宮澤賢治、風の世界

宮澤賢治の作品を彩る言葉と風を追って宮澤賢治の世界を訪ねよう。 賢治は風という言葉に何を託したか。風を描くためにどんな言葉を選んだか。 賢治は何を求めて風の中に身を置いたのだろう。 そこに少しでも近づきたくてページを埋めていく。
 
永野川2017年8月下旬

27日

久しぶりに好天で、涼しさを感じるくらいです。六時出発。

二杉橋から入ると、川の水は大分減って、幾分澄んできましたが、中州はまだあまり現れません。このところ中州に丈の高い草が生えていたものが、水をかぶったせいで少し勢いが無くなっています。半分くらいは水から出ています。この状態が続けば、この草の中に水辺の鳥が訪れるのかも知れません。

今日のトピックスは、

チュウサギ:二杉橋近くの川岸で1羽を皮切りに、赤津川に入ると、1・5・3・9・1・1・10、と次々に白い姿を現しました。ダイサギ、コサギは混じっていません。

コサギ:1羽が合流点で、堰の上の水の流れを横切ろうとして流されながら苦心していました。

ダイサギ:高橋近くで1羽、大岩橋付近で1羽、顔などからダイサギと判断しました。

アオサギ:合流点で、1羽が、羽を乾かすのか、両羽を前に下げた状態で後ろにそらす、という奇妙な格好を取っていたました。これが最善の方法なのでしょうか。あとは二杉橋と池に1羽ずつ潜んでいました。

カワウ:睦橋付近の中州でこちらも羽を乾かしていましたが、こちらは普通の羽を広げた状態でした。園の上空を1羽通り過ぎていきました。

シジュウカラ:公園の入り口のサクラと工業高校のポプラとを行き来するように、3羽のシジュウカラが鳴きながら飛んでいました。何か急に秋が来たような気がました。それは鳥の向こうに青空が見えたせいでしょうか。

ツバメ:川や公園では1羽、2羽だったのが、赤津川の田んぼで、突然沸いたように群れが飛び上がり、22羽まで数えられました。

モズ:公園の児童遊園付近で、突然キチキチという声がして、見ると樹木の頂に留まっていました。そこから周囲10メートルくらい間隔を置いた感じで、5カ所でモズの声が聞こえ、少し離れた芝生でも4カ所、赤津川で1羽、と今日はモズが突然多くなった感じです。バードリサーチで、高鳴きかどうか、お尋ねがあったのですが、まだ声も小さく途切れがちだった気がしました。

スズメ:大岩橋付近の電線で、色が薄く小さめのスズメが4羽並んでいました。5月下旬、たくさんの若鳥を見たのですが、少し遅れて孵化したものでしょうか。

ホオジロ:同じ場所にホオジロも同じような色も過眼線も薄い色の若鳥が1羽、留まっていました。近くに成鳥が羽チチチッと鳴いていました。それと定位置の上人橋の電線で1羽、こちらは懸命に囀っていました。

セッカ:赤津川の田で、セッカが1羽、上昇音と下降音を繰り返していましたが、いつもの通り姿が見えないのが残念です。

カイツブリ:池にはすでに姿はなく、赤津川で2羽成鳥の姿がありました。

カルガモ:二杉橋から高橋までの間に4羽の群れが3カ所、一つは親の半分くらいの大きさの雛鳥を連れた親子でした。これも遅い孵化だったのでしょうか。公園の中では、19羽の群れがいました。親子の何組かのようにも見えましたが、逆光の上、流れに乗って見えなくなって親と雛の区別はできませんでした。

少し上流で8羽の群れ、いつもいるので、もしかするとこれは池にいた家族かもしれません。

イソシギ・イカルチドリ:公園の少しできた中州に、イカルチドリが舞い、またイソシギが2羽、やはり鳴きながら下っていきました。

ヒヨドリ:大岩橋から登った杉の植林地で、ヒヨドリの声がなぜかとても澄んだ聞こえ、7羽ほど飛び回っていました。不思議に林の中が明るく澄んで見え、これも秋が近いせいかもしれません。

 セグロセキレイ5羽、ハクセキレイ2羽、キジ1羽、キジバト5羽と、お馴染みの鳥もでて、久しぶりで充実した鳥見になりました。

 

悲しい事実としては公園の川沿いにあった、桑の大木が、途中から折れたような感じで川を3分の1ほど覆っていました。一昨年のヤナギの大木に続いて、私の公園のシンボルツリーが消えてしまいました。私が川に来るようになったときから、すでに大木で、いつもシメやカシラダカ、ツグミやモズ、ときにはアカゲラも来ていた木が、おそらく伐採されて行くであろうと思うと、公園に来る気分が半分くらい削がれてしまいます。

おまけに、かなり広範囲に公園の内部に除草剤がまかれ、もはや草地でもなく、荒れ地になってしまいました。特定の除草剤にアレルギーを持つ人も歩くかも知れない公園、せめて薬品名の告知をするべきです。そのことによって、薬剤への注意喚起が促され、市民の関心も強くなり、除草剤不使用の道も開けるのではないでしょうか。でも、今のところ私個人で動ける有効な方法は考えつきません。

 

鳥リスト

キジ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、イカルチドリ、イソシギ、モズ、ハシハボソカラス、ハシブトカラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、セッカ、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ホオジロ

 








永野川2017年8月中旬

17日

毎日雨に足止めされ、やっと晴れました。

友人が一緒に鳥を見たいというので、午後に出かけて見ました。

カイツブリ・バン:上人橋から公園入り、池に行ってみました。もう東の池にはカイツブリはいなくて、なぜかバンの幼鳥が水草の間を泳ぎ廻っていました。いつ来たのでしょう。あるいは池のどこかで生まれていたのでしょうか。

西の池に、カイツブリが2羽、適当な距離を持って泳いでいました。あるいはこの間、東の池にいたカップルかも知れません。

カルガモ:公園の川は水かさまし、中州は全くありません。岸の平らな部分が少し残っているところにカルガモが8羽、以前の家族かも知れませんが、数も増えているので、全く別の群れかも知れません。

コサギ・チュウサギ:やはり留まるところを失ったコサギが1羽濁流の上を飛んでいきました。久しぶりのコサギでした。

上人橋付近ではチュウサギが1羽、少し残った中州を歩いていました。

セグロセキレイ:セグロセキレイが留まるところがなく、2羽川面を飛んでいきました。帰りに往復した上人橋から二杉橋の間で、やはり留まるところを探すように4羽、続けて飛んでいきました。

キジ:高橋付近の民家の近くの畑で、突然キジが鳴き、胸から上が見えました。キジはいつも突然に鳴きますが、何の為の鳴くのか、ふと疑問がわきました。

ツバメ:時々、空をかすめていきましたが、4羽程度でした。

時間も遅くなったので、半端な鳥見になりましたがここで帰宅しました。

 

18日

空模様が大変悪かったのですが、天気予報では20日までよい天気がなく、昨日見残したところ、と思って、赤津川を目指して、6時ころ家を出ました。

上人橋辺りから霧が降り始めました。

セグロセキレイ・ハクセキレイ:上人橋から合流点の間でセグロセキレイ3羽、赤津川に入ってハクセキレイ2羽と会いました。

イカルチドリ・イソシギ:合流点の河原で、イカルチドリの声を久しぶりで聞きました。またイカルチドリでは無い声、確かにイソシギが2羽鳴きながら下っていきました。

アオサギ:アオサギが1羽、合流点に、行きも帰りも佇んでいました。そこへ2羽が連れ立って来て、また飛んでいきました。羽を広げた姿を近くで見ると大きく、2羽一緒だと絵になる風景です。一瞬羽の縁取りの黒だけが目立ち、コウノトリと間違うこともあるのかもしれない、ふと不安になりました。

お天気が悪いせいか、ツバメは4羽が電線に留まっていました。また7羽が川を上下していきました。

雨が強くなりそうなので、公園のなかへは行かず、帰りました。

お知らせすることもないような文になってしまいましたが、20日まで雨が続きそうなので、取りあえず今旬はこれで記録を終わります。

 

鳥リスト

キジ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、チュウサギ、コサギ,バン、イカルチドリ、イソシギ、ハシハボソカラス、ハシブトカラス、ツバメ、ウグイス、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ホオジロ

 

付記

21日

我が家の前の道路の電線に、ムクドリ113羽が留まって一斉に鳴いていました。

ここで、このような群れを見ることは、初めてかもしれません。

5分ほどで飛び去りましたが、定住して嫌われないといいのですが








永野川2017年8月上旬

 

9日、10日

台風の影響で1週間以上曇り空が続きました。この辺は、台風がかすめて過ぎた程度で、今朝は久しぶりの快晴です。6時少し前に家を出ました。日差しは強いのですが、風は涼しく吹き抜けてきます。

二杉橋から入ると、水かさが増えていましたが、流れは余り早くありません。中州がないせいか、ほとんど鳥は見えません。

ウグイスの声がいつもより小さく聞こえました。アオサギが1羽、上空を過ぎていきました。

まずカイツブリ:4日と8日に様子を見に行ったときは、1羽が抱卵中で、からだが一回り大きく見えたので、ひょっとして雛を羽の下に隠しているかと思い、しばらく待ちました。変化は起きず、やむなく帰りました。

9日は、1羽が巣から下りていて、卵が3コ見え、もう1羽が盛んに水草を運んで巣に架けていました。1羽が卵を突いているようにも見えたので、ひょっとしてもうじき孵るのか、としばらく待ちましたが、変化はありませんでした。2時間後、帰り道に寄ってみましたが変化なく、卵はまた空気にさらされていました。

10日、もう一度訪ねました。でも目を疑いました。巣の中央部がなく卵も無くなっていました。親鳥が1羽、周囲で潜水していました。これは、何なのでしょう。上空から猛禽が襲ったか、あるいは卵が死んで諦めた親鳥が水に沈めたか……。それとも人間が持ち去ったのでしょうか。池の中央部に入ることはかなりの手間がいると思いますし、その他のゴミもかたづいていないので清掃とも思えず、なぜ??? カイツブリは2度も抱卵を中断させられたことになります。

 赤津川のひな鳥はやはりカイツブリのようで、だんだん嘴がカイツブリになってきて、でも相変わらずピッピと鳴いていました。

オオヨシキリ:高橋付近の川辺にヨシのあるところで、一声二声、オオヨシキリの声がしたようでした。囀りでは無く、警戒声のようでした。合流点近くの草原でも、一声か二声聞こえたように思います。あるいはもう繁殖が終わって生息しているのだったら、今年は1度も囀りを聞かなかっただけに、嬉しいことです。

上人橋近く、水道庁舎の近くの電線にムクドリ32羽の群れが留まりました。バードリサーチのお話では、コムクドリが混じっていることもある、ということだったので、1羽ずつ確認しましたがいませんでした。コムクドリも、ここでは会いたい鳥の一つです。

セグロセキレイ:公園のワンドあとの草むらの、縦型に留まった尾の長く、背が黒と白の混じった感じの鳥を見つけました。留まる形はモズに似ていましたが、モズは幼鳥から、もっとモズの成鳥に近いと思うので、いろいろ考え、図鑑を見て、セグロセキレイ夏羽であろうと言うことに落ち着きました。でも全く違うものだったら……。このところこんな不安に襲われることが多くなりました。

 ツバメ:晴れているせいもあるのか、めっきり少なく7羽でした。あるいは、もう渡良瀬遊水池に集結し始めているのかも知れなません。

ヒヨドリ:大岩橋付近の山林の大木のてっぺんに1羽が留まって盛んに鳴いていました。サシバと間違えそうな声でしたが、先日はっきりしたサシバの声を聞いているので、これは迷いませんでした。飛び立つ姿も猛禽ではありません。

カワセミ:赤津川で川を下るカワセミに遭遇し、今日の探鳥が幸せなひとときとなりました。

ホオジロ:二杉橋の近くの電線で1羽が囀っていました。先回と同じ場所です。上人橋からここに移ってきたようです。

 

公園に草が茂ってきて、また手を入れると思いますが、どうか枯れ葉剤を撒かれることがないよう祈ります。

先日、市役所の公園担当の方と会って、枯れ葉剤についてひとまず抗議しました。でも、今時除草剤は安全で残留もしない、その証拠にまた生える(この論理はおかしいです。残留は形を変えて地中に堆積されていく、ということですから。)、草は刈ってもすぐ生える(これも、おかしい。少なくとも年2度で充分、手間が何時間かかるというのでしょうか。)

業者の選択が悪かったのでは(昨年は撒かれませんでした)というと、役所で管理して指示しています。といいます。(これもおかしい。除草剤の撒かれた場所も担当者は知りませんでした。)

まず薬剤の名前を公表し、濃度も考慮して撒く、そして残留の状態をきちんと検査する。これを毎年行う。という手順から初めてほしいです。これは専門家のいる役所で率先して行うべきではないでしょうか。

市の環境基本計画の見直しのための「栃木市環境づくり市民懇談会」の公募の委員となっています。15年間、環境基本計画に一市民として関わってきましたが、昨年からの栃木市環境づくり市民懇談会」の話し合いが一番実りのある感じがします。それぞれ環境問題に携わっている方たちで、もっとお互いの意見がかみ合えば、より素晴らしい成果が出そうですが、あまり時間がありません。終わってからの話し合いができればいいのですが。

コウノトリの飛来情報は他でもあるようです。それをうまく環境保護につなげていければよいのですが、よく言う、「民意の形成」とか、どうやればうまくいくのでしょう。やはり行政の誠意ある、未来を見つめた計画に頼りたくなります。

 

今年は、12月に永野川緑地公園でビギナー探鳥会が行われると思います。たくさんの鳥と豊かな自然でお迎えできますよう。

 

 

鳥リスト

カルガモ、キジバト、アオサギ、チュウサギ、カワセミ,ハシハボソカラス、ハシブトカラス、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、セッカ、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ホオジロ

 








永野川2017年7月下旬

 

29日

ここ2、3日曇りの日が続きます。明るい日差しの下ではっきり見たいのですが、晴れる予報は出ないので、6時5分前に家を出ました。

今日のトピックスはカイツブリ、カイツブリがまた営巣を始めました。別の個体かも知れません。

池の半分くらいを覆う水草が、緑を過ぎて何か汚い色のところに、除草剤でも撒いたのか半分くらいが茶色に変わっています。それを避けるように、水草の端の方にカイツブリ1羽が座っていました。少し待つと、親鳥は水に下りましたが、まだヒナはいないようで、また卵もまだ無いようでした。これからどうなるのか、池の清掃も入りそうだし心配です。

30日、また行ってみると、やはり1羽が巣に座ったり下りたりしていて、成鳥もう1羽が近くに寄ってきて何か餌を与えているようにも見えました。

カルガモ:同じ池のカルガモの家族7羽は無事に池の畔で寝ていました。もう親との見分けはつきませんが、一緒にいる同じ数の群れなので、1羽が成鳥なのでしょう。他の場所では、ほとんどが2羽、3羽でしたから、もう親離れをしたのでしょうか。

ウグイス:二杉橋の近くでは、ウグイスが必ず鳴いています。先回は警戒声ばかりでしたが、今日はほとんどが囀りで3羽はいるようです。

帰りに川の西側を下ってきたら、すぐ近くの木で警戒声が聞こえ、鳥影が動きました。私を警戒していたようで、一本下の木に移ってまだ鳴き続けるので、必至に影を追いついに見つけました。日差しがなく、色までは確認できませんでしたが、細めの長い尾が見えました。ここで、声と姿同時に見たのは、今までで1度か2度だです。。

ツバメ:2羽、3羽ずつですが、18羽と、結構たくさん飛びました。

ホオジロ:二杉橋に沿った電線で、ホオジロが囀っていて、2時間ほどのち、帰り際にもまだ囀っていました。ここでは珍しいことです。定位置の上人橋、公園の西の入口付近でも囀っていました。

カワセミ:久しぶりに赤津川を下っていくのに会いました。一瞬の青い動きが見えただけでしたが、やはり嬉しいものです。

ゴイサギ:一瞬、といえば赤津川の岸の草むらからゴイサギ幼鳥が飛び立ちました。これも久しぶりです。10年ほど前までは、季節には川岸の草むらで数羽見かけたものでしたが。

ダイサギ:ダイサギの移動が多い日でした。二杉橋付近、公園3羽、大岩橋で3羽、上空を飛ぶ姿がありました。

チュウサギ:赤津川沿いの田で、2羽じっと動きませんでした。遠かったのですが、小さめで首の感じからダイサギではなく、白かったのでアマサギでもありません。

アオサギ:公園のなか、2羽が上空を飛んでいきました。

セッカ:赤津川のいつもヒバリのいる辺りで、セッカが鳴き続けていました。姿は見えないのですが、上昇音と下降音両方が、交互に聞こえました。この季節、遅いような気がしますが。

ムクドリ:今年は多いですね。二杉橋で3羽、に続いて、3羽、2羽、赤津川で17羽、公園の中で13羽、巨大な群れではないのですが、騒がしく動きます。コムクドリが混じっている可能性があると、教えていただいたので、今度から心して見ることにします。

 

梅雨のような日々が続き、気分も晴れないのですが、カイツブリの再びの挑戦も見られ、ウグイスにも会えました。木々の緑がいっそう深くなり、鳥たちに会うのが難しい季節ですが、この緑が無ければ次の季節は、豊かに巡ってこないのでしょう。

 

鳥リスト

キジ、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ,チュウサギ、ゴイサギ、カワセミ、ハシハボソカラス、ハシブトカラス、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、セッカ、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ホオジロ








永野川2017年7月中旬

18日

梅雨明け前ですが、好天が続き気温が高く、今日から早朝探鳥に切り替えです。

5:45に家を出ました。二杉橋付近で、上空をゴイサギ2羽が鳴きながら通過しました。いつもここは通り過ぎるだけなのは、この辺りには、その環境がないでしょうか。

サシバ:今日のトピックスはサシバ!大岩橋付近の山林で、よく聞きなされるとおりのピックイ、ピという声が聞こえ、みると大木の頂上に鳥影を発見しました。逆光位置だったので少し移動して姿を捉えましたが、光が少なくて、色まで確認できませんでした。3、4分ほどとどまって鳴いていて、飛び去るとき猛禽特有の長めの尾が確認できました。

サシバへの憧れは、尊敬する愛鳥家の文章で触れて以来です。その方が、お家周辺の自然を、賞賛を込めて綴る文の中で、いつも出てくるのがサシバでした。ここも豊かな自然があることの証となってほしいと思います。

 ツバメ:早朝で涼しかったせいか、ツバメが次々と飛び、赤津川では20羽ほど群れて飛んでいました。イワツバメの群れを見た事がありましたが、今日はツバメのみでした。総計53羽確認できました。

 カルガモ:二杉橋上から赤津川まで、4羽、5羽、7羽の群れがいましたが、ここでは幼鳥とは確認できませんでした。赤津川で総数9羽の群れが列をなして動くのに会いました。もう皆同じくらいの大きさですが、確かに1羽が後ろに居て、見守っている様にも見えます。

 公園でも4羽、5羽の親子連れ見え、調整池では7羽の群れがいてここも1羽が親のようです。もしかしたら3週間ほど前に7羽の小さなヒナを連れていた群れかも知れません。2,3回見つからなかったのですが、やはりここにいたのです。ヒナ1羽が襲われたのでしょうか。今日の総数45羽になりました。

 カイツブリ:調整池の巣も卵も消えていました。親鳥の姿もありません。営巣放棄したのかも知れませんが、人為的な物を感じます。 報告したことが悔やまれます。

この池の周りの土手に枯れ葉剤がまかれました。立ち枯れの草も汚い事、それにもまして池で営巣しているカルガモやカイツブリに害がないとは云えません。池の畔を歩く人間もいるのです。草があっても別に不都合はありません。少なくとも刈れば済むことです。この作業の時、カイツブリの巣は片付けられたのか、カイツブリが逃げ出したのか、と疑ってしまいます。

ウグイス:二杉橋から上人橋まで5カ所ほどで囀りが復活しました。早朝だったせいかもしれません。

キジ:赤津川で、ケッケッケという声が聞こえ、何か別の鳥を期待して見ると、キジでした。赤津川沿いに3羽、大岩橋、公園1羽ずつ確認出来ました。いずれも小さく若鳥かも知れなません。

セグロセキレイ・ハクセキレイ:久しぶりで河原のあちこちを飛ぶ姿を見た。やはり早朝だからでしょうか。

ムクドリ:赤津川で50羽+で飛ぶ群れ、公園で15羽の群れ、今年は多いようです。

ホオジロ4例、カワラヒワ、コジュケイ、シジュウカラ、アオサギなど1例ずつ確認できました。久しぶりに多様な種を見た気がしました。

 

先日も感じましたが、今年の公園管理は危ないです。

永野川周辺で、17日夕刻、コウノトリの目撃情報が出ました。コウノトリは、農薬には弱く一度は絶滅した鳥なのです。そのことをもっと感じてほしいです。この事実があれば少しは農薬散布を防げるでしょうか。逆にコウノトリは追われてしまうでしょうか。どうやって動こうか悩むところです。

 

鳥リスト

コジュケイ、キジ、カルガモ、アオサギ、ゴイサギ、サシバ、ハシハボソカラス、ハシブトカラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ

 

追記

池にカイツブリのツガイが戻っているとお知らせがありました。385G様有難うございました。