宮澤賢治、風の世界

宮澤賢治の作品を彩る言葉と風を追って宮澤賢治の世界を訪ねよう。 賢治は風という言葉に何を託したか。風を描くためにどんな言葉を選んだか。 賢治は何を求めて風の中に身を置いたのだろう。 そこに少しでも近づきたくてページを埋めていく。
 
「二十六夜」―フクロウたちの生き様、人社会の隣でー。
  旧暦の六月二十四日の晩でした。
   北上川の水は黒の寒天よりももっとなめらかにすべり獅子鼻は微  
  かな星のあかりの底にまっくろに突き出ていました。
   獅子鼻の上の松林は、もちろんもちろん、まっ黒でしたがそれで 
  も林の中に入って行きますと、その脚の長い松の木の高い梢が、一
  本一本空の天の川や、星座にすかし出されて見えていました。
   松かさだか鳥だかわからない黒いものがたくさんその梢にとまっ
  ているようでした。
   そして林の底の萱の葉は夏の夜の雫をもうポトポト落して居りま  
  した。
   その松林のずうっとずうっと高い処で誰かゴホゴホ唱えていま 
  す……。(「二十六夜」)
 
 個人ブログ「宮沢賢治風の世界」2015、9,4、「「二十六夜」―かなしみ・読経・汽車の音・風」で風景を見てきました。ここでは賢治が人間の眼を通してみたフクロウについて考えて見たいと思います。
背景について復習すると
 このお話は旧暦の〈六月二十四日〉、〈二十五日〉、〈二十六日〉の三章から成っています。
 「獅子鼻」は、実在する場所で、花巻市桜の羅須地人協会跡から南方をながめて、北上川西岸から川に向かって張り出した高台です。
 フクロウたちが、獅子鼻の森に集まって、二十六夜の月待ちの行を行っているのを背景に、フクロウ、フクロウの僧侶、フクロウの子供たち、人間の子供たち、が繰り広げる、お話です。
 現存稿の執筆は大正12年(1923)と推定されます(注1)。
 〈旧暦六月二十四日〉は新暦で7月下旬から8月中旬で、月の出は午前零時頃です。
 
 フクロウの僧侶は、フクロウ界の経典「梟鵄守護章」で、食物連鎖のなかで繰返される残虐性を説き、そこから救われるため「離苦解脱」の教えを延々と説いています。
 その中で、フクロウの子供が人間の子供に捕まって傷を負います。周囲には深い悲しみが溢れますが、それに対するフクロウの僧侶の説法はひたすら同じ説法を繰り返し、「捨身菩薩」にすがることで救われよ、と述べることしかできません。
 金色の船のような二十六夜の細い月が登り、美しい紫色の煙のなかに「金色の立派な人が三人」現れ、フクロウの子供は迎えられるように、「かすかにわらったまゝ」死を迎え、ようやく救われます。  
 この描き方は、日蓮宗の宇宙観よりは、阿弥陀の西方浄土へまた迎えられることによって救われる、浄土教系統の発想に近く、「阿弥陀三尊来迎図」の図柄であると言われます。(注2)
 一方、この作品が成立したと推定される大正11年、12年ころには、賢治は日蓮宗系宗教団体国柱会に入会し、会誌『天業民報』に詩を発表するなど、熱心に活動していた時期です。国柱会では、念仏により極楽浄土を目指すことにより無間地獄に墜ちるとして強く批判しています。大島丈志(注3)は、書かれた時期を考え、法華経の観点から読むのならば、浄土教系の阿弥陀三尊来迎形式を用いながらも、月と浄土という法華経と関わりの深い事柄を使用し、修羅を超え現世に浄土を築くための方法を示す、法華経文学としての要素を押し出した作品であるとしています(注3)。  
 延々と続く説教、人間の慰みのために命を落としてしまう子供のフクロウ、取り巻く親たちの深い悲しみと、西方からのお迎えの有様、死して初めて救われる子供やその周囲には、仏教との深い関わりを無視することはできません。
 
 ここで見方を変えて生物の実体から考えてみます。
フクロウは食物連鎖の頂点にいて、弱肉強食の事実は変えることはできません。物語のなかの、フクロウの僧侶の説法が、「梟鵄諸々の悪禽が日々悪行をなし、死ねばまた梟に生まれ変わり、百生二百世乃劫も亙るまで梟身を免れぬという尽きることのない輪廻をくりかえすのみ、全く救いがない」(注4)と説くのは、この事実を述べているのではないでしょうか。
 賢治は科学者ですから、事実からは目をそらすことはできなかったのだと思います。そう捉えれば一つの仏教批判ともなっているかもしれません。
 同じように食物連鎖について述べられる「よだかの星」では、虫を食べて生きている自分がまた大きなタカに狙われていることに悩んだヨタカが、星や太陽に願いをかけながら、ついには星となってしまいます。
 フクロウはそのことには悩むことなく、星になることもできず、人間社会と隣り合って、人からの迫害に耐えながら、輪廻の世界を生きていかなくてはなりません。
 
 もう一つフクロウには、ここで描かれるような群れを作る習性がありません。賢治は、何らかの意図を持って、深い森の中にフクロウが群れている風景を設定したと思われます。
 ここにアイヌに文化における、「梟送り」を再現するための設定した、という説(注5)もあります。
 アイヌにとってフクロウは集落の神の化身としてあがめられます。「梟送り」はその行為の先の儀式で、偶然に捕らえたフクロウの子供を育て、梟送りの儀式において生け贄として天に送るというものです。フクロウを尊重する儀式のためですから、一つの命が失われることに心の痛みもありません物語で
 物語でフクロウの子供が死亡するのは、人の愚かな行動が原因です。フクロウたちは悲しみ、死の前から集まって人間に傷付けられた子供を見守っていました。そして死を迎えるのは月の船が現れて後のことで、子供の死を悼み、祈るフクロウたちには、「送り」という意識はなく、むしろ「弔い」と言えるのではないでしょうか。似ているとしたら形式のみで、賢治がそのことを書くために物語を設定した、とは言えないのではないでしょうか。
 
しばらくたって、西の遠くの方を、汽車のごうと走る音がしました。その音は、今度は東の方の丘に響いて、ごとんごとんとこだまをかえして来ました。
 
この物語の背景は、人間の社会の近くにある場所です。物語中、汽車の音は五回も書き込まれます。最初これに気づいたときは何か違和感がありました。管見ながら、賢治の描く動物社会は背景に人間が関わってくることはあまり無いと思います。たとえば「よだかの星」、「貝の火」等は、物語は動物の社会だけで完結しています。
 賢治がフクロウの世界を現実の人間社会の中の話として描いて、人間に捕まる子供のフクロウの死、そこからの救いを求めるフクロウ、救おうとしているフクロウの僧侶や宗教を描いたのには、どういう意図があったのか、今後も考えて見たいと思います。
 
注1:安藤恭子「「二十六夜」〈イノセンス〉に死す」 『国文学解釈 
   と鑑賞 61−11』 至文堂 一九九六年十一月
2:栗原敦「賢治の「月」」『賢治研究』34 宮沢賢治研究会、
  一九八三年
3:大島丈志「法華文学としての「二十六夜」考―梟の悪業に出口はあ 
  るのか―」 『文教大学国文』34(二〇〇五年)
4:天沢退二郎「「二十六夜」解説」 ちくま文庫『宮沢賢治全集5』  
  一九八六年
5:能村将之「「二十六夜」における梟の機能 ―アイヌ文化の「送
  り」との類似―」 『日本語と日本文学』 68 15-26 
  二〇二二年八月、

 
 
 
 







永野川2023年12月下旬
永野川ビギナー探鳥会
23日 9:00〜11:00 晴 5℃ 
 よく晴れて、あまり風もなく探鳥日和、30名近い方が集まりました。
 公園の池には先日ほどのカモはいませんでした。氷結したせいでしょうか。
 ヒドリガモが20羽ほど、でもそこで初めてアメリカヒドリの交雑種を見ました。目の周囲が綺麗な緑ですが、ヒドリに混じっていたら確認は難しいです。
 アオサギをプロミナに入れて貰って若鳥の綺麗な腹部の縞模様を見ました。
 川にはハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイも入り交じって賑やかでした。
 川辺の繁みに向かって走り込む鳥を見つけてくれた方がいて、クイナであろうということになりました。赤津川では見ていますが、ここではいつでも見落とします。今度は可能性を信じて探しましょう。
 対岸の樹木に、カワラヒワが数羽、雄と雌と入り交じっていて確認ができました。
 草むらの上の方にホオジロが3羽ほど出てきて、これも♂♀を確認しました。
 川をツグミが歩いていてこちら側の土手のエンジュに留ってゆっくりと実を食べていました。プロミナで口の中の実まで確認できました。
 シメも対岸の草に留ってゆっくり採餌していました。あれは何の実だったのか不明でした。
 カワセミの声と飛び去る姿のみ確認できました。上空をトビが2羽、  
 カワウも舞っていました。
 川原にイカルチドリ、ゆっくりと動いていました。
 
 やはり、リーダーさんがついていると、一人で見るよりも沢山の鳥種を確認できます。探鳥会の醍醐味です。なかなか機会がありませんが、来年はできる限りの場所に挑戦してみたいと思います。
 
鳥リスト
ヒドリガモ、アメリカヒドリ交雑種、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、イカルチドリ、トビ、カワセミ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトカラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツグミ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ、キジ 24種
 
24日
9:00〜11:30 曇 5℃
 陽射しがなくて寒かったのですが、風がないのに救われました。
 上人橋から入って合流点に向かいます。上人橋近くでダイサギ1羽、少し上でもう1羽ゆっくり歩いていました。
 セグロセキレイが2羽鳴きながら走っていました。
 電線にキジバトが7羽、こんなにいることは珍しく何回か確認しましたが、やはりドバトではなくキジバトでした。
 イカルチドリが1羽、中洲の水際にひっそりと1羽歩き、カルガモ2羽川に泳いでいました。
 イソシギが下流から現れました。さっき何か声だけしていて、イカルチドリとはちょっと違う、と思っていました。
 スズメが土手の草むらに26羽群れていました。
 
 赤津川に入るとスズメ60羽の群れが電線に現れてカウントに苦労しました。少し登るとまた別な62羽、10羽、の群れが電線に留っていました。スズメの群れてくるのは何か原因があるのでしょうか。稲の時期は終わりました。
 アオサギが川の中に1羽、田んぼに1羽、今日はアオサギによく会います。
 少し上にコガモが1羽。
 電線にツグミが9羽、6羽、と群れていました。1羽が田んぼに降りました。こんなにツグミを群れで見るのはここでは珍しいことです。バードリサーチのお話では、日光などで気温が下がり降りてきたのではということでした。
 公園入り口の土手にウグイスが地鳴きしていました。
 滝沢ハムの池にコガモが25羽、まとまってやってきたようです。カルガモが7羽、林にモズが1羽みえました。
 クヌギ林に、シメ2羽、よく動いていました。コゲラも1羽、ずっと木を上り下りしていました。
 大岩橋河川敷林にシメ1羽、大砂橋付近アオサギが上空をカワウ1羽まっていました。
 公園に入って、サクラ並木にエナガ9羽に会いました。曇っていて可愛らしさが今一見えなかったのは残念でした。シジュウカラも1羽一緒でした。
 対岸の樹木にカワラヒワ12羽、7羽の群れが見えました。
 川にはハクセキレイが1羽。上空をカワウ2羽飛びました。
 公園西池コガモ36羽、ヒドリガモ7羽、東池にカルガモ44羽、6羽、。カモはなんとなく住み分けているのでしょうか。
 
 永野川には浅瀬をセグロセキレイが2羽、3羽、4羽と鳴きながら走っていました。二杉橋近くの中洲にイカルチドリが2羽、二杉橋の近くになってカルガモが31羽現れたのは最後のご褒美でした。
 鳥種も数も多かったのですが、陽射しがないと視力のせいか見えにくくなり、双眼鏡の調子も今一で、見にくい所もありました。昨日の探鳥会のプロミナの世界がうらやましいです。
 もうじき新しい年、いろいろ改善して行きたいと思います。
 
カワウ:大岩橋上空1羽、公園上空2羽、計3羽。
キジバト: 合流点電線に7羽。
カルガモ:合流点2羽、赤津川2羽、2羽、滝沢ハム池7羽、公園川で2羽、公園東池50羽、二杉橋付近45羽、計94羽。
ヒドリガモ:公園西池7羽。
コガモ:赤津川1羽、滝沢ハム池25羽、公園東池38羽、二杉橋付近
 2羽、計66羽。
ダイサギ:合流点1羽、1羽、秋沢ハム池1羽、永野川二杉橋〜上人橋
 1羽、計4羽。
アオサギ:赤津川1羽、1羽、大岩橋付近1羽、大砂橋付近2羽、公園 
 東池1羽、永野川睦橋付近1羽、計7羽。
イソシギ: 合流点に1羽。
モズ:合流点1羽、滝沢ハム林1羽、大岩橋河川敷林1羽、計3羽。
コゲラ:滝沢ハムクヌギ林1羽、公園樹木に1羽、計2羽。
スズメ: 合流点26羽、赤津川川岸電柱7羽、53羽、62羽、10 
 羽、計158羽。
ハシボソカラス: 特に目立った群れはない。
ハシブトカラス: 特に目立った群れはない。
ヒヨドリ: 特に目立った群れはない。
ウグイス: 滝沢ハム林1羽、大岩橋付近山林1羽、公園草むら1羽、計 
 3羽。
ハクセキレイ:公園川に1羽。
セグロセキレイ:合流点2羽、永野川二杉橋〜上人橋3,4,2羽計1 
 1羽。
カワラヒワ: 公園樹木に12羽、7羽、計19羽。
シジュウカラ:公園樹木に1羽。
エナガ:公園樹木に7羽、2羽、計9羽。
ツグミ:赤津川電線1羽、9羽、6羽。公園樹木に1羽、西池に1羽、 
 計18羽。
シメ:滝沢ハム林に2羽、大岩橋河川敷林1羽、公園1羽、公園東池に
 1羽、計5羽。

 
 
 
 







永野川2023年12月中旬
14日 9:00〜11:30 晴 8℃
  二杉橋に行くと東岸が途中工事中らしく西岸を行き、逆光になりとても見にくくなりました。 でも何時もは見えない中洲の西側にカルガモ、13、16羽の群れが見えました。
 睦橋から東岸に廻って行くと、途中でダイサギ1羽、セグロセキレイ3,1羽に会いました。
 公園の川で、イソシギが1羽、羽繕いをしたり歩いたり、久しぶりにゆっくり見ました。
 大木に、鳥影が見え、ツグミ1羽、これもゆっくりその木の中を跳び回っていました。もう1羽、少し小さめの鳥がいて、シメでした。この川岸は、よい探鳥地です。
 土手の上ではシジュウカラが1羽鳴きながら移動していました。
 公園の西池にはヒドリガモ42羽、コガモ1羽、東池にはコガモ20羽、カルガモ32羽、マガモ2羽♂♀ヒドリガモ4羽、規模は大変小さいですが、やはり、ここは、この辺りでは、カモ類のメッカです。
 カイツブリ1羽、冬羽になっていました。
 大岩橋付近で上空をカワウ1羽見えました。
 大砂橋付近中洲でアオサギ1羽、ダイサギ1羽、離れた場所にいたのに、帰るころ、鳴きながら上空で絡み合って離れていきました。
 林縁でウグイス地鳴き2羽、囀りの季節が待ち遠しいです。
田の開けている近くの林の大木で、カワラヒワ21羽、群れを見るのは  
今季初、久しぶりです。
 モズが1羽、電線に留りました。
 滝沢ハム池にはダイサギが2羽、コガモが11羽、また鳥が戻ってきました。特にコガモが多いようです。林にはモズが1羽移動していました。
 赤津川の田では麦まき準備が始まり、トラクターの周囲をハクセキレイが23羽、セグロセキレイも5羽群れていました。地中から這い出る虫を狙っているのでしょう。よく話しには聞いていましたが初めて見る光景でした。モズが1羽、電線に留っていました。
 合流点には中洲にコガモが9羽のみでした。
 
 穏やかなお天気でしたが、意外と鳥種は少ない日でした。
草むらや林の中から聞こえる小さな鳴き声が増えて来ました。1羽でも確認したいと頑張っていますが……。
 カモの数は順調に伸びています。種類が増えてくれるのを待っています。
 
カワウ:大岩橋上空1羽。
カイツブリ: 公園東池に1羽。
カルガモ:二杉橋から上人橋、16羽、13羽、公園東池32羽、
 赤津川6羽、計67羽。
ヒドリガモ:公園池東4羽、西42羽、計46羽。
コガモ:二杉橋付近7羽、公園西池1羽、東池18羽、2羽、
 滝沢ハム池9羽、計38羽。
マガモ:公園東池2羽。
ダイサギ:二杉橋〜上人橋1羽、大砂橋付近1羽、滝沢ハム池1羽、
 赤津川1羽、計4羽
アオサギ:大砂橋付近1羽、赤津川1羽、計2羽。
イソシギ: 公園川に1羽。
モズ:大岩橋付近1羽、滝沢ハム林1羽、合流点で1羽、計3羽。
スズメ: 赤津川、川岸10羽。
ハシボソカラス: 特に目立った群れはない。
ハシブトカラス: 特に目立った群れはない。
ウグイス: 大岩橋付近林縁に地鳴き2羽。
ハクセキレイ:赤津川田に5羽、18羽、計23羽。
セグロセキレイ:二杉橋〜上人橋、3、1羽。公園1羽、
 赤津川2羽2羽、5羽、1羽、計15羽。
カワラヒワ: 大砂橋付近、竹藪に21羽。
シジュウカラ:公園樹木に1羽。
ツグミ:公園樹木に1羽。
シメ:公園樹木に1羽。
 

 







永野川2023年12月上旬
3日 9:30〜11:30 晴 8℃
 めっきり冷えこんできました。
 上人橋上空を、ヒヨドリより少し大きめで尾が長めの鳥が、40+北から南へ飛んで行きました。確認しようと追ったのですが、飛び去ってしまいました。こんな大きな群れは初めてなので残念です。バードリサーチのお話では、ツグミではないかと言うことでした。考えてみるとツグミの飛翔をあまり見たことがないのです。今度は1羽でもチャンスを逃がさず確認してみたいと思います。
 アオサギ、ダイサギも上空を通過しました。
 赤津川に入ると川岸にアオサギが1羽ずつ2カ所にいました。
 川には、コガモ1羽、カルガモ3羽、田にセグロセキレイ3羽、1羽、1羽、と散っていました。
 カワセミが岸に止まっていて、よく見ると小さな魚を咥えていました。嘴からはみ出さないくらいの小ささで、少しして食べ終わってしまったらしく、飛び立ちました。
 滝沢ハムの林で、キジバト1羽確認しました。
 ツグミしきりに鳴いていたのですが、目視できない初確認になりました。
 シジュウカラ1羽、シメが飛びながら鳴いて2羽、モズも3カ所で鳴きました。
 クヌギ林でコゲラの声もして、1羽確認できました。
 大岩橋付近で上空を北に向かってカワウ2羽、大砂橋付近でも1羽確認しました。
 大岩橋河川敷林で鳴き声がして、カシラダカがハリエンジュの樹上に1羽留ってしきりに鳴いていました。今年はまだ群れを見ていません。
大岩橋付近、少し明るい山林でエナガ15羽の群れ、相変わらず可愛いものです。コゲラとシジュウカラが混じっていました。
 公園の川で、イソシギが2羽、鳴きながら上流に昇って行きました。久しぶりです。
 公園の池では、西にヒドリガモ3羽、26羽、コガモ2羽、トモエガ モはいませんでした。
 東池にヒドリガモ12羽、カルガモ41羽でした。
 永野川に入って、睦橋付近ハクセキレイ1羽、セグロセキレイ3羽、セキレイ類はよく集まっています。
 下ってきて中洲にイカルチドリが3羽、幼鳥1羽、成鳥2羽のようでした。久しぶりです。
  
 よく晴れていましたが鳥種は少なく、ようやくツグミが来てくれたことが、よかったと思います。
カワウ:合流点付近上空2羽、大岩橋付近上空1羽、計2羽。
カルガモ:赤津川3羽、公園4羽、東池41羽、計48羽。
ヒドリガモ:公園池東12羽、西29羽、計41羽。
コガモ:公園西池2羽、赤津川1羽、滝沢ハム池21羽、永野川2羽、計 
 26羽。
ダイサギ:上人橋上空1羽。
アオサギ:合流点上空1羽、赤津川1羽、1羽、大砂橋付近1羽、計4 
 羽。
イカルチドリ:睦橋付近中洲に3羽。
イソシギ:公園の川遡って2羽。
モズ:滝沢ハム林で、1羽、1羽1羽、計3羽。
コゲラ: クヌギ林で1羽、大岩橋付近山林で1羽、計2羽。
スズメ:赤津川で15羽。
ハシボソカラス: 特に目立った群れはない。
ハシブトカラス: 特に目立った群れはない。
ハクセキレイ:永野川二杉橋〜上人橋で3羽。
セグロセキレイ:二杉橋〜上人橋、1羽、2羽、赤津川3羽、1羽、1 
 羽、大砂橋付近1羽1羽、計10羽。
シジュウカラ:公園樹木に2羽、大岩橋付近山林に2羽、計4羽。
エナガ: 大岩橋付近山林に15羽、公園樹木に7羽、計22羽。
ツグミ:滝沢ハム山林に2羽。
カシラダカ: 滝沢ハム林で1羽、大岩橋河川敷林に1羽、計2羽。
シメ: 滝沢ハム林で1羽、クヌギ林に1羽、計2羽。

 







永野川2023年11月下旬
26日 9:00〜10:30  14:00〜15:30 曇 9℃

 少し霧気味でしたが、後の予定がたたないので決行しました。
 二杉橋からはいると、水が減り始めていて浅瀬状態となり、カルガモが33羽、セグロセキレイ9羽、キセキレイ1羽、ハクセキレイ3羽が観察できました。
 少し上でカワセミ1羽、鳴きながら川から岸に飛び移り、曇りでしたが、羽の青が綺麗でした。かなりはっきりとした声で鳴くものだと実感しました。
 公園の東池では、ヒドリガモ2羽、カルガモ39羽、西池では、ヒドリガモ14羽、コガモ6羽、アオサギ1羽、カワウ1羽、と賑やかです。
その中に、顔に特徴的な緑の模様のカモを見つけました。コガモとは全く違います。初めてのトモエガモでした。♀もいたのかも知れないのですが、確認できませんでした。バードリサーチのお話では渡りの途中かも知れないとのことでした。
 公園を通って川まで行きましたが、鳥はほとんど見えず、ここで霧雨がひどくなり、一度引き上げました。
 午后、温度も同じくらいだったので同日の記録として大丈夫かと14:00ころ行ってみました。今週は予定が詰まっていて、あとは出かけられないのです。
 まず合流点から入り、カルガモ1羽、水量はよいのに、鳥がいません。
 赤津川に入ると、電線にスズメ89羽の群れをカウントできました。
 カルガモも15羽、羽、 セグロセキレイ4羽、田んぼと電線に、モズ2羽見えました。
 一瞬、何処かで聞いた声―ケリか?と、よく見るTと、畦に1羽、少し離れて1羽見え、そのうち、皆集まってきて全部で4羽確認しました。今季初です。
 下って来て、公園入り口近くの岸の草むらで、チッチという小さな声がして探すと、カシラダカでした。こちらも今季初、1羽だでしたが、初めてここまで来てくれたのは嬉しくなりました。
 大岩橋河川敷林で見つけた鳥影、シメでした。今日ははっきりと姿を見ました。
 その後、公園のエノキ大木に2羽、エノキには実が沢山ついていました。これから、きっと鳥たちが来ることでしょう。楽しみです。
 シジュウーカラの声も聞こえました。山林ではカケスが大きな声で鳴いていましたが、姿は見えませんでした。
 公園の池に、もう一度行ってみましたが、トモエガモはいませんでした。
今日はつぎはぎの時間でしたが、沢山の「初めて」に会えて幸いでした。
 
キジバト: 永野川睦橋付近1羽。
カルガモ:二杉橋付近33羽、公園池東36羽西3羽、合流点付近1羽、赤津川3羽、10羽、2羽、公園3羽、計89羽。
ヒドリガモ:公園池東2羽、西14羽、計16羽。
コガモ:公園池2羽、赤津川2羽、4羽,計8羽。
トモエガモ:公園西池1羽。
ダイサギ:赤津川1羽、公園3羽、計4羽
アオサギ:公園池西に1羽、合流点中洲に1羽、赤津川1羽、1羽、1羽、1羽、1羽、大砂橋付近1羽、計7羽。
ホトトギス:
イカルチドリ: 二杉橋付近、中洲に2羽。
ケリ: 赤津川岸田に4羽。
モズ:赤津川で2羽。
スズメ: 赤津川、川岸電線に89羽。
ハシボソカラス: 特に目立った群れはない。
ハシブトカラス: 特に目立った群れはない。
カケス: 大岩橋付近山林に1羽。
ハクセキレイ:永野川二杉橋〜上人橋で3羽。
セグロセキレイ:二杉橋〜上人橋、2羽、2羽、2羽、3羽、赤津川2
 羽2、羽、公園で1羽、計14羽。
キセキレイ: 永野川二杉橋〜上人橋で1羽。
シジュウカラ:公園樹木に2羽。
カシラダカ: 赤津川岸草むらに1羽。
シメ: 大岩橋河川敷林樹木に1羽、公園エノキに2羽、計3羽。