宮澤賢治、風の世界

宮澤賢治の作品を彩る言葉と風を追って宮澤賢治の世界を訪ねよう。 賢治は風という言葉に何を託したか。風を描くためにどんな言葉を選んだか。 賢治は何を求めて風の中に身を置いたのだろう。 そこに少しでも近づきたくてページを埋めていく。
 
永野川2020年10月中旬
13日 曇 22℃
 
錦着山 9:30〜10:00
 久しぶりに登りましたが、ヒヨドリの群れ13羽が舞っていて、モズも3羽くらいでしたがあちこちで鳴いていて、小鳥の声は消されてしまい、探せませんでした。ただメジロが1羽だけ確認出来ました。
 
赤津川〜公園〜永野川 10:00〜11:30
 赤津川に入りましたが、やはりモズ2羽がよく鳴いていて、合流点付近で1羽が小鳥の鳴き真似をしていました。公園で5羽、大岩橋付近で2羽と多く、9羽となりました。
 赤津川の刈り入れ後の田で、白いサギが7羽見えました。6羽までダイサギ、1羽がチュウサギでした。
 公園の滝沢ハム側の芝生のサクラに小鳥が群れていて、エナガの姿をゆっくり見ることができました。白く膨らんでいて黒い目をしていて、単純に可愛い姿でした。動きが速くて苦労しましたが、15羽まで数えました。シジュウカラは今日は多くて10羽まで数えることが出来ました。
 大岩橋山林の林縁で、エナガ16羽、シジュウカラ5羽確認出来ました。赤津川での1羽を含めてシジュウカラ16羽、エナガ31羽に会えた。公園のサクラ並木ではコゲラの声も聞こえました。
 公園の川で足元からカワセミが飛び立ちました。遊歩道の近くに留っているのを見落として歩いて逃げられることがあります。でも青い背は美しいことでした。永野川の睦橋付近でもやはり川岸から飛び立って、向こう岸に渡っていきました。
 公園上空で久しぶりに飛びが上空を舞っていました。
カルガモは赤津川19羽、15羽、8羽、公園14羽、永野川12羽、計68羽と多かったのですが、コガモは消えていました。昨日からの暑さを避けてどこかに行ったのかも知れません。
 セグロセキレイも赤津川2羽、公園で3羽、2羽、大岩橋付近電線で2羽、永野川上人橋付近で2羽と11羽となりました。
 3日前まで台風余波で雨でした。中州は少なくなっていましたが、水は意外に澄んでいました。1年前の今日の大洪水を思い、つくづく今の幸せを感じます。でも、まだ落ちた2カ所の橋は手が付けられておらず、決壊した道路も応急処置のみで、通行止めのままです。ニュースでは、山間部の砂防ダム200カ所も全く手を付けられていないそうです。ここで、もし洪水が起きたら、と思うと不安です。この楽観的な態度は、どういう根拠でなされているのでしょうか。
 鳥見のシーズンが始まっているのに、今旬は天気やその他の都合で1度しか行けませんでした。今度お天気が定まったら、ゆっくり見に来たいと思います。
 
カルガモ:赤津川19羽、15羽、8羽、公園西池14羽、上人橋〜睦橋12羽、68羽
アオサギ:公園西池で1羽。
ダイサギ:二杉橋〜上人橋1羽、公園川で1羽、滝沢ハム調整池で1羽。赤津川で6羽、計9羽。
チュウサギ:赤津川で1羽、
トビ:公園上空で1羽。
カワセミ: 公園池で1羽。永野川睦橋付近で1羽、計2羽。
コゲラ: 公園サクラ並木で2羽。
モズ:赤津川で3羽、公園で5羽、大岩橋付近で2羽計9羽。
ハシボソカラス・ハシブトカラス:時々姿が見える。目立つほどではない。
ムクドリ:赤津川沿い合流点付近の田で3羽。
カケス:大岩橋河川敷林1羽、山林で2羽計3羽。
ヒヨドリ:赤津川で25羽の群れ。大岩橋で20羽の群れ。
スズメ:増えて来ているが、目立った群れは見えなかった。
セグロセキレイ:二杉橋〜上人橋2羽、大岩橋付近で2羽、公園で3羽、2羽、赤津川で2羽、計11羽。
シジュウカラ: 赤津川で1羽、公園10羽、大岩橋付近阿林縁で5羽、計16羽。
エナガ:大岩橋付近林縁で、16羽、公園15羽、計31羽。
メジロ:公園のシジュウカラの群れの中に1羽。
 







永野川2020年10月上旬
6日 9;30〜11:30 晴 25℃
  久しぶりによく晴れました。
 上人橋から入ると、よい状態で中州ができていて、セグロセキレイが1羽ずつ2回飛んでいたほか、近くの水中でアオサギが1羽、川から何か捉えて捕食中でした。
 少し登った、睦橋のすこし手前の中州に、コチドリ冬羽に見える個体が時々向きを変えながらじっとしていました。小ぶりでアイリングが大きいようにも見えました。冬羽なので、顔の模様では区別できません。季節としては、もういないかも知れないので確信は持てません。
 カルガモ12羽、ダイサギ1羽も集まっていました。
 コガモが14羽、赤津川、泉橋手前に群れていました。この数は今季初です。やはり全て同じ色に見えて♂♀の区別は見分けられませんでした。
 赤津川の田には、たくさんの白いサギが見え、心して区別を試みました。
 チュウサギに見えるものが3羽、嘴の位置までは見えませんが、顔、体の大きさなどで判断しました。こちらも渡ってしまったかどうか不安でしたが、まだいる個体もあると教えていただきました。少し登った廃瓦工場の近くにダイサギ4羽、チュウサギ2羽が見えました。サギは何か皆一緒に行動しているように一緒に現れる気がします。
 その後、川を振り返ると、川の中にコサギが4羽来ていて、はっきり黄色い趾が見えました。
 大岩橋上の河川敷林から声がして、双眼鏡に入れるとエナガでした。なかなかカウントできませんでしたが、少しして一斉に飛び立って山林に向かってくれたので10羽とカウントできました。
 シジュウカラも滝沢ハムのクヌギ林で声がしていたのが、公園の方に飛び立ってくれたので数えることが出来、2羽ずつ4回、8羽確認出来ました。
 やはり大岩橋の河川敷林から、飛び出した鳥、一瞬ですが、羽根に青い色彩が見えました。カケスです。その後、山林から鳴き声が響きました。こちらも今季初です。
 
 青空の下、たくさんの今季初の鳥たち、そして珍しいお客さんコサギ、エナガ、シジュウカラの群れにも会えてよい探鳥となりました。季節の境目で判断が不安なことが多いのですが、早く自信を持って確認出来るように勉強したいと思います。
 なお、台風の影響で、その後天気に恵まれず、上旬2回目の探鳥には行けませんでしたので、6日の記録のみ投稿します。
 
カルガモ:二杉橋〜睦橋12羽、公園東池で9羽、西池で6羽、赤津川で4羽計31羽。
コガモ:赤津川、泉橋手前で14羽。
カイツブリ:西池で1羽のみ。
キジバト: 公園の川の中州で1羽、うずくまっていた。
アオサギ:二杉橋〜上人橋で2羽、公園で1羽、赤津川で1羽、1羽計5羽。
ダイサギ:二杉橋〜上人橋1羽、公園で1羽、赤津川で4羽、1羽計7羽。
チュウサギ:赤津川、田で3羽、2羽計5羽
コサギ:赤津川で3羽、1羽。計4羽
コチドリ:睦橋手前中州で1羽。
トビ:公園上空で1羽。
モズ:公園で3羽、大岩橋河川敷林で2羽計5羽。
ハシボソカラス・ハシブトカラス:時々姿が見える。目立つほどではない。
カケス:大岩橋河川敷林1羽、山林で2羽計3羽。
ヒヨドリ:目立った群れはいなかったが増えている。
スズメ:赤津川河畔で50+の群れ、その他群れでの移動が増えている。
セグロセキレイ:二杉橋から上人橋1羽、1羽、公園で1羽、赤津川で2羽、計7羽。
シジュウカラ: 滝沢ハムクヌギ林で8羽。
エナガ:大岩橋河川敷林10羽の群れ
 

 
 
 







今も続くイーハトーブへの道
 この時期はいつも私なりの「イーハトーブ紀行」を書いているのですが、今年は9月の賢治祭関係の行事はなくなり、また外出を控えなければ、という思いはまだ私の中では消えていないので、賢治ゆかりの地を訪ねることも出来ません。それで、私が感じた、イーハトーブ実現のために今でも続く活動を書いて見ようと思います。
T「久保川イーハトーブ世界」
 8月に「久保川イーハトーブ世界」を見学なさった方から、そこに広がる自然の素晴らしさと、それを支える千坂げんぽう師のお話を聞き、興味を持ち、少し調べてみました。
 場所は、環境省の「久保川イーハトーブ自然再生事業地」の指定では、一関市の久保川流域の羽根橋から上流の立石地域まで、宗教法人知勝院の所有地約25万平方b、岩手県と一関市が管理する久保川(支流 栃倉川も含む)以外の地域については、所有者の利用を妨げない範囲、となっています。
この地域は、昭和に入って形成された棚田、水源確保のための600を超すため池などが残る伝統的な里山里地でした。
 知勝院、千坂げんぽう師は、住職就任以来、歴史を活かした町興しを試みるなかで、1990年、平泉の「柳之御所遺跡」保存運動に関わられました。奥州藤原氏の栄華を築いた北上川の物流の跡を保存することは、現在の町興しにも重要なことというお考えからです。
 1994年、自然体験研修林として森林の購入を開始、北上川水系磐井川の支流・久保川流域の自然を活かすことに着手し、豊かであるはずの自然が損なわれていくことに気づきました。岩手大学学長平山健一氏が呼びかけた、北上川流域で川と関わる活動をしている人々が緩やかに連携し地域の発展を目指そうとする「北上川流域連携交流会」と連携しながら、荒れたままになっている放置林、人工林を購入し、墓石の代わりに低木を使う「樹木葬墓地」を発案、日本初の樹木葬墓地を1999年に年開始、さらに里山整備を進めました。
 墓石の代わりに使う木は、一関の生態系に合う木―久保川流域に自生している木しか使わないことにしました。その折りの地域の景観、生態系について調査の結果、北方性のブナと南方性のイヌブナがごく近くの低地に生え、自生の北限とされるザイフリボクが生育しているなどの特徴ある生態系であること、田の畦畔にはセンブリ、ショウジョウバカマ、 カタクリ、トキソウ、カキラン、アズマギク、キキョウ、オミナエシなどの山野草、ため池にはジュンサイ、ヒツジグサ、タヌキモなどの水草…これらの今では絶滅危惧種になっているような草本類が普通に生育していることが分かり、この流域を、作家宮沢賢治の心象世界中の理想郷から名を取り「久保川イーハトーブ世界」と名付けました。
 さらに積極的に生物多様性を再生し、恵み豊かな里地里山を次世代まで引き継いでいくことを目的とし、2007年には「久保川イーハトーブ自然再生研究所」が、2009年には、「久保川イーハトーブ自然再生研究所」と知勝院、東京大学大学院農学生命科学研究科保全生態学研究室が協同して「久保川イーハトーブ自然再生協議会」が成立しました。
 地域住民、都市住民との協同による外来生物の除去、林床管理の実施、小学生を対象とした観察会や自然環境学習など、地域活性化につながる取り組みを広く実施し、「久保川イーハトーブ自然再生事業」として、2012年度に閣議決定した「生物多様性国家戦略」に基づき環境省が選定する環境保護活用事業で、「生物多様性保全上重要な里地里山」に選定され、さらに 第14回 国土交通省の日本水大賞(環境大臣賞)も受賞しました。
 この活動の偉大さは、2020年の現在までも、営々と続けられていることではないでしょうか。
 2003年『樹木葬を知る本』(井上治代と共著 三省堂)、2018年『新「遊行」時代―長寿社会の生き方と里山の役割 』(岩井賢治と共著 )2019年「行政という暴力―巨大プロジェクト誘致にみる地方劣化の構図」(本の森)など、多数のご著書での活動も続けておられます。
 周囲の協力はもちろんですが、千坂師の博識と行動力、リーダーシップが、その原動力となっていることには間違いありません。
 この地域には「クラムボン広場」と名づけられた場所もあります。なぜ師が「イーハトーブ」の名を冠されたかも含めて、千坂氏がお書きになったものを転載させていただきます。声高に賢治のことを語るのではなく、その理念をもとに、何倍もの実績を積み重ねられた千坂師の深い思いこそ本当のイーハトーブに繋がるものと思います。


久保川イーハトーブ世界とクラムボン広場 住職 干坂げんぽう

知勝院の樹木葬は墓地だけを皆さんに提供するのではありません。墓地のある久保川流域の自然を皆さんに楽しんで頂くと共に、その自然の保全に努め、「里山、里川は人の手がある程度入らないといけない。」ということを実感していただく場となるよう努めています。研修などの体験活動を重要視しているのも、「人も草木も共に生かされている。」と気づくことが宗教的に肝要と考えているからです。

北上川流域は理想世界を「イーハトーブ」と名付けた宮沢賢治の故郷です。久保川流域は、賢治が理想とした様々な要素が詰まっています。


墓地のある所から徒歩で一時間(約四キロメートル)下流に位置する口グハウス悠兮庵は、久保川が大きく湾曲する所なので曲淵という地名の所になっています。ここの研修林(約二万四千u)で間伐していることはご存じの方が多いと思います。手を入れた結果、西斜面は二ッコウキスゲの群落が出現し、南斜面はヤマツツジの名所になろうとしています。

久保川のさらに下流に、前回の雑感「里川の発信へ」で紹介したトレッキングコース出発点の空中四阿などがある地域があります。ここの地域は、沢ガ二がいますし、久保川のご神木・ケンポナシがあります。

宮沢賢治の「ヤマナシ」(まま)という小品に沢ガニの兄弟が話題にした「クラムボン」という言葉があります。したがって、ヤマナシとケンポナシの違いがありますが、ナシつながりで、この言葉こそ、里川発信の根拠地にふさわしい名前と考え、この地域(約一万u)の名称を「クラムボン広場」としました。

今後、多くの方に愛されるよう自然保全に努めますのでご支援のほどお願い申し上げます。 「樹木葬通信 2006年5月15日発行 VOL31より」


参考
知勝院、久保川イーハトーブ自然再生研究所HP
環境省「久保川イーハトーブ自然再生事業 全体構想」2009年5月施行
久保川イーハトーブ自然再生協議会「久保川イーハトーブ自然再生事業」

U及川和男『イーハトーヴ通信』(新潮社 1992 ) の人びと
 最近、偶然手にしたこの本も、今あるイーハトーブを感じさせてくれました。
 山形村で短角牛の育成を成し遂げた木藤古徳太郎さん、徳一郎さん親子、岩泉町でムギワラギクの栽培、企業化に成功した坂本ゆりさん、沢内村で米作りを根付かせ、中国大陸にも広めた藤原長作さんの記録です。
 いずれも厳しい環境のなかで、理想を実現させ、なお淡々と生きている人びとを、著者は、詩「高原」で賢治の描く風景に潜む冷たい「ヤマセ」、「精神歌」の「マコトの草ノ種」が現実に播かれたこと、「稲作挿話」の少年に重なってくる老人の姿を感じなから、現実の記録のなかに賢治の理想の実現を感じさせてくれます。
 装幀のドイツ語「ohne hast,  aber  ohne Rast.」はゲーテ、シラーの作品への批判に対するゲーテの風刺詩「温順なクセーニエン」

Wie das Gestirn,
Ohne Hast,
Aber ohne Rast,
Drehe sich jeder
Um die eigne Last.

星のごとく
急がず
しかし休まず
人は皆
おのが負いめのまわりをめぐれ!(高橋健二訳)

のなかの一節でした。装幀にも込められた著者の想いが伝わります。著者(1933〜2019)は、疎開して一関市に定住された作家です。この著書を越えることは書けそうにありませんが、機会があれば詳しく書きたいと思います。

 以前、このブログでも取り上げた、一関の東北砕石工場跡地を「石と賢治のミュージアム」に保存発展させた一関市、方針次第で住宅地にもなりかねない17ヘクタール余の盛岡競馬場跡地の80パーーセント近くを、広場や公園、環境保全ゾーンに再生した盛岡市、それぞれ立場は違っても、イーハトーブへのアプローチではないかと思い、胸が熱くなる思いがします。







永野川2020年9月下旬
27日 10:00〜12:00 晴 23℃ 
前回の探鳥から、毎日お天気がはっきりせず、お彼岸の行事もあり出かけられず、2週
間近く過ぎてしまいました。
今朝も曇りがちでしたが、明日以降の天気も分からないので、出かけることにしました。大平
山の雲が上がっていたので、なんとかなると思いました。この大平山予報はよく当り、11時くらいからは晴れてきました。
睦橋の手前でカルガモ、2羽、9羽2羽の群れと一緒に、カイツブリ3羽が見えました。1羽
は幼鳥のようです。ひょっとすると、池から移ってきた親子かも知れなません。
公園の池で、カルガモが14羽群れていましたが、そのなかに1羽、小さめのものがいまし
た。よく見るとカルガモではなく、さらに見ると尾羽の近くに緑色が見えて、コガモと確認出来ました。。今季初です。雌と思いますが、雄エクリプスかどうかははっきりしませんでした。
この辺りでは毎年、最初は大きな群れは来ないで、2、3羽のことが多いのですが、なぜなのでしょう。
夢中でみていると、足元からカワセミが飛び立ちました。そして向こうをみるとアオサギがぽ
つんと1羽見えました。このごろ、池はが賑やかです。
大岩橋山林付近で、ヒヨドリ15羽の群れが動きました。まだ渡ってきたばかりで群れで行動
しているのでしょうか。
また1羽、カラスより少し小さめで、タカらしいものに会いました。山林から飛び立って、民
家の庭木にとまったので、双眼鏡に入れるまえに飛び立ってしまいました。羽の羽ばたかせ方はカラスではない気がします。
滝沢ハムの近くの林に、シジュウカラの声がして近づくと混群でした。シジュウカラ7羽、メ
ジロ5羽までは数えられましたが、暗くてはっきりしませんでした。この二つは、声は聞き分けられますが、他の渡りの途中の鳥は、よほど運がよくないと聞き分けられないと思います。時季を逃さず、見たいものです。
赤津川の刈り込みの終わった田に、チュウサギ17羽が散らばっていた。嘴は全て黄色でした
からコサギの可能性はないのですが、大きさと顔の感じで判断しているので、もしかして小さいダイサギがいても、口角までは、はっきりとはて分かりません。でもこの集団の感じは、チュウサギと思います。
 あまり鳥種は多くありませんでしたが、コガモの初飛来や、チュウサギの群れ、シジュウカラ
の混群が見られたので、思い切って出かけてよかったと思います。
夢中でコガモを見ていて、ヌスビトハギの実がたくさん衣服に付いて取れず、そのままこっそり買い物をして帰りました。この実は洗濯されてしまい、再生出来ず、気の毒でした。
ヒガンバナが多くの場所で咲いていましたが、なぜか色が朱色に近い気がしました。一面のヒ
ガンバナ、という風景は好きではありません。あくまで自然に、生まれてきた場所で咲いてほしいと思います。
 
カルガモ:二杉橋から上人橋まで、2羽、9羽、2羽,公園の池で14羽、赤津川で19羽、計46羽。
コガモ:公園の池にカルガモに混じって1羽。
カワウ: 睦橋手前で2羽。
カイツブリ: 睦橋手前で3羽、公園の池で3羽、計6羽。
アオサギ:池で1羽、合流点で1羽、計2羽。
ダイサギ:公園川で1羽。
チュウサギ: 赤津川の田に17羽。
タカ不明種:大岩橋付近山林で1羽。
モズ:上人橋まで1羽、大岩橋山林の田んぼで1羽。計2羽。
カワセミ:公園の池で1羽
ハシボソカラス・ハシブトカラス:特に目立った群れはありませんでした。
ヒヨドリ:。大岩橋河川敷林で15羽。
ムクドリ: 赤津川河畔の電線に3羽。
スズメ:あまり目立ちませんでした。
ハクセキレイ: 合流点と赤津川瓦店前で1羽ずつ2羽。
シジュウカラ: 滝沢ハム付近林で8羽
メジロ:滝沢ハム付近林で5羽、
 
30日 13:30〜15:00 晴 25℃
 
今旬中の探鳥が何か物足りなくて、午後になってしまいましたが、とてもよいお天気だったの
で出かけました。
日暮れが心配だったので、まず山に近い公園に行きました。公園では浅瀬にセグロセキレイが
2羽、3羽と見えました。
中州のイヌタデの仲間(?)が繁っているところで、スズメ20羽の群れが動いていました。
あまり目立たないのですが動くと群れになり、増えて来ているようです。
池にはカルガモが集まって24羽、赤津川でも、14羽、5羽、5羽,6羽、計54羽となり
ました。コガモは見えませんでした。
 カイツブリは2羽見えました。
赤津川で、カルガモに混じって別な声がしたので確認するとバンでした。定位置です。今季は
ずっと会えず、川の状態が変わってしまったせいかと思っていましたが安心しました。田にイネのあるうちは、その影に隠れているのだ、と教えていただきました。
刈り取られた田で、チュウサギが2羽、一枚の田に少し離れた場所にいました。
滝沢ハム近くの植え込みで、今日はメジロの声のみ確認出来ました。まだまだ、葉が落ちない
し、敵も然る者で常緑樹の中にいることも多く、なかなか姿を見られません。ここに鳥が多い
ということは確認できました。
公園の、エノキがたくさん実を付けているあたりで一瞬、聞き慣れないキキッという声が2回
ほど聞こえたので、探しましたが見つかりませんでした。もしかするとシメ?アカゲラ?。楽しみです。
 
ヒガンバナが盛りとなりました。数も場所も増え、やはり例年の深紅ではなく、オレンジがか
っている気がします。自宅周辺にもヒガンバナが増えていますが、やはり深紅ではありません。昨年の洪水の結果、土壌に変化が起きているのでしょうか。
公園の広場を回ったら、秋咲きのサクラが咲いているのを見つけました。早い気もしますが、
こちらが他のことにかまけていたと言うことかも知れません。少し勢いが弱まり、よく咲いているのは一本だけです。管理者は養生してほしいものです。今の時季、貴重な彩りですから。
 鳥の数は少なかったのですが、久しぶりに綺麗な青空の下、季節の変わり目を感じられてよい
探鳥になりました。よかった。
 
カイツブリ: 公園の池に2羽。
カルガモ:池に24羽、赤津川14羽、5羽、5羽、6羽、計54羽。
アオサギ:池に1羽、赤津川に1羽、1羽、計3羽。
ダイサギ:公園池に1羽、赤津川畔の田に1羽、計2羽。
チュウサギ: 赤津川田の刈り後に2羽。
バン:赤津川に1羽。
モズ:公園で1羽、大岩橋河川敷林で2羽、計3羽。
ヒヨドリ:特に目立たなかったが増えている。
スズメ:公園の中州の草むらで20羽の群れ。
ハクセキレイ: 公園小池で1羽、合流点付近で2羽、計3羽。
セグロセキレイ:公園で2羽、3羽、計5羽。
メジロ:滝沢ハム付近林で5羽。
 
 







永野川2020年9月中旬
15日 晴23℃
錦着山5:40〜6:00
  久しぶりで錦着山へ登りました。
東側のモミジの大木に声がして、目をこらすとメジロ7羽が飛び回り、なかにシジュウカラとコゲラの声も混じっていました。
 ツバメが1羽、上空を行き過ぎました。
 良い天気でしたが、あまり鳥は見えませんでした。
 以前、秋を楽しみにしていた、エゴなど実のなる木々、広葉樹の葉が虫にやられて、から坊主だったり、茶色になっていたりで、来年が心配です。我が家の庭もそうですが、今年は虫害が広がっているようです。
 
赤津川、永野川 6:00〜8:00
 赤津川の田も実りが進み刈り入れの済んだ田もありました。
 刈り入れの済んだ田に、チュウサギ2羽とダイサギが1羽見えました。少し遡ったところでも、チュウサギ1羽、ダイサギ1羽が一緒でした。よく違うサギが一緒にいるのを見ますが、不思議な気がします。お互い危害を加える関係ではないのでしょうけれど。
 やはり刈られた田に、久しぶりでキジを見うけました。茶色で、全部雌かと思いましたが、1羽が少し大きめで、所々雄の青い色が出始めたていて、他の2羽は小さめで茶色一色でしたから、全てが若鳥で、同じ親から生まれた子供たちでしょう。
 公園のサクラで、小さな声と動きが見え、エナガ15羽シジュウカラ5羽の混群に会いました。シジュウカラが小さくてエナガと区別がつかないくらいでした。ここにセンダイムシクイやキビタキなどが混じっていることがあるというお話なので、また楽しみと課題が増えました。とくにこの辺りでは、センダイムシクイ、キビタキなどには、待ったに会えないので、見分けられたら嬉しいことです。
 ツバメは大岩橋付近で1羽と二杉橋付近2羽で計3羽のみでした。もう渡良瀬ではねぐら入りが始まっているので、渡りを失敗したのでしょうか。
 永野川睦橋付近でカワウが3羽、ここでは多い方です。
 公園付近でも広葉樹の虫害が目立っています。気候のせいかもしれません。殺虫剤大量散布の流れになるのが心配です。
 
キジ: 赤津川で幼鳥3羽。
カルガモ:赤津川で3羽、1羽、3羽、10羽、計17羽。
カワウ: 永野川睦橋付近3羽。
キジバト:赤津川で2羽。
アオサギ:赤津川2羽、公園で2羽、上人橋下で1羽で、計5羽。
ダイサギ:赤津川で1羽、1羽、公園の川で1羽、1羽、大岩橋付近で1羽、永野川2羽、計7羽。
チュウサギ: 赤津川で2羽、1羽計3羽。
ホトトギス:聞こえなくなった。
カワセミ:公園の池で1羽、赤津川で1羽。永野川睦橋付近で1羽、計3羽。 
ハシボソカラス:滝沢ハム付近で7羽。
ツバメ:二杉橋〜上人橋1羽。 大岩橋付近で2羽。計3羽。
ヒヨドリ:特に目立った群れは見えませんでした。
スズメ:あまり目立ちませんでした。
セグロセキレイ:合流点で1羽、赤津川で1羽、大岩橋付近で1羽、上人橋まで2羽計5羽。
シジュウカラ: 公園のサクラに3羽、5羽計8羽。
ホオジロ:上人橋付近で1羽。
ガビチョウ:大岩橋河川敷林で1羽。
 
付記
 今旬は雨と、お彼岸の行事とが重なって、2度目の探鳥に行けませんでした。
気温や日の出の状況も変わってきたので、同旬に1度にしてゆっくり時間をかけるようにしようかとも思います。今後の天気が気がかりです。
 20日、我が家の庭で、聞き慣れない声が聞こえていました。ピ、ピ、ピ、と言う連続音で、時々途絶えながら十数分続きました。アカゲラくらいの大きさの声でしたが、アカゲラとも違います。或は、ツミかも知れませんが、語尾の特徴がありません。そのうち、大きさはヒヨドリくらいの影が2羽飛び去っていきましたが、夕暮れ近く逆光でシルエットしか見えませんでした。
これからまた迷いながら、ひとつひとつ確認していかなければなりません。