宮澤賢治、風の世界

宮澤賢治の作品を彩る言葉と風を追って宮澤賢治の世界を訪ねよう。 賢治は風という言葉に何を託したか。風を描くためにどんな言葉を選んだか。 賢治は何を求めて風の中に身を置いたのだろう。 そこに少しでも近づきたくてページを埋めていく。
 
永野川2018年4月下旬

27日

天気予報は下り坂の予報でしたが、なんとか持ちそうなので、10:30ころ家を出ました。

二杉橋下は、雨で水かさが増して、川に水鳥の場所がありませんでした。近くの民家からシジュウカラの声、上空をムクドリ1羽、ツバメ3羽、カワラヒワ1羽、キジバト1羽が通り過ぎました。

少し登ると、コガモが、1羽、3羽、2羽、カルガモ2羽、コガモのほうが多く、合流点でもコガモが18羽、赤津川でも7羽、先回と同様コガモの群れが多く見られました。

カルガモはペアらしいものがますます増えてきて、4ペア、3羽、5羽、5羽、といった感じで23羽になりました。

睦橋近くの岸の草むらで、キジもペアでした。その後はのみ単独で、公園や赤津川で、5羽、計7羽になりました。

近くの河川敷で、チドリの声がしてしばらく待つと1羽が駆け回るのが見えましたが、細かいところまでは確認できなかったので、イカルチドリとしました。

そして、今日のトピックス、公園でコチドリを確認できました。アイリングが綺麗です。見ていると動きが速いように思われます。そして小さめで、過眼線もはっきりしています。これを目安に今後遠目でも確認出来るようにしたいと思います。

二杉橋〜睦橋は岸に草むらが多いせいか鳥が多いです。ホオジロが1羽囀り、地鳴きも聞こえました。ホオジロは公園のワンド跡でも3羽が飛びました。

公園の東池は、また水草が一面に覆ってしまいました。これは意図した植生なのか、何の目的で、利点はあるのでしょうか。

西池に、カイツブリが1羽のみ、潜水を繰り返していました。本当に小さく見えました。

コムクドリやサシバを探してみましたが、今日は会えませんでした。

草刈りが始まっています。今年は何処まで刈るのでしょう。ただ、昨年除草剤が撒かれた、児童遊園のすぐ近くの平地は草が刈られていました。危険性を理解してくれたのでしょうか。夏になるとどうなるか分らないのですが。

除草剤は地力を落とすと言う意見が次第に高まりつつあるようでもあり、その声が力となるよう、頑張ってみようかとも思います。

 

ハリエンジュが蕾を持ちました。ツツジ、ハナミズキ、コデマリなど植栽した花々が美しく、公園の一つの魅力です。ただそのなかにもう少し、あるがままの自然を残せば、観察地として、数倍の価値ある緑地公園となるでしょう。でも、この考えは20年経っても、いまだに理解してもらえないようです。

 

鳥リスト

キジ、カルガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、イカルチドリ、コチドリ、コゲラ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ツグミ、カワラヒワ、ホオジロ

 

付記

30日

 大平町横堀、牛久辺りに、シギ、チドリを探しに行ってみました。

 でも、まだほとんど田に水が張られていませんでした。以前ここで探鳥会があったころと比べると麦作も増えてきたようです。水の張られる時期と鳥たちの移動の時期とが重なればいいのですが。

 連休後半に、また行ってみようかと思います。

 

 

 

 








永野川2018年4月中旬

16日

上旬の観察から日がたっていないのですが、明日から天候が崩れるようなので出かけました。

二杉橋付近では、水が増えていますが、流れが止まって淀んでいます。

支流の流入口にコガモが4羽見えた、と思ったら、おそらくは手前の岸にいたものが一斉に飛び出し 26羽になりました。コガモがこれだけ群れているのは最近では珍しいことです。そろそろ渡るのでしょうか。今日全部で31羽になりました。

カルガモは、2、3羽ずつで、計20羽になりました。繁殖期に入ったのかも知れません。

トピックスは、オオヨシキリ。公園の岸のヨシの中から、少し小さめですが、ほかの鳥では無い声が聞こえました。記録では最早4月下旬なので早い気もしますが、バードリサーチのお話では、渡良瀬では4月15、16日に記録されているとのことで、間違いないようです。

ここには十数年前には、たくさんの声がうるさいくらい聞こえていたときもありました。ずっといてくれて、もっと増えてくれればよいと思います。

キジが二杉橋少し上で、川の端に下りていました。それから少し登ると、手前の岸の畑の中に1羽、少し登って、小さめの若鳥が1羽、公園のなかと大岩橋の河川敷林で大きな声でなくもの、赤津川の田でも2羽で、全部で7羽となりました。暖かさに誘われたのかな、という感じに、のんびりと、派手な体を動かしていました。

公園の川で、カワセミの声?と振り返ると、既に少し離れたところを下っていく青い羽根を一瞬見ました。残念でしたが、赤津川泉橋付近で、2,3秒、川岸に留まっているものに会いました。こちらは青い背中をゆっくり見せて。上流に飛んでいきました。

赤津川の田の先回見た辺りで、またトビが降りているのに遭いました。何か餌となるものがあるのでしょうか。下界でみると、やはり大きいなと思います。公園の上空でも空を舞っていましたが、その大きさの差に、今更ながら驚きます。

ワシタカと言えば公園上空に、オオタカ1羽、時に羽ばたきながら旋回していました。カラスよりは小さめで、下面は白に近く、細長い尾でした。

滝沢ハム側の桜の木に、シメ2羽、鳴きながら飛んでいました。近くに移動したものがいたのですが、よく見るとそちらはカワラヒワで、1羽でじっと動きませんでした。

ダイサギが5羽、嘴が黒くなったものが2羽いました。

公園の桜並木を移動する鳥がいて、よく見るとムクドリでした。もしかしてコムクドリも?と探しましたが、ムクドリのみでした。

 

ツバメも17羽に増え、賑やかにウグイスが5カ所で、ホオジロも3カ所で囀りを聞きました。八重桜は満開で散る寸前、濃厚な色を見せつけていました。今年もサシバを見られると嬉しいのですが。

 

鳥リスト

キジ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、イカルチドリ、トビ、オオタカ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシハボソカラス、ハシブトカラス、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ツグミ、シメ、カワラヒワ、ホオジロ

 








永野川2018年4月上旬

 

風がいくらかありましたが、よく晴れていて、9:40ころ出かけました。

トピックスはツバメです。観察のタイミングが悪かったせいもあって、今季初です。遅い気がしましたが昨年もやはりこの時季でした。最初は公園で、1羽、2羽ずつ7羽、赤津川で1羽、帰りの永野川で3羽、全部で11羽でした。まだ少ない感じですが、増えてくることもあまり期待出来ないのかもしれません。

もう一つはチュウサギ、大岩橋付近で、確かに、ダイサギとは違う小さめで丸い感じの風貌でした。嘴は黄色です。

ダイサギ:公園で3羽、1羽の嘴が黒くなりかかって不明瞭な色でした。

カルガモ:二杉橋での水量は、まあ通常に戻って、澄んでいました。二杉橋から上人橋までの間に、2羽、4羽、10羽、と散らばって18羽、公園の池に3羽、と散らばっている感じです。赤津川でも9羽、3羽、5羽と全部で38羽になりました。

コガモ:二杉橋近くで12羽、2羽で14羽、こちらは最近よりも群れています。睦橋付近で、1羽だけ背を向けて動かない、見慣れないカモがいました。茶色系の濃いめの色で、大きさからすればコガモのかも知れません。

ヒドリガモ:公園の池に、久しぶりで西に4羽、東に2羽、来ていました。もう40羽越えの群れは来ないのでしょうか。

シメ:公園のいつものエノキで2羽と遭うことができました。

トビ:赤津川岸で、目前の低空を飛ぶトビに遭遇し、その大きさは恐怖でした。風が強く、風に乗りきれなかったらしくて、低空を旋回して畦に下りてしまいました。1分ほどして振り返ると、上空でカラスと戦う小さなトビが見えました。今日はトビにとって最悪の日だったようです。

スズメ:10羽の群れが最高で、後は単体で、総数15羽に留まりました。

 

我が家の周辺では、カワラヒワが盛ん囀っていますが、永野川赤津川とも姿を見ませんでした。季節の変わり目、微妙な環境の変化の中を移動しているのでしょうか。

10日には我が家の上空を、ゴイサギ2羽が鳴きながら飛んでいきました。今季初です。ゴイサギも、我が家の上空はよく飛ぶのですが、永野川赤津川では、滅多に見かけません。

 

八重桜が五分咲き、山は芽吹きはじめの柔らかい緑で覆われました。この緑が好きですが、あっという間に変わってしまいます。

もうじき夏鳥の季節です。

 

鳥リスト

カルガモ、コガモ、ヒドリガモ,カイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、イソシギ、モズ、ハシハボソカラス、ハシブトカラス、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ツグミ、シメ、ホオジロ

 








賢治を描いた三つの作品

 まず、『屋根の上が好きな兄と私』は、賢治の二番目の妹、岩田シゲさんが七〇才を過ぎたころにお書きになった回想録です。身近な人以外にかけない、伝記としては第一級です。

すぐ下の妹トシさんには書けなかった、少し年齢の離れた、賢治にとっては「可愛い妹」が書いた記録だと思います。今まで知られなかった宮沢家の日常が、静かな語り口で綴られます。
 タイトルともなった「屋根の上が好きな兄と私」では、少し秘密めいた冒険
に心を躍らせる妹の楽しい時間が、空一杯の桜鳥(ムクドリの地方名)とともに描かれます。賢治が屋根に妹を残して梯子を外す、という悪戯も、普通の兄妹の普通の関係が描かれて面白く、空近くにいると考えることがあって沈黙してしまう賢治の姿も印象的です。

また、今まで知られなかった、家庭での賢治の姿が新鮮です。

賢治が自宅の庭で育てたパセリを料理屋さんが重宝したこと、そのお礼に貰った数々の美味しいもののこと、好物の鮭を貰った時、父が「賢衆(賢さん)のご馳走か」と喜んでいたこと、間違いで貰ったウナギの話など、何か身近に感じられるお話です。

また賢治が、砂糖を煮詰めるとき浮いたゴミを取るために卵白を入れることを試したり、糸から染めて反物を作る母のために媒染剤を入れてあげ、とても美しい反物に仕上がったことなど、家族を思う賢治の姿を知りました。

そして、母イチさんが、当時の家制度の中、また大店(おおだな)を支える質素な暮らしの中で、苦労を重ねながらも、なお失わなかった明るさや繊細な気持ちが描かれています。特に関西旅行での喜びや感動を素直に家族に伝える母の姿は、賢治の作品の奥にある底抜けの明るさ、透明さに引き継がれたものと思います。

大正10年の賢治の家出の後、帰るまでずっと陰膳を備え続けた母の話は、祈るしか方法のない、辛い母の姿を象徴しています。父子の宗教上の対立については、細かくは書かれてはいませんが、家中を巻き込んだ法論のあとの家出でした。

長男と言うことで、常に厳しく育てられていた賢治のことも、折に触れて描かれます。その果ての最初の抵抗、それも宗教という、人の生き方に関しての相克でした。賢治の思いの強さ、父への反発と同時に感じたであろう申し訳なさ、その葛藤は重いものだったでしょう。また政次郎氏の親としての苦悩も重いものだったと思います。

この本の監修、解説を担当された栗原敦氏が、詩「原体剣舞連(はらたいけんばひれん)」についての、父政次郎さんとシゲさんの会話を紹介下さっています。

賢治の死後、詩中の〈消えてあとない天(あま)のがはら〉を、政次郎氏が、はかない命を美しく詠っている、と褒めたので、シゲさんが思わず、賢治が生きているときに、今の一言を言ってあげればよかったのにと言うと、政次郎氏は泣き笑いの顔で「人にはそれぞれ役目があるもんだもや」といったそうです。

この本では、賢治の家、そして日常の生活を描きながら、その奥にある、その時代の家族の想いを充分に描き出しています。

 

もう一冊は、第158回直木賞を受賞した、門井慶喜『銀河鉄道の父』です。このごろ賢治より親の思いのほうが気になっている私は、題名に引かれて手に取りました。

冒頭に描かれる、旅先で賢治の誕生の知らせを受ける父の喜び、子どもに対面しながら内面に喜びを押し隠す姿、赤痢を患う子に体調を壊すまでに看病する姿には親の思いは溢れています。賢治の成長を見る目、そして子どもたちの成長や生活を描く眼は細かく筆致は見事で、「父でありすぎ」た政次郎の姿を浮き彫りにしています。

ただ、父と息子の葛藤や悩みについては、物足りない気がします。

賢治が法華経に帰依するきっかけとなった島地大等『漢和対照 妙法蓮華経』を読む姿に接しての父の反応を描いた場面では、まともに仏教の経典を読んでいる、という認識しか持ちませんでした。その後、日々法華経に心酔していく賢治と、浄土真宗の篤信家である父の論争は、どちらも正論で、何日も続いたことが書かれますが、その後の内面に触れることはありません。好んで息子と争う父親はいないのだ、と言う言葉のみが記されます。

賢治が、本郷の文房具屋で、「B形1020イーグル印原稿用紙」を見かけたことで、一気に創作を開始するという場面は、「小説」の山場としては最高であると思います。ただ賢治の膨大で豊かな、そしてきらめくような言葉の世界が生まれるきっかけとしては、それだけでは済まないものがあります。

 また、創作が「子どもを作る代わりに」という賢治の言葉は、周囲への言い訳として意味を持つとは思いますが、それが、父のようになりたくてもなれなかったから、と言うのも強引な感じがします。実際に、賢治の膨大な作品を前にして見ると、その根源は何だったのか、謎は永遠の問題、と言う気がしてきます。

 またなぜ「小説」ではなく「童話」だったのか、ということに対して、〈性格的に「大人」が駄目だった、大人同士の厳しい関係に耐えられなかった〉と結論づけるのは、事実の半分しか見ていないのではないでしょうか。

 賢治は大人、社会の成り立ちなどにも、鋭い眼を向けて、時にはユーモアを持って、作品のなかに書き込んでいます。大人から逃げているとはいえないと思います。

 

ここでもう一冊、井上ひさし『イーハトーボの劇列車』を思い出しました。賢治作品に深い共感を寄せていた井上ひさしの喜劇作品ですが、大変象徴的に、父子の問題、社会とのつながりの問題を描いています。

第五幕「六字の称名、七字の題目」では、大正10年、法華経に心酔、国柱会に入会して家出した賢治を、政次郎が下宿先に訪ね、宗教論争を繰り広げます。父親の宗教と妥協しないために法華経を唯一の教えとする日蓮宗を選んだのだ、と言う政次郎の言葉から始まり、最終的には、喜劇的な「お題目は七文字、称名は六文字でいまわの際の人にとって称名の方が唱えやすい」、「東京ではなく、花巻をユートピアにするのが法華経の教えなのだ」という父の意見に、賢治は負けを認めてしまいます。しかし自分の勝ちを認めながら、政次郎の「これが家父長のつとめづもんだぢゃい」という声は沈んでいます。

第七幕 「あなたは何者ですか」では、大正15年(1926)12月15日(水)下宿屋上州屋(神田錦町)にいる賢治に、父親の命を受けた花巻署の刑事が、身分を隠してエスペラント語を学習するふりをして近づきます。賢治のやることを探り、羅須地人協会と労農党とのつながりを疑って、協会からも手を引かせようとします。そして、賢治の「私はすで農民なんです。」という悲鳴のような言葉を聞いて、怒ります。

 

「あんたが百姓だと?!、もう許さねぞ。……。百姓の見方面(づら)して「農民芸術でござい」、「花巻ユートピアでござい」と言っているだけなら不愉快は不愉快だけれどもまだ耐え(こら)えでられる。……自分(ずぶん)のごとばぬけぬけと「百姓でござい」と名乗ってるづな、もう許せねえ」

 

そのわけとして、地代、肥料代を考えず出来た作物は無料で配るなど、つまり百姓仕事で生活費を得ていないことを指摘するのです。

「キウ・ヴィ・エスタス?(あなたはなにものですか)」という問いに対して、賢治の「ミ・エスタス・インファーノ……私は子どもである」という台詞が用意されます。これは、ついに父の子どもであることから抜け出せなかった悲しみそのままの言葉です。

さらに「やっと花巻をユートピアにする方法を見つけたのに」と言う落胆の言葉が加わります。

 

賢治について、伝記、小説、喜劇と、三つの方法で描かれ作品、あらためて賢治のことを考えるきっかけとなりました。さらに作品を読み続けていきたいと思います。

 

テキスト

『屋根の上が好きな兄と私 宮沢賢治妹・岩田シゲ回想録』

 栗原敦・監修 宮澤明裕・編 (蒼丘書林 2017

『銀河鉄道の父』 門井慶喜(講談社 2017

『イーハトーボの劇列車』 井上ひさし(新潮社 1980

 








永野川2018年3月下旬

26日

雑事に追われて11:30近くなってしまったのですが、暖かく明るい日差しに誘われて、出かけました。明日以降も出かける見通しが立たなかったのです。

二杉橋には、少し水が流れて、カルガモ3羽コガモ3羽が漂って、岸のブッシュからウグイスの囀りが聞こえました。今日のウグイスはすべて囀りで、睦橋付近、大岩橋付近でも聞こえました。

カワラヒワが1羽、第五小の桜で、これは囀りではなく綺麗な声で鳴いていました。その後カワラヒワは大岩橋の河川敷林で4羽、赤津川の土手では美しい黄色い羽模様を見せて3羽、5羽と飛びました。

睦橋手前の土手をムクドリ2羽とハシフトカラス4羽が歩き、イカルチドリの声も河原から聞こえます。

岸の枯れた草地をアオジが2羽くぐり抜けていきました。

なにか聞き覚えのある声で、何?と思っていると、水面をカワセミがすれすれに遡っていきました。留まりそうで一瞬で離れてしまいましたが、青い背中を充分に見せてくれました。

上人橋の下の河原の草地で、囀りが聞こえて探すとホオジロでした。ホオジロは睦橋付近の土手の草地では4羽が地鳴きしながら飛びました。

公園の桜並木ではコゲラの声がしましたが見えませんでした。

ハシホソカラスが1羽、芝生を悠々と歩いていました。今日はこの1羽のみでした。ハシブトカラスが多く、あちこちで4、5、6羽と鳴きながら飛びました。

公園の川でダイサギ、嘴が既に黒く変わっていました。コサギかと思いましたが、水面から上げた足先は黄色ではありませんでした。赤津川で見た個体の嘴は黄色でした。

公園の芝生を、ハクセキレイが3羽、連れだつように走っていました。全部がグレイの個体で、なぜかとても美しくみえました。川を少し上ったところでは、1羽が囀り続けるのを確認できました。

公園のエノキで、チチッという少し太めの声、シメだ!何としても探したくて少し待つとやっと動きがあって、1羽見つけることが出来ました。シメも、探鳥を初めたころ図鑑と首っ引きで名前を覚えた鳥で、出会うととても嬉しいのです。

公園の草むらで、ツバメの声を聞いた気がします。声の終わりの。「グイーッツ」というところが決め手なのですが、天空を飛んでいるイメージがあり、信じられない気もしました。

後日、これは近くにいたモズの鳴き真似の可能性が強いことが分りました。なぜなら我が家の近くのテレビアンテナで、これとそっくりの声で鳴いているモズを見かけたからです。

赤津川では、広範囲にヒバリの囀りが広がっていました。下流から上流まで、両岸で5カ所。

いつか姿を見る日が楽しみです。

 

赤津川では、1、2匹のアマガエルの声を、2カ所で聞きました。田んぼ一面を埋める声が聞こえるのも間近です。

モンシロチョウ、キチョウが今季初めて登場しました。昨年のように、たくさん羽化したところにぶつかることもあるでしょうか。

もう自然は夏に向けて動き出している気がします。

 

鳥リスト

カルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、ダイサギ、イカルチドリ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシハボソカラス、ハシブトカラス、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ツグミ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ