時は、1985年。 この年は、つくば万博がありました。 私は小学5年生だったと思います。
子供の頃の最大の良い思い出です。 ものすごく楽しみでしたし、楽しかった。 人気のパビリオンには何時間も並ばねばなりませんでした。
この万博には親父も仕事を休んでくれたため 開催期間中に3回も訪れることができました。 父と母と私と弟の4人で行くのが常でした。
さて、その頃は、栃木市とつくば市の間に広い道路はなかったようです。 今の時代なら、地図も見ないでたどり着くことができますが、 その頃は地図が必要でした。
さて、ここからが本題です。
ある日の万博の帰り道でした。
母の運転する車で帰宅しているのですが、 いっこうにどこにも着かないのです。 辺りは、ほぼ真っ暗。月明かりと車のライトだけが光を放っています。
母が、ハンドルを右に左にしている様子がありません。 すなわち、真っ直ぐに、真っ直ぐにただ進んでいくのです。
どうも様子がおかしい、と感じた私は、怖くて泣きわめく寸前です。
なにしろ、真っ直ぐ進むだけの運転をして、 約2時間も経過しているのですから。
とうとう泣きわめいた頃だったでしょうか。 突如としてロードサイドにお店を見つけることとなりました。 どうやら酒屋さんのようです。
というのも、親父が一人でそのお店に入っていって、 もう少し走れば大丈夫だよ、という話を店主に聞いてきたのでした。 お礼に、お酒を購入していた気がします。
その店をでて、車で少し走ると、いつのまにか街中にいました。
時空のずれ、を体験したのでしょうか。
当時でも、つくば市から2時間近く走ってくれば、 栃木市にはほぼほぼ到着しているはず。
そんな不思議な体験をしました。
今となっては、どこにその酒屋があったのか、確かめようもありませんし、 その酒屋の店主は本当は何者だったのか、知りたくなってしまいます。
いや、知らないほうがいいのかも。
後年、 電車に乗っていたら、異世界に連れていかれそうになりましたが、 それはまた別の機会にお話いたしましょう。
本日はこれまで。 ではまた。 |