久しぶりに同行者を伴った釣りでしたが、二人ともお疲れさまの結果になってしまいました。
今回の釣りは、10年程前に餌釣りで訪れた足尾にある渡良瀬水系のM川です。街中に残る精錬所の煙突が、銅の精錬が盛んだった往時の面影を残しています。公害の原点でもある鉱毒事件で有名なこの地は、公害の爪痕を深く残し荒涼とした山肌が剥き出しです。一度損なった自然を元に戻すことの難しさを考えさせられます。
そんな川ではあってもまあまあの釣果に恵まれた渓流だったので期待を胸にやってきました。以前は山裾の車止めまで入り込めたのですが、見渡す限りの禿山に樹木を植林し、保護しようといった活動の為なのでしょう。歩いて30分もの下流の駐車場に車を停める様なっていました。
落胆した気持ちを期待に変えて、山奥に分け入ってはみたのですが、なかなか魚影を見ることが出来ません。言い遅れましたが今回はいつものルアーフィッシングとは違い、同行者・まさるちゃんに感化されてのフライフィッシングによる挑戦です。彼にも当たりがありません。先行者の影響でしょうか、フライの腕前が悪いだけではないと思えるほど魚がいません。帰りの時間を考えて、残念ながら2時過ぎの早めに終了となりました。
帰りは崖崩れで道が寸断された、難所の山道を一時間半を掛けて下山しました。途中、より上流で釣果のあったという、この川を良く知る年配のフライマンに出会い、色々と情報を入手できたました。でも、出来たら釣る前に欲しかったですね。

こうしてオイラの久々のフライフィッシングは無残な結果に終わりました。でも、未だ初心者です。今回は足尾銅山の風景撮影ということにして、今後も頑張りたいと思います。
それに天然記念物の日本カモシカ(見えるかな?)に遇う事ができたのですから・・・

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