梅雨明けしてから、西日本は連日30℃を越える暑さです。東日本はそれ程ではないにしろ、暑いですね。

連日、局地的な雷雨でお湿りのあるところもあるけれど、河川の水位は渇水状態で釣のコンディションとしては良くありません。こんな状況に渓魚たちの活性が上がるはずも無いと、この所釣には出掛けていませんでしたが、そろそろウズウズしてきたので行って来ました。
三週間ぶりの釣なので、渓流か本流か迷いました。前日に雷雨で鬼怒川上流に大雨でも降れば、鬼怒川本流に行きたかったのですが、諦めて涼を求めて大芦川に。
大芦川は、上流が西沢と東沢に別れており、二つの流れが合流して下流の思川に続いています。それぞれに趣きも違っていて、下流は鮎釣が出来る瀬が広がり、西沢は砂防ダムが多く、流れの中に大小の石が絶妙の位置に敷詰められ、流れ込み・瀬を造っています。それとは対照的に、東沢には砂防ダムは殆ど無く、両岸が岸壁で反り立った、所謂ゴルジュ帯で、差し込む日差しも少ないのが特徴です。同じ川で違った釣が出来るのも魅力です。
今日は、涼を求めて人気の少ない東沢に来ています。上流に来る前に気になるポイントがあるので、先ずそこを攻めてみることに。路肩に車を止め、川に降り立ち、渇水気味の流れの中にミノーを送り込むと、一投目から当たりが来ました。この川で生まれ育った新子の夏ヤマメです。オレンジ色掛かった、ベッピンさんです^^ カメラに収めようとしましたが、車に置き忘れて撮れません。諦めました。その後は、いつに無い連続ヒットに同じ位のヤマメが計3匹釣れました。
大量の兆しか?幸先の良い釣果に気を良くして東沢に。しかし、そんなに甘くはありません^^; 解禁から5ヶ月も過ぎると、連日のプレッシャーに警戒心も強く、相当スレているようです。深い淵を悠々と泳ぐ大物も、ルアーを直ぐに見切って、何事も無かったように元の流れに戻ってしまいます。ここでは幼稚園サイズのヤマメちゃん1匹でした^^;
時刻も11時を回ったばかりだったので、西沢に移動し、合流点の少し上流から入渓。前回、まさるちゃんと来た時は増水でポイントが潰れていましたが、今日は渇水で流れが寸断され、短い流れがより短くなっていて、ポイントが小さい。短時間にミノーをアピールするテクニックが必要です。しかし、今のオイラにはそれが有りません。出来るだけ大き目なポイントに賭けてみます。
東沢に比べ、こちらは魚影が濃く、ルアーをチェイスする渓魚に胸が高鳴ります。しかし、バイトには至りません。次第に、胸の高鳴りも欲求不満に変わっていきます。時折現れる、比較的水深のある淵では、シンキングミノーを結びなおして、深場を攻めてもみるのですが、空振りの連続です。それでも、大岩の落ち込みに投げ入れたヘビーシンキングミノー・Dコンタクトにやっとの当たりが来ました。“キター”とばかりに一気に引き抜きます。23aの綺麗なニッコウイワナです。これまでに大芦川で釣った中では新記録です。
その後、遠投した落ち込みの中から小ぶりの夏ヤマメも釣り上げることが出来ました。この後、区切りの堰堤まで釣り上がり、早朝5時前から3時に渡る、久しぶりの長時間の釣を終えました。猛暑を避けて訪れた大芦川。堰堤のコンクリート壁に、揚羽蝶も涼を求めて水分補給に群がっていました。今日の釣は岩場の昇り降りの連続でしたが、疲れも無く楽しむことが出来て、程々の釣果に恵まれて最高です。
気付いてみれば、禁漁まで二ヶ月を切っています。ラストスパートに向け、地合いを見ながら楽しみたいと思います。