ロックシップ・カンタービレ

六人家族のお父ちゃんが、自由なスタンスで日々の出来事や思った事をつづります。
 
幻の「CAB」10系客車について…その4

1970年代にNゲージメーカーとして出現した幻の「CAB」。
その3に引き続き、各部分についてご紹介したいと思います。

今回は側面。
真鍮エッチングの立体表現と、確かな金属工作で表現されたドア部分。
金属製品の特長である厚みの薄い外板は、裏貼りされた窓ガラスの奥行が小さくなるため、表現が良い感じですね。
さらに窓ガラスの下端には銀色が色差しされサッシを表現しております。

さらにドア上部にはサボ、腰板には車両表記文字がエッチングで立体的に表現されております。
当時のNゲージ車両は、車両表記文字を立体的に表現するのが常套手段だったようで、この後販売されたMAXのプラキット電車・客車も浮き文字になっておりましたね。

そういえば中学生の頃行きつけだった宇都宮の陽東の模型店、15年前に閉店してしまった「ロコ」さんで、
「このエッチングの車体表記は”削りだし”で文字を磨きだしてやるととても映えるよ」と親父さんにアドバイスされた事があり、拙い技術でしたが早速挑戦しましたね。
もっとも文字が小さすぎて実際の見栄えは大したことはありませんでしたが・・・

その他にもナロ10の側面にグリーンマークを貼ったり、オユ10の窓枠を塗ったり・・・
中学生当時は好き勝手に手を加えて軽工作、ドレスアップを楽しんだものでした・・・







幻の「CAB」10系客車について…その3

1970年代にNゲージメーカーとして出現した幻の「CAB」。
その2に引き続いて各部分についてご紹介したいと思います。

今回は妻面。
さすがにプラ成型に比べると彫りの浅いディティール表現ですが、エッチング技術を駆使し、票差しや手すり、貫通扉、幌座の表現がしてあります。

そして、当時として驚きだったのは緩急車の尾灯・・・後部標識灯にクリアレッドのレンズがはめ込まれているのでした。
さらに妻窓のガラスも入っております。
当時、客車の妻面にガラスが入っていたのは他にあったかな・・・?
KATOの20系、ナハネフ23とナハフ21くらいだったでしょうか?
ましてテールランプレンズが入っていた客車などは皆無だったと思います。

とにかく不遇だった1970年代のNゲージ一般型客車の商品群・・・
SONYがリリースしようとして計画していたショーティの客車、TOMIX以前のトミー9スケールがセット販売していたバックマンの米国古典客車の日本調への手直し製品等・・・
それらトイライク(玩具調)なNゲージのイメージを払しょくするような見事なモデリング表現でありました。

このモデルがいかに当時の水準を超えていたか、それが伝わってくるような出来栄えです。







幻の「CAB」10系客車について…その2

1970年代にNゲージメーカーとして出現した幻の「CAB製10系」。
台車を除いた車体は全金属製でありました。その各部分についてご紹介したいと思います。

まずは屋根。
きっちりとしたきれいな曲げによって、特徴ある深いカーブの屋根を再現しております。
その上にがっちり取り付けられているのは、少々厚いしんちゅう板を切り出した(打ち抜いた?)「ガーランド型ベンチレータ」です。
さすがにプラスチック製と違い、ベンチレータの前後左右に開いている通風口までは再現できておりませんが、きれいな艶のあるシルバー塗装とあいまってとても良い雰囲気です。
ナハ10系の形式写真を見た時のツルン!とした銀屋根のイメージそのままです。
特に往年の特急中間車の新鋭客車として使われていたナハ10にとって、この質感はよく似合うものと思います。

一方実車では・・・
蒸気の不完全燃焼の火の粉やシンダ、塵、埃、パンタ摺板の錆であっという間に汚れて煤けて暗いねずみ色や茶色に変色してしまっていたんですよね。
自分の記憶にある姿も、EF57牽引の東北本線白河行きなどでオハ45やオハ35など旧型客車に挟まれて使われるようになり、屋根の銀色も見る影もなく剥げて黒ずんでしまったような姿だけです。

また、軽量ボディが災いするのか、夜の停車駅に止まった静かな車内で耳を澄ますと、天井から「ミチッ・・・ミチッ・・・」というきしみ音が聞こえてきた覚えがありますね。
(温度差で部材が収縮する音なのか、牽引引張で)
スマートで近代的な外観とは異なり、ボコボコと波打つ腰板など、ややヤレが進んだ印象がありました。







幻の「CAB」10系客車について…その1

1970年代にNゲージメーカーとして名乗りを上げて出現した会社は数多。(SONY、エーダイ、学研、エンドウ、乗工社、みどりや・・・)

その中でもMAX(現グリーンマックス)のプラキットよりもさらに早いタイミングで、Nゲージ界に先駆けてナハ10系をリリースしたのがここで紹介する幻のメーカー「CAB」であります。
展開された形式はナハ10・ナハフ11・ナロ10・オユ10の4形式。
それぞれに茶塗装、青塗装がありました。
ボディはSONY製ED75以来の、驚きの「全金属製」です。
(エンドウやみどりやの金属車体モデル参入もこの後だったと思います)

当時、日本のNゲージ一般型「客車」のラインナップにはKATO製ブルトレ20系と18m級オハ31系しかなく、この10系PCは突如として現れたスター的存在でした。
「これでKATOのC62にふさわしい優等列車が組める!」と、蒸気ファンの諸兄にはだいぶ歓迎されていたように記憶しております。

製品はモスグリーン色の蓋の渋い紙箱パッケージで発売されました。
うーん、まるっきりHOゲージの箱のようなたたずまいですねえ。
もっともCAB自体が元々HOゲージサプライヤーとしてのブランドでしたので、無理も無いところであります。

でも、この紙箱はいいですね。30年経っても劣化が少なく、紙製の中子も発泡スチロールみたいにヘタったリしませんし、製箱の工作が確かなので蓋が切れて広がったりもしません。

作り手のクラフトマンシップがこういったパッケージにさえ見てとれたりします。







初代「のぞみ」Tomix TEC300系

Nゲージ唯一の300系、トミックスの「のぞみ編成」です。

これは・・・いつ買ったんだっけなあ・・・
ともかく仕事で足繁く名古屋の部品メーカーに出張していた頃に猛烈に欲しくなり、東京で出張帰りの途中に下車して買ったセットであります。基本7連セットに中間増結車両を買い揃え、実車と同じ16連を組んでみました。

実車はゆったりした100系の内装に比べて実用本位の造りで食堂車も無く、初めて乗った時はやや味気なかった事が印象に残っております。
しかしヨーダンパーの効きが良く細かい振動が抑えられ、空調も良かったことから名古屋までの2時間弱の間、乗り心地や居住性に対しては何ら不満はありませんでした。
名古屋までの移動時間だとひかりに対してもそれほど大きな差はないのですが、これが関西圏まで移動する人にしてみるとその差が歴然と感じられてくるのでしょうね。

模型は従来のTomix製品に準じて連結面隙間の無い幌状の再現、シャープな先頭車モールド、低い重心…と、お気に入りの新幹線であります。
(今見ると連結面間がやや広いかなあ?)

やや古さを感じる動力伝達装置ではありますが、集電改善剤「ロコ」のおかげもあり、在来線の快速でその名を馳せる117系や313系を尻目に「ウィイーーーーン!!」と、今夜も快調にグルニエ鉄道の高架線路をぶっ飛ばします。


はあー…この時間が一番幸せ…
耳を澄ませば「ユーミン」の「シンデレラエクスプレス」が…ジェイアール・東海…







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