7月16日に発生した新潟県中越沖地震。地震発生から1週間が経過しましたが、大きな被害を受けた柏崎市を中心とする地域では断水が続き被災者を苦しめています。
私事ですが、3年前の地震では長岡市にある実家が半壊。避難生活を余儀なくされた両親ですが、今回はたまたま孫に会いに栃木の我が家へ来宅中で難を逃れました。留守番の妹の安否も無事確認。聞いたところ家財の損害やライフラインの寸断もなく、いつもとかわりない日常を送っているそうです。長岡市も合併により大きな街になり、市内とはいえエリアにより被害に大きな差が生じています。
以前、私が勤めていた地元ケーブルテレビ局では一部社員の自宅に大きな被害が出たものの社屋も社員も全員無事。地震発生45分後には緊急放送体制を敷き前回の地震の時を同様に取材を進めたそうです。ただ前回の地震を経験したスタッフが制作現場でも数名となりデスクは感覚を伝えるのに苦慮したそうですが、各所に取材班を向かわせ情報の伝達に努めています。
家族や知人の安否も確認できたので、私は地震翌日はフランスへ渡航したのですが、フランスの新聞も日本の地震のニュースを一面トップで伝えています。国道8号線の崩落の写真に続き、二面では柏崎刈羽原発の状況を詳細に綴っています。放射能漏れの危険性は海外においても大きな関心事で、柏崎以外の日本の原発の位置についても触れています。
ちなみに、地震前日に最接近した台風4号の影響で栃木市周辺では日中、空がオレンジ色に染まったのをご覧になった方もいらっしゃるでしょう。私は、プリンのように雲と空が大きな層を作っているのを目にして異様な感じをうけたのですが、その事を来宅中の母に告げたところ「新潟の地震の時もこんな雲が出た。地震雲かも..」といって、わざわざ2階のベランダから写真を撮っていたんです。その翌日に中越沖地震発生。写真はまだ現像していませんが、大きな災害をくぐり抜けた人のカンというのでしょうか、母の予言が的中したことにも驚きました。
被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。そして一刻も早い復旧を祈っています。(石田)
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