9日、10日
台風の影響で1週間以上曇り空が続きました。この辺は、台風がかすめて過ぎた程度で、今朝は久しぶりの快晴です。6時少し前に家を出ました。日差しは強いのですが、風は涼しく吹き抜けてきます。
二杉橋から入ると、水かさが増えていましたが、流れは余り早くありません。中州がないせいか、ほとんど鳥は見えません。
ウグイスの声がいつもより小さく聞こえました。アオサギが1羽、上空を過ぎていきました。
まずカイツブリ:4日と8日に様子を見に行ったときは、1羽が抱卵中で、からだが一回り大きく見えたので、ひょっとして雛を羽の下に隠しているかと思い、しばらく待ちました。変化は起きず、やむなく帰りました。
9日は、1羽が巣から下りていて、卵が3コ見え、もう1羽が盛んに水草を運んで巣に架けていました。1羽が卵を突いているようにも見えたので、ひょっとしてもうじき孵るのか、としばらく待ちましたが、変化はありませんでした。2時間後、帰り道に寄ってみましたが変化なく、卵はまた空気にさらされていました。
10日、もう一度訪ねました。でも目を疑いました。巣の中央部がなく卵も無くなっていました。親鳥が1羽、周囲で潜水していました。これは、何なのでしょう。上空から猛禽が襲ったか、あるいは卵が死んで諦めた親鳥が水に沈めたか……。それとも人間が持ち去ったのでしょうか。池の中央部に入ることはかなりの手間がいると思いますし、その他のゴミもかたづいていないので清掃とも思えず、なぜ??? カイツブリは2度も抱卵を中断させられたことになります。
赤津川のひな鳥はやはりカイツブリのようで、だんだん嘴がカイツブリになってきて、でも相変わらずピッピと鳴いていました。
オオヨシキリ:高橋付近の川辺にヨシのあるところで、一声二声、オオヨシキリの声がしたようでした。囀りでは無く、警戒声のようでした。合流点近くの草原でも、一声か二声聞こえたように思います。あるいはもう繁殖が終わって生息しているのだったら、今年は1度も囀りを聞かなかっただけに、嬉しいことです。
上人橋近く、水道庁舎の近くの電線にムクドリ32羽の群れが留まりました。バードリサーチのお話では、コムクドリが混じっていることもある、ということだったので、1羽ずつ確認しましたがいませんでした。コムクドリも、ここでは会いたい鳥の一つです。
セグロセキレイ:公園のワンドあとの草むらの、縦型に留まった尾の長く、背が黒と白の混じった感じの鳥を見つけました。留まる形はモズに似ていましたが、モズは幼鳥から、もっとモズの成鳥に近いと思うので、いろいろ考え、図鑑を見て、セグロセキレイ夏羽であろうと言うことに落ち着きました。でも全く違うものだったら……。このところこんな不安に襲われることが多くなりました。
ツバメ:晴れているせいもあるのか、めっきり少なく7羽でした。あるいは、もう渡良瀬遊水池に集結し始めているのかも知れなません。
ヒヨドリ:大岩橋付近の山林の大木のてっぺんに1羽が留まって盛んに鳴いていました。サシバと間違えそうな声でしたが、先日はっきりしたサシバの声を聞いているので、これは迷いませんでした。飛び立つ姿も猛禽ではありません。
カワセミ:赤津川で川を下るカワセミに遭遇し、今日の探鳥が幸せなひとときとなりました。
ホオジロ:二杉橋の近くの電線で1羽が囀っていました。先回と同じ場所です。上人橋からここに移ってきたようです。
公園に草が茂ってきて、また手を入れると思いますが、どうか枯れ葉剤を撒かれることがないよう祈ります。
先日、市役所の公園担当の方と会って、枯れ葉剤についてひとまず抗議しました。でも、今時除草剤は安全で残留もしない、その証拠にまた生える(この論理はおかしいです。残留は形を変えて地中に堆積されていく、ということですから。)、草は刈ってもすぐ生える(これも、おかしい。少なくとも年2度で充分、手間が何時間かかるというのでしょうか。)
業者の選択が悪かったのでは(昨年は撒かれませんでした)というと、役所で管理して指示しています。といいます。(これもおかしい。除草剤の撒かれた場所も担当者は知りませんでした。)
まず薬剤の名前を公表し、濃度も考慮して撒く、そして残留の状態をきちんと検査する。これを毎年行う。という手順から初めてほしいです。これは専門家のいる役所で率先して行うべきではないでしょうか。
市の環境基本計画の見直しのための「栃木市環境づくり市民懇談会」の公募の委員となっています。15年間、環境基本計画に一市民として関わってきましたが、昨年からの「栃木市環境づくり市民懇談会」の話し合いが一番実りのある感じがします。それぞれ環境問題に携わっている方たちで、もっとお互いの意見がかみ合えば、より素晴らしい成果が出そうですが、あまり時間がありません。終わってからの話し合いができればいいのですが。
コウノトリの飛来情報は他でもあるようです。それをうまく環境保護につなげていければよいのですが、よく言う、「民意の形成」とか、どうやればうまくいくのでしょう。やはり行政の誠意ある、未来を見つめた計画に頼りたくなります。
今年は、12月に永野川緑地公園でビギナー探鳥会が行われると思います。たくさんの鳥と豊かな自然でお迎えできますよう。
鳥リスト
カルガモ、キジバト、アオサギ、チュウサギ、カワセミ,ハシハボソカラス、ハシブトカラス、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、セッカ、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ホオジロ