宮澤賢治、風の世界

宮澤賢治の作品を彩る言葉と風を追って宮澤賢治の世界を訪ねよう。 賢治は風という言葉に何を託したか。風を描くためにどんな言葉を選んだか。 賢治は何を求めて風の中に身を置いたのだろう。 そこに少しでも近づきたくてページを埋めていく。
 
永野川2019年3月中旬

19日

やっと暖かい日が続くようになりました。いくらか風がありましたが、9:30頃家を出ました。

二杉橋付近はでは相変わらず水たまり状態で、コガモ2羽とセグロセキレイ2羽がみえました。

西岸でウグイスが囀っていました。定位置です。少し登ってまた2カ所、一カ所で2羽として6羽です。少し上の民家の庭でも1羽、至近距離からの声でしたが、枝で動いていたのはスズメでした。

ブッシュで、よく「に」に濁点で表記される、ヤマガラの声が聞こえました。今季は一度も姿を見ていませんでしたが、どこかには来ているのでしょう。

上人橋の上から河川敷のブッシュを見ましたが、カワラヒワが3羽・1羽飛んだのみでした。カワラヒワはその後、大岩橋の河川敷林で3羽、計7羽で終りでした。

上人橋までの川岸の草むらで、チチチというホオジロと思える声が3回聞こえ、公園では囀りを聞きました。

公園ではトビが旋回していました。

公園の川岸の低木にシメ1羽、大岩橋の河川敷林で3羽に会えました。もう1羽は、モズの声と動きが見え、その先に逃げるシメの姿がありました。

公園の池にはヒドリガモが東に6羽、西に24羽集まっていました。今季最高です。もう渡りが近いのでしょうか。

池には、カワウ1羽、アオサギ1羽、カイツブリ2羽、カルガモ12羽集まっていました。

大岩橋の河川敷林で、カシラダカ1羽、飛び出したところを見ました。もう少し草むらに潜んでいる声がするのですが確認できません。いつもより大きく見えるキジバトが川岸の大木に留まっていました。

赤津川に入って、泉橋下で、珍しくイソシギ1羽、いつも明るい場所で見る気がしますが、なぜか暗い橋下で地面を突いていました。

川岸の上空で、腹面白く黒の横斑があり、とてもスマートな猛禽類が1羽、チョウゲンボウです。かなりゆっくり旋回していてくれよく見ることが出来ました。

ここではヒバリが3カ所で囀っていたほか、幾分水が多いせいか、カルガモ6、バン1、ダイサギ3、コガモ2を数えました。

帰りの二杉橋では、コガモ14羽、カイツブリ1羽、を見ることが出来ました。

季節が変わっていくのでしょうか、鳥の数も少ない日でしたが、たくさんの囀りを聞き、チョウゲンボウも見えて、まあよい鳥見でした。

河津桜は、まだ三分咲き、全体に樹勢が悪いようです。菜の花がやっと満開になり、コブシが小さな花芽を律儀に北に向けて咲き始めていました。

 

鳥リスト

キジ、カイツブリ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、バン、イカルチドリ、トビ、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、ヤマガラ、ヒバリ、ウグイス、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、カシラダカ、ホオジロ、








永野川2019年3月上旬

8日

冷たい北風の予報でしたが、それほど強くならず、よく晴れて視界も抜群でした。9:00頃家を出ました。

今日のトピックスは囀りです。

我が家でも今朝、今季初ウグイスが来て慣れない様子の囀りを聞かせてくれましたが、二杉橋から入ると、すぐにウグイスの上手な囀りが聞こえました。少し上でも1例、公園内でも1例、地鳴きが2例と少なくとも5羽、いつも地鳴きしている場所では大体囀りが聞こえたと思います。

橋に入る手前では、カワラヒワが1羽囀っていました。

赤津川では、ヒバリが3カ所、6羽は囀っていました。

 

川の水は少し増えて、浅瀬状態になりました。川の西岸の草にカワセミが留まったり飛んだりを繰り返していたので見ていると、1メートルくらいの所に、もう1羽見えました。或いはもう繁殖期に入っているのかもしれません。川に水がある良好な環境が続くよう祈ります。

コガモが2羽、3羽、13羽と、橋のすぐ上の水たまり状態のところで元気でした。そのほか幾分水の多い赤津川では18羽、5羽、4羽、1羽と、総計47羽となりました。公園のヒドリガモは15羽になっていました。

アオサギが睦橋までの間で、等間隔のように1羽ずつ4羽、幼鳥から成鳥まで、いろいろな色が見えました。赤津川では一カ所に3羽いたりして計11羽になりました。

久しぶりに川岸にキジ1羽見え、これも久しぶりにカワウが1羽上空を北に向かって遡って行きました。

上人橋の上から上流の河川敷の草むらを見ると、カシラダカが舞っていて7羽まで数えました。今日はほかでは見えず.ここに移ってきたのでしょうか。

シジュウカラ1羽、カワラヒワ3羽・7羽も見えました。ここは視界も光線の加減もよい所です。カワラヒワはこの後、ほとんどが2羽で総計25羽になりました。

ツグミは公園から多くなり、公園では4羽で一緒に飛んだり、その他、1羽ずつあちこちにいて10羽となりました。

大岩橋河川敷では、シメがあちこちに分散して3羽、公園も含めた6羽になりました。

幾分水の多い赤津川では、カイツブリ、バン、今日はほかでは見られなかったハクセキレイ2羽、セグロセキレイ2羽なども見られました。

 

紅梅に続いて白梅も満開に近く、滝沢ハムの黄色い花が明るい空気を作っていました。

オオイヌノフグリに加えて、ヒメオドリコソウ、ナズナ、ホトケノザ(紫蘇科サンガイグサ)も開いて川岸の色数が増えてきました。

 

 鳥リスト

カイツブリ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、イカルチドリ、トビ、カワセミ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、バン、ウグイス、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、シジュウカラ、カシラダカ、ホオジロ、ヒバリ

 








永野川2019年2月下旬

 

24日

3月下旬並という暖かさ、風もない探鳥日和でした。9:30出発しました。

歩く順序を変えて、上人橋から赤津川に入りました。さくら保育園のサクラにシジュウカラが1羽が囀っていました。上人橋下の草むらから、エナガの声のみ聞こえました。

合流点にはいくらか流れがあり、ダイサギ2羽、アオサギ1羽、セグロセキレイ2羽、キセキレイ2羽、ハクセキレイ1羽が行き来して、イカルチドリの声も聞こえました。

合流点上にはいくらか豊かな水があるので、カルガモ5羽・9羽の群れ、コガモ5羽、カイツブリ4羽が揃っていました。カイツブリが4羽揃うのは珍しいことです。カイツブリは少し上流でも1羽、計5羽になりました。

赤津川の土手で、動きとチッチという声がしてアオジが1羽出てきました。ここは以前はもっと草むらがあり、オオジュリンなども見えましたが、今はアオジも珍しい存在になりました。

田んぼで今季初ヒバリが囀りました。やはり去年と同じ場所です。

赤津川は、いくらか水の流れがあり、コガモ12羽、バン2羽が見られました。

滝沢ハムの調整池には、ダイサギ9羽、アオサギ1羽が来ていました。ここはもう調整池ではないようですが、よく鳥たちが集まっています。ダイサギはその他合わせて13羽になりました。

大岩橋の上から河川敷林を覗くとウグイスの地鳴きが聞こえてきました。

大岩橋の河川敷林、やはり鳥たちの集まるところで好きです。カワラヒワ15羽・2羽、カシラダカ5羽が次々に現れます。

少し奥にノスリが留まっていました。こんな近くで留まっているのを見るのは初めてかも知れません。行き過ぎてから確かにワシタカらしい声が聞こえ、帰って確認するとやはりノスリの声でした。細くよく通る声です。

少し登って林縁の、広葉樹の大木一本と杉林が繋がっているところで、シメ7羽が動きました。こちらの気配を感じて林の中に移動してしまったようです。シメの群れを見るのは久しぶり、今季初め以来かもしれません。

一瞬ですがメジロの顔が見え、確認は出来ませんでした、少し奥で声が聞こえました。

カケスが、ご一緒しますという感じで二声ばかり鳴きました。

帰りの永野川では、シロハラが一瞬見え、ツグミ1羽、シメ1羽、アオサギ3羽、ダイサギ1羽、セグロセキレイ1羽、上空トビ1羽と、変化に富んでいました。いつもはあまり見られない西岸からです。岸の木が刈られたせいかもしれません。いつもたくさん記録する東岸ではほとんど見えませんでした。廻る順序を変えると少し景色も変わってくる気がします。

オオイヌノフグリが咲き、紅梅、マンサクが満開でした。カワヅザクラはまだ堅い蕾でした。

春とともに現れるもの、去って行くもの、でもここでは、来年を期待することが出来るのは幸いな事だと思います。

暖かい一日でしたが、また冬に戻るのが生理的に恐い気がします。

 

鳥リスト

カイツブリ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、イカルチドリ、トビ、ノスリ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、カケス、バン、ウグイス、エナガ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、シロハラ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ、カワラヒワ、シメ、シジュウカラ、メジロ、カシラダカ、ホオジロ、アオジ、ヒバリ

 

付記

3月1日
我が家の近くで今季初カワラヒワの囀りを聞きました。

この辺りはカワラヒワの群れはほとんど見られませんが、囀りはよく耳にします。








永野川2019年2月中旬

17日

昨日ほど暖かくはありませんが、風は少なく、歩きやすい日でした。9:30に家を出ました。

二杉橋から入ったのですが、相変わらず水は無く、1、2カ所に水たまりがある程度です。川には鳥は下りておらず、アオサギが2羽上空を通り過ぎました。アオサギは高橋付近の民家の大木のてっぺんに留まっていたほか、いくらか水のある所の川岸に佇んでいて、計10羽になりました。

ダイサギは今日も多く、滝沢ハムの調整池に9羽、また赤津川でも12羽の群れが上空を飛び、壮観でした。計27羽になりました。

睦橋付近で土手の草むらからホオジロが飛び出しました。ホオジロはよく姿を見せ、公園の川岸の草むらでは、草のてっぺんで囀っていました。今季初です。

民家の前の畑にツグミ1羽、ツグミは少なくて、公園の芝生で1羽、土手の木に1羽のみでした。

大岩橋上の河川敷林、草むらは、本当に鳥の宝庫です。カワラヒワの7,8,9羽の群れが飛び、公園の群れなど、合わせて42羽となりました。

カシラダカも一瞬ですが、時々姿を見せます。

アオジが山林側に3羽、河川敷林で2羽、公園で1羽、と6羽も見えました。

シメも1羽ずつ3羽、その中の1羽がどう見ても全身グレイで、頭と羽根先がうっすらとシメの模様があり、嘴は肌色でした。バードリサーチのお話では、シメということで、雌雄や年齢で差があるとのことです。

赤津川ではカイツブリが3羽一緒に泳いでいました。また合流点付近でも2羽いて、一日で5羽カウントできるのは珍しいことです。

赤津川の岸で、カラス大で、白っぽく茶色の斑点のみえるワシタカ1羽が尾羽を広げた姿で旋回していました。ノスリよりも小さいので、図鑑の飛翔図などからオオタカとしました。その前の一瞬、ハト大で尾の少し長い鳥が、羽ばたきながら飛び去りました。こちらはチョウゲンボウではないかと思います。トビも3羽見えました。今日のワシタカは狩りに忙しいようです。

上人橋近く、さくら保育園のサクラにエナガの声がしたので待っていると、2羽現れました。いつもは群れなのですが、バードリサーチさんのお話では、これはもうツガイでの行動との事で、モズなどもツガイで行動しているとのことでした。

ツガイと言えば、滝沢ハムのクヌギ林で、ハシボソカラスが2羽、巣の上にいました。もう営巣の時季でしょうか。季節がどんどん変わっていく気がします。もう少しゆっくり、季節はめぐってほしい、もっと冬鳥を見たいのですが。

栃木工業高校の二本のポプラの大木が、無残に枝をほとんど切られて、トーテムポール状態になっていました。恐らく開校以来50年以上、ずっと変わらず大きな枝を風に吹かれ、時には、100羽単位の鳥の群れが留まっていたのですが。

ここ5、6年、公共の場所での大木がこんな状態になっているのをよく見ます。これが庭園管理の主流なのでしょうか。その後、確かに枝は復活するのですが、周辺の空気も変わって行くし、鳥の数に変化が出るのではないかと思います。何よりも見た者の胸が痛みます。もっとよい方法はないのでしょうか。

 

鳥リスト

カイツブリ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、イソシギ、トビ、オオタカ、チョウゲンボウ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、カケス、エナガ、ヒヨドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、カシラダカ、ホオジロ、アオジ

 

 

 

 

 

 








永野川2019年2月上旬

5日

昨日の春のような気温は一変しましたが、風もなく歩きやすそうな日になり、9:30出発しました。

3日前に降った雨はほとんど影響がなく、二杉橋近くに水たまりが出来た程度でしたが、鳥は数多く見られました。

対岸の木に、シメが1羽、ここでは珍しいことです。シメは多く、全部で9羽になりました。余談ですが、自宅に戻ると、となりのお宅の庭にシメが1羽きていました。ここでは10年に1度くらいで、ほんとに珍しいことです。

高橋付近の土手で一瞬少し大きめの鳥が動き、おなかの鮮やかな赤褐色のみ見えました。アカハラです。時折、こんな所にまで姿を見せてくれる鳥には、本当に感謝したい気持ちになります。(思えば勝手な言い分ですが。)

高橋付近の田にムクドリが22羽下りていました。群れはここのみで、計25羽となりました。

風が無いためか、草むらで時折ホオジロが姿を見せ、計4羽となりました。

カワウが公園で上空を飛んだほか、赤津川では2羽で泳ぐ姿が見えました。その後争いの声を立てながらどこかに飛び去りました。

ツグミが多かったのも特記すべきでしょう。今までせいぜい2羽でしたが、赤津川の休耕田で4羽、公園の芝生で5羽、と平らなところでの群れが多く、合わせて16羽となりました

カワラヒワも多く79羽となりました。

多いと言えば、スズメが200羽、100羽単位の群れでいて400+と数えました。

大岩橋の河川敷林でカシラダカが1羽姿を見せましたが、草むらのなかで数羽のグゼリが聞こえました。オオジュリンやアオジではないのでカシラダカのグゼリと思います。

アオジも養護施設の近くの林から1羽が飛び出したほか、大岩橋近くの河川敷林で3羽確認できました。久しぶりです。

カケスは、上人橋、大岩橋、両方の山林で声を聞くことができました。

公園の水たまりで、イカルチドリを発見しました。豊富な水と水辺があれば、もっとたくさん集まってくるでしょうに。異常な気候の原因は何でしょう。人間ののせいかもしれませんが、それによって人も被害を受けることになります。

滝沢ハムの近くにあった雑木林は枝が落とされ、下草がかられ、「よく手入れされた雑木林」となりましたが、ホオジロやカシラダカが群れ飛ぶ場所はなくなりました。これからどうなって行くのでしょう、ススキやヨシの原っぱも刈られ、ここも春以降の姿が想像できません。

大岩橋の上流、右側の土手のハリエンジュが全部切られました。このところあまり足を向けなかったのですが、草むらや木の枝には、結構鳥がいたのですが。ハリエンジュは土留めのために植えられたと聞きます。この後、ハリエンジュの代わりに土留めをしてくれるものは何なのでしょうか。

先日見かけた除草剤散布禁止は、県の土木事務所名がありました。土手の崩れを心配するなら、まず木を切らないことではないかと思います。除草剤散布はもちろんなくすべきですが、川全体を見据えた対策を考えなければ、また被害が起こるのではないでしょうか。

赤津川では、川の整備を望む男性に会いました。確かに草の生い茂る川は見苦しいのかも知れませんが、土手にサクラを植えた川ばかりが美しいとは限りません。現在より少し前、ズミやクサギや葛の茂った土手は美しかったと思います。無計画に伐採をした結果の現在を見据えないで、美化ばかりを求めたら、水害の心配ばかりではなく、生態系そのものの危機にも繋がるでしょう。

いつもいる鳥が、たくさん出てきて嬉しかった代わりに、たくさんの問題を見せつけられた日でした。

 

鳥リスト

キジ、カイツブリ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、イカルチドリ、カワセミ、トビ、モズ、コゲラ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、カケス、ウグイス、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、アカハラ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、カシラダカ、ホオジロ、アオジ