これは、009のジョーと003のフランソワーズのお話です。 009と003の二人がギルモア博士から休暇をもらって乗った飛行機がブラックゴーストの策略で大森林に墜落しました。 ブラックゴーストの罠だらけの大森林をくじけそうになりつつも何とか脱出する話です。 敵の策略でで003が009を撃ってしまいました。 自己嫌悪で 「私なんて、私なんて・・・!!」 と落ち込む003を敵の戦闘員だったメガロが叱りつけます。 このメガロという人は、009に命を助けてもらった恩義があります。 しかし 「俺が君たちを助けるのは決して恩義からだけではない」 と言います。 かつてメガロには恋人がいました。 祖国の革命運動の活動をしていたメガロは恋人と共に国外に脱出しました。 しばらくは幸せな生活を送っていたある日のことです。 恋人の兄が自分たちの部屋に来たのを見て、メガロは咄嗟に“秘密警察に売られた!”と誤解をして恋人の兄を殴り殺してしまったのです。 当然、恋人の愛も失い、自棄になったところでブラックゴーストの甘い誘いに乗ってサイボーグになってしまったという話を003に聞かせます。 そしてメガロは 「愛とはもっと強く深く、そして信じるものだ」 と003に言います。 その後、敵の攻撃により傷を負ったメガロは自分の身体の生存に必要な重要部分を009に託して命を終えます。 疲れ切り 「私、あなたとなら死んでも良い!」 という003に 「メガロの死を無駄にしてはいけない!」 という009の言葉に狸も“そうだ、そうだ!”と頷きました。 そして009が 「皆のところに帰るんだ!」 と言いながら、よろよろと歩きだした先の地雷を透視した003は009を抱えて地雷を飛び越えます。 この辺は、熊と狸もそうですが、夫婦は臨機応変に、片方がカッカきていたらもう片方が“まあまあ落ち着いて”となだめ、片方が力尽きたら“相手の分、自分が頑張ろう”という使命に燃えることが多いです。 どちらがどうというのではなく、その場その場での臨機応変です。 番組では、最後に仲間が乗るドルフィン号に発見され、 「つらい苦悩と脱出の中で知った、燃えるような愛の確認であった」 という、小学生にはちょっと理解しづらい大人のナレーションで締めくくられました。
狸がこの回で一番重く感じたのは、元は敵の戦闘員であったメガロの過去の回想でした。 恋人の兄を疑い、咄嗟に殴り殺してしまったというのは、それほどの人間不信を強いられる生活を余儀なくされたのだろうと推測しました。 小学生の時も、この回を見ましたが、その時はジョーとフランソワーズのロマンスしか興味がありませんでした。 なお且つメガロの死に関しては 「特別出演の悲劇よね〜」 ぐらいにしか思いませんでした。 でも、今、この年齢と立場で見ると、009でなくても“メガロの死を無駄にしないで欲しい”と思います。
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