| 湖面から白く立ち上る湯気が、明け方の冷え込みを物語ります。
丸沼の釣りも回を重ねること、今年で4回目の参加となります。今年の丸沼は、湖畔の木々は葉を落とし、去年にも増してすっかり冬の佇まい。気温もグッと冷えて、高まる釣果への期待は・・・。
早朝6時。ボート乗場の木が湖面より後退したのを見れば、例年より減水が激しいことが分かります。浅瀬から湖面に漕ぎ出した船は、迷いも無くダムサイト前の山側の小枝がオーバーハングしたポイントを目指します。実は今回、フライをメインにしようと、幾つかのカメムシとクモの毛鉤を巻いてきました。しかし、陸生昆虫が落ちるはずの小枝に葉が付いていません。枯葉が全て落ちて木陰が無いんです。チョット気落ちしながらも、鏡のように静かな湖面に毛鉤を浮かべます。辺りでは時折ライズがありますが、一向に当たりが来ません。
場所移動の際は、前々回の丸沼釣行から味を占めたルアーのトローリングで表層を攻めます。すると来ました。ロッドを煽るとブルブルッと心地良い手ごたえが伝わります。テンションを緩めないように早巻きで寄せ、ランディングネットに納まったのはメタボレインボーでした。丸々と太った胴回りに対して、30aを少し上回るくらいの大きさです。その後、同じポイントで直ぐに丸沼標準サイズの尺レインボーをゲット。午前9時までに二年分の二匹を釣り上げました^^;
昼は恒例の宴会タイム。W気くんの用意してくれた、すいとん汁で今年も腹ごしらえが出来ました。ご馳走様でした。でも、今年は何事も無く、飲み会が終わってしまいましたね。チョット期待外れのような気もしますが、そう思っていたのはオイラだけですか? 今回、初参加のS藤さんもチョット期待していたのでは・・・。
午後は当たり前のようにトローリング。ほどなくボートの舳先に垂れたロッドティップが引き込まれ、手に取ったロッドには確かな手応え。リールを巻き上げると、途中でフッと魚信が消えてしまいました。後に残ったのは、空しく空回りをするリールのハンドル音。ザンネン。
初日はこれだけ。夕方には湖面にさざ波が立ち、フライは困難な状況に。明日に期待を繋いで、一日の疲れを癒しに環湖荘へ。
二日目はより厳しい状況になりました。いつものようにオジさん達の朝は遅く、釣り始めは9時。湖面には昨日のようなライズは見られず、ポイントが絞りきれません。結局、トローリングで広く探る方法が効果的と判断し、人力トローリングに頼わざるを得ませんでした。その結果、4回のフッキングがあり、3回バラシてし、手にしたのは1匹のみ。中でも惜しかったのは、それまでの合わせの悪さを修正し、しっかりと合わせを入れ慎重に寄せていながら、残り数メートルまで引き寄せたところでジャンプされ、あえなくフックアウトされた元気の良い一匹。悔しいです。
こうして今年の丸沼釣行も終わりました。今回は例年より遅い時期の釣りとなり、水温がグッと冷えて魚の活性も上がっている思われましたが、餌釣り以外はやはり厳しい結果になってしまいました。特にフライは皆苦戦を強いられたようです。個人的には、トローリングで何とか釣果を得ることが出来ましたが、腕と腰がパンパンに張る有様。それに邪道な釣り方だけに、満足できずチョット気が引けます。来年こそは正統な釣り方で満足行く釣果を上げたいね。
しかし、人力には限界があるよなぁ・・・。誰かエレキを買ってくれ〜。 |
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