2カ所の定位置。上人橋付近で1羽。大岩橋上流でも3カ所、一度は珍しくタニワタリが聞こえました。合流点付近でも1カ所で、計7カ所になりました。
ハクセキレイ:二杉橋近くで1羽のみでした。
セグロセキレイ:二杉橋から上人橋手前までに3羽、公園に1羽、大岩橋上に1羽、赤津川で1羽で、計6羽になりました。
カワラヒワ:二杉橋から睦橋の間の浅瀬で2羽、暑くなったので水浴びでしょうか。
ホオジロ:大岩橋河川敷林で3カ所で囀りが聞こえました。
ガビチョウ:大岩橋付近では、いなくなりました。
 
28日 晴 27℃
錦着山 9:00〜9:30
 川沿いで少ないときには、ここではツバメが多いようです。10羽ほど舞っていました。
 川沿いにはいなくなったガビチョウが鳴いていました。1羽ほどで、あまり大きな声ではなく、一瞬小鳥の声かと思いました。

赤津川、永野川 9:30〜11:30
 ムクドリが目立って、数羽ずつ飛んでいました。
 ヒバリ、ウグイスなど常連の声が、少なく感じられました。
 イワツバメは7羽、橋の近くで見られました。確かに1羽が橋桁に出入りするのを見たので、ここで営巣は確実だと思います。
 二杉橋から上に、睦橋との中間くらいまでが通行止めになりました。10月まで、9:00〜17:00までとのことです。暑くもなるので、早い時間に行けば入れるでしょう。ここは護岸で固められていない岸なので以外と鳥が多く、また西岸からは川が見えないので、なんとかこちらから見たいと思います。
 ノバラが咲き始めましたが、ぐっと数が減ってしまったようです。洪水で川沿いが変化してしまったためかも知れません。
 
キジ:大岩橋河川敷林から声のみ聞こえました。
カルガモ:合流点付近で6羽が一緒にいました。
カイツブリ:営巣を期待していたのですが2カ所ともいなくなりました。
キジバト:赤津川泉橋付近の民家から川へ2羽が飛びました。
カワウ:赤津川で1羽が下って行き、上人橋下で2羽、下って行きました。
アオサギ:上人橋〜睦橋の間で、上空を1羽ずつ2回遡っていきました。
ダイサギ:上人橋〜睦橋の間で、上空を1羽が遡って行きました。
コゲラ:公園のサクラ並木で1羽声が聞こえましたが、姿は見えませんでした。
ハシボソカラス・ハシブトカラス:時々姿が見えますが、目立つほどではありません。
シジュウカラ:上人橋付近の山林から賑やかな声が聞こえました。2羽にカウントしました。
ヤマガラ:公園出口付近のサクラ並木から、シジュウカラとは違った、確かにヤマガラの声が聞こえました。しばらく探しましたが見つかりませんでした。
ヒバリ:錦着山裏の田も定位置で2羽、赤津川河畔の田で1カ所で2羽。計4羽。
ツバメ:赤津川で5羽、二杉橋から上人橋までに5羽、計10羽。
イワツバメ:赤津川陶器瓦店付近で計7羽、
ヒヨドリ:今日は目立った群れはいなかった。
ウグイス:大岩橋上流で1羽。上人橋〜睦橋までに1カ所、二杉橋〜睦橋の間の定位置を工事のため確認出来なかったので計2カ所のみでした。
ムクドリ:合流点付近で計9羽、上人橋付近で1羽。計10羽。
スズメ:あまり目立ちませんでした。
ハクセキレイ:見えませんでした。
セグロセキレイ:工業高校前の水田で2羽発見、帰り道を変えたので範囲外かも知れませんが。
カワラヒワ:合流点付近で囀りと普通の声が一緒に聞こえました。
ホオジロ:上人橋から睦橋までに4羽囀っていました。うち1羽が、土手の数十センチの葛の蔓の最頂部にとまって囀っていました。とても不安定な場所に思えましたが。
ガビチョウ:川の周辺では聞こえなくなりました。昨年より生息数が少ないのかもしれません。
 
 







永野川2020年5月中旬
14日 9:30〜11:30 晴 25℃ 
 出かける前から風の気配がして、時折、自転車が倒れるくらいの強風が吹きました。川沿いは風が強いので心配していましたが、赤津川畔に行ったときは弱まってくれて助かりました。風のせいもあって鳥種も数も少なめでした。風が吹くと木々の緑が輝きを増しますが、何か集中できなかった気がします。
 ユリノキが綺麗な黄色とオレンジのグラデーションを見せて咲いていました。この木は外来種ですが、行政推奨の木のようで、幾ら伸びても伐採されません。ハリエンジュも外来種の代表のようなものですが、私が好きな木の一つです。土手の土留めのために移入されたせいか、幼少時代から甘い香りと白い花が身近にありました。
 このところ伐採が進み(どうも外来種という理由で)、蜜蜂が蜜を取れなくなって、蜂蜜の値段の高騰の一つの原因になっているようです。外来種も行政の力で広められて現在は立派に居場所を認められているものはどれくらいあるのでしょうか。
 
今日の鳥たち
 今日のトピックスはオオヨシキリです。赤津川畔の瓦の廃工場の掘り割りの周辺の草むらで、はっきりした声で鳴いていました。調べたら2年ぶり、その時は公園の川岸のヨシでした。公園のヨシもあまりなく、いるとは思わず見過ごしているのかもしれません。でもあの声、聞き逃すことは無いとは思いますが。
 カルガモ:二杉橋付近に2羽、合流点に4羽。4羽は、もう今年のヒナが大きくなった家族かと思われる位、密接な感じがしました。既に全て親くらいの大きさですから、早すぎるかも知れませんが。コガモは、さすがに渡ってしまったのかいなくなりました。
 カイツブリ:公園の池に1羽。他の鳥が全くいなくて、小さく見えました。赤津川のインタ―から2番目に近い橋の近くで1羽、2カ所ともツガイでないのは少し心配です。
 カワウ:合流点で1羽が潜水していた所に、もう1羽がきてずっと一緒にいました。近くにカルガモ4羽もいて、ここは水量もあって中州もあり、鳥にとって良い場所なのかも知れません。
 アオサギ:睦橋から上人橋の間で上空を北に向かって飛んで行きました。
 ダイサギ:睦橋から上人橋の間で上空を1羽北に向かい、公園の川で2羽、水中にいました。
 イカルチドリ:上人橋近くで、ピッピッピッピという声で鳴いていましたが姿は見えませんでした。
 ハシボソカラス・ハシブトカラス:時々姿が見えるのですが、目立つほどではありません。
 ヒバリ:赤津川河畔の田の1カ所のみでした。かなりの場所で田植が終わっていますが、まだ麦は刈られていません。どこに行ったのでしょうか。
 ツバメ:二杉橋から上人橋までに、1羽、4羽、1羽、公園で2羽、4羽、合流点付近で4羽、2羽、赤津川で2羽、計20羽いなりました。
 イワツバメ:赤津川陶器瓦店付近で3羽いました。
 ヒヨドリ:今日は目立った群れはありませんでした。
 ウグイス:二杉橋〜睦橋の間で2カ所の定位置、上人橋近くで2カ所、大岩橋上流でも囀り。計5カ所になりました。
 ムクドリ:赤津川で5羽。
 スズメ:あまり目立ちませんでした。
 セグロセキレイ:睦橋手前に、顔全体がグレイの幼鳥1羽見つけました。成鳥は上人橋までに1羽、大岩橋と大砂橋の中間点くらいで2羽。計4羽でした。
 カワラヒワ:公園の中州に一瞬鳴いて1羽が舞い降りました。水浴びのつもりかもしれません。すぐいなくなり、ゆっくり見なかったのは残念でした。
 シメ:ついに見えなくなりました。来季までのお楽しみです。
 ガビチョウ:今日は聞こえませんでした。先先回、先回とだんだん遠くなる感じだったので、他の場所へ行ったのかも知れません。
 
17日 晴 26℃
 
 暑さが増してきました。季節の変わり方が早いような気もします。滝沢ハム側から公園を眺めると、ヨシやススキが雑草とともに茂っているように見えます。削られてしまった岸もありますが、台風の恩恵でここには土が流れ込んだせいかもしれません。いずれ刈られるかも知れませんが、しばらくは緑を楽しみたい気分です。
 工事が始まったのは二杉橋下からなので、もう暫くは探鳥を楽しめそうです。
 
錦着山 9:30〜10:00
 トピックスはハルゼミです。
頂上で、セミの声が聞こえ、今鳴くのはハルゼミしかないと思いましたが、那須高原などでしか聞いたことがなかったの半信半疑でした。帰ってネットで調べると、このリズムで鳴くのは、ハルゼミしかいなかったので、確認しました。松が植栽されていますので、そこにいるのかも知れません。
 バードリサーチのお教えでは、宇都宮市内でも、松のある所では棲息しているとのことでした。いつまで鳴いているか、楽しみが一つ増えました。
 
 下にはほとんどいなかったツバメが頂上に14羽舞っていました。
 ヒヨドリが賑やかでした。
 エナガが1羽で大木の枝を移動していました。
 ウグイスの声は1カ所しか聞こえませんでした。
 
永野川赤津川
10:00〜12:00
 先回のトピックス、オオヨシキリが、ぐっと下った、赤津川永野川の合流点付近の川岸の草地で鳴いていました。至近距離でしたが姿は見えませんでした。河川敷を見渡すと、ヨシやススキが元気に伸び始めたようでした。
 イワツバメが7羽、今季で一番多く見られました。
 
 キジ:大岩橋付近の田と山林の方から声のみ聞こえました。
 カルガモ:赤津川で2羽、公園で1羽、赤津川せ2羽、1羽で計6羽
 カイツブリ:公園の池、赤津川でも見られませんでした。
 カワウ:合流点で1羽が潜水していました。
 キジバト:赤津川で、民家の屋根に3羽が一緒に留まっていましたが、1羽ずつ川沿いの電線に飛び移りました。
 ダイサギ:泉橋上で1羽水中を歩いていました。ずっと上流の水田のなかで、ザリガニを咥えている個体を見つけました。とても苦労しているようで何度も咥え咥え直していました。
 コチドリ:2回続けて見えませんでした。
 トビ:公園の上空で旋回していました。
 ハシボソカラス・ハシブトカラス:時々姿が見える程度です。
 ヒバリ:錦着山裏の田で囀り、赤津川で、1羽が上空を舞って囀り、もう1羽が下で囀り、計3カ所でした。
 ツバメ:錦着山頂上では多かったのに、下では少なく、公園で3羽、永野川で3羽のみでした。
 イワツバメ:赤津川陶器瓦店付近で7羽カウントできました。ここではツバメは見られませんでした。この橋桁に営巣しているようにも思われますが、はっきりしません。
 ヒヨドリ:錦着山と違って、目立った群れは見えませんでした。
 ウグイス:二杉橋〜睦橋の間で2カ所の定位置、大岩橋上流でも3カ所。計5カ所で囀っていました。
 ハクセキレイ:赤津川で2羽のみ、一瞬で消えました。
 セグロセキレイ:二杉橋から睦橋手前までに1羽。
 カワラヒワ:公園のサクラと、大岩橋河川敷林で囀りが聞こえました。
 ホオジロ:大岩橋河川敷林と永野川上人橋付近で囀っていました。上人橋から二杉橋間では地鳴きしているもの2羽で計4羽になりました。
 ガビチョウ:聞こえませんでした。
 
 
 







永野川2020年5月上旬

5日 9:30〜11:30 晴 25℃
 二杉橋から入りました。付近にはウグイスの囀りが聞こえるのみでした。
 
以下鳥種別に記します。
キジ:大岩橋付近の田と、河川敷林で、ひょっこり現れました。
カルガモ:二杉橋付近には見えず、少し登った所の水中に2羽、公園の川に2
 羽、1羽、赤津川に4羽で9羽のみでした。公園の池からカモ類は消えました。
コガモ:赤津川陶器瓦店の上流、岸の草に隠れるように1羽、1羽でいるのを
 見るのは珍しい気もします。近くに、もう1羽がいたのかも知れません。
カイツブリ:公園の池に1羽。池には他の鳥は全くいませんでした。赤津川のカイツブリは見つかりませんでした。
キジバト:高橋付近の大きな民家の屋敷林に、田から飛んで来た瞬間に一声鳴
 きました。
アオサギ:上人橋上空を飛んでいました。今日は他にはサギ類には会えません
 でした。
コチドリ:睦橋下の中州で4羽が一緒に走り回っていました。ここで4羽
 一緒のところを見るのは初めてです。鳴き声は聞こえませんでしたが、過眼線の太さと黒さで確認しました。
イソシギ:睦橋下の中州で、声のみ聞こえました。
ノスリ:大岩橋上流の南側山林で声のみきこえました。先回と同じ辺りでし
 た。
トビ:上人橋付近で上空を舞っていました。
ハシボソカラス・ハシブトカラス:時々姿が見えますが、目立つほどではあり
 ませんでした。
カケス:大岩橋付近の山林から川を越えて北岸の樹木に飛んでいく3羽の鳥の
 群れが見えました。気になって双眼鏡に入れると腰の白さが見えました。ヒヨドリのように鳴きながら飛ばなかったので気になったのでしょうか。もう今季最後かも知れず良い出会いでした。
ヒバリ:赤津川河畔の田のなかで2カ所囀りが聞こえました。1羽が囀りなが
 ら上空で舞っていたほか、錦着山裏の田も定位置で一カ所で囀り、計4カ所になりました。
ツバメ:二杉橋から上人橋までに、3羽、1羽、3羽、公園で2羽、大岩橋付
 近2羽、赤津川で2羽、計9羽になりました。
イワツバメ:赤津川陶器瓦店付近で4羽鳴きながら舞っていました。いつもこ
 の橋の近くにいるのはどうしてでしょうか。巣があるのかも知れません。
ヒヨドリ:今日は目立った群れはいませんでした。
ウグイス:二杉橋〜睦橋の間で2カ所の定位置、大岩橋上流と計3カ所で囀り
 ました。
ムクドリ:赤津川で4羽でした。
スズメ:あまり目立ちませんでした。
ハクセキレイ:公園で3羽のみ確認しました。
セグロセキレイ:二杉橋から睦橋手前までに2羽、公園で1羽計3羽になりま
 した。
カワラヒワ:合流点のサクラで、囀りでは無い、可愛い声で鳴いていました。
シメ:いなくなりました。これも一つの季節の終りでしょうか。
ホオジロ:大岩橋河川敷林で1羽、永野川上人橋付近1羽、囀っていました。
 囀りに気を取られるためか、地鳴きや鳴いていない鳥はほとんど見えません。
ガビチョウ:大岩橋と大砂橋中間辺りの南側の山林から、一瞬珍しい声が聞こ
 えました。少ししてガビチョウだと思いだしました。賑やかに、一定のリズ
 ムを持って鳴き続けます。確かに2カ所以上にいたと思います。声はきれい
 なので取りあえず嬉しいのですが、在来種との関係はどうなのでしょうか。
 
 少し暑く、そろそろ早朝探鳥を考えないと行けないのかも知れません。何本か切り残されたトチノキが花を付け、クルミ、クワノキも咲きました。今年は、総じて花のつきがよいようです。いままで気づかなかったのですが、ヂシバリが明るい大きめの黄色い花をつけていました。
 
8日 晴 23℃
 風がいくらかありました、が苦になるほど強くなりませんでした。
 
錦着山 9:30〜10:00
 ウグイスの囀りが麓から聞こえ、ずっと大きな声で鳴いていましたが、一カ所からのようでした。
 ヒヨドリの出入りも多いようです。
 シジュウカラの少し変わった鳴き方が聞こえましたが、その後、いつも聞く声に変わったので、恐らくシジュウカラだと思います。
 メジロがサクラの木で囀っていました。規則的で賑やかな声です。
 キジバト2羽が南面を下って行きました。
 ツバメは1羽のみでした。
 
永野川・赤津川 10:00〜12:00
キジ:合流点の河川敷で、まだ残る菜の花と草の緑が川を埋めて一面に広がっ
 て見えるなかに1羽、写真になる風景でした。滝沢ハム近くの田でも1羽
 で、計2羽となりました。
カルガモ:合流点付近に2羽、赤津川の水田のなかに4羽、川に2羽、2羽、
 池に1羽、上人橋から二杉橋までに6羽、計22羽となりました。やはりツ
 ガイと思われるものが多いですね。
コガモ:合流点で5羽みつけました。先日は1羽のみで、もう渡ってしまった
 と思っていたのですが。
カイツブリ:いつもの場所に見えませんでした。
カワウ:睦橋ふきんで北へ向かって飛んで行きました。
アオサギ:赤津川で突然目の前に1羽現れました。上人橋上空を1羽飛んでい
 きました。
ダイサギ:二杉橋すぐ上で水の中を1羽で歩いていました。至近距離で口角と
 眼の関係がはっきり見えました。緑色は見えませんでした。
コチドリ:睦橋下の中州で今日は1羽のみでした。
トビ:上人橋付近で上空を舞っていました。
モズ:高橋付近の川岸で、一瞬動きがあり低木に留まりました。近頃は目につ
 くところに出てこないのは営巣中でしょうか。
ハシボソカラス・ハシブトカラス:あまり目立ちません。
ヒバリ:赤津川河畔の田で3カ所、錦着山裏の田も定位置で1カ所計4カ所で
 した。
ツバメ:二杉橋から上人橋までに1羽、滝沢ハム付近で4羽、大岩橋付近で5
 羽、計10羽。
イワツバメ:赤津川陶器瓦店付近で4羽が次々に白い腰を輝かせて現れまし
 た。いつもの場所ですが、やはり会えるのは嬉しいことです。
ヒヨドリ:今日は目立った群れはいませんでした。
ウグイス:大岩橋上流1カ所、二杉橋〜睦橋の間で2カ所の定位置。
 他に上人橋付近の電線で囀っている1羽がいました。今季初めて姿を見まし
 た。電線で囀るのを見たのは、今までで初めてかも知れません。
ムクドリ:合流点で1羽のみ。
スズメ:あまり目立ちませんでした。
ハクセキレイ:公園の1羽のみ、セグロセキレイは見えませんでした。下り坂
 だとスピードの関係で見落とすことがあるのでしょうか。
カワラヒワ:合流点、滝沢ハムの雑木林で2カ所の囀りのみでした。
シメ:滝沢ハムの林で、上空を飛ぶ白い腹部のみを見ました。まだ残っていて
 くれたようですが、いよいよこれが最後かも知れません。
ホオジロ:永野川高橋付近、低木で囀り、1羽のみでした。
ガビチョウ:大岩橋と大砂橋中間辺りの南側の山林から、先日よりも小さめの
 声が聞こえましたが、遠かったのかも知れません。眼で確認しなくてはなら
 ないのですが、せめて声だけでも記録したいと思っています。
 
 大岩橋上流の大きなキリが花を付けました。昔を思い出す花です。ハリエンジュも五分咲きで、なぜか心がときめきます。これも、田舎の中学校の近くにたくさんあったせいかもしれません。ユリノキも綻び始めました。
 そろそろ草刈りが始まっています。今年はどの位自然が残るのでしょうか。
 
 
 







永野川2020年4月下旬
24日 9:30〜11:30 晴 20℃
 晴れて、少し風があり心配しましたが、あまり強くはなりませんでした。
 二杉橋から入ります。水量は普段通りになって中州が少し表れていました。
 今回は鳥種別に記してみます。
キジ:二杉橋付近ですぐ目の前でキジが驚いて鳴きながら飛び立ちました。
大岩橋付近の田でも1羽が歩いていました。
カルガモ:二杉橋付近に2羽、公園の川に2羽、赤津川に2、3、9羽のみ。公園の池の多数痛の群れはいなくなりました。ヒドリガモも消えました。
コガモ:二杉橋付近の流入口に9羽、ここは下水も流れ込むところですが、以外と汚い水にも多いものですね。睦橋上にも2羽でした。
カイツブリ:公園の池に1羽、他の鳥が全くいなくて、広い池の中に、本当に小さく感じました。ここで1羽だけ育ったのでしょうか。繁殖するにはもう1羽来てくれればよいのですが。
カワウ:睦橋上空を南下していきました。
イカルチドリ:睦橋下の中州で1羽、大きな声で鳴きながら走っていました。
モズ:大岩橋河川敷林で1羽。声も無く移動して、獲物を狙っているのでしょうか。
ハシボソカラス・ハシブトカラス:時々姿が見えますが目立つほどではありません。
ヒバリ:赤津川河畔の田で2カ所で囀りましたが、いつもより声が小さかった気がします。
ツバメ:二杉橋から上人橋までに、2羽、2羽、1羽、公園で3羽、大岩橋付近2羽、赤津川で2羽、計12羽になりました。イワツバメには会えませんでした。
ヒヨドリ:大岩橋の河川敷林上空を7羽の群れ、滝沢ハム近くの田の上を15羽の群れが北に向かって飛んで行きました。渡りでしょうか。
ウグイス:二杉橋〜睦橋の間で2カ所の定位置で囀りました。
メジロ:高橋付近の民家の庭木、大岩橋付近山林でも囀りが聞こえました。本当はあまり眼に入らないのですが、確かに囀っています。
ムクドリ:睦橋付近で目の前を4羽が横切って行きました。赤津川でも電線に4羽並んでいました。この辺ではその時期でもあまり大群を見ることはありません。
スズメ:あまり目立ちませんでした。
ハクセキレイ:睦橋までに2羽、公園に4羽で計6羽でした。セグロセキレイには会いませんでした。
ツグミ:5羽が公園の芝生に群れていました。なぜかここでは群れをよく見かけます。
カワラヒワ:第五小のサクラの木で囀っていました。
シメ:滝沢ハムのクヌギ林で、声が聞こえました。
ホオジロ:公園で1羽、大岩橋河川敷林で2羽、地鳴きしていました。合流点付近では囀りでしたが、少し語尾が切れた感じの声でした。
 
 鳥種が少なく、いなくなった鳥もいて、少し淋しい鳥見となりました。川の状態、気温その他に影響されながら生きていく鳥はそれぞれどんな法則で動いているのでしょう。
 錦着山を下から見ると、かなり低木があり緑が芽生え始め、今はツツジも咲いてきれいです。冬が楽しみです。もしかして夏にも、スギやヒノキにサシバなど来るのでしょうか。
 
28日 薄曇 気温18℃
 風がなかったので意外と暖かでした。
 9:30〜10:00、錦着山に登りました。
ウグイス:賑やかでした。5カ所で囀っていました。
カワラヒワ:サクラで、メジロかと思える声が聞こえましたが、後に滝沢ハム近くでも同じ声がして、カワラヒワの囀りでは無い声でした。
コゲラ:頂上のサクラの木で、コゲラの声聞こえました。
エナガ:2羽で鳴きながら移動しているのが3カ所に見られました。
シジュウカラの声も聞こえました。
ツバメ:2羽飛んできました。
 
 川縁と違って樹木をそばで見られること、少し標高が高いことなどで、また違った種類が見られそうで楽しみです。
 
赤津川から公園、永野川へ 10:00〜12:00
キジ:大岩橋近くの田と、河川敷林で見つけました。
カルガモ:水を張った田んぼのなかにカルガモ2羽見えました。もう巣作りに入ったのでしょうか。上空を6羽が南下しました。大岩橋付近で2羽、池で3羽、二杉橋付近で2羽、と計15羽、少ない状態が続いています。
コガモ:二杉橋流入口で2羽のみでした。もうすっかり渡ってしまったのでしょうか。
カイツブリ:カイツブリ1羽、何か浮巣を思わせる水草の塊の上にいました。そろそろ繁殖かも知れません。どこかにもう1羽がいるのかも知れません。
もう一組、ツガイと思われる2羽がいました。こちらもヒナが見られるかも知れません。
ダイサギ:大岩橋上の川で1羽、小さめでしたが、口角の様子からダイサギとしました。
ノスリ:大岩橋上流の南の山林から鳴き声が聞こえました。もう渡っている時季とのことですが、南面には居残っていることもあるとのこと。確かに山の南面からの声でした。
カワセミ:陶器瓦店付近で声がして、岸の草むらを出入りしながら下っていくようでした。なんとか留まって、と祈るような気持ちで見ていたら、少し先で1、2分留まってくれました。
コゲラ:滝沢ハムのクヌギ林で、声だけ聞こえました。1羽と思われます。
ハシボソカラス、ハシブトカラス:あまり目立ちませんでした。
ヒバリ:、錦着山裏を含めて、3カ所、かなり声元気な声でした。
ツバメ:赤津川で3羽、滝沢ハム周辺で3羽、大岩橋付近で2羽、公園で2羽、4羽、永野川で2羽、4羽で計19羽になりました。
ヒヨドリ:あまり目立ちませんでした。
ウグイス:水道庁舎付近で2カ所、二杉橋付近で2カ所で囀っていました。
メジロ:上人橋付近の山林から囀りが聞こえました。
ムクドリ:公園で2羽見かけました。
ツグミ:やはり公園で2羽、広い場所で会うことが多いようです。
スズメ:特に目立ちません。
ハクセキレイ:上人橋から二杉橋の間に2羽でした。
セグロセキレイ:上人橋から二杉橋の間に3羽でした。
シメ:滝沢ハム付近の植え込みでの声がしました。まだ残っているようです。
カワラヒワ:公園のサクラ並木で、チルチルという感じの声でメジロかと思ったのですが、3羽が枝を移動していました。
 
 ハリエンジュ、その他の低木も芽吹いてきました。小さな林でもとても美しいものです。これからの河川工事で一斉に伐採するのでしょうか。必ずしも災害の原因ではないものまでが切られそうな不安があります。
 「緑地公園」という定義を少し広めて、自然公園との中間的な位置にならないかと思います。
 土手にはヤブカンゾウがたくさん芽を出していました。この土手も画一的なものなりつつありますが、公園の管理者は、もっと多様な植物の成育を許す姿勢を持ってほしいと思います。