最近暇なのでちょくちょく
「総務の森」というサイトで回答してます(リンク先は労務管理コーナーです)。
総務担当者のお助け掲示板みたいなもんですが、Yahoo知恵袋なんかと違い、私みたいな署名付きのプロの回答もあるところがミソ。
最近は回答者が固定化されて面白くなくあまり出没しませんが、暇なとき出てきます。笑えるのはトンチンカンな回答の常連さんが複数(あえて名前は言わない)。たまにはいいこと言うが、質問とあさっての回答も頻発。一日中PCの前にいるんだろうね。
回答がつくとその他の回答が少なくなるので、質問者は困ってるだろうな。
よくあるケースが「会社から不当な扱いを受けているがどうすんべ」という内容。多くの回答(特に素人)は「労働基準監督署」へ相談を、となってます。これ見る度に回答する気失せ〜!
確かに他のプロもまずこういうレスはしてません。内情を良く知るからです。
ご存知、労働基準監督署は労働基準法を守らせる役所。警察署の「署」の字のとおり司法警察権を持ってます。従って、言うこと聞かない社長は逮捕もでき、手錠も携行してます。ここらが便所の「所」である安定所との違い。
と言っても、職安も戦時中は「勤労動員署」と呼ばれ恐れられたんです。つか、こんなの知ってる人はこのブログ見ないだろうな。もし知ってたらメール下さい。文通しましょ♪
で、労働基準監督署ですが、労働者の味方でも何でもないです。あくまでもお役所。
会社から不当な扱いを受けたと言って飛び込んでも、最初は話を聞かれるだけ。最終的にはほとんどが「よく会社と相談して下さい」でチョン。
そりゃそうです。監督官と言ってもお役人様。いきなり飛び込んできたどこの馬の骨かわからん奴の言葉を最初から信じるわけには行きません。
特に、話し出すなり「ひどいんですこの会社、捕まえて下さい」などとヒステリックなのが多いので、はっきり言って監督官としては「朝イチでこれかよ〜」とうんざり。まずは落ち着かせた上で、何が法的に問題なのかを探らねばなりません。
あくまでも基準法の遵守が目的なので、単なる感情論のケースは逃げに入ります。「ま、今日のところはわかったから、何かあったらまた来てね」と追い出すのが精一杯。
逆に話が冷静で内容も客観的・具体的で何らかの証拠を持参してる場合は、身を乗り出して相談に入ります。必要によりアドバイスもあります。
但し、これだけで会社に何かすることはありません。確証があり悪質な場合は事前連絡なしの臨検もあり得ますが、通常は会社側にも事実の確認を行います。でも監督官の定員は少なく激務なので、ほとんどは電話で済ませざるを得ないようです。直接来るのはかなり気合入ってますので要注意。つか、入られてからじゃ手遅れなんだが。
ともかく最近の不況の影響もあり、監督署への相談件数が激増してます。ましてや上記のような無責任な回答を得て監督署へ飛び込む輩が増えているようです。
完全に「よろず揉めごと相談所」化しており、本来なすべき指導にも支障が出ており、「はっきり言って監督署も困ってる」(某署長談)とのこと。
社員の気持ちも考えず一方的にやらかす会社側も会社だが、自分の権利だけ主張し後は知らぷりの従業員もどうなんだか。
何でも人が悪いとの風潮を蔓延させたマスゴミ・日教組・日弁連の日ごろ努力の成果で〜す。クソ。