宮澤賢治、風の世界

宮澤賢治の作品を彩る言葉と風を追って宮澤賢治の世界を訪ねよう。 賢治は風という言葉に何を託したか。風を描くためにどんな言葉を選んだか。 賢治は何を求めて風の中に身を置いたのだろう。 そこに少しでも近づきたくてページを埋めていく。
 
永野川2019年11月下旬
29日    10:00〜12:00 
  気温は低かったのですが、晴天で風もなく、鳥見日和でした。
  二杉橋上で、カルガモ7羽、あまり草もない岸の草むらにホオジロ1羽、ここでホオジロの姿を見るのは珍しいことです。セグロセキレイが2羽、1羽、1羽、キセキレイも1羽飛びました。少し上に行くと岸にアオサギが1羽、ほとんど動きません。睦橋付近ではカイツブリが1羽潜水していました。
 高橋付近の支流の流入口で、イカルチドリが動かずにいて、先回のイソシギ同様、また見落とすところでした。上人橋の近くの藪でウグイス地鳴き、今日ははここだけでした。
 公園に入って、川岸の低木にカワラヒワ5羽、その後大岩橋の河川敷林で15羽、4羽、9羽、赤津川の岸の電線に19羽、これは壮観でした。カワラヒワの季節が来ました。その後の2羽を加えて54羽となりました。
公園の池にはヒドリガモは8羽に減ってしまいましたが、どこに、何が原因で移動したのでしょうか。
 児童遊園の近くでモズが1羽。声は聞こえませんでした。上空をカワウが飛び、トビも舞いました。狭い公園ですが、鳥はいろいろと顔を見せてくれます。
 大岩橋河川敷林では、シジュウカラが4羽、見ていると、どこかでエナガの声も聞こえました。まず5羽が飛び出し、その後少し先で5羽確認。これは同じ群れではないと思います。
 ホオジロが2羽、3羽、これも姿で確認。後は赤津川岸で2羽、今日はよく姿を見せました。
 山林ではカケスの声が聞こえ、メジロの声もきこえました。
 赤津川、合流点上でコガモ7羽、増えてきました。
 赤津川東岸の田の遠くにケリ発見、今季初です。ここは定位置なのかもしれません。いつもは4羽以上来ているので、もっと近くでたくさん見たいと思います。
 陶器瓦店の近くでバン1羽、こちらも定位置かも知れません。
 滝沢ハムの調整池の近くの田でダイサギ5羽が群れていました。公園の上空のものと会わせて6羽、ダイサギが群れるのは珍しいと思っていたのですが、この頃考えを変えています。
 冬鳥たちが少しずつ姿を見せています。それにしても川岸の様子は貧しくて鳥のことが思いやられます。なぜか大岩橋河川敷林のカラスウリが今年は美しく色づき、周囲の状況と比べると悲しい気もします。
 
鳥リスト
カイツブリ、カルガモ、ヒドリガモ,コガモ、アオサギ、ダイサギ、イカルチドリ、ケリ、キジバト、モズ、トビ、カケス、ハシボソカラス、ハシブトカラス、シジュウカラ、エナガ、メジロ、ウグイス、ヒヨドリ、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ
 
 







永野川2019年11月中旬

20日 10:00〜12:00

二杉橋から入るとすぐ、中州に今季初コガモ7羽確認出来ました。環境の変化で来ないかと思っていたので、ひとまず安心しました。

今季初お目見えは、池のヒドリガモ19羽です。

滝沢ハム近くのサクラ並木で、チッチという小さな声がして探すと、カシラダカが2羽、少しゆっくりめの動きをしていたので、確認出来ました。草の中や林では見にくいので、嬉しかったのですが、やはり草地がすくないのでしょうか。
 
もうひとつ、公園のなかのニセアカシアでツグミを見つけました。ここでは初飛来です。あとは赤津川で1羽確認出来ました。

本格的な冬鳥の季節です。環境の変化を心配していましたが、先回のシメを始め、どうやら無事に戻ってくれたようです。

二杉橋から睦橋までの間にカイツブリ1羽、セグロセキレイ6羽、キセキレイ1羽、ハクセキレイ1羽、ヒヨドリ4羽、岸の草地でウグイス地鳴き1羽。その他なにかチッチという声が聞こえましたが、姿は見せてくれませんでした。草地は植物が半分以下に減っていますが、鳥たちはOKを出しているようです。

公園の川に行くとオオバン1羽が来ていました。来月のビギナー探鳥会の時までいてくれるといいと思います。ここでは珍しい鳥で、今季2回目です。カイツブリが1羽近くに一緒でした。

ハシブトカラスが10羽くらい飛び交っていました。さらに滝沢ハムの方角から33羽が渡ってきました。何かあるのでしょうか。猫の餌やりのためではないようです。何か対策が取られたのか猫も減ってきています。

アオサギが向こう岸の近くで、じっと下を見つめていました。以前は陸だったところですが、今は流れが出来たのでしょうか。

大岩橋上は福祉施設の少し上までしか行けませんでした。でも山林の方からカケス4羽ほどの声がしましたし、河川敷林で、カワラヒワ4羽、橋の近くの山林ではジョウビタキが鳴いていました。やはりここはいろいろ鳥種を見ることが出来ます。

滝沢ハムのクヌギ林にいると、確かにアカゲラの声が2カ所で聞こえました。暫く見ていても見つかりませんでしたが、確実にアカゲラです。今年は3回目です。棲息していたら嬉しいのですが。

赤津川に入ると、やはりカルガモがたくさん出てきました。12、18、7羽、と池と会わせて44羽になりました。

合流点上の田で、ダイサギが8羽点々としていました。少し行くとさらに4羽が上空を舞い、大岩橋付近の1羽とあわせて14羽になりました。ダイサギが群れるのは、この辺では珍しいことです。

赤津川沿いの休耕田にセイタカアワダチソウが茂っている場所があり、いつもはスズメが群れていることが多いのですが、今日はチッチッチという声がして、ホウジロが飛び立ちました。スズメのように多くはないのですが、7羽はいたと思います。

確かに台風以降、鳥の居る場所が変わってきている気がします。

少し上の中州に、イソシギがじっとしていて、石と見間違いました。少しすると特徴ある歩き方で動き出したのですが、見落とすところでした。

 

今日もまだサクラ保育園沿いの道路が通れないので、永野川の西岸は省略して帰りました。あらためて見ると、その土手が決壊したのですから、保育園の被害は想像を絶するものだったことでしょう。

我が家は床下浸水で済みましたが、微妙な土地の高さで隣近所でも被害の様相が違い、お互いの立場を理解できないところがあります。

また100メートルほど離れただけで、床上1メートルに達したところもありましたが、自分の家の被害の処理に追われていると、よそのことを想像さえ出来ませんでした。

栃木で唯一の古本屋さんが60年の歴史に幕を下ろしました。

行きつけのクリーニング屋さんは、50年近く前、私と同年代のご主人が修行して来て、ここで開店し、母上や奥様と営んできたお店ですが、機械に水が入ってしまい閉店を余儀なくされました。お二人の笑顔に接することはあまりなくなるでしょう。

少しずつ落ち着いてきた鳥の環境に比べて、人の生活は元に戻るのは大変なことです。

 

鳥リスト

カイツブリ、カルガモ、ヒドリガモ、コガモ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、アカゲラ、モズ、トビ、カケス、ハシボソカラス、ハシブトカラス、ウグイス、ヒヨドリ、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイ、カワラヒワ、ジョウビタキ、カシラダカ、ツグミ、ホオジロ

 








永野川2019年11月上旬
8日 10:00〜12:00
 風もなく、快晴、やっと台風の傷跡が空からは消えたような印象です。
 二杉橋から入ると、水はいつも通りの量になり、澄んで川底が見えるくらいになりました。いつもいるカルガモに姿は見えず、睦橋付近までセグロセキレイ4羽のみ、カイツブリの幼鳥が1羽見えました。
 睦橋少し上の土手の桜の木で、独特の鳴き声がして、エナガを確認できました。もっと多い時もあるのですが残念ながら3羽でした。
 公園の川でハクセキレイが1羽のみ、セグロセキレイは3、1,1と先回とは反対に多く全部で10羽になりました。
 水辺にカワラヒワ3羽、はっきり見たのは今季初です。この鳥もここでは冬鳥と言えるのでしょうか。その後大岩橋上河川敷林でも2羽確認できました。
 公園のエノキの枝に独特の声がしました。今季初のシメを確認しました。こんな環境でもやっぱり来てくれた、と嬉しさもひとしおです。その後、滝沢ハムの林でも1羽確認出来ました。
 暫くぶりで、上空をトビが舞っていました。その後、大岩橋付近でも1羽みつけました。やはり晴れた空によく似合うと思いますが、生態的にもそうなのでしょうか。
 ヒヨドリ3羽が横切り、アオサギ1羽、岸辺で動きません。
公園の池には、何故か何もいませんでした。カモはどこへ行ったのでしょうか。まだコガモもヒドリガモも来ていません。
 公園でモズが1羽鳴きました。今日はモズが少なく、その後赤津川畔で1羽見たのみでした。
 大岩橋の河川敷林でシジュウカラ1羽動きました。もっといそうな気もします。
 ホオジロが1羽木のてっぺんで囀っていたほか、2羽の地鳴きも聞こえました。
 河川敷林のなかで、ヒヨドリくらいで尾の長めな鳥影を見ましたが出て来ないで中に入ってしまいました。その後カケスの声が聞こえてきたので、きっとカケスだったと思います。
 滝沢ハムの植え込みでウグイスが地鳴きしています。川沿いの藪を避けてきているのでしょうか。
 合流点上で、やっとカルガモに会いました。まず7羽、少し上で9羽、13羽、2羽、やっと31羽になりました。
 陶器瓦の店の少し下で、久しぶりでバンが1羽、そろそろ額板が色づき始めていましたが、とても小さく見え、まだ若鳥なのかも知れません。
 
 芝生の上は泥や砂利、大きな石ころや、流木が流れ着いたままです。 
 工事がお休みだったので、大岩橋上の現場に行ってみたら、道路が全体崩れてしまったようでした。3年前に、まだ工事が始まらないうちに行ってみたときは、1メートルほど残して崩れていて、なんとか通り抜けられたのでしたが。
 人の生活は少しずつ再生できますが、鳥たちはどこまで戻ることが出来るのでしょうか。
 
 我が家の庭でツグミを初確認しました。ウグイスも地鳴きし、ジョウビタキもメジロも元気です。カラスに追われる小型猛禽類も目撃しました。
 
鳥リスト
カイツブリ、カルガモ、アオサギ2、ダイサギ、バン、モズ、トビ、カケス1、ハシボソカラス、ハシブトカラス、シジュウカラ、エナガ、ウグイス、ヒヨドリ、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ
 







永野川2019年10月下旬
28日  10:00〜12:45
 台風から2週間、二杉橋から入ると、川の水は少し減り、中州が少し現れましたが、流れが速くアオサギ1羽、カルガモ7羽のみで、第五小のサクラでなぜかカワラヒワが囀っていました。。
 睦橋付近で、カルガモ8羽、カイツブリ1羽。民家の木でモズが時々鳴いて3羽確認出来ました。
 公園のクルミの大木は、青い実を沢山落としていました。〈青いくるみも吹きとばせ/すっぱいくゎりんもふきとばせ〉は「風の又三郎」の挿入歌のフレーズですが、今回の台風はそんなに甘いものではありませんでした。それは雨の猛威によります。
 水に浸かった木々は何故すぐ枯れてしまうのでしょう。今年は草むらに来る冬鳥には会えないかも知れません。
 公園の川や芝生では、セグロセキレイが6羽、ハクセキレイも4羽、と先回と同様よく飛びました。セキレイ類はこの環境に強いのでしょうか。
 ヒヨドリの5羽の群れが横切りました。ヒヨドリも増えています。
 何故か永野川の辺りからハシブトカラスが目立ち、公園沿いで20羽、滝沢ハム側でも20羽、他の生物の不幸に乗じているのでしょうか。
 池には水がたっぷりあり、カルガモ30羽、カイツブリが1羽、滅多に来ないオオバンが1羽いました。最初はバンかと思いましたが、少し大きいように思え、双眼鏡で確認しました。あまり意識したことは無かったのですが、やはりオオバンは大きいのですね。オオバンは漂鳥で今渡りのシーズンとのことです。
 大岩橋から上は、工事車両が出入りしているので諦め、橋のすぐ近くの民家の近くで眺めることにしました。
 民家から、キョキョキョと言う声がしきりに聞こえ、声の主の記憶をたどっていると、ヒノキの大木を登る白黒模様が見えました。コゲラよりは大きい、と思っていると一瞬腹部の赤が眼に入りました。先回に続けて二回目アカゲラです。いつもはシーズン一度限りなのに、幸運です。私を元気づけようと出てきたのかも知れません。
 大岩橋の中央あたりで河川敷林を見ていると鳥影が動き、シジュウカラ4羽、ホオジロ1羽が確認出来ました。このところ視力が落ちていて存在は分っても鳥種が分らないことが多かったので、嬉しくなりました。
帰り際に山林からコジュケイの声がきこえました。この時期、珍しいと思います。
 滝沢ハムの雑木林で、ジョウビタキの声が聞こえました。もう冬鳥の季節が始まっているのです。
 赤津川でも鳥が少なく、カワセミの声のみが泉橋付近で聞こえたのですが、すぐに岸の草むらに潜ってしまったようです。
 さくら保育園の前が通れず、また錦着山の裏を廻って帰ることになり、永野川の西岸には行けなくなりました。錦着山の西側からカケスの声が聞こえたのは一つの幸運でした。うまく考えてよりよいコースを探そうと思います。
 
鳥リスト
コジュケイ、カルガモ、アオサギ、ダイサギ、カワセミ、オオバン、アカゲラ、モズ、カケス、ハシボソカラス、ハシブトカラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ジョウビタキ、ホオジロ
 
 
 慌ただしくしているせいか、今年は冬鳥が速い気がします。我が家には、メジロが2週間ほど前から、ジョウビタキは10日ほど前から来ています。
 メジロはこの季節でも、試みに置いた柿を食べています。まだ季節ではないのですが、空白を埋めるように餌台を置きたいような思いに駆られます。
 
 
 
 







永野川2019年10月中旬
17日 10:00〜12:00
 12日の台風から5日目です。
 台風の痕跡は想像以上でした。二杉橋から入ると、あちこちで溢水の跡が見られ、岸辺の土手が何カ所か崩れていました。岸辺の草もすべて押し流されて倒れ、茶色く変わっていました。
 上人橋付近で決壊したので重機が入り、大砂橋の手前の土手が崩れて通行止めになっていたほか、赤津川の橋が2つも流されていました。
 公園のワンド跡は低木がほとんど流されて、ヨシ原もなぎ倒されて砂利が積もって、全く風景が変わってしまいました。水かさが多く、はっきりしませんが、川の流れも大分変わってしまっているようです。
 シンボルのように思っていたワンド跡が、消えてしまうかも知れません。或いはよき再生をしてくれるでしょうか。
 
 二杉橋から上人橋まで水量がまだまだ多く流れも速く、カルガモが15羽、護岸に上っていました。
 モズの声が岸の民家で時々聞こえます。岸の低木の向こうから、イカルチドリの声がしていました。
 公園側から合流点を見ると、チュウサギが3羽、1羽ずつ離れた場所で佇んでいました。チュウサギはまだ渡っていなかったのか、赤津川の田んぼで、チュウサギ6羽とダイサギ1羽の混群が見られました。
 公園入り口のサクラの木でコゲラの声がしました。
 公園の川も水が速くて留まる鳥は無いなか、ハクセキレイが3・2・3・3と飛び、セグロセキレイ5羽、キセキレイも1羽飛びました。今日はセキレイ類が目立っています。というかそれしかいません。アオサギが1羽のみ岸辺にいました。
 大岩橋の河川敷林でウグイスの地鳴きを聞きました。
 大砂橋方面には行けないので、あまり成果がありませんでしたが、公園の滝沢ハム側に戻りました。
 サクラの枝でシジュウカラ2羽、コゲラ1羽、エナガ12羽の混群に会いました。コゲラはすぐ近くにいてくれたので頭部の赤みが無いことも確認出来ました。コゲラに会えて、ふさいだ気分が少し明るくなったところで、滝沢ハムのクヌギ林で、コゲラより大きなドラミングが聞こえました。動く影を追うと、アカゲラの白と黒の模様が見え、一瞬ですが腹部の赤い部分が見え、、確認できました。すぐ木立の中に入ってしまいましたが今季初、それも一年に一度有るか無いかのチャンスです。これで今朝のショックは大分収まりました。
 エナガを見ている時、その少し先に一瞬ヒヨドリとも違う鳥がいて、眼線で追ってもなかなか捕まらず、南の方へ飛んでしまいました。少し、追い続けてみると、尾が長く猛禽類のようです。ツツドリ、チョウゲンボウも考えられるのですが、季節、飛び方、大きさからするとコチョウゲンボウかと思います。
 
 赤津川も水かさが多くて、ほとんど鳥が見えません。先述したダイサギ1羽、チュウサギ6羽のみでした。
 川を下ってくると珍しくバン1羽、浮巣のようなものの上にいました。近くにイソシギが1羽、必死に水をさけて護岸を横に歩いていました。
 合流点ではカワウが2羽羽を休めていました。
 永野川西岸は、あまり鳥も期待出来そうにもなく、工事現場もあるので、錦着山の裏道に出て帰宅しました。

 公園の景色はどうなるのでしょう。恐らく放置されるでしょうし、そうすればまた自然が蘇るかも知れません。でも整備する方向に再生されれば、全く違う風景と環境になるでしょう。
 探鳥シーズンを控えて憂鬱です。
 
鳥リスト
カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、バン、イソシギ、イカルチドリ,アカゲラ、コゲラ、コチョウゲンボウ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、エナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイ