こんばんは。 いわきから北上する常磐線特急「ひたち3号」に乗り込み、少々おごそかな気持ちでセガレとフクイチ付近の車窓を眺めて行きました。
はい、常磐線は、あの原発事故のあった一体を走ります。
大野町から北上していくと、明らかにその風景が一変して”荒涼”とした風景となります。
建物も建築の密度が下がりスカスカに。
空き地、荒れ地、耕作放棄地が見て取れ、”真新しい墓石がいっぱい並ぶ墓地”がたくさん目に入ってきます。
だんだんと上手に呼吸が出来なくなってくるような、息苦しささえ感じるような、そんな気持ちになっていきます。
TVニュースで幾度も見たあの地名。
ああ〜、まだまだ現在も続いているんだなぁ。 「帰還困難区域」がまだ残るのも、フクイチの原子炉から溶け落ちたMOX燃料とスラグが格納容器内に沈殿して常に冷却する必要が続ているのも、そしてその冷却水の処理水を、太平洋上に放水し続けなくてはいけないのも、今この福島の浜通りに起きている現実であり、事実です。
日常生活で忘れかけていた”福島の厳しい現実”を厳然と目の当たりにして、親子で深い学びを得ることが出来ました。
やがてひたち3号は宮城県に入り、東北本線と合流して北の都仙台へ。
2020年に仙台行き常磐特急が復旧し、ようやく元通りの「仙台行きひたち号」に乗ることが出来ました。
また、ここまで復旧させるまでのJR東日本水戸支社、JR東日本東北支社のご苦労はいかばかりだったでしょうか?
震災、原発被害を受けられたかたがたへの哀悼を捧げるとともに、鉄道会社のご苦労に対してもねぎらいの言葉をかけたい気持ちでいっぱいになりました。 |