表千家 梅月軒 茶道教室
 
2012/06/25 19:38:02|些事ブログ
台風の京都へ 二条城を尋ねる

次に向かったのは堀川通りに面した二条城。


ここは倅たっての願いで歴訪しました。というのも倅、中学校の修学旅行で班別行動をした際に、二条城と太秦映画村をスケジュール後半に組み込んでメインにしていたらしいのですが、倅が班長を務めた班はのっけから見当違いな郊外の名所見学に終止。とても予定時間内にこの2ヶ所に辿り着けず、渋々宿に戻ったらしいのです。当然、前もって購入しておいた太秦の入場券も無駄にしたとか。


そんな訳で倅は17年越しの、私は銀婚式の記念旅行で妻と訪れて以来の二条城です。


タクシーの車窓から櫓の姿を見つけるや堅固な石垣、城門などに頷きっぱなしの倅。よほど17年越しの想いがあって、内心嬉しかったと見えます。やれやれ。


二の丸御殿内と広大な庭園、どちらを先に廻るかと思考していると、ちょうど雨も少降状態。この隙にと考えて庭園から廻ることにしたのですが・・・やっぱり急に振られました。

しかも今日イチというのでしょうか、の暴雨です。途中引き返すことも出来ず、そのままずぶ濡れで二の丸御殿に向かう羽目になってしまいました。


北中仕切門、御殿の軒下で一時雨宿りをしていた外国人観光客と顔を見合わせ(ツイてないと)苦笑いです。


余談ですが、よく広さの例えとして”東京ドーム何個分の”などと比較しますが、西日本の方は、その東京ドームの大きさがピンとこないらい。そこでこちらの方ではこの二条城の外苑2キロと京都御所の外苑4キロを広さの例えとして使うのだとタクシードライバーの方から説明を受けました。さすが歴史ある古都、面白いですね。


様々な想いを含んだ二条城を後にし、次は東本願寺、西本願寺へ向かいます。



 








2012/06/23 18:56:01|些事ブログ
台風の京都へ 下賀茂神社を尋ねる

下鴨神社に到着。


徳川家が世良田を氏(うじ)発祥の地と称するように、ここ下鴨(下賀茂)は当氏(うじ)の発祥の地を称する。遠祖がこの神社の神職を務めたことに興る。


12万4000千平方メートルに拡がる「糺(ただす)の森」には、世界遺産にもなっている「賀茂御祖神社」を始め、社殿郡が厳粛に佇むところ。何やら背筋が伸びる思いです。


また、下鴨神社の御神紋である「二葉葵」を象った装飾が意たる所に点在していて見つける楽しみがあります。


当氏の表紋は、この二葉葵がオリジナルです。古来の話ですが、葵はもともと「あふひ」と書かれ”あふ”は「会う」、”ひ”は神の力を示す言葉と云う。つまり、神の力に会えるという「あふひ=葵」が起源らしいです。その葵を信仰した当氏は、これに幾度かのアレンジを加えて家紋として使用するようになったのもの。この神社の神事である「葵祭」は有名ですね。


境内で「葵の庭 拝観受付所」を発見。せっかくだ、見渡す限り葵が咲き茂っている光景を連想した私たちは早速、拝観しようと受付の方に声をかけます。すると意外な返答、今はほんの僅かな面積ぐらいにしか咲いていませんとのこと。


話を聞くと近年の温暖化により、年々数を減らしているらしい。だいたい6月に台風が京都に上陸すること事態、これまでにはなかったと語っておられました。


地球規模の温暖化現象が、日本有数の観光地でもある京都にまで影響を及ぼしているのだと思い知らされ、残念ですが拝観を断念いたしました。


さて、下賀茂神社でのもう一つのお目当てというのが、上記でも述べた御神紋の二葉葵をデザインしたオリジナルの雑貨です。あれもこれもと物色して購入してきたものの一部です。


葵尽くしの下鴨神社を後にする頃には、台風4号もいよいよ上陸して雨足も強くなってきましたが、ここからは急ぎ足で


二条城→東本願寺→西本願寺


と歴遊して参ります。京都ブログに今しばらくお付き合い下さい。








台風の京都へ 南禅寺を尋ねる

京都東山にある南禅寺は琵琶湖の水を市内に引くための
赤煉瓦造りの水道橋で有名な臨済宗の寺院。



その境内には「景烈祠」と号する御堂(祠堂)があります。
京都によく行かれる方でも、普段は非公開な一角なので
あまり知る人も少ないかと思います。



この祠堂の中には、初代佐州正信碑銘が納められております。




是非、法事も兼ねて拝見したいとお話したところ、この度、御寺との
折り合いがつき、特別拝観が許可されたのを機に事前通知してあった
予定日に尋ねることとなりました。例により長男めを撮影班に雇いまして
京都に向かいます。



が、折しも台風4号が前日には沖縄に上陸。この日は京都・関西圏に接近して
既に暴風雨域となっていました。京都駅に着いた頃には、あちらこちらの
電光掲示板に「警報!」「気象庁発表!」など注意を呼びかける文字が
点灯し、京都全体が警戒ムード一色でした。



何でも6月の台風上陸は明治に観測を始めて以来10回目、平成16年以来と
いうことだから、皮肉なものです。



せっかくの京旅行…台風と鉢合せするというこの日にわざわざ赴き、そして帰路は
この台風4号と一緒に栃木へ帰る羽目になる。1ヶ月も前に決定させたこの日に
まさかの台風などとは検討も出来ないことと思いながらも、どこか納得のいかない
様子のこの親子でした。正直いうと悲愴感、私たちからにじみ出ていたことでしょう(笑)



以前、私が金沢へ出かけた時にも台風ではなったのですが、横殴りの暴風雨に
見舞われ、散々な目に遭ったことを思い出します。



ともあれ、京都駅でタクシーに乗り込み南禅寺へ。到着すると方丈へ通され
御寺の法務部長様にいろいろお話をお聞きすることが出来た。



碑銘の寄進者は、善徳居士(正信)の甥にあたる人物である。
正純、正勝父子をもって幕臣身分を失った当家に代わり、自身も含め
衰退しつつあった一門の功績を何とか世に誇示したいとの意味から
慶安2(1649)年に善徳居士の三十三回忌の日に奉納したもの。



この三十三回忌法要と、その孫による寛政9(1797)の修理以来
その由縁者が訪れたことがなく、実に215年ぶりにこうして再び
由縁者が尋ねてきたことに、「随分、ここまでに時間が掛かりました」と
法務部長様も驚かれていたご様子でした。



雨足が少しずつ強くなる気配を見計らい、祠堂に案内していただいた。



なお、堂内は通常非公開のため、詳細な特筆や画像掲載については
ご容赦願います。



堂内の土間には瓦が敷き詰められ、その中心に花崗岩製の巨大な
玄武であろうか、その背を台座に一枚板の碑がそびえ立っており、圧巻でした。



この碑文に登場する累祖13名全員に伺候、対面できた気分になり
名残惜しくはありましたが、最敬礼をもって景烈祠を後にいたしました。



この度の特段のお計らいに、御礼申し上げます。



その後、本坊茶室において抹茶を頂きました。



人気の少ない境内の静けさもあって、茶室には雨音のみがただただ
響くのみです。このときばかりは台風模様であることを忘れ、雨の庭園を
めでながら、山間驟雨を満喫いたしました。


茶菓子で頂いた御寺の刻印付き半生菓子がおいしかった為、稽古用に
購入しましたので、お弟子さんたち楽しみに。



しかし、外に出るとやはり現実に引き戻されますね。。。



雨に加えて蒸してきましたが、時間の許す限りで境内を散策して参ります。


 








2012/06/07 19:57:56|些事ブログ
切り絵の

以前、職場の臨時女性職員の方に切り絵の作品を見せて頂きまして
聞けば息子さんも切り絵の才があるとのこと。で、ひとつお願いしていた
ところ素敵なものを頂きました。


当家の表紋である「立ち葵」をあしらった
切り絵のしおり&ハガキのセットです。


ハンドメイドのオリジナルですから、これは嬉しいですね。
待っていた甲斐があるというものです。


この葵の細かい切り込みが気に入っています。


多忙の中、製作に時間を割いてくださいまして
ありがとうございました。


 


 


 








2012/05/31 19:51:33|教室のご案内
生徒さん募集中です

 


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 何か習い事をしてみようかなとお考えの方、お茶に興味があるけど敷居が高いなとお考えの方、または月謝が高いからと思っている方、当教室では教材費のみで教えております。


生徒さん自身で都合の宜しい日時を決めていただき、それに合わせましてお越しいただけます。稽古時間も1時間程度です。


小さい教室で気の引ける方もいらっしゃるとは思いますが、近所の家にでも習いに来ている感覚で、お越し頂ければと思います。


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