結婚して3年目ぐらいまでは、熊がホンダのオデッセイで狸がトヨタのカローラに乗るいう生活をしていました。 当時は法事などがあり、親戚を乗せるのにオデッセイが重宝していたのです。
しかし、ガソリン代の関係からオデッセイを売って燃費の良いコンパクトカーに買い替えることにしました。 それが中古のプリウスです。 お得に買うことができました。
プリウスは主に熊の通勤車ということになりました。 しかし、万が一に備えて、狸も運転できるようになっておいた方が便利です。 熊に助手席に座ってもらい、狸もプリウスの運転練習をしました。
しかし、シフトの位置がフロアシフトではないこと、足で踏むサイドブレーキなど、何でもないことに戸惑いました。 挙句の果てに、ブレーキとアクセルを間違え、アクセルを踏みながらシフトを動かそうとして 「あら、動かないわねえ」 と言っていたら、熊に 「何をしている!!今、お前が踏んでいるのはアクセルだ!!」 と怒鳴られました。 そこで余計に頭に血が上り、動けなくなってしまいました。
「カローラと同じ5ナンバーサイズなのに、何でプリウスはうまく運転できないのかしら。やっぱり、私は運転に向いていないのかしら」 と半泣きでプリウスの運転練習をしていました。
そんなある日のことです。 日曜日に、熊が運転するプリウスでドライブに出かけた帰り、自宅付近まで来た時のことでした。 熊の携帯電話に上司から連絡が入りました。 「至急、会社に来て欲しい」 とのことでした。 自宅に帰っている暇はありません。 その足で熊の会社に行き、熊を置いて狸がプリウスを運転するという結論になりました。
まだプリウスを一人で運転する心の準備はできていませんでしたが仕方ありません。 とりあえず運転を代わりました。 熊が 「良いか。落ち着いて運転するんだぞ。スピードを出さなくて良いからな。アクセルとブレーキを間違えないようにな。俺を迎えに来る時はカローラで良いからな」 と言いました。 おっかなびっくり運転しながら、何とか無事に熊を会社で降ろしました。 そして帰りは一人で運転して帰りました。
あら!!一人でプリウスを運転して無事に帰ったわ!!
そして熊から迎えに来て欲しいと連絡が来た時、一瞬 「熊は休日出勤で疲れているはず。それなら少しでもシートが座り心地が良い、プリウスの方が良いわ」 と判断し、プリウスを運転していきました。 熊は熊で、当然カローラが来ると思っていたので 「あれ?うちのプリウスと同じ車が走っている・・・え?こっちに来るぞ!!」 とびっくりしたそうです。
その翌日から熊に頼んで、練習のためプリウスとカローラを交換してもらいました。 一度、プリウスに慣れると、もうカローラは物足りなくて運転する気になれませんでした。 狸にはそのことが一つの転機でした。
苦手なことでも、続けていれば慣れるということをプリウスの運転から学びました。 それでも、まだまだ苦手なことだらけの狸ではあります。 |