宮澤賢治、風の世界

宮澤賢治の作品を彩る言葉と風を追って宮澤賢治の世界を訪ねよう。 賢治は風という言葉に何を託したか。風を描くためにどんな言葉を選んだか。 賢治は何を求めて風の中に身を置いたのだろう。 そこに少しでも近づきたくてページを埋めていく。
 
永野川2022年10月上旬
4日 5:40〜8:00 晴 17℃
  よく晴れて、5時には明るくなり始めたのですが、結局5:40ころ出かけることになりました。
  今日は、赤津川から廻る日なのですが、少し河川敷を見たいと思い、公園に向かいました。
 気がつくと、公園東側の駐車場からの入り口がは入れるようになっていたので、そこから入ってみました。
 駐車場の大きな広葉樹のなかで動きがあり、一瞬数羽のヤマガラを見ました。何年ぶりでしょうか。活発に動き、たくさんいるのが嬉しく、7羽まで数えました。あとエナガ10羽、シジュウカラ3羽、メジロ3羽、コゲラ1羽まで数えましたが、サクラ並木の方へ行ってしまいました。混群らしい混群を見たのは初めてです。
 公園の川をコガモが1羽流れに乗って下って行きました。これも今季初です。
 一瞬の動きでカワセミがこちらから対岸に飛び移りました。少しの間近くにいたので、よく見ると下嘴が赤でした。♀! 宮沢賢治が名づけた雌のカワセミ、私のハンドルネームの由来です。こんなによく見えたのは久しぶりです。
 その後、公園の池に戻ると東池に8羽、西池に5羽のカルガモ、アオサギ1羽が来ていました。
 カルガモに混じってカルガモより小さく、嘴が黒く、脇腹の白斑と青斑が見えるものがました。オカヨシガモ♂かとも思いましたが、小さい感じがして、図鑑から、ヨシガモ雌でカウントしました。両方とも昨年までに飛来しているので、可能性はありますが、こんなに早く飛来しているとは。また次の機会に確認出来ることを祈ります。
 大砂橋近くの河川敷で、あちこちでホオジロが地鳴きしいて、6羽まで見えました。他の渡りの鳥は確認出来ませんでした。
 河川敷を鳴きながら下るイソシギ一羽、この声はチドリではないと思いました。合流点で同じ動きと声を持つ鳥をようやく眼で捉えてイソシギと確認できました。合流点ではイカルチドリ幼鳥も1羽、歩いているのが確認出来ました。
 大岩橋を渡っていると、北岸から、独特の飛び方をする鳥が川を渡ってきました。3羽、カケスでした。羽のブルーが少し見えて胸が弾みました。カケスの繊細な青い模様が好きです。
 滝沢池はでは、ダイサギ1羽、はっきり識別できる嘴でした。アオサギも一羽いました。
 合流点にはアオサギ1羽、先述のイソシギとイカルチドリがいました。ここは砂地が広がりよく見ないと目立たない鳥を見落としてしまいますが、よい中洲だと思います。これからゆっくり時間をとるようにしたいと思います。
 赤津川に入ると、カルガモ5羽、カイツブリが1羽戻っていました。田にはチュウサギが1羽、嘴確認できました。
 ヒヨドリが11羽、25羽の群れで飛んでいて季節と思いますと思います。
 ガビチョウは今日は公園内のワンドの奥の方で鳴いていた。かなり生息場所を広めています。
 
 モズの高鳴きを探していたのですが、上人橋近くの電線で、やっと高鳴きらしい声でないているモズを発見、その後、工業高校の校庭北の大木、大岩橋付近民家の大木でも聞きました。でも初認とは言えない時季になっていたようで、最初に聞いた9月7日の高い木での声が初認と言うことになりました。来年はもう少し確実に聞き取れるようにしたいと思います。
 
 観察できる場所が増えて、少し回り方や時間を変えなくてはならないと思います。でも、晴天のもと、これからの希望が見えて、晴れた空が一層輝いているようでした。
 
カイツブリ: 赤津川で1羽。
カルガモ:公園池で5羽、8羽、赤津川で5羽、計18羽。
コガモ:公園川で1羽。
ヨシガモ:公園池で♀2羽。
キジバト:公園で1羽。
アオサギ:公園池で1羽、滝沢ハム池で1羽、合流点で1羽、計3羽。
ダイサギ:滝沢ハム池で1羽。
チュウサギ:赤津川田で1羽。
イカルチドリ: 合流点で1羽。
イソシギ: 大砂橋中洲で1羽、合流点で2羽、計3羽。
モズ: 上人橋近く電線、工業高校北側フェンス、大岩橋付近民家の大木、高鳴き。赤津川3羽、大岩橋河川敷林に1羽、1羽、1羽、計9
 羽。
カワセミ:公園内川で♀1羽。
コゲラ:公園東駐車場で混群のなか1羽。
スズメ: 特に目立った群れはなかった。
ハシボソカラス: 特に目立った群れはなかった。
ハシブトカラス: 特に目立った群れはなかった。
ヒヨドリ: 大岩橋河川敷林3羽、赤津川11,25羽の群れ、計39  
 羽。
セグロセキレイ:公園で1羽、4羽、大砂橋2,4羽、永野川二杉橋〜上人橋で3羽、計14羽。
シジュウカラ:公園東駐車場で混群の中に3羽。
ヤマガラ:公園東駐車場で混群の中に7羽。
メジロ: 公園東駐車場で混群の中に3羽。
エナガ: 公園東駐車場で混群の中に10羽。
ホオジロ:大砂橋河川敷に6羽。
ガビチョウ:公園ワンド跡草むらの中に1羽。

 
 
 







音楽に乗って流れる風―〔弓のごとく〕
先日アップした同題の文で、採譜者について誤りがありましたので削除いたしました。訂正の上、新たに分かった事実を書き加え、改めてアップいたします。
 
弓のごとく
鳥のごとく
昧爽(まだき)の風の中より
家に帰り来たれり     (「文語詩未定稿」)
 
 
  賢治は晩年、自分の生涯を振り返るように文語詩の制作を始めます。
 まず、表紙に賢治自筆で「文語詩篇」と記された「文語詩篇ノート」と呼ばれるものがあり、1909(明治42)年の「四月盛岡中学に入る」から始まり、年譜のようにメモが記されます。最後に記述された年月日が昭和5年で、このころから文語詩の制作が始められたと推定されます。
 制作した文語詩には、まず、死の1か月前の自筆清書稿が二集あります。その一つ「文語詩稿五十篇」表紙には
 
本稿集むる所、想は定まりて表現未だ足らざれども現在は現在の推敲を持って定稿となす。昭和八年八月十五日 宮澤賢治
 
他の「文語詩稿一百篇」表紙には、
 
「文語詩稿一百篇」 昭和八年八月廿二日、本稿想は定まりて表現未だ足らず。
唯推敲の現状を以てその時々の定稿となす。
 
の表記があり、賢治の文語詩への思いを感じ取ることが出来ます。
 それ以外に、全集編集者が「文語詩未定稿」と名づけたものが102篇あります。
 文語詩として制作された作品のほか、それまでに制作した短歌、詩を推敲、表現をそぎ落として、文語詩化したものもあります。
 
 〔弓のごとく〕は、短唱「冬のスケッチ」第一五葉の第一章から文語詩として独立したものです。この詩の下書稿(二)の裏面には
 
7121|17,7121(7)|76,1232|21……
 
という、不可思議な数字がありました。 これは不完全な西洋音楽の数字譜を思わせます。
 
 賢治が最初に西洋音楽のレコードを聴いたのは、1918(大正7)年ごろ、従弟の岩田豊蔵所蔵のモーツアルト作曲「フィガロの結婚」などで、ヴェルディ作曲「アイーダ」は特に気に入っていたそうです。その後、花巻農学校の教諭となった1922(大正11)年春ころから、給料のほとんどを洋楽のレコードの蒐集に当て、当時の花巻一のレコードコレクターとなりました。隣接する花巻高等女学校の教諭、藤原嘉藤治と音楽を通じて友人関係を結び、周囲の音楽ファン、生徒たちを集めて、レコードを聴く集いが始まります。次第に岩手軽便鉄道駅上のレストラン精養軒支店や、親しかった花巻共立病院でも開かれるようになりました。そこでは賢治の視覚的解説と藤原の技法上の説明が噛み合って興味を沸き立たせたといいます。お互いのレコードを持ち寄っての交換会もありました(注1)。
 賢治は自作の詩に曲をつけ、また自作の詩を既成の曲に合わせて、教え子や身近な人達と歌っていました。残された賢治の自筆楽譜は「耕母黄昏」、〔弓のごとく〕「“IHATOV” FARMERS’SONG」のみですが、弟清六氏を始めとする周辺の人達の記憶により採譜され、27曲が残っています。
 
 〔弓のごとく〕の下書稿(二)の裏面にあった数字は、ベートーヴェンの第六交響曲「田園」の第二楽章(Andante molto mosso、変ロ長調、8分の12拍子)の主題で、総譜(スコア)から転じた数字譜が不完全ながら記されていました。時期は不明ですが、総譜が示されていたことで、変ロ長調の曲、「田園」第二楽章の主題であることが判明しました。 
 
 賢治のレコードコレクションは、レコード交換会の「レコード交換規定」用紙の記載のものや、遺品から知ることが出来、ベートーヴェン作曲、交響曲第六番「田園」もそこに含まれています。
 「田園」はベートーヴェンによって、標題が付けられた唯一の交響曲で、初演時のヴァイオリンのパート譜に、ベートーヴェンの自筆の「シンフォニア・パストレッラ (Sinfonia pastorella) あるいは田舎での生活の思い出。絵画描写というよりも感情の表出」という表記があります。これはベートーヴェン主義的作曲理念から音楽のより高い次元の描写語法をめざしたことを表すといわれます。
 さらに楽章ごとに標題がつけられ、第二楽章は、「Szene am Bach(小川のほとりの情景)」 と名づけられています。ソナタ形式で、弦楽器が小川のせせらぎのような音型を表し、展開部では第一主題を転調しながら木管楽器が美しく響きます。またヴァイオリンのトリルで小鳥の囀りを表し、さらにフルートがナイチンゲール、オーボエがウズラ、クラリネットがカッコウの声を表して鳴き交わすことで終結します。愛する自然がそのまま飛びこんでくるような楽曲に、賢治は魅了されたのではないでしょうか。
 
 この数字譜について、資料の出版年順に記すと、まず『校本宮澤賢治全集 第六巻』校異篇(1976 筑摩書房)、992〜994ページ には以下の記載があります。
 
「外種山ヶ原の歌(注2)」、「弓のごとく」、「私は五連隊の古参の軍層」三曲の復元については御園生京子氏のご教示、ご協力を仰いだ。また原曲の調査においては、井上司朗氏(一高寮歌集編集委員会)、海堀昶氏(三高歌集編集委員会)、原恵氏(日本基督教団)、岩田健夫氏(日本聖公会)、いのちのことば社出版部、音楽の友社、東亜音楽社、ビクター音楽産業株式会社、ブリティッシュカウンシル等(順不同)からご教示を得た。
 
『新校本宮澤賢治全集 第六巻』本文篇、370〜371ページ(1996 筑摩書房)には、前述『校本宮澤賢治全集第六巻』の譜例を参照して佐藤泰平氏が歌詞付けしたものが載りました。同書 校異篇 239〜240ページには佐藤氏の解説があります。
 
さらに『新校本宮澤賢治全集 第十三巻』(下)校異篇 雑メモ4 115〜116ページ (筑摩書房 1997、11)には、「田園」の原譜と共に、この数字が、「田園」第二楽章の冒頭の数字化の試みであることが記され、「五十嵐毅氏のご教示による」という記述があります。
 
 中村節也先生は、賢治が採譜した方法について、当時オーケストラ曲のレコードを買うと、ミニチュア版の総譜が付いてきたので、それを見て数字譜に書き直したと推定しています。二楽章の総譜のページが変わったところから、段違いに写し取ったミスがあり、その段は木管楽器が移調楽器であることを知らずに書いてしまい、メロディーの不自然さに気づいて中断してしまった、と推定されています。
 歌詞があまりにも短すぎて歌曲として構成するには無理がある、といわれていましたが、中村先生は賢治の深い思いをくみ取るべきと、編曲に踏み切られました。
 まず、原曲のヴァイオリンのテーマを採用し、メロディーに歌詞をはめ込む方法については、『宮澤賢治全集第十二巻』 (筑摩書房 1967) 「歌曲」の章を参照なさったそうです。
 そして、〔弓のごとく〕の楽譜は、中村節也編・曲『宮沢賢治歌曲全集 イーハトーヴ歌曲集2』 (マザーアース 2010)で、3分40分の楽曲として掲載されました。
 さらに宮沢賢治記念館を訪れた福井敬さんが楽譜に目を留められ、初めてレコーディングの運びとなりました。(注3)。
 曲の流れるようなメロディーに乗って、朝の空気の中を移動する詩人の澄明な心、風の流れが伝わってきます。賢治がどんなに自然を、そして風を愛していたか、敬愛していたベートーヴェンの曲をつけていることでもわかります。 
 短い歌唱部分を補うピアノによる繊細な旋律が第二楽章をカバーし、原曲の鳥の声もピアノで表現されます。多用されるトリル、ピッチカート、スタッカートが表すのは、朝日のきらめきかも知れませんし、風による快い空気の揺らぎかも知れません。賢治が愛した自然―朝の空気、風の流れを感じさせる、きめ細かな編曲で、4分24秒の歌曲に仕上がっています。
 賢治の言葉の世界と音楽とが見事に一致しています。何よりも、風の中の賢治を感じ取れました。このように視覚(風景)と聴覚(音楽)を行き来する感覚が、賢治作品を一層深く魅力あるものにするのだと思います。また福井敬氏の歌唱からは、賢治の音楽の基本となっているものはクラシック音楽なのだということが感じられます。
 
 この文語詩の下書稿となった「冬のスケッチ」は、賢治が短歌制作から詩作に移る前段階の作品で、制作年は1922(大正12)年以前と推定されます。 
 文語詩に改稿したのは昭和5年以降のことです。表現はほとんど変わっていませんが、文語詩化に際して、賢治は「冬のスケッチ」制作当時の情景を思い起こしていたと思います。その情景に、この曲を組み合わせようと思ったのは、きっと原曲のなかに、自分の心の中の映像を見たのではないでしょうか。音と言葉の意味とが見事に合致したのです。賢治が、音楽に視覚的解説を加えた、という年表の記述を裏付けると思います。この記述の事実関係をもう少し調べてみたいと思います。そして音と言葉の表すものの関係を、もっと具体的に掴めたらと思います。
 
 このCDに出会い、久しぶりで賢治の歌曲を聴き、新たな発見に出会ったのは幸運でした。
 中村節也先生は、作曲のお仕事の傍ら、永く賢治の音楽の採譜や作品のなかの音楽性について考察を重ねられ、鋭いご指摘は文学や語学を勉強する私にとっても最高の指針となりました。
 このCDは、賢治歌曲の集大成としてだけでなく、先生の賢治に対する深いご理解と愛情の結晶なのだと思います。そして賢治の言葉と音楽の深い結びつきを教えてくれました。
 
注1:堀尾青史『宮澤賢治年譜』148〜149ページ(筑摩書房 
   1991、2)
注2:「牧場地方の春の歌」の逐次形のひとつで、幾つかの差異を除い  
   てほとんど同形である。
注3:CD 福井敬『宮澤賢治歌曲全集 イーハトーヴ歌曲集』 
   中村節也編曲 (KING INTERNATIONAL 2022、3)
 
※「“IHATOV” FARMERS’SONG」のIにはウムラウトが付 
  く。
※「田園」についての記述は「フリー百科事典wikipedia」に拠る。
※テキストは『新校本宮澤賢治全集第七巻』 1996、10 に拠
 る。

 
 
 
 
 







永野川2022年9月下旬
26日 6:00〜8:00 晴 17℃
 よく晴れて気持ちのいいお天気でした。
 日の出を待っていたら6:00になってしまいました。5:30でももう明るいかも知れません。
 二杉橋から入ると、一昨日の大雨で水量が増え、川沿いの遊歩道までは水が上がっていたようで濡れていました。3年前と同じだけ降ったら、どの程度まで耐えられるのか不安です。 中洲も無くなって鳥の姿はほとんどありません。
 少し遡ったところ、工事中で中洲が出来ているところで、セグロセキレイ2羽、1羽と飛んでいました。岸の草に色の違ったものが一羽、カワセミでした。すぐ飛び去りましたが背中の青が美しく、ご褒美でした。
 公園の東池にカルガモ3羽、池には表面に水草が生い茂り水も減っていて、他の鳥はいませんでした。公園の川で、さらに7羽、6羽、1羽、水量の増えた川で、流れの速さに乗って下って行くものもいました。
 公園のサクラ並木で、小さな声が聞こえ、エナガの群れでした。今季初、これもご褒美です。人を警戒しなくて、至近距離で可愛い眼や胸も見られました。対岸の滝沢ハムのサクラ並木でも6羽、こちらはコゲラ、シジュウカラが一緒でした。
 大岩橋を越えると、ガビチョウが1羽鳴いていました。
 大砂橋近くの川岸では、大量の水を避けるように、ダイサギ、アオサギが1羽ずつじっとしていました。川辺にはハクセキレイが1羽歩いていました。中洲はなくなっていたので、川辺まで下りるのはやめました。
 滝沢ハムの大木の上の方で、「キョッキョッキョ」と言う声がずっと続いていました。モズとも違う、もう少し大きい鳥の声でした。家で確認するとチョウゲンボウのようです。そういえば対岸から見たとき1羽のワシタカが舞っているのが見えました。
 滝沢池でアオサギ2羽、ダイサギ1羽、アオサギは全く色が違い、1羽はほとんど灰色で黒い斑があります。変化をもう少し勉強しなくてはと思います。
 赤津川も水が増え、カルガモ3羽のほかはほとんど鳥がいなくて、公園の入り口付近で、ホオジロの声が聞こえました。
 鳥種は少なかったのですが、秋がそこまで来ているようです。
 公園の中の川は特に水量が増えていて、遊ぶ場としては、その時の状況を判断することが必要だと思います。
 
カルガモ:滝沢池で3羽、公園7羽、6羽、1羽、公園池で3羽、大砂 
 橋近くで5羽、赤津川で3羽、計25羽。
キジバト:大岩橋付近電線に1羽。
アオサギ:大砂橋付近で1羽、滝沢池で2羽、計3羽。
ダイサギ:滝沢ハム池で1羽、大砂橋付近で1羽、計2羽。
チョウゲンボウ: 滝沢ハム大木で1羽。
モズ: 赤津川1羽、大岩橋河川敷林に1羽、1羽、1羽、計5羽。
カワセミ: 永野川睦橋下流で1羽。
コゲラ:滝沢ハムサクラ並木で1羽。
スズメ: 特に目立った群れはなかった。
ハシボソカラス: 特に目立った群れはなかった。
ハシブトカラス: 特に目立った群れはなかった。
ヒヨドリ: 特に目立った群れはなかった。
ハクセキレイ: 大砂橋河川敷で1羽。
セグロセキレイ:公園で1羽、大砂橋河川敷で1羽、永野川二杉橋〜上人橋で2羽、1羽、計5羽。
シジュウカラ: 滝沢ハムサクラ並木で1羽。
ホオジロ: 赤津川合流点付近川岸の草むら1羽。
ガビチョウ:大岩橋河川敷林で1羽。
 
付記
我が家のキジバトの巣では、新たに抱卵が始まりました。

 







永野川2022年9月中旬  
16日 5:30〜7:30 晴 19℃

 日の出が遅くなりました。5時少し前に起きてみるとまだ薄暗く、5時少し過ぎてから、ようやく空が明るんできました。
 赤津川から入ると、カルガモが12羽、あちこちで分散していました。
 カイツブリが1羽、そのなかで潜水していました。夏以降初です。まだ若鳥のようでした。二つくらい橋を越えたところでもう1羽、こちらは冬羽に変わりつつあるようでした。
 モズがあちこちで鳴いています。赤津川だけで6羽、まだ高鳴きではありませんでした。
 上空をダイサギ2羽通過していきました。
 田では、チュウサギが少し離れて2羽見えました。
 セッカが相変わらず鳴いています。電線にムクドリが7羽並んでいました。
 公園の入り口近くで、大きめの鳥がバサバサと移動しました。キジ♂でした。少し離れたところに♀も1羽、しばらくぶりです。
 公園に入るとガビチョウの声が聞こえました。定住しているようです。
 滝沢ハムの池には、カルガモ2羽、ダイサギが1羽、背の高い雑草が生えて池に近寄りにくくなっています。刈っても刈っても伸びてくるようです。広葉樹もまだ青々していて鳥の姿は見えませんでした。
 川の水が増えていましたが、ワンド裏側の川を覗いてみました。一瞬、カワウが下って行きましたが他の鳥には会えませんでした。
 大岩橋河川敷、山林一帯でもモズがあちこちで鳴いていて5羽、全部で11羽となりましたが高鳴きではありませんでした。
 大砂橋の少し手前まで行くと、山林の近さが分かります。まだ車が通るまでにはなっていないので、秋には大きな穴場になりそうです。
 ここでもガビチョウが2カ所で聞こえました。
 中洲に降りてみましたが、鳥は見えませんでした。ただ岸の草むらからはホオジロの鳴き声が3カ所で聞こえました。ここも来季は楽しみです。
 ヒヨドリが3羽群れて通りました。ヒヨドリの季節がくるようです。
 公園の中洲に、シギらしい鳥が1羽、後ろ向きで、ずっと羽繕いをしていました。なんとか、はっきり脇の白い切り込みを見たいのですが、見えません。色もイソシギとは少し違い黒ずんでいるようでした。クサシギなのかと思います。立ち去ろうと後ろを向いたとたん飛び去りました。もう少し待てば、飛んだ時の尾羽を見られたのに、辛抱のなさが悔やまれます。
 公園の川ではセグロセキレイが2羽のみ、川の音ばかりが響いていました。
 公園の池に今日はダイサギが11羽群れていました。真剣に池の中を覗いている1羽がいましたが、他は、飛び立って周辺の樹木に留ってしまいました。
 
 永野川では鳥影がなく、中間付近でセグロセキレイが1羽見えたのみえした。なぜか、コースの後半に廻ると鳥が少ない気がします。時間も二時間くらい違うせいかもしれません。
 
 前回から一週間しか経たないのに、ヒガンバナがあちこちで咲き始めていました。群生することなく、あちこちで自然な状態で咲いて、私の好きな風景です。葛も蕾を付け始めましたが、まだあまり香りはありません。
 秋の期待をたくさん感じさせてくれた鳥見でした。
 
キジ: 赤津川、公園入り口付近に2羽。
カイツブリ: 赤津川、泉橋付近1羽、陶器瓦店付近で1羽、計2羽。
カルガモ:滝沢ハム、池で2羽、赤津川で12羽、公園で1羽、計15羽。
カワウ: 公園、ワンド裏の川で1羽。
キジバト:公園上空で2羽。
アオサギ:公園、池で1羽。
ダイサギ:赤津川2羽、滝沢ハム池で1羽、公園池で11羽、永野川二杉橋〜上人橋1羽、計15羽。
チュウサギ:赤津川、田で2羽、公園、池で2羽、計4羽。
クサシギ:公園、川で1羽。
モズ: 赤津川、2羽、1羽、1羽、1羽、1羽、大岩橋河川敷林に1羽、2羽、2羽、計11羽。
ムクドリ:赤津川岸、電線に7羽。
ハシボソカラス: 特に目立つ群れはない。
ハシブトカラス: 特に目立つ群れはない。
ヒヨドリ:大岩橋、河川敷林で3羽。
セッカ:.赤津川、田で1羽。
セグロセキレイ:赤津川で1羽、公園で2羽、大岩橋河川敷で2羽、永野川二杉橋〜上人橋で1羽、計6羽。
ホオジロ: 大砂橋付近、岸の草むらで3羽。
ガビチョウ:公園で1羽、大岩橋、河川敷林で2羽。
 
 
付記
 サギのコロニーのサギは見えなくなりました。追われることもなく無事巣立ったことは、嬉しいことでした。周辺の方々に感謝です。
 
 我が家のキジバトは、無事大きくなって、巣の周辺の樹木の中を飛び廻っているようです。 時折、地面でまだ若い個体を見かけます。

 
 







永野川2022年9月上旬

7日 5:30〜7:30 曇22℃
 
 また昨日あたりから暑さがぶり返してきました。
曇っていて暗く、出かけるのが躊躇していて少し遅くなりました。
 
 5:30ころ、サギのコロニーには、サギの姿が見えず、中からも声が聞こえませんでした。繁殖が終わったのでしょうか。
 
 二杉橋から入りました。
 少し登ったところにチュウサギ1羽、嘴で確認できました。
 セグロセキレイが1羽、2羽鳴きながら飛んで、上人橋までに5羽になりました。
 睦橋の手前で、セグロセキレイにまじって動きの違うものが1羽、よく見るとカワセミで、両岸を行き来しながら上に登って行きました。陽射しがあまりなかったので青さは今ひとつでした。
 同じところにダイサギ1羽、流入孔のところにハクセキレイ1羽、やはり、このあたりの鳥の多さは変わりません。
 公園の池にチュウサギが12羽、手前の岸にいたですが、人が近づいたので、飛び立って対岸の桜に留ましました。追ってみたのですが、西池にも近くの公園にも見えませんでした。何処へ行ったのでしょう。チュウサギは他のサギに比べて警戒心が強いのは、かつてドクターヘリがききたときに、他のサギは逃げないのに、チュウサギのみが逃げたことで知りました。
 公園のサクラ並木を、キジバトくらいで少しスレンダーで尾が長めのものが並木を横切って行きました。公園を飛び出してしまったので、追跡できませんでした。もしかして杜鵑、と思うと心が弾みます。視力の衰えはこの頃痛感するところです。
 公園の川で、アオサギ1羽。
 イソシギが川面に添って低空を鳴きながら昇って行きました。
 大砂橋下流の河川敷、イカルチドリが2羽、今日は川の近くを飛んで、はっきり確認出来ませんでしたが、飛び方はさっきのイソシギとは違って旋回しています。
 少し離れてアオサギ2羽、ここも鳥が戻ってきています。
 大砂橋へ通じる道が、通り抜けられるようになりました。ここは6年前の洪水で崖が崩れたままになっていたところに、さらに3年前の洪水が襲い、大きな工事が始まって厳重な通行止めになっていました。こんどは少し時間をここに割いて、山林に近づきたいと思います。
 モズが山林でよく鳴いています。3カ所、高鳴きかも、と思いましたが、シーズンは九月末ということで、声も確証がないので、もう一度確認することにします。年に1度のシーズンなので学習できずに終わってしまいます。
 滝沢池で、アオサギの綺麗な個体と、明らかにに幼鳥でボサボサした羽のものがいました。整った個体のほうが小さかったようにも見えましたが、これも学習不足です。
 カルガモがここに来て初めて3羽。あとは赤津川のみ。
後にしてから見えたのですが、滝沢ハム近くの公園にハシブトカラスが13羽群れていました。これだけの数でも揃うと不気味です。また赤津川の岸の電柱にはハシボソカラスが16羽群れていました。今日は何があったのでしょうか。公園の方は猫の餌撒きのせいかも知れませんが。
 赤津川でファミリーらしいカルガモ3羽、6羽、二組いました。もう親とは区別がつかないくらい成長していました。
 セッカが鳴いていましたが、もう稲刈りも始まりました。
 
カルガモ:滝沢池で3羽、赤津川で2羽、5羽、3羽、6羽、計19羽。
キジバト:滝沢ハム池付近で1羽
アオサギ:永野川睦橋付近1羽、大岩橋河川敷2羽、滝沢ハム池2羽、計5羽。
ダイサギ:二杉橋〜上人橋1羽、公園で1羽、計2羽。
ゴイサギ:
チュウサギ:二杉橋〜上人橋で2羽、公園池で12羽、滝沢ハム池1羽、赤津川1羽、計16羽。
イカルチドリ:大砂橋少し下の中洲に2羽。
イソシギ: 公園、川で1羽。
モズ: 大岩橋河川敷林に1羽、1羽、1羽、赤津川2羽、計5羽。
カワセミ:永野川睦橋付近1羽。
ムクドリ:赤津川泉橋付近4羽。
ハシボソカラス:赤津川岸電線に16羽。
ハシブトカラス: 滝沢ハム付近公園に13羽。
ツバメ:赤津川1羽、1羽、永野川1羽、1羽、1羽、計5羽。
ヒヨドリ:特に目立った群れはなかった。
セッカ: 赤津川田で1羽。
セグロセキレイ:永野川二杉橋〜上人橋で1羽、1羽、2羽、1羽、1羽、公園川で2羽
ハクセキレイ:永野川睦橋付近で1羽。
ガビチョウ:永野川岸の 遠い山林に1羽。
 
付記
7日、我が家のキジバトは2羽育っていました。いつもと反対側から覗いたら、親鳥と同じ色のものが並んで2羽留っていました。よく見ると嘴が大きく目立ち、不完全な幼い顔でした。写真を撮ろうと少し長くいたら、急に飛びたち、1羽は巣の方に、1羽は同じ木の別の場所に移りました。これで巣立ちしてしまったとしたら、驚かせて気の毒だったと思います。
9日、10日、雛は見えなくなりました。木の中で動きも感じられますが、分かりません。成鳥が時折出入りしているので、まだいるのかも知れません。