19日
雨の予報が外れ、いくらか日差しも感じられました。これなら視界も効きそうなので、9時ころ家を出ました。
今日のトピックスは親子の話です。
カイツブリ:カイツブリの営巣が気になって、上人橋から入り、合流点上に行ってみましたが、全くなくなって、カイツブリの姿も見えません。雨もさほど多くはなかったのですが、流されたのでしょうか。あるいはブログに場所を記入したので、人間が近づいて壊したのかも知れません。もう場所を特定するのは止めようと思います。公園のもう一カ所では、ペアが巣作りをしているのが確認できました。
カルガモ:公園で7羽の雛をつれたカルガモに会いました。4年ぶりです。まだ親鳥の10分の1くらいで、7羽がピッタリとくっついて、親からも離れません。まさに絵に描いたような親子の姿です。近くに成鳥2羽がいましたが、家族ではないようです。他には、6羽の群れが2カ所で見られました。そろそろ繁殖期が過ぎたのかも知れません。
カワセミ:二杉橋の少し上の西岸に、一瞬青い物が2つ縺れて動いたようでした。2羽のカワセミでした。1羽は少し小さく色も背中の青以外は幾分薄くヒナのようです。あるいは親子なのかも知れません。最初は近い位置にいたのに、1メートルくらい離れた場所にずっと留まって動きません。親はダイビングを試みて2回目で魚を捕らえました。給餌するのかと思って見ていたのですが、自分で食べてしまいました。ヒナのほうも近づきもしませんでした。親子だったら、もう独立の時期に来ていたのかもしれません。
カワセミは、調整池、赤津川でも見られ、幸せにひたっていたところに、また親子の姿を見て、幸運度も最高になりました。
オオタカ・チョウゲンボウ:上人橋付近で、空を舞う小型の猛禽を見ました。羽の形などからチョウゲンボウではないかと思います。また大岩橋近くの山林に飛び込む姿も同じで、尾の先が黒いのが確認できたので、これもチョウゲンボウだと思います。
公園の上空を、ハシブトカラスより少し小さめで白っぽくて腹面に横斑の有る鳥を確認しました。これはオオタカだと思います。
このところ、よく猛禽類を見つけます。冬鳥は去って鳥種が少なくなった分、ゆっくり観察しているのかも知れません。
モズ:赤津川畔の電線で、尾を振りながら、ギチギチギチと鳴き続ける1羽、10分ほど歩いて帰るまで、ずっと鳴き続けていました。色も薄く、少し小さめでした。
アオサギ・チュウサギ・ゴイサギ:アオサギは上人橋、二杉橋で、チュウサギは公園の川で、みかけました。二杉橋付近では上空をゴイサギが3羽通り過ぎました。ゴイサギはこの季節だけ上空を通過し、留まっているのはほとんど見たことがありません。
キジ:滝沢ハム付近の田で、キジ♂が、首を伸ばして、イヌムギの穂を食べていました。初めて見る光景です。蒔いた種を食べてしまう、という話ですから、草食であることには間違いないのですが、ごく自然な採餌の姿でした。
ヒバリ:赤津川のほかに。公園の草地、合流点付近の草むらでも囀っていました。
ツバメ:公園と永野川で12羽、少なめでした。晴れていて、下りて来なかったのでしょうか。
コジュケイ:今季初大岩橋の河川敷で鳴き声を聞きました。
スズメ:ほんとうに多く、大きな木のなか、草むらの中、何処にも多数がいて、よく見ると、小さくて色が薄く頼りなげな子スズメがたくさん独り歩きを始めていました。
いろいろな親子が物語を展開しています。季節とともに成長し、次の場面を作っていくのでしょう。
鳥リスト
キジ、コジュケイ、カルガモ(ヒナも)、カイツブリ、キジバト、アオサギ、チュウサギ、ゴイサギ、イカルチドリ、オオタカ、チョウゲンボウ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ホオジロ
付記
日本野鳥の会栃木編『とちぎの探鳥地ガイド バードウォッチングに行こうよ!』(随想舎)に
永野川緑地公園が取り上げられました。
身近な場所ですが、鳥種は多く、安全な場所なのです。
探鳥会が始まったころにあった、草むらや、林や、ヨシ原は、大分減ってしまいました。私なりに頑張ったつもりですが、力不足を感じずにはいられません。
たくさんの方々がおいでになり、たくさんの声をあげて下さって、この場所が鳥たちの生息地として復活していってほしいと思います。