宮澤賢治、風の世界

宮澤賢治の作品を彩る言葉と風を追って宮澤賢治の世界を訪ねよう。 賢治は風という言葉に何を託したか。風を描くためにどんな言葉を選んだか。 賢治は何を求めて風の中に身を置いたのだろう。 そこに少しでも近づきたくてページを埋めていく。
 
永野川2015年12下旬
 27日

 風が出そうな気配でしたが、年内は予定が詰まっているので出かけることにしました。時折風が吹きますが、寒さはそれほどでもありません。でも二杉橋付近には、ほとんど鳥影はありませんでした。
 少し登ったところの電線にカワラヒワ7羽がとまっていて、川と往復を繰り返していました。セグロセキレイが時々1羽ずつ中州を走ります。一瞬キジ♀が川岸の草むらから一瞬飛び上がり、また消えました。
 高橋下にコガモが9羽群れていました。今年はあまり大群に会いません。これからでしょうか。
 いつもとコースを変えて、公園方面に行くと、木々はすっかり葉をおとしていましたが、鳥の姿はありません。木の葉が風にくるくると舞って芝生を走り、一瞬鳥かと思ってしまいます。
 調整池では、ヒドリガモに続いてカルガモも消えて、鳥はゼロでした。なにかあったのだろうか、と思ってしまいます。
 公園の内部はまだ崩れたままで、ゆっくり歩く気にもなれず、土手から眺めていてもほとんど鳥はいません。
 大岩橋上の河川敷林でも、風のせいか鳥は隠れてしまっているようで、やっとカシラダカ1羽、カワラヒワ1羽確認できました。
 北側の岸の草むらにアオジが潜んでいました。ここは荒い草むらなので、中に隠れている鳥を見ることができます。ここもアオジの定位置のようです。
 滝沢ハムのクヌギの林もすべて葉をおとしましたが鳥の姿はなく、コゲラの声が響いていました。
 赤津川合流点近くに、ダイサギが2羽、風に冠毛が逆立たせながら懸命に耐えているようでした。
 陶器瓦近くの川岸のブッシュの下と少し上流に、バンが1羽ずつここも定位置です。
 新井町のいつもの田にケリの声が聞こえました。最初は全く分からなかったのですが、数分待つと、3枚向こうの田に黒い鳥影が4羽、嘴の黄色と胸の柄が少し見え、確認できました。いつも場所を決めて来ているようです。
 永野川を下って来たとき、高橋の下の草むらでアオジ1羽、そして二杉橋近くでも1羽、眼の前に飛んでくれました。アオジは、私が鳥を見始めて早い時期に図鑑で調べて初めて知った鳥なので、確認できるとそれだけでうれしくなります。
 二杉橋付近で、カルガモ30羽が群れていました。今日は全体でも少なく57羽でした。
 久しぶりで時間の余裕があったのですが、鳥は寒さと風で隠れてしまったようでした。スズメだけは元気で、草むらや林や川で30羽単位で群れていました。
 今年はこれで最後になりそうです。葉をおとした木々のもとで、またたくさんの鳥に会えることを祈っています。
 
鳥リスト
キジ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、ダイサギ、バン、ケリ、コゲラ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、ヒヨドリ、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、アオジ、カシラダカ

 
 







永野川2015年12月中旬
17日
  少し風が冷たかったのですが、よい天気でした。
 二杉橋から入ると、第五小脇の電線にカワラヒワ12羽、少しずつですが、群れが増えて来ました。
 川では、セグロセキレイが鳴きながら2羽飛び、1羽がこの時期なのに囀っていました。
 睦橋近くでは、カイツブリが2羽、イソシギが1羽、ハクセキレイ1羽、カルガモは5羽、7羽、10羽と群れていましたが、コガモは4羽、3羽、2羽と少数でした。
 上人橋上河川敷草むらで、いつものとおりホオジロの鳴き声がしましたが姿は見せませんでした。
 赤津川新井町上空で。トビが2羽、最近では珍しいことです。
 畔にダイサギが1羽、しばらく佇んでいましたたが、通り道なので仕方なく近づくと飛びさってしまいました。
 滝沢ハムの草むらで、小さな影が動くので確かめようと立ち止まったとき、手前にいたキジが驚いて鳴き声とともに飛び去りました。キジを驚かした上に、小鳥も飛び去ってしまい確認できませんでした。
 滝沢ハムの林の近くから対岸の川岸を眺めると、シメ1羽どうやら確認できました。今年はシメがめっきり少ない気がします。
 大岩橋上の北側の河川敷林で、小さな声と小さな動きがあり、やっとアオジ1羽発見出来ました。
 川上でトビが4羽上空を舞っていました。今日はトビによく会う日です。
 大岩橋上の河川敷林で、小さな動きとともにチッチッという声がしました。しばらくしても現れないので、10分ほどあとにもう一度行って、やっとカシラダカを5羽確認できました。今季初です。
 調整池のヒドリガモはどこかに移ってしまったようでカルガモが4羽いただけでした。
 東の池のホテイアオイが枯れ始めていました。ホテイアオイは冬季は枯れるものなのでしょうか。そうだとすると、次のシーズンまで、とても見苦しい姿をさらすことになります。植栽の計画も難しいものだと思います。
 鳥種も数も少なかったなですが、いつもどおりカシラダカが来たことが嬉しい日でした。
 
 鳥リスト
キジ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、バン、イソシギ、トビ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、ヒヨドリ、ウグイス、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ、カシラダカ、

 
 
 







永野川2015年12月上旬
10日
 薄曇りでしたが、風も無く歩きやすい日でした。でも以前と比べて寒さが少しずつ強くなっているのは確かです。
 上人橋から入ると、土手の草むらから小さな声とともにホオジロ7羽が飛びだしました。ここの声の主役はやはりホオジロのようです。
 ダイサギが、合流点で2羽、このコースの最北点、インターの二つ下の橋の上流では7羽の群れでした。ダイサギはここでは「孤高の鳥」という印象が強くて、一瞬ダイサギであることを疑ってみましたが、季節、また嘴の形から、やはりダイサギと思います。
 5日に、泉橋下で8羽の今季初のコガモを見ましたが、やはり同じ場所で、コガモが3羽、新井町の、もう一つ上の橋の上流では18羽の群れに会いました。ようやくこの季節になったな、と思います。
 少し歩くと岸の枯草にカワセミが1羽、ひっそりと留っていました。期待していなかったので、うれしいことでした。
 この新井町一帯で、アオサギ2、カイツブリ1羽、バン2羽、カルガモ6羽、10羽の群れに会いました。アオジが、岸の草むらで2羽、その他の場所では、睦橋下で3羽、いずれも定位置のようです。
 ケリらしい声がしたので、2、3分待つと、田んぼから4羽が美しい白い羽を見せて飛び、一瞬で姿を隠しました。
 大岩橋上の河川敷林で、カワラヒワ14羽、今季はこれが最大の群れです。
 公園の川岸の雑木にシメ2羽、カワラヒワ1羽、シメが増えて来た気がします。たった2羽ですが、一緒にゆっくりととどまっているのを見るとそんな気がします。
 調整池のヒドリガモは16羽になっていました。
 昼までに帰らなければならなかったので、ここで中断、午後1時半から、二杉橋から上人橋までを往復しました。
 少し中州が増えて来て、ハクセキレイ、セグロセキレイが飛び、珍しくイカルチドリ2羽を見て鳴き声も聞くことができました。
 ムクドリが15羽の群れのほか、1羽、2羽、4羽と、にぎやかに鳴きながら水を飲み、また草むらに隠れたりしていました。
 上人橋から西岸を下ってくる途中の民家の庭木にエナガ11羽が群れていました。少し下ったところの民家の庭木にも、コゲラ1、シジュウカラ1、メジロ1、エナガ10の混群がいました。追い越されたわけではないので、前とは違う群れだと思います。カラ類の混群は、季節の到来を感じさせて嬉しくなります。ツグミも少しずつ増えてきました。
 時間には追われましたが、来るべきものは来て、見たいものは見えたひとときでした。
 
鳥リスト
カルガモ、ヒドリガモ、コガモ、カイツブリ、アオサギ、ダイサギ、ケリ、イカルチドリ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ、

 
 







永野川201511月下旬
  28日
 心配していた昨日からの強風も止み、絶好の探鳥日和になりました。
 二杉橋から入ると、まず、ハクセキレイ3羽、少し登ったところで、キセキレイが川岸に3羽、キセキレイが3羽同時に見えるのは、このあたりでは珍しいことです。
 いつもとおり、岸の笹藪でウグイスの地鳴きが聞こえました。これも常連さんで、カルガモ4羽、イソシギ1羽、ほっとするものがあります。
 上人橋上の河川敷で、ホオジロ♀2羽、そのほか、複数の鳴き声を聞きました。
 ホオジロに混じってカワラヒワ1羽、今年はまだまだ少なく淋しいことです。
 合流点近くでダイサギが1羽、白さと大きさがまぶしく見えました。その後も滝沢ハムの調整池で3羽の群れ、など合計7羽が確認出来ました。ここではアオサギ1羽も確認できました。
 赤津川新井町で、今日は東岸でケリが3羽、時々鳴きながら採餌していました。
 同じく新井町で、スレンダーな姿で滑空し対岸の電線に止ったものがありました。双眼鏡でのぞくとチョウゲンボウでした。顔の様子、脚が黄色いのも確認出来ました。ここでは、幸運に出会えるという感じです。
 草むらで、一瞬飛ぶアオジ3羽を確認しました。この鳴き声はさっきから聞こえていたものでした。声で確認することができないのは悔しいことです。
 滝沢ハムのヨシ原でホオジロ3羽、2羽と飛び立ちます。今日はホオジロがよく動く日です。
 滝沢ハムのクヌギ林で、シジュウカラ、見えたのは3羽でしたが、ほかにもカラ類やコゲラがいたようでした。落葉すれば、もう少し確認出来るのですが。
 大岩橋上流で、久しぶりにトビが2羽、ゆっくりと空に弧を描いていました。
 河川敷林の向こうの川で、一瞬カワセミの声がしましたが、残念ながら見えませんでした。
 河川敷林ではシジュウカラが1羽、林の奥には見えないものが多くいたようでした。
 山林で、カケスが鳴いたと思ったら、ハシブトカラスが7羽飛び立ちました。なにかここでもドラマがあったようです。
 公園の調整池では、ヒドリガモが32羽に増えましたが、カルガモはいませんでした。
 
 災害のあとの工事が本格的に始まるようで、あちこちに杭が打たれています。どのくらいの範囲で、どのくらいの期間、工事が行われるのでしょう。
 そこは強い水流が当たるところなのかもしれませんが、工事後の岸が崩れている個所が多く、なぜか自然の土手は無傷な場所も多かったのです。どうか生物の生息域を最大限に守り、なおかつ頑丈な工事をしてほしいものです。
 水害後の土手に、栽培用の蕎麦の花が咲いているところがありました。また食用の菜に似たものがたくさん勢いよく育っている気がします。どこからか種が流されてきた結果でしょうか。今後どうなるのでしょう。菜の花が咲き誇るのも悪くはないのですが、なにか違うような気もします。
 
 あと少しで、もっとたくさんの鳥に会える時が来ます。自分の観察力には絶望するのですが、同時に希望も感じているこの頃です。
 
鳥リスト
カルガモ、ヒドリガモ、アオサギ、ダイサギ、ケリ、イソシギ、トビ、カワセミ、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、カケス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ

 







永野川2015年11月中旬
16日
 よく晴れ10月中旬という気温で、過ごしやすい日でした。
 二杉橋から遡りました。昨日までの雨で少し水量が増して、中州は消えていたせいで、いつものセキレイ類が少なくハクセキレイ1羽のみでした。
 睦橋下に少し中州が現れ、カルガモ11羽のなかにマガモの♀のみ1羽混じっていました。一瞬コガモかと思ったのですが、少し大きく、嘴が黄色く   て上部が一部黒でした。他のマガモはどこに行ったのでしょう。
 少し上流で、土手近くにイソシギをやっと見つけました。
 錦着山からハシボソカラスが18羽、鳴きながらいっせいに飛び立ちました。ここでは珍しいことです。その後も、公園や田んぼで、7羽、15羽と、すべてハシボソカラスでした。
 泉橋上で、カワセミが1羽、進行方向に飛び立ち、背の青い部分を眼で追っていると、近くに留ったようでした。でも見つからず、かなり上流で一瞬下ってくるカワセミに会いました。同じ個体かもしれませんが、カワセミが2回も見られて、これだけで満足という気になります。
 新井町の田で、遠くから見るとキジバトに見えた鳥がケリでした。8羽の群れで、今季初、加えてここではケリは珍しいのです。飛んでいる姿を見たいと思いましたが、その気配はありません。10数分後に戻って来た時は既にいませんでしたから、少し待てば見られたのかもしれません。
 新井町で、バンが1羽、2羽、3羽と、元気でした。
 滝沢ハムのヨシ原で、たくさんの声が聞こえました。ジョウビタキ、ウグイス、ホオジロ、まではわかったのですが、そのほかにもいるようでした。
クヌギ林でツグミ1羽、今季初、もっとたくさん来てもいいのですが、もう散ってしまったのでしょうか。
 大岩橋の少し手前のハリエンジュの林で、シメ1羽、ゆっくりと見ることができました。大岩橋上の河川敷林でも、たくさんの声が聞こえたが、姿が見えたのはカワラヒワ2羽のみでした。まだ群れは来ないのか、あるいはもう散ってしまったのでしょうか。
 大岩橋近くの畑から、キジの♂若鳥2羽が、2m近い石垣を飛びあがろうとして、1羽が落ちてしまいました。上の1羽は、なにか気遣うようにじっと下を見ていましたが、登ってこないので、降りて行きました。その1、2分後、けたたましい声で1羽のみがどこかに飛び去ってしまいました。どちらが飛んだのかはわかりませんでしたが、ちょっとしたドラマでした。
 公園の調整池ではヒドリガモ24羽、カルガモ20羽、やはりカルガモは寝ていました。
 永野川、高橋付近で、電線に留っているキセキレイを初めて見ました。
永野川西岸、睦橋を少し下ったところで、一瞬黄色い色が動き、今季初のアオジでした。このところ聞こえていた声の主はアオジだったのかもしれません。
 二杉橋の近くの東岸の護岸に、何とオオバンが1羽登っていました。黒くて大きさからしてカラスかと思いましたが体形が違うので双眼鏡に入れると、額板が白でした。迷い込んだのでしょうか。この場所で探鳥を始めて15年、2度目です。
 歩きやすい一日で、いろいろな、シーンを見ることができて楽しい探鳥でした。
 
鳥リスト
キジ、カルガモ、ヒドリガモ、マガモ、ダイサギ、ケリ、イソシギ、カワセミ、バン、オオバン、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、ツグミ、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイ、ジョウビタキ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ