宮澤賢治、風の世界

宮澤賢治の作品を彩る言葉と風を追って宮澤賢治の世界を訪ねよう。 賢治は風という言葉に何を託したか。風を描くためにどんな言葉を選んだか。 賢治は何を求めて風の中に身を置いたのだろう。 そこに少しでも近づきたくてページを埋めていく。
 
永野川2019年8月中旬

21日

一昨日、朝出かけたのですが雨に降られ引き返し、今日はやっと晴れて5:30に家を出ました。この頃の雨は量、日数ともに、桁違いですね。

上人橋から公園に入ってみました。

上人橋上流でカルガモ12羽の群れが飛び立ちました。

公園のクワの大木で、モズの声がしました。

公園の中でも川は水量が増えて流れも速かったのですが、セグロセキレイが2羽、3羽、1羽と、この頃には珍しく飛びました。

ワンド跡で、ホオジロの幼鳥が1羽低木のてっぺんに停まっていたほか、少し行くと囀りの声も聞こえました。ツバメは2羽だけです。

川をカワセミが1羽下っていきました。ゆっくり見えないのが残念です。

大岩橋脇の民家の大木にヒヨドリの幼鳥が2羽、停まっていました。なんとなく毛羽立って細く幼い感じです。飛び立つとその後から、親鳥らしい2羽が飛びました。

大砂橋近くの山林で、今日もノスリの声がしていました。少しずつ場所が変わっているのですが、この辺りで必ず声のみ聞こえます。

大岩橋の河川敷林で、特徴的なコジュケイの声ではない不思議な声が聞こえ、少しして、道路を越えて2羽が飛び移って草むらに消えました。草むら脇のあぜ道に入ってみると、また目の前で、あぜ道を越えて民家の屋敷林に飛び込みました。とても無防備な感じで、コジュケイの小ささも手伝って不安になりました。でも何年ぶりかで姿が見ることが出来ました。

赤津川の田で、チュウサギ4羽、ダイサギ1羽、の群れを見ました。なんとか区別がついたのですが、ダイサギは1羽でいることが多いのでしょうか。そのほかチュウサギは合流点でも3羽、ダイサギは永野川高橋付近で3羽確認できました。

赤津川の陶器瓦店付近で、イワツバメ1羽飛びました。ツバメと同様、めっきり少なくなりました。

二杉橋付近と上人橋付近でウグイスの声を聞きました。数も減っているし声も弱々しい気がします。

キジが大岩橋付近の田に2羽、赤津川の田んぼに1羽でした。

順路を逆にとって、永野川を往復し、最後に上人橋近くまで来たところで、変化のある賑やかな声が聞こえました。恐らくガビチョウです。道路を挟んだ永野川側から飛び移った様にも感じましたが、水道庁舎の南の民家の屋敷林からで、2カ所で鳴き続けていました。ガビチョウが増えること自体はあまり良いことではないのかも知れませんが、自分で確認できたのは嬉しいことでした。自然は少しずつ変わって行きます。

キツネノカミソリが咲いていました。3株くらい2カ所にあるようで昨年より少なくなっています。周囲は、草が伸びきって、ここもじきに綺麗に刈りとられるのでしょうが、今年も会えてよかったです。盗掘や根絶えがないことを祈ります。できれば開かれていない土地に生えるキツネノカミソリに適した保護をして欲しいと思います。

誰かが植えたような、同じ仲間のナツズイセンが一株目立っていました。この場所は園芸種が混じらないことを祈ります。もうじき花火大会、どこまで刈り取られるでしょう。

 

鳥種は少なかったのですが、コジュケイを見られ、ガビチョウの声も聞けてよい鳥見になりました。

 

鳥リスト

キジ、コジュケイ、カルガモ、カワウ、アオサギ、チュウサギ、ダイサギ、ノスリ、カワセミ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、ツバメ、イワツバメ、ウグイス、ヒヨドリ、スズメ、セグロセキレイ、ホオジロ、ガビチョウ

 

 

 








永野川2019年8月上旬

9日

出発が少し遅れて5:40ころになってしまいました。既に暑く、また日差しが強く眩しくなっていました。

二杉橋から入ると、まずウグイスが鳴きましたが、1羽程度で、声も小さめです。

水量は少し減ってきて中州が出始め、カルガモ6羽がいました。カルガモは、その後ファミリーかどうかはっきりしない12羽を始め計39羽になりました。

睦橋付近で、浅瀬に白いサギの群れが目に留りました。チュウサギ5羽、ダイサギ2羽。ほんとうに珍しくコサギ2羽、これは大きさで判断、次に脚先で確認しました。さらにゴイサギ幼鳥が1羽混じっていました。鳥種を確認するのに手間取っているうち、順々に飛び立っていってしまい、その後見ませんでした。どこか遠い場所に移動したのでしょうか。

ホオジロが電線に停まって囀っていました。上人橋までに2羽、大岩橋上にも2羽、計5羽となりました。

睦橋付近で、川岸の草むらに動く影を見つけて双眼鏡に入れるとカワセミでした。まだ背中の青が際だっていません。幼鳥です。ダイビングを繰りかえし、ホバリングもしていましたが、そのうち草むらに消えてしまいました。餌が取れたのか確認出来ませんでした。

セグロセキレイ2羽も現れました。その後公園内で3羽、大岩橋上でも2羽、計7羽になりました。

岸の草むらで、じっと動かない黒いものがありましたが、双眼鏡に入れるとキジでした。

滝沢ハム付近の田んぼの草むらでは、ケッケッケといつもと少し違う声でしたが、やはりキジでした。

大砂橋の少し下の山林、この前とは反対側のかなり高い森の中で、大きなコジュケイの声が聞こえました。

山林では、またノスリが鳴いていました。これは何のための声でしょうか。人間の主観を入れてはいけませんが、やはり淋しそうです。

赤津川両岸では、田んぼ一面、稲が大きくなって、あまり見通しが利きません。

今日はほとんどツバメを見ないな、と思っていたら、イワツバメ4羽が舞い上がりました。以前、大きな群れを見たことがありましたが、渡る前に見られたらいいと思います。ツバメは帰りの永野川で6羽と遭遇しました。

カイツブリはいなくなり、池は東西とも藻が生えてきました。今後どう管理する予定なのでしょうか。

法面のヤブカンゾウとアカツメクサが不自然に枯れてきた気がするのですが、「刈らないで」という意見が誤解され、除草剤が撒かれているとしたら困ります。やはり、除草剤は適していないと思います。まず景観が悪くなり、その後の環境にも悪い影響が出ます。

キツネノカミソリは見つかりませんでしたが、枯れかかった草と一緒に刈られてしまいませんように。

気温が高く、暑さに強かった私でも動くのが少し辛い日々です。また日差しが眩しくて、かえって視界が効きません。やはり夏は苛酷な季節です。鳥種も少なかったのですが、カワセミの幼鳥の採餌も見て、イワツバメにも会えたので、頑張った甲斐がありました。

 

鳥リスト

キジ2、コジュケイ、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、チュウサギ、ダイサギ、コサギ、ノスリ、カワセミ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、ツバメ、イワツバメ、ウグイス、ヒヨドリ、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ,ホオジロ

 








永野川2019年7月下旬

29日

やっと梅雨が明けそうです。朝5:30に家を出ましたが、6時にはもう暑くなりました。

台風の影響で、かなり水量は増えていました。二杉橋付近では相変わらずウグイスがかなり大きな声で鳴いていました。上人橋までに6カ所で鳴いていました。

カワウが2羽、下っていきましたが、なぜかいつもよりも元気にみえました。

岸の少し草地の残っているところに、カルガモ、ほとんど成鳥と同じくらいの大きさのヒナ12羽を連れた成鳥2羽、ヒナ2、成鳥2の家族がいました。ヒナ12羽は凄いです。よく育ったと思います。大きいのですが、一斉に行動するので、一つのファミリーのヒナだと分ります。

公園のなかにもヒナ6、成鳥2、赤津川に入って、家族ではないらしい9羽、など全部で49羽になりました。

睦橋手前で、暫くぶりでカワセミが昇って行くのを見ました。幸せです。

ツバメは川では6羽ほどでしたが、公園ではそちこちで見て、計24羽となりました。

公園でカルガモの数を数えていたら、イソシギと思われる声が一瞬して昇って行き、交錯するようにイカルチドリが2羽、下っていきました。暫くぶりです。河原があればゆっくり降りていたのでしょうけれど、残念です。

カイツブリは成鳥1,もうすっかり大きくなっていますが顔がまだらのヒナ1がいました。なんとか無事に育ったようです。

大砂橋の少し下の河川敷の竹藪から、コジュケイの大きな声が聞こえました。これも久しぶりです。

反対側の森林ではノスリが暫く鳴いていました。ノスリの声は何か淋しそうな声ですが、サシバを駆逐する勢いとかいわれます。サシバの声を確認したかったのですが、今日は聞こえませんでした。

大岩橋のかなり上の河川敷にチュウサギが2羽、3羽、赤津川でも3羽、と下りていました。夏鳥のシーズンです。ダイサギは上空で飛ぶ姿を6羽見ました。

セグロセキレイやホオジロもあちこちで鳴き、トビ、モズ、キジも一声、声を上げ、活動しているな、と思いました。

法面はヤブカンゾウとアカツメクサが咲いていました。たくさん咲いているのですが、乱れた感じで、刈り取りが迫っている感じです。もうじきキツネノカミソリの季節ですが、今年は見られるでしょうか。刈りの回数によって生える雑草の種類が変わると聞きましたが、ここは良い結果が生まれている感じはしません。

永野川沿いの藪を刈った後は、アレチウリが繁茂始めましたし、恐らくは除草剤を撒いたらしい土手は赤茶けて、まさに崩れる寸前です。本当に、もう少し先を見越した管理を望みます。

 

鳥リスト

キジ、コジュケイ、カイツブリ、カルガモ、キジバト,カワウ、アオサギ、チュウサギ、ダイサギ、イソシギ,イカルチドリ、ノスリ、カワセミ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、ツバメ、ウグイス、ヒヨドリ、スズメ、セグロセキレイ、ホオジロ








永野川2019年7月中旬

15日

早朝は雨が降っていて出られず、雨が止んだ9:30頃、涼しそうなので出かけることにしました。

二杉橋から入ると、水が増えていましたが、いくらか岸辺に砂州が残っているところがあり、カルガモ2羽、アオサギ1羽、キジまで揃っていました。上空をゴイサギが鳴きながら飛んでいきました。

 

今日もトピックスは、猛禽たち。

公園の広場で、サシバの声を聞きました。大きな樫やサクラなどがありますが、かなり人に近いところですが以前見かけた大岩橋南側とは至近距離です。

すこし登った山林の奥で、ノスリの声がしていました。いる間少なくとも五分くらいは鳴いていましたし、2羽以上いるのではないかとも思えました。

赤津川の、岸からは大分遠い、田んぼの中の電線に、カラスよりも少し小さい茶色のワシタカ風の鳥が停まりました。チョウゲンボウだと思います。カラスが来て追い立てられ、さらに遠くへ飛んで行ってしまいました。ここでは猛禽はなぜかカラスに弱いのです。

 

上人橋の下で、サギがじっと川面を見つめながら、移動していました。嘴を暫くみて、チュウサギだと確認しました。黄色い嘴の先が黒くなっていました。帰って図鑑で確認、自信は持てました。

カイツブリのヒナは順調に育って、成鳥の三分の二くらいになっていました。親は離れていることが多く、親を見つけるとピッピッピと鳴きながら近づきます。ヒナも潜れるようになったようで、時々見失いました。

もう1羽の成鳥は親ではないようで、池の反対側にいました。

 

定位置のように、大岩橋脇の民家のヒノキの頂上にキジバトが停まっていました。

滝沢ハム付近の空き地の水溜まりにセグロセキレイの成鳥と、グレイの幼鳥が飛んだり歩いたりしていました。中州がないので、このような同じような場所を見つけたのでしょうか。

 

赤津川も水が増え、川にはほとんど鳥はいません。ヒバリの声もしなくなりました。

開けた場所で上空を見ると、一面に広がった黒い雲がよく分ります。不安になって、少し足早の観察になりました。

早く天気が定まってくれることを祈ります。

 

鳥リスト

キジ、カイツブリ、カルガモ、アオサギ、チュウサギ、ゴイサギ、ノスリ、サシバ、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、オナガ、ツバメ、ウグイス、ヒヨドリ、モズ、スズメ、セグロセキレイ、ホオジロ








永野川2019年7月上旬

8日

昨日はよく晴れていましたが朝から強風で見合わせ、今日は、このところのお天気のなかで一番晴れに近い日、風も無かったので、5:30に家を出ました。

二杉橋では、ウグイスの声が聞こえるのみ、カルガモが5羽、2羽と岸辺に休んでいました。

第五小付近でいつものカワラヒワの囀りが聞こえました。今日は高橋付近、公園内でも聞こえ、そろそろシーズンなのかも知れません。

コゲラの声が高橋付近の民家の大木、大砂橋の下の山林と2カ所で聞こえました。

ホオジロの囀りが岸辺で断続的に聞こえ上人橋まで7羽確認出来ました。公園内で、さえずりが聞こえた方角で、低木のてっぺんに飛び上がった個体がいて、確かに口を開けているのですが、どう見てもです。少しすると地鳴きが聞こえました。が頂上で鳴く風景は初めて見たような気がします。

ツバメが多く、永野川では4羽でしたが、公園では6羽、3羽、3羽、……と飛び計23羽となりました。

赤津川に入るとイワツバメ4羽確認、先日飛び込むのが見えた橋の付近では見かけず、もう巣立ったのでしょうか。

公園の岸の低木なかで、ヒヨドリくらいの大きさの鳥が動き、ヒヨドリとはまた違う感じの声で鳴きつづけていました。ピーピョピョピョピーという感じです。ガビチョウかも知れない、と思い、鳴き声図鑑に当たってみると、カオジロガビチョウの囀りに似ている気がしましたが、ヒヨドリの囀りとも思えてしまって、結局カウントには入れませんでした。

バードリサーチからのお返事の中に偶然、ガビチョウが増えているというお知らせがありました。もう一度鳴き声図鑑などに当たってみましたが自信が持てないので、カウントはせず、これからの課題としました。

カイツブリのヒナは、親鳥の半分くらいの大きさにまで成長していました。成鳥と一緒でしたが、なぜか距離を置いている感じでした。その少し後、どこかから別の成鳥が出てきたら、ヒナがピーピーピーと鳴いて、駆け寄る感じで近づき、その後は離れませんでした。こちらが母鳥なのでしょうが、もう1羽は父親か、それとも別の家族でしょうか。

大岩橋上の山林の奥からノスリの声が聞こました。ここは本来いるべき場所なのでしょうか。この辺りで昨年はサシバを見かけました。サシバは追われてしまったのでしょうか。どうか共存していてほしいものです。

鳥種は少なかったのですが、ガビチョウ?体験や、カイツブリの親子関係などが見られ面白い時間でした。

 

ヤブカンゾウが公園の法面では盛りです。他の場所のものより幾分小さめですが、植物図鑑でも、この形の花はヤブカンゾウしかないので、地質と数が関係しているのでしょうか。

クズや、小さな体で赤い実をつけているナワシロイチゴが一本ありました。もし叶うなら、こういう植物が再生してほしいものですが、周辺の雑草を見ると刈り取りが入るのも近いのかも知れません

アレチマツヨイグサも咲き始めの澄んだ黄色です。ここで、オオマツヨイグサも以前見たことがあります。また少しでも花が戻ってくれれば嬉しいのですが。

 

 

鳥リスト

キジ、カイツブリ、カルガモ、アオサギ、ノスリ、コゲラ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ,ウグイス、ヒヨドリ、モズ、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ