狸が実家に帰る時は、何かしら母の書類の手続きをすることになります。
先日は、実家の固定資産税に支払いについての市役所からの通知書と、郵便局から満期保険金支払い請求のお知らせ葉書が来ていました。
固定資産税の通知は、郵便の宛先は母になっていたのですが、不動産の名義が父の名前になっており、母の疑問は
「司法書士さんに名義変更の手続きを頼んだのにね。まだお父さんのままなのかしら」
ということと
「この用紙で払い込めば良いのかしら」
ということの2点でした。
家を買った時の登記簿類の書類が入った入れ物を確認すると、家と土地の母の名前に名義変更をしたという内容で、司法書士さんが作った書類が入っていました。
固定資産税の支払いは口座引き落としにしたはず・・・と思って狸が用紙を確認すると
“この期日に、この金額を指定の口座から引き落とします”
という内容でした。
20年前は、祖母の分は勿論、近所のお年寄りたちの役所関係の手続を手伝ってやっていた母ですが、今はこういうものもわからなくなったのだとハッとしました。
もう一つの保険金の請求については少し前のコンテンツ
母の保険に詳しいことを書いてあります。
郵便局の保険については、狸は
「何か手続をする時は、必ず即答しないで“家族に相談します”と答えてね」
と言いましたが、母は
「でも、同居の息子(狸の兄)は平日は仕事で家にいないしねえ」
と言いました。
家族で集まった時に、母に
「自分一人で決めずに、必ず誰かに相談しろよ!」
と言った弟ですら、言いながら“かといって俺に相談されても面倒くさい”と本音では思っているのが薄々感じられました。
そういえば、狸が中学生の時、学校の課外授業で福祉会館の職員さんに話を聞いた時のことです。
一人暮らしのお年寄りにお弁当を配るサービスがあるのですが、実は、お弁当を配りに行くと
「こんな書類が送られてきたんだけど、どうしたら良いの?」
と訊かれることがあって、中身を見たら“今日が期限だった”というものがあり、慌ててその職員さんが付き添って手続に行ったという話を聞きました。
介護を受けるほど心身共に弱ってはいないけれど、自分一人では判断ができないという状態なのでしょうか。
狸の母の場合、自分一人ではお知らせの葉書の内容がわからないという状態である一方、かつて、自分が二人の祖母を介護したという自負と自尊心があります。
物忘れが頻繁であるのを自分でもわかりながら、一方で
「私はそこまで年を取っていない!!馬鹿にしないで!!」
というところもあり、娘としてはそこがどう対応したら良いのかな、と戸惑います。
相手の自尊心を大事にしつつ、でも、出来ないことはさりげなく、相手を立てながら手伝うというのは労力が要ります。
また、息子に言われればおとなしく聞くけれど、娘には言われたくない!ということもあります。
母のことだけでなく、我家にはまだ解決しないといけない問題もあり、難しいことがあります。