手作り布団の中身は主に木綿わたです。
木綿わたとは、植物の「わた」の種子の周りの白っぽい繊維状の部分(綿花とも呼ばれています)を材料にして、「ほぐしながらふわふわのシート状」にした物です。
このシート状のわたを敷き重ね、形を整え、布地に詰め、仕上げたものが各種手作り布団です。
初期投資は敷布団で15,000円ぐらい必要ですが、量販店等が扱う比較的安価な市販品に比べると、暖かさと適度な吸放湿性を持ち、かつ、長持ちします。
しかし、新品のふとんも使っているうちに痛んできます。だいたい7年〜10年ぐらい使うと外側の布地は汚れ、中身(中わた)が潰れて復元性も落ちてきます。
「ふとん丸洗い」に出せば汚れは落ちますが、中わたの潰れはあまり戻りません。外側の布地も傷んでいる場合だってあります。初期投資分は快適な眠りと使用年数分で回収できたと思うけど、捨てるのはもったいない。
そんな時は「ふとんの打ち直し仕立て」です。
中わたを「打ち直し」して新品の布地に入れなおすのであと5年ぐらいは使えます。(当店では「打ち直し」で敷布団を作ると8,900円です)
「打ち直し仕立て」は数回できますから新品から数えれば四半世紀以上使える勘定ですね。
ちなみに、なぜ「打ち直し」と言うのでしょうか? 前述の「ほぐしながらふわふわのシート状」にする作業を「わたを打つ」と言います。古いふとんの中身を取出して「わたを打つ」作業を「やり直す」から「打ち直し」です。
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