大学時代の話である。
私は1995年に大学に入学した。 Windows95が販売された年だ。
マッキントッシュは、OSのシェアを著しく下げていた。 アップルは存亡の危機であると、噂されていた。
もちろん、周りの学生も同意見だった。 しかし、私だけが見方が違った。
アップルは、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせて まったく新しい製品を作ることができるのがつよみなはず。
そんな仮説を持ちながら、普段読まないマックファンという雑誌を 本屋で立ち読みした。
すると、スティーブジョブズが復帰してくるのがわかった。 そして、新製品を投入することも知った。
アップルは復活する。ジョブズが帰ってくるからだ。
それが私の結論になった。
そのときである。
頭の中で、3億円を手に入れることについての打診があった。
3億円と言う数字は、サラリーマンが40年勤めあげて 成し遂げることができる稼ぎであることの認識はあった。
当時の私は、働いて手に入れることができるものだと、たかをくくっていた。 だから、頭の中の申し出を断ってしまった。
やはり、根拠の薄い自信からの愚かな判断により退けたということだ。 若いとはたいがい愚かなものである。
そのお知らせの中身はおそらく次のようなものだった。 簡単に言えば、アップルの株を買え、ということだ。 50万円なり100万円分ぐらい買え、ということだ。
ところで、その当時、その金額で購入していたらいくらになっていたか。 3億円とか4億円になっていた。
人生、一気にイージーモードになるところであった。
ところが、
ハードモードの人生が魂の成長を促すだろうとずっと勘違いしていた私は、 ここでも甘い申し出に飛び付くことができなかった。
とっとと生活費の問題は解決して 好きなことをして暮らすべきだった、と今にして思う。
大きな金は若いときに掴んでいてこそ、価値があるのだ。
ということで、アップルの株を買わなかった。 もっとも、その当時、株を購入できた時代だったのかよくわからない。
本投稿は以上。 ではまた。 |