結婚と同時に狸の車生活が始まりました。
それまでは東京の実家で、せいぜい一週間に一度、親の車を運転する程度だったのです。
戸惑う暇もなく、結婚式の後、すぐに熊に連れられて車のディーラーを巡りました。
車の値段も名前も買い方も一切わからない狸は、ただただ、熊と営業マンさんの会話を隣で聞いていました。
熊には
「狸の買い物に使う程度だから、軽自動車で良いだろう」
と言われたのですが、妙にプライドが高かった狸は“そこまでは落ちたくない”と思いました。
ちなみに当時の軽自動車は今よりも小さかったのです。
“でも、贅沢を言える立場じゃないしなあ・・・”
そんな風に思っていた時に、熊がちらっと
「こんな車もあるんだが。」
と言って持ってきたパンフレットがトヨタ・カローラのものでした。
当時、セルシオなどという名前も知らず、クラウンとカローラの区別もつかなかった狸は
「へえ!良い車ね!格好良いわ!!で、運転しやすいの?」
と訊きました。
熊によると“カローラという車は誰が運転しても不満が出ない車”とのことでした。
要するにとても運転しやすい、初心者向きの車ということです。
結局、熊に頼み込んで、軽自動車ではなくカローラを買うことにしました。
色は白です。
初めて運転をした時、ハンドブレーキもハンドルも滑らかで違和感なく操作できました。
後に熊の愛車のホンダ・オデッセイをプリウスに買い替えた時のことです。
同じセダンとはいえ、狸はなかなかプリウスの運転に慣れませんでした(ギヤとかサイドブレーキの形が違っていたことが大きいかも知れません)
そんな時に、たまにカローラに戻ると、その素直な操作性に感動し、ハンドルを撫で撫でしながら
「カローラちゃんは良い子だねえ。ちゃんと私の思うように素直に動いてくれるねえ。プリウスと全然違うわ!!」
と話しかけたものです(勿論、心の中でです)
時が流れて、普通車だったプリウスもカローラも今は軽自動車のミラ・イースとミラになりました。
車ではありませんが、犬ですが
アニマルランドで里親募集中のシロちゃんの記事を読んだとき、狸は自分の愛車だったトヨタ・カローラを思い出しました。
色も狸のカローラと同じ白であり、紹介文を読むと
「このシロちゃんも、カローラのように、御主人さまの歩幅に合わせて優しく歩いてくれそうだなあ」
と思ったのです。
それこそ、お子様から御高齢の方まで、どんな飼い主さんとも滑らかに歩きそうな犬だと思います(^O^)