宮澤賢治、風の世界

宮澤賢治の作品を彩る言葉と風を追って宮澤賢治の世界を訪ねよう。 賢治は風という言葉に何を託したか。風を描くためにどんな言葉を選んだか。 賢治は何を求めて風の中に身を置いたのだろう。 そこに少しでも近づきたくてページを埋めていく。
 
永野川2019年7月中旬

15日

早朝は雨が降っていて出られず、雨が止んだ9:30頃、涼しそうなので出かけることにしました。

二杉橋から入ると、水が増えていましたが、いくらか岸辺に砂州が残っているところがあり、カルガモ2羽、アオサギ1羽、キジまで揃っていました。上空をゴイサギが鳴きながら飛んでいきました。

 

今日もトピックスは、猛禽たち。

公園の広場で、サシバの声を聞きました。大きな樫やサクラなどがありますが、かなり人に近いところですが以前見かけた大岩橋南側とは至近距離です。

すこし登った山林の奥で、ノスリの声がしていました。いる間少なくとも五分くらいは鳴いていましたし、2羽以上いるのではないかとも思えました。

赤津川の、岸からは大分遠い、田んぼの中の電線に、カラスよりも少し小さい茶色のワシタカ風の鳥が停まりました。チョウゲンボウだと思います。カラスが来て追い立てられ、さらに遠くへ飛んで行ってしまいました。ここでは猛禽はなぜかカラスに弱いのです。

 

上人橋の下で、サギがじっと川面を見つめながら、移動していました。嘴を暫くみて、チュウサギだと確認しました。黄色い嘴の先が黒くなっていました。帰って図鑑で確認、自信は持てました。

カイツブリのヒナは順調に育って、成鳥の三分の二くらいになっていました。親は離れていることが多く、親を見つけるとピッピッピと鳴きながら近づきます。ヒナも潜れるようになったようで、時々見失いました。

もう1羽の成鳥は親ではないようで、池の反対側にいました。

 

定位置のように、大岩橋脇の民家のヒノキの頂上にキジバトが停まっていました。

滝沢ハム付近の空き地の水溜まりにセグロセキレイの成鳥と、グレイの幼鳥が飛んだり歩いたりしていました。中州がないので、このような同じような場所を見つけたのでしょうか。

 

赤津川も水が増え、川にはほとんど鳥はいません。ヒバリの声もしなくなりました。

開けた場所で上空を見ると、一面に広がった黒い雲がよく分ります。不安になって、少し足早の観察になりました。

早く天気が定まってくれることを祈ります。

 

鳥リスト

キジ、カイツブリ、カルガモ、アオサギ、チュウサギ、ゴイサギ、ノスリ、サシバ、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、オナガ、ツバメ、ウグイス、ヒヨドリ、モズ、スズメ、セグロセキレイ、ホオジロ








永野川2019年7月上旬

8日

昨日はよく晴れていましたが朝から強風で見合わせ、今日は、このところのお天気のなかで一番晴れに近い日、風も無かったので、5:30に家を出ました。

二杉橋では、ウグイスの声が聞こえるのみ、カルガモが5羽、2羽と岸辺に休んでいました。

第五小付近でいつものカワラヒワの囀りが聞こえました。今日は高橋付近、公園内でも聞こえ、そろそろシーズンなのかも知れません。

コゲラの声が高橋付近の民家の大木、大砂橋の下の山林と2カ所で聞こえました。

ホオジロの囀りが岸辺で断続的に聞こえ上人橋まで7羽確認出来ました。公園内で、さえずりが聞こえた方角で、低木のてっぺんに飛び上がった個体がいて、確かに口を開けているのですが、どう見てもです。少しすると地鳴きが聞こえました。が頂上で鳴く風景は初めて見たような気がします。

ツバメが多く、永野川では4羽でしたが、公園では6羽、3羽、3羽、……と飛び計23羽となりました。

赤津川に入るとイワツバメ4羽確認、先日飛び込むのが見えた橋の付近では見かけず、もう巣立ったのでしょうか。

公園の岸の低木なかで、ヒヨドリくらいの大きさの鳥が動き、ヒヨドリとはまた違う感じの声で鳴きつづけていました。ピーピョピョピョピーという感じです。ガビチョウかも知れない、と思い、鳴き声図鑑に当たってみると、カオジロガビチョウの囀りに似ている気がしましたが、ヒヨドリの囀りとも思えてしまって、結局カウントには入れませんでした。

バードリサーチからのお返事の中に偶然、ガビチョウが増えているというお知らせがありました。もう一度鳴き声図鑑などに当たってみましたが自信が持てないので、カウントはせず、これからの課題としました。

カイツブリのヒナは、親鳥の半分くらいの大きさにまで成長していました。成鳥と一緒でしたが、なぜか距離を置いている感じでした。その少し後、どこかから別の成鳥が出てきたら、ヒナがピーピーピーと鳴いて、駆け寄る感じで近づき、その後は離れませんでした。こちらが母鳥なのでしょうが、もう1羽は父親か、それとも別の家族でしょうか。

大岩橋上の山林の奥からノスリの声が聞こました。ここは本来いるべき場所なのでしょうか。この辺りで昨年はサシバを見かけました。サシバは追われてしまったのでしょうか。どうか共存していてほしいものです。

鳥種は少なかったのですが、ガビチョウ?体験や、カイツブリの親子関係などが見られ面白い時間でした。

 

ヤブカンゾウが公園の法面では盛りです。他の場所のものより幾分小さめですが、植物図鑑でも、この形の花はヤブカンゾウしかないので、地質と数が関係しているのでしょうか。

クズや、小さな体で赤い実をつけているナワシロイチゴが一本ありました。もし叶うなら、こういう植物が再生してほしいものですが、周辺の雑草を見ると刈り取りが入るのも近いのかも知れません

アレチマツヨイグサも咲き始めの澄んだ黄色です。ここで、オオマツヨイグサも以前見たことがあります。また少しでも花が戻ってくれれば嬉しいのですが。

 

 

鳥リスト

キジ、カイツブリ、カルガモ、アオサギ、ノスリ、コゲラ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ,ウグイス、ヒヨドリ、モズ、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ








永野川2019年6月下旬

7月1日

6月下旬は、雨や雑用に祟られて、ついに出かけられず、7月1日にやっと雨の落ちない日が来ました。

5:30頃出かけました。時折、霧が体にかかることもありましたが、大平山の霧は薄く、少しずつあがっているような感じでした。

 

今日のトピックスはヒナたち。

公園に入ったところの芝生で、カルガモが2羽、成鳥ではなく幾分小さめ、何か慌てたように飛びさりました。

公園の川辺で、散歩中の犬が吠え、川の中で一瞬逃げるカルガモの群れに気づきました。確かにまだ小さなヒナが8羽と親鳥1羽、慌てて水中に生えたツルヨシの影に隠れて、それ以後見えませんでした。でも今季初のカモヒナです。

公園に行ってみると、カイツブリ1羽いて、何か膨れている感じでした。よく見ると小さな赤い嘴が見えて、すっぽり羽の中に背負われているのが分りました。何羽いるのか、見えやすい状態になるまで待ちました。結局1羽のみでしたが、先回の時はヒナを見落としていたのです。1羽ですが、今年も繁殖できたのです。とても嬉しくなりました。

少しして親の背中から下りたヒナは、しきりに親に鳴きかけているようでした。写真に撮りたい2ショットでしたが、うまく行きませんでした。でもこの目で見ることが1番と思い、暫く見続けていました。

赤津川では、道路をヨチヨチ?と歩く、コスズメ11羽の群れがいて、やはりシーズンなのだな、と思います。

公園の電線に6羽が並んで停まっているツバメも、自立したばかりのヒナでした。

 

もう一つのトピックス、猛禽たち。

大岩橋の山林に向かって、カラスより小さめか、と思う鳥が、しきりに羽ばたきながら消えて行きました。尾は細く、体は白っぽく見え、大きさなどからオオタカだと思いましたが、遠くて一瞬の鳥の情景を正確に判断が出来ないのは悔しいことです。

もう一つ、赤津川の田んぼの民家の近くの電線に、確かに猛禽と思われるものが停まっていました。トビはよくいる場所ですが、トビよりは小さめで、毛並みが、ばさついてい感じです。近くに寄ってみると、顔も違っています。飛ぶ姿を見たいと待っていたら、尾羽はトビのようにはっきりしたバチではなくばさばさしていました。やはりノスリです。

バードリサーチのお話では今年はノスリが増えていて、身近な田畑や、広場などでも見つかるということでした。

 

久しぶりで二杉橋から入りましたが、このところの雨で、水は濁ってはいないのですが量は増えて中州は全くありません。

ウグイスが変わらず鳴いていましたが、「谷渡り」が増えています。

睦橋手前で、草むらをよぎってホオジロ大の鳥が飛び、すぐ草むらに隠れてしまいました。喉が黒かった気がしましたが、この時期で該当する鳥は思いつかないので、ホオジロとしました。

ハクセキレイが2羽、透明な感じの声で鳴いて飛びました。

上空をアオサギが単体で3度、2羽で1度北へ飛びました。公園では上空をゴイサギ2羽、3羽、ダイサギは2羽、上空を行き、カワウが水辺をかすめて下っていきました。

上人橋付近で山からコジュケイの声が聞こえました。どこまで登れば見えるのでしょう。

公園のワンドで、飛翔する鳥がいて、よく見るとモズでした。その後も2度飛び、赤津川でも電線に留まるものがいて、今日は4羽、暫くぶりの数のように思えます。

公園の芝生と川をセグロセキレイが行き来しながら5羽、これも久しぶり、中州がないので、行き所を失っているようです。

 

二杉橋のすぐ上の西岸の草が20メートルばかりくっきりと刈り取られて、水辺のヨシもなくなっていました。その上は水辺までヨシが覆っていますが、ここも刈り取るのでしょうか。ここはこの辺でも最も自然の残っている場所で、少し上には恐らくカワセミが営巣する場所があるのですが。

茶色かった公園のイヌムギは刈り取られていました。刈り跡を見れば根まで茶色に枯れていて、やはり除草剤によるものだと思いました。結局刈るのならなぜ除草剤なのでしょう。

滝沢ハムの近くのヨシ原にも除草剤を撒いたようで、ヨシ、ススキに除草剤は効かず、先だけが茶色くなっています。背の高い草は、ただ一時汚くなるだけなのに、怒りが湧きます。

アカツメクサの花穂などがすべて黒くなっているのも見苦しいです。ツメクサの花を除草剤で枯らしても、来年は又生えてくるものだし、そのままでも決して見苦しいものではありません。それまでのあいだ、なぜ自然のままにしておけないのでしょうか。

 

川辺のヨシはようやく延びてきていますが、まだヨシキリは来ていません。

工業高校と公園の境に、大きなネムノキが花をたくさんつけていました。20年近く通っているのに初めて見つけました。ヤブカンゾウが咲き、キリギリスも鳴き始め、もう夏の向こうの秋が始まっているのかも知れません。

 

鳥リスト

コジュケイ、キジ、カワウ、カイツブリ、キジバト、カルガモ、ダイサギ、アオサギ、ゴイサギ、オオタカ、ノスリ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、オナガ、ヒバリ、ツバメ、ウグイス、ヒヨドリ、モズ,スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ、

 

 








永野川2019年6月中旬

18日

風もなく幾分涼しい朝、自転車の手入れに手間取り少し遅れて5:40家を出ました。

上人橋から入る。ツバメ1、キジ1、ヒバリ1に迎えられます。カルガモ3羽が上空を北に飛んでいき、かなり大きめのアオサギが畦にいて動きません。今日はダイサギよりも多く見かけました。

 

合流点のカイツブリの巣を見に行きましたが、成鳥が1羽いるのみで、巣は無くなっていました。橋桁に乾いた草が絡まっていたので、或いは流れてしまったのかも知れません。

池の巣は痕跡があるのですが、こちらには成鳥もいなくて、反対側の池を見ましたが鳥の姿はありませんでした。

 

その他の鳥は、巣立ちラッシュです。

公園の河川敷ではハシボソカラスの幼鳥2羽と、親鳥らしい1羽がなにやら固まっていて、争っているようにも見え遊んでいるようにも見え、1羽が恐らくカラスの羽を咥えていましたが、それ以上のことはわかりませんでした。

大岩橋上の、ハリエンジュの林で、ツリツリというエナガの声が聞こえ、3羽が木を上り下りしていました。黒が多めの体で何か毛が毛羽立っているようで、幼鳥だと思います。ここでも繁殖しているのだったら嬉しいことです。秋になったら、また群れで現れてくれるでしょうか。

ハクセキレイが、やはり毛羽だった感じの個体が2羽、連れだって飛んで、その後も同様の個体が飛んでいました。

また永野川で久しぶりにイカルチドリの声が聞こえ、中州を暫く探すと幼鳥らしい個体が2羽、成鳥が2羽、次々に移動していました。繰りかえしていうことになりますが、ここで繁殖していくことは、未来が見え、嬉しいことです。

もう一つ嬉しいこと。

赤津川の瓦店近くの橋で、イワツバメ5羽が出入りしていました。巣は確認できませんでしたが、確かに棲息しています。

公園の川岸、低木の樹頂などでホオジロがさかんに囀っていました。かなり遠くからですが、ワンド跡の低木のいただきではっきりと口を開けて囀る個体を見つけました。永野川では囀りながら2羽が縺れて飛ぶ姿も見えました。カップルだったか同士だったか分りませんでしたが、声は囀りでした。これも棲息の証拠でしょうか。

 

大岩橋付近の山林から今季初ホトトギスを聞きました。タイミングを逃すと一年間は聴くことができないので幸いでした。上人橋付近の山林まで下りてきたときももう1度聞こえました。同一個体かも知れないのですが2羽にカウントしました。

 

大岩橋上の河川敷は、10年ほど前ハリエンジュの大木が切り倒され、ブルドーザーで均されました。その跡に、一斉に生えた木々が今茂っています。エナガだけでなく、もっといろいろな声が聞こえます。豊かな鳥の住処なのです。また伐採が無いことを祈ります。もし手を加えるなら、樹木の育成に向けてのビジョンを持ってほしいと思います。繁茂と伐採を繰返して、何の意味があるのでしょう。そもそも伐採が必要なのでしょうか。

公園のかなり広い部分で、雑草イヌムギが茶色くなっているのは穂が熟して枯れたのとはまた違う異様な気がしました。もしかして今までは撒かなかった所に、広範囲に除草剤を撒いたのでしょうか。繰返しますが薬品アレルギーの人も訪れる場所です。空気を汚し、風景も汚し、何の得があるのでしょう。刈り取るのとそんなにコストが違うのでしょうか。

今年はヨシがあちこちで復活して緑が綺麗ですが、そことの違いに、目を向けていただいていますか。どうかここには除草剤はもちろん刈り取りも入りませんように。

公園にはナツツバキが美しく咲きそろっています。その他の場所にも美しさがあることを感じてほしいものです。

 

鳥リスト

コジュケイ、キジ、カワウ、カイツブリ、キジバト、カルガモ、ダイサギ、アオサギ、ゴイサギ、ホトトギス、イカルチドリ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ,ウグイス、エナガ、ヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ








永野川2019年6月上旬

5日

5時に起きてみましたが、どんよりと曇って暗い日でした。でも明日は予定があり、金曜日は天気が悪そうなので出かけることにしました。

上人橋から入ると、さくら保育園のグラウンドで、雀8羽が群れていました。地面を工事したようで、虫が出てきているのかもしれません。

上人橋上の草むらでキジが1羽潜んでいましたが、とても黒っぽい個体でした。

ウグイスが鳴き、狭い田でヒバリ囀っていました。ヒバリは赤津川岸の田8羽のほか、公園内でも1羽、永野川の高橋付近でも囀っていました。

ゴイサギが上人橋で2羽、公園2羽、永野川でも3羽、計7羽、上空を飛んで行きました。どこに営巣して、どこに移動しているのでしょう。この環境で営巣は出来ないのかも知れません。

カワセミが、思いがけず錦着山の方角から、公園の川のほうへ飛んでいきました。赤津川でも1羽が遡って行きました。カワセミ2羽に会えるのは嬉しいことです。カワセミに会うことで、なにかほっとして、今日はよかった、と思ってしまいます。

赤津川岸の田では、田植えがほとんど終わっていて、ダイサギが1羽悠々と田を横切っていました。カエル様のものを捉え振り回しながら歩いて、その大きな嘴がやっと咥えている感じです。あの嘴はダイサギだと思います。

曇っている割に、ツバメは下に下りてこなくて、計15羽でした。

大砂橋下で、ハシブトカラスが21羽鳴きながら旋回して移動していきました。ここではカラス類は少ないので、何かあったかと思いました。

ヒヨドリの声が増えてきました。大岩橋の民家のヒノキに成鳥1とヒナ2が留まっていました。口の大きく羽毛が柔らかそうな2羽と普通の親鳥が1羽、親鳥はすぐ離れてしまいましたが、ヒナは追うこともしないようでした。

セグロセキレイが動き出し、合わせて10羽になりました。公園の河原では灰色の幼鳥が2羽見えました。

二杉橋では久しぶりにシジュウカラの声を聞きました。カワラヒワも囀っていました。

ホオジロは、8羽でしたが、ほとんどが草の頂上や木の枝の目立つところで囀っている場面を見ました。繁殖期真っ只中なのでしょうか。

日差しがなく視界が悪いので見えない鳥も多く、声も判別できないことも多かった日でした。

ヨシが少しずつ芽を伸ばしていています。今年はヨシキリが来てくれるでしょうか。

 

鳥リスト

キジ、カワウ、カイツブリ、カルガモ、ダイサギ、アオサギ、ゴイサギ、カワセミ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、ヒバリ、ツバメ、ウグイス、ヒヨドリ、スズメ、セグロセキレイ、シジュウカラ,カワラヒワ、ホオジロ