佐野市下彦間に鎮守する宇都宮神社は 「上野介御支配の節、同地二荒山神社より勧請して宇都宮神社と称す」 と由来する。
つまり元和5年(1619)に宇都宮を領有した後飛び地領である安蘇郡に本領宇都宮の鎮守を分祀したと伝わるものです。
私自身、仕事の都合で下彦間は何度か訪れたことがありましたがこの神社に、このような謂れがあるとは知りませんでした。
そこで改めて、先祖縁の地として伺ってみることに。 社柱には「邨社宇都宮神社」とある。もとは境内にあった駒形神社が鎮守であったと云う。
わりと新し目な瓦屋根の鳥居から杉林が奥の社殿まで延びていて、なかなか厳かな雰囲気が漂う場所です。 拝殿は権現造銅版葺、朱色の塗料は剥げ落ちてはいるものの二荒山神社を想わせる社殿造りと元和年間に造営されたであろう古さが確認できました。
つづく