去る28日、栃木市文化会館で開催された茶華道展では
私の社中が表千家の席持ちを担当、お弟子にとっても
”初陣”の茶会でございます。
しかし朝から生憎といっていいほどの雨模様でした
今回、お茶の水にも拘り古峰ヶ原、西大芦の洞窟より湧き水を汲んできて
もらい使用。これで味わいがまろやかに。
花は岩シャジン、藤袴とすすきを生けテーマをどなたにも分かりやすい「秋」に統一
掛け物にも「秋」を醸し出す、三条卿の和歌直筆短冊を合わせ、菓子も
その和歌にちなんだ「月の光」の練切り。よく見るとすすきが月に重なって
いる、そんな景色をデザインしてみました。
これで秋の風情は準備万端整いました
さぁ、いよいよ本番。これから15時まで計10席を熟して参ります
小江戸とちぎ会の会員方、午後には青木会長にもお越しいただいた
一服頂く姿が、すっかり様になっております。
ムム・・伝来の茶道具も客人方に受けがよく、上々のようで
(当家十代幸内正英愛用の蓋置)
終盤の8席目では、鈴木栃木市長にも来席していただきました
茶碗などに興味を持っていただいたようで何よりです
行き成りのビッグ・ゲストに水屋からも響めきが聞こえましたが、ここは普段の平常心。
市長からも「おいしい」の一言を頂きました。
最終入室時間を少しオーバーの15時過ぎに全10席終了です。
雨の影響もありましたが、約150名の方が当席にお越し下さいました。
茶席の静寂とは逆に、水屋ではレストランの厨房の如く、それぞれが慌しく
動いておりましたが一席一席、粗相も無く熟せたことに安堵いたしました。
初の大寄せ茶会の席持ちということで、気掛かりな一週間を過ごしましたが
私を含め、お弟子たちにも良い勉強になったと、振り返ることが出来ます。
「一所懸命」
そして今回、お手伝い下さいました早乙女御社中に厚く御礼申し上げます
席持役の機会というのは、なかなか無いことですが、次回あるときは
今回、経験を積んだ、お弟子を筆頭に臨みたいと考えています。
また、そのような茶会に稽古をして出てみたいという新受講生も
随時募集しております。
月謝は頂いておりませんので、興味のある方は是非、お待ちしております。