栃木県内の渓流も禁漁となってしまいましたが、お隣の福島県は今月いっぱい楽しめます。そこで、遥々遠征してきました。
目指すは奥会津の檜枝岐川です。途中にある高杖、高畑スキー場に来たことはあるのですが、雪の無いこの時期に来るのは、子供達が小さかったときにキャンプに来て以来です。早朝に渓に立てるように、深夜に家を出て、途中の道の駅で仮眠を取り、気合充分です^^ こういう時って、気合が空回りしてボーズってことが多いんだよね。
連日残暑が厳しい栃木ですが、流石に山間の村の朝はひんやりとした空気に包まれていました。日の出も確実に遅くなっていますが、山間だけに山の端から日が昇るのは、尚更遅いようです。薄暗い中で身支度に戸惑っていても、入渓する頃に合わせるように日が差してきました。
尾瀬湿原に水源を持つだけあって、実に綺麗な渓流です。川底の石だけでなく、砂地まで見えています。こうして見ると、オイラのお気に入りの大芦川も“引けを取らない位の渓流なんだな”と、改めて感じました。さすが関東の清流・大芦川!
肝心の釣りの方はと言いますと、早い時間に堰堤の落ち込みで、立て続けに20a放流イワナを二匹上げました。福島の渓流はこんなに釣れるのか? 爆釣の予感!?
しかし、その後は時折、岩陰に魚影が確認できるものの、沈黙が続きました。ここは、檜枝岐川の下流。いつもオイラの行く渓流と違って、瀬と小さな落ち込みが連続し、それが延々と続く流れです。大自然を背に釣りあがり、そんな流れの中で久しぶりにミノーをチェイスする黒い影を確認。先日、ウェイト調整した鮎カラーのミノーです。岸辺で泳ぎの良くなったことを改めて確認。再度、早瀬の中にダウンクロスキャストすると、ほどなく水飛沫が上がり、充分な引きを楽しんだ後、無事ネットイン。自作ミノーで釣り上げた、満足の出来る20数aのイワナでした。でも、フックがネットに絡まって、そうこうしている内にイワナは跳ね出して、流れの中に消えて行きました。
写真撮影もしないうちに、挨拶も無く帰っていった、失礼なイワナちゃんでした。後に残ったのは、戦いを終えたこの殊勲のミノー。今まで、ルアーケースの隅に眠っていたけど、大切に使おうと、綺麗な流れをバックに空しく記念撮影するだけでした^^; この後、車で上流に移動し、ゴーロが点在する山岳渓流に入渓。豪雪地帯だけあって、谷が深い渓谷です。一旦、渓に降りたのは良いのですが、退渓するポイントが分からない^^; はたまた途中まで降り掛けはしたものの、足を滑らせ滑落の危険を感じ、止む無く諦め。あそこに降りられたら、きっと尺イワナがいたに違いないと無念の思いを飲み込むしかありません。いつに無い経験でした。
その上流では、岩陰にキャストしたルアーに重い当たりがありました。流れに乗って充分な引きを感じられ、大イワナを確信して釣り上げた魚体は、予想外のレインボーでした。これも放流魚か?
午後は、チョイ釣りのつもりで支流の西根川に入渓。ここは全体的にナメ底で、チョットがっかりでしたが、イワナを一匹追加して、退渓ポイントを延々と探しながらの釣りとなってしまいました。帰りは日の入りが早い、山間の初秋の風情をを感じながら、重い足を引き摺るように、田んぼ道を急ぎました。
出来れば、温泉で疲れを癒したかったんですが、退渓に予想以上の時間を費やしてしまいました。でも、会津の渓を満喫できた一日でした。
今回の釣行は釣るのが難しいとされる、秋ヤマメを釣ることが一つの目的だったのですが、残念ながら釣れませんでした。これで今年の渓流釣りは幕を閉じます。長いようで、今年も短かったなぁ。次は、来月に予定している丸沼釣行です。楽しみで〜す^^
追記 殊勲の自作ミノーも岩の間に挟まってロストしてしまいました。ウゥ・・・。 |