宮澤賢治、風の世界

宮澤賢治の作品を彩る言葉と風を追って宮澤賢治の世界を訪ねよう。 賢治は風という言葉に何を託したか。風を描くためにどんな言葉を選んだか。 賢治は何を求めて風の中に身を置いたのだろう。 そこに少しでも近づきたくてページを埋めていく。
 
永野川2018年5月下旬

26日

薄曇りですが、風も少なくて探鳥日和です。9時過ぎでしたが出かけました。なかなか早朝探鳥は実現しません。

二杉橋西岸に、ゴイサギ幼鳥が降りていました。何年ぶりでしょうか。2012年には記録があるのですが、上空だったのか、降りていたのか、記憶が曖昧です。1羽、迷ってきたのかも知れません。

またカワセミの声が聞こえ少し待つと、やはり西岸に、成鳥1羽がヨシに留まっていて、2分ほどで上流に飛んでいきました。しばらく待ちましたがこの前の幼鳥はもう見えませんでした。

少し上で、土手の草むらから飛び立ったのがスズメとは違う感じで、双眼鏡で追ってみると、このところ珍しいカワラヒワ、1羽というのも稀なことです。

今日のトピックスは、ヒバリの幼鳥とゲンゴロウ。

赤津川の、田植えの済んだばかりの綺麗な畦で、ヒバリの幼鳥が、ずっと動かないでいました。大きさはもう大きいのに、冠毛が無く、目の辺りが、とてもすっきりしていて、他の鳥を疑いました。コウテンシの類かと、図鑑で調べましたが、ヒメコウテンシはスズメよりも小さいようです。ネットの写真でそっくりだったのはヒバリ幼鳥でした。容貌からして、とても頼りなさそうで、淋しそうでした。そしてじっと動かないのも、いっそう不安げにみえました。

しばらく双眼鏡に入れていたら、田んぼにゲンゴロウが泳いでいるのを見つけました。何年ぶりでしょうか。田で泳ぐのを見たのは、幼少のころ以来かも知れません。綺麗に澄んだ水を少し波立たせて潜水していきます。ヒバリは動きませんでしたが、ゲンゴロウは遠くへ行ってしまいました。

今日は、カルガモが1羽ずついるのが目立つ気がしました。雌はどこかで抱卵中なのでしょうか。

赤津川の、先回と同じ中程の橋の付近で、今日もイワツバメ5羽、あるいはこの橋のどこかに巣があるのかも知れません。ツバメ20羽に比べると少ないのですが、嬉しいことでした。

カイツブリが営巣を始めました。岸から遠いので、観察は難しいのですが、また訪ねて見たいと思います。今年は孵化が成功しますように。今年の公園管理はずさんなので、清掃とともに始末されないかと心配です。

大岩橋と大砂橋の中間くらいのところの林で、センダイムシクイに似た声が聞こえました。末尾の「ビー」という部分が、短く不明瞭でした。帰ってからバードリサーチにお尋ねすると、オオムシクイではないかということで、音声も送って下さいました。

確かに、「チヨチヨチヨ」(本当はジジロジジロとのこと)と繰り返して、短く「ジジ」というところは、この鳥だと思え、記録に入れさせて貰いました。初めての鳥に会えるのは本当に嬉しいことです。

公園で、雨蛙ではない蛙の声が今年も聞こえ始めました。鳥種は少なかったのですが、初めてのオオムシクイの声を聞き、ゲンゴロウも見つけました。カイツブリの幸運を祈ります。

 

鳥リスト

キジ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、アオサギ、ゴイサギ(幼鳥)、コチドリ、イカルチドリ、トビ、ハシハボソカラス、ハシブトカラス、ヒバリ、カワセミ、コゲラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、オオムシクイ、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ 

 








永野川2018年5月中旬

17日

明日からは天気が下り坂のようなので出かけることにして、9:30ころ上人橋から赤津川に入りました。

合流点付近で、ウグイス、ムクドリ、カワウ、ハシボソカラスが1羽ずつ現れました。赤津川に入っても、田植えが始まっていて、いまいち鳥は少ないようです。

カルガモもペアか、単体、数も全12羽でした。川岸で寝ているもの、また上空をペアで移動しているもの、など多様です。

アオサギがペアで田の縁に居るのが見えました。ずっとペアで移動しているので、あるいは繁殖行動中なのかもしれません。アオサギが全4羽で他のサギは見られませんでした。

カワウが多く、単体でカワを上り下りしているものが見え、3羽としました。

ツバメは2羽、3羽と飛んで全9羽でした。

 

今日のトピックスはイワツバメです。

赤津川、栃木インター近くの橋から折り返し、中程まできたとき、一瞬ツバメの尾羽の短さに気づきました。腰も白く、イワツバメでした。

もちろん今季初、しばらくぶり、と言う気がして過去の記録を辿ると、2016年6月以来でした。2015年10月には、渡りの前の40羽の群れを見ています。

あるいはもう少したくさん来ているのかも知れません。この次も見られるでしょうか。

 

滝沢ハムのクヌギ林で、規則的な人工音のようなキチキチという長く続く声を聞きました。鳴き声図鑑で聞くと、モズの警戒音に近いようでした。

 

この公園周辺で、鳥を50種も見たと言う方に会いました。アカゲラも、ウの大群も、ヒヨドリの渡りもご覧になったとのことです。定年後、毎日の散歩の時に見ているというお話で、まだそんなに長い間ではなさそうなのに、凄い味方を得た、と言う気がしました。

記録を送って受けてくれる機関があるのでしょうか。調べてみたいと思います。

 

今日はただただ蒸し暑く、周囲の植物を観察する気になりませんでした。児童遊園付近の芝生にシロクメクサの群落がたくさんあり、よい香りが漂っていました。それはそれでよいことだと思いますが、芝生なので、目障りに思う人もいるでしょう。除草剤で黒く焦げる姿は見たくありません。芝生は芝生として適切な管理をしてほしいものです。

 

鳥リスト

キジ、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、コチドリ、トビ、モズ、ハシハボソカラス、ハシブトカラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、ウグイス、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ホオジロ

 

付記

7:00ころ、家の庭で、アオバヅクの声を聞きました。10年ぶりくらいでしょうか。我が家の庭木が、今夏はまだ剪定していないせいかもしれません。もし長くいてくれるなら、庭の手入れは止めてもいいと思います。明日が楽しみです。








永野川2108年5月上旬

 

11日

悪天候が続き、前回から2週間空いてしまいました。幾分気温は低めでしたが、快晴で、9:00ころ家を出ました。早朝探鳥に切り替えようと思いつつ、朝、雨のことが多く、日が過ぎてしまい、この日この時間になりました。

二杉橋付近は雨で中州がなくなり、鳥はほとんど見えません。

取水口の辺りに、嘴が黒くて周囲が黄色いところは、マガモ雌に見える小さめのカモが、全く孤立した状態で留まっていました。最初はカイツブリかと思ったくらい、大きさはコガモ程度にも見え、謎でした。最近見た孤立した謎のカモも、この個体だったのかも知れません。

上空をゴイサギが、駆け抜けていきました。ここでは滅多に降りませんが、時折上空で見かえます。生息の条件がないと言うことでしょうか。

 

今日のトピックスは、カワセミの親子です。

行きに永野川の岸にヨシの茂っている場所で、カワセミらしい声をききましたが確認できませんでした。帰路、また声がしたので見ると、ヨシに2羽があいつで留まりました。しばらく鳴き交わしていたのですが、双眼鏡に入れる間に1羽がいなくなり戻って来ず、残されたほうはじっと留まっていました。よく見ると幾分小さめ、模様もいくらかぼやけていて、親子のペアだったようです。そういえば昨年もこの場所で、餌を与えない親の姿を見ました。あるいは巣立ちの時だったのかも知れません。

ここは冬にはヨシが消えて、土の土手になるところです。この場所で繁殖しているのなら嬉しいことです。

カワセミは、公園の池でも1羽確認できました。

 

もう一つ、昨年の九月以来見えなかったコサギ1羽、睦橋付近で確認できました。飾り羽が風になびいて綺麗でした。夏に来るのでしょうか。また一つの楽しみとなりました。

 

公園内のハリエンジュで、ツリツリという感じの声がして、探しましたが見つかりませんでした。おそらくエナガの声だと思いますが、この辺で、この季節には、珍しい気もします。

 

赤津川の田の、代掻きの終わった畔にキジ雄が1羽下りていました。肩のオレンジ色の羽が、太陽を浴びて、金色に輝いて見えました。初めて見る光景でした。

 

ツバメが少ない気がします。今日も全13羽で、時折遭うという感じです。ツバメは益鳥、多ければ豊作、と言う気がしてしまいます。

 

枝は葉で覆われ鳥の見にくい季節となりました。前回より早い時間ですが、鳥の数は少なかった気がします。ここでは時間にはあまり関係はないのでしょうか。今日は少し気ぜわしかったせいもあって、じっくり待つゆとりがなかったのかも知れません。

 

今年は、公園一帯の芝生の部分も刈り取らず除草剤(枯れ葉剤)が撒かれています。シロツメクサなど繁茂する草が黒く見苦しいですし、なんいってもこの広い面積全体に撒かれていることには恐怖を感じます。なぜ刈ると言う一手間を惜しむのでしょうか。また芝生用の除草剤(発芽抑制剤)なら、このような醜い姿をさらすこともないのです。管理がうまくいっていないのだと思います。

毎年刈り取られている土手の法面はイヌムギやスカンポ(スイバ)が伸び放題で、ここだけ刈ってないのは以前申し出たことを守ってくれているのかも知れませんが、この状態がよいとは言えません。毎年、荒れ地化が進んでいます。

ただスカンポの穂には濃いピンクとサーモンピンクと白いものがあるのを初めて知りました。グラデーションが美しかったので少し貰って帰りました。

北原白秋の童謡「すかんぽの咲くころ」(初出『「赤い鳥』1925(大正14)年7月号)には、〈土手のすかんぽジャワ更紗〉と言う歌詞があります。ジャワ更紗は、花など動植物の写生や点描などが格子や斜稿と組み合わされた細かい模様です。

宮沢賢治は18才の時の短歌に〈ちいさき蛇の執念の赤めを綴りたるすかんぽの花に風が吹くなり  と詠っています。

この季節、スカンポは 人それぞれに思いを残したようです。

 

滝沢ハム所有の草地がヨシを残して刈り取られたようで、あるいはヨシを育ててくれるのかも知れません。それは嬉しいことです。公園のワンド跡も、手を入れるならその方向で行ってほしいと思います。

 

久しぶりに行った川では緑がまぶしく、コガモもツグミも消えていました。ハリエンジュも散って、芳香に包まれることも出来ませんでした。でも川岸にはノバラが咲き、ヨシも伸び始めています。これからを楽しみに、もう少しまめに足を運びたいと思います。

 

鳥リスト

キジ、カルガモ、マガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、ゴイサギ、イカルチドリ、カワセミ、ハシハボソカラス、ハシブトカラス、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ

 








永野川2018年4月下旬

27日

天気予報は下り坂の予報でしたが、なんとか持ちそうなので、10:30ころ家を出ました。

二杉橋下は、雨で水かさが増して、川に水鳥の場所がありませんでした。近くの民家からシジュウカラの声、上空をムクドリ1羽、ツバメ3羽、カワラヒワ1羽、キジバト1羽が通り過ぎました。

少し登ると、コガモが、1羽、3羽、2羽、カルガモ2羽、コガモのほうが多く、合流点でもコガモが18羽、赤津川でも7羽、先回と同様コガモの群れが多く見られました。

カルガモはペアらしいものがますます増えてきて、4ペア、3羽、5羽、5羽、といった感じで23羽になりました。

睦橋近くの岸の草むらで、キジもペアでした。その後はのみ単独で、公園や赤津川で、5羽、計7羽になりました。

近くの河川敷で、チドリの声がしてしばらく待つと1羽が駆け回るのが見えましたが、細かいところまでは確認できなかったので、イカルチドリとしました。

そして、今日のトピックス、公園でコチドリを確認できました。アイリングが綺麗です。見ていると動きが速いように思われます。そして小さめで、過眼線もはっきりしています。これを目安に今後遠目でも確認出来るようにしたいと思います。

二杉橋〜睦橋は岸に草むらが多いせいか鳥が多いです。ホオジロが1羽囀り、地鳴きも聞こえました。ホオジロは公園のワンド跡でも3羽が飛びました。

公園の東池は、また水草が一面に覆ってしまいました。これは意図した植生なのか、何の目的で、利点はあるのでしょうか。

西池に、カイツブリが1羽のみ、潜水を繰り返していました。本当に小さく見えました。

コムクドリやサシバを探してみましたが、今日は会えませんでした。

草刈りが始まっています。今年は何処まで刈るのでしょう。ただ、昨年除草剤が撒かれた、児童遊園のすぐ近くの平地は草が刈られていました。危険性を理解してくれたのでしょうか。夏になるとどうなるか分らないのですが。

除草剤は地力を落とすと言う意見が次第に高まりつつあるようでもあり、その声が力となるよう、頑張ってみようかとも思います。

 

ハリエンジュが蕾を持ちました。ツツジ、ハナミズキ、コデマリなど植栽した花々が美しく、公園の一つの魅力です。ただそのなかにもう少し、あるがままの自然を残せば、観察地として、数倍の価値ある緑地公園となるでしょう。でも、この考えは20年経っても、いまだに理解してもらえないようです。

 

鳥リスト

キジ、カルガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、イカルチドリ、コチドリ、コゲラ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ツグミ、カワラヒワ、ホオジロ

 

付記

30日

 大平町横堀、牛久辺りに、シギ、チドリを探しに行ってみました。

 でも、まだほとんど田に水が張られていませんでした。以前ここで探鳥会があったころと比べると麦作も増えてきたようです。水の張られる時期と鳥たちの移動の時期とが重なればいいのですが。

 連休後半に、また行ってみようかと思います。

 

 

 

 








永野川2018年4月中旬

16日

上旬の観察から日がたっていないのですが、明日から天候が崩れるようなので出かけました。

二杉橋付近では、水が増えていますが、流れが止まって淀んでいます。

支流の流入口にコガモが4羽見えた、と思ったら、おそらくは手前の岸にいたものが一斉に飛び出し 26羽になりました。コガモがこれだけ群れているのは最近では珍しいことです。そろそろ渡るのでしょうか。今日全部で31羽になりました。

カルガモは、2、3羽ずつで、計20羽になりました。繁殖期に入ったのかも知れません。

トピックスは、オオヨシキリ。公園の岸のヨシの中から、少し小さめですが、ほかの鳥では無い声が聞こえました。記録では最早4月下旬なので早い気もしますが、バードリサーチのお話では、渡良瀬では4月15、16日に記録されているとのことで、間違いないようです。

ここには十数年前には、たくさんの声がうるさいくらい聞こえていたときもありました。ずっといてくれて、もっと増えてくれればよいと思います。

キジが二杉橋少し上で、川の端に下りていました。それから少し登ると、手前の岸の畑の中に1羽、少し登って、小さめの若鳥が1羽、公園のなかと大岩橋の河川敷林で大きな声でなくもの、赤津川の田でも2羽で、全部で7羽となりました。暖かさに誘われたのかな、という感じに、のんびりと、派手な体を動かしていました。

公園の川で、カワセミの声?と振り返ると、既に少し離れたところを下っていく青い羽根を一瞬見ました。残念でしたが、赤津川泉橋付近で、2,3秒、川岸に留まっているものに会いました。こちらは青い背中をゆっくり見せて。上流に飛んでいきました。

赤津川の田の先回見た辺りで、またトビが降りているのに遭いました。何か餌となるものがあるのでしょうか。下界でみると、やはり大きいなと思います。公園の上空でも空を舞っていましたが、その大きさの差に、今更ながら驚きます。

ワシタカと言えば公園上空に、オオタカ1羽、時に羽ばたきながら旋回していました。カラスよりは小さめで、下面は白に近く、細長い尾でした。

滝沢ハム側の桜の木に、シメ2羽、鳴きながら飛んでいました。近くに移動したものがいたのですが、よく見るとそちらはカワラヒワで、1羽でじっと動きませんでした。

ダイサギが5羽、嘴が黒くなったものが2羽いました。

公園の桜並木を移動する鳥がいて、よく見るとムクドリでした。もしかしてコムクドリも?と探しましたが、ムクドリのみでした。

 

ツバメも17羽に増え、賑やかにウグイスが5カ所で、ホオジロも3カ所で囀りを聞きました。八重桜は満開で散る寸前、濃厚な色を見せつけていました。今年もサシバを見られると嬉しいのですが。

 

鳥リスト

キジ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、イカルチドリ、トビ、オオタカ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシハボソカラス、ハシブトカラス、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ツグミ、シメ、カワラヒワ、ホオジロ