表千家 梅月軒 茶道教室
 
2015/10/29 19:40:43|茶事茶会
茶室開き
久しぶりに茶道の話題です。

私のお弟子でもありますAご夫妻の茶室がこのほど完成となり、本日はその茶室開きに
お招きいただきました。

一宇の草庵となる茶室がお披露目となった


三方に長目の庇(ひさし)がめぐらされていますが、これは雨や雪を防ぐ構造。

この庵の施工に携わった若い建築家の方も来客としてお見えになっておりました。
まだ施工途中の基礎の段階の頃には、アドバイスがてらお邪魔していましたが、昨今では
独立型の茶室の設計に立ち会う機会というのもないものですからね、私としても貴重で
ラッキーだったなと思います。

蹲踞(つくばい)で手と口を清め、北面のくぐり口から入室


正面奥に床の間、竹の落ち掛けに、床框は塗框ではなく北山杉で草庵的。

随所の柱も北山杉を使い、巧みに壁との調和が成されていて、全体的に人を
包み込むような空間、窓を少なく明るさが控えめな茶室となっております。

亭主のA氏


とちぎ日独協会や栃木市観光協会、小江戸とちぎ会の役員なども務めておられるが
多忙な方だからこそ、静寂にお点前する姿が様になっていますね。



床の間に掲げられた「砕臼庵」の扁額は奥様の書によるもの


茶の湯の空間としての雰囲気はバッチリ、申し分ない素晴らしい茶室でした。
稽古の予習復習も心置きなくご精進出来ますね。

茶室をプライベートで使用するのは元より、仕事上の接待処や文化交流の拠点としても
活用していただくと良いでしょう。








2015/10/20 18:56:02|宇都宮城址まつり
宇都宮城址まつり2015
今年も晴天に恵まれた、宇都宮城址まつりに出席して参りました。

会場では、よみがえれ宇都宮城市民の会様や佐藤市長、宇都宮家ご当主とご挨拶。
しかし、いつも先に到着されているはずの戸田連翹の会様の姿がない。何処へと
思っていたら、今年は登城セレモニーの社参ウォークに参加されているとのことでした。

行列が入城


駕籠にお乗り?


いえいえ、下に〜下に〜と二荒山神社から徒歩で来られました。

戸田忠邦さん(右)と戸田忠秀さん(左)


暑い中お疲れさまでした。聞けばお召物よりも腰のモノの方が重いそうです。
ご着席後も開会セレモニーは続き、私たちもご紹介に与りました。





美人カメラマンにニッコリ(笑)




昼食に、24日から発売開始となる「吉宗公辯當」を先行試食させていただくことに。

宇都宮短大附属高等学校の調理科の生徒さんが吉宗公の献立を再現


このパッケージも調理科の生徒さんによるデザイン




東京で売り出すために、誰にでも馴染のある「暴れん坊将軍」こと徳川吉宗公を
起用したとのことです。確かにこれなら知らない人はいないですからね。

私のような老生にもやさしい味付けで、ヘルシー志向の若者にもよさそうです。
皆さん口にした瞬間に舌鼓を打っていました。

日本各地の老舗とよばれる名店で研修を積んできた若きシェフたちのセンスが
光っていました。新たな宇都宮の名物になるでしょう。食レポが下手過ぎて
伝わらないぞという読者の皆さん。是非一度、ご賞味ください。

市民の会高梨理事による正純の寂寥の思いを表現した生け花は本日の秋候に相応しい


来賓の方々とは来年の再会を約束してお別れし、最後に子ども茶道教室のブースに
お邪魔しました。毎年、こちらの神尾お社中のお抹茶を頂いております。

今日はまた可愛らしいホストさんですね






一生懸命点ててくてたお抹茶、おいしく頂きました。

今年もお世話になりました。また来年お会いできることを楽しみにいたしております。







一足早く秋の彼岸参りへ
この日は真宗は徳本寺へ伺いました。

同寺は、三河国(現在の岡崎市)の時代より初代・正信の檀那寺であり、徳川家江戸入府の折には檀徒であった本人の願いによって江戸神田へ引寺された、特にゆかりの真宗寺院。

ご住職との会見後に、正信・正純の書軸の確認にも立ち会いました。地質学に造詣の深い
ご住職も記録がてらに照覧しておりました。



先代のご住職とは30数年来、会見や文通などさせていただきました。
晩年は寺史編纂にもご尽力されていた先代の懐かしい回顧録や徳本寺500年の歴史など
この度も時間の許す限り歓談いたしました。

その後、本堂に案内いただきまして正信夫妻の御影を拝観


ここに掲げられているものは複製であります。

オリジナルはというと、現在は国立博物館に寄託されています。時折「こちらはどなたの
肖像画?」と、質問の檀徒さんにはご住職がご説明されているそうな。

正信の人となりについて同寺の古記録は「生質元より禄位をむさぼることなく転世施衆をもって其身の任とせし人にて」と伝えています。


続いて伺ったのは曹洞宗は宗清寺。

4年ぶりだと語っていた長男を伴っております


ご住職が私たちを迎えてくださりました。

不意に、庭園の雰囲気が変わった感じがしたのでお伺いすると、ご住職自らリフォームをしたとのこと。都会にありながら喧騒を全く感じさせない風情が何とも心地良く癒されるではありませんか。この界隈にもタヌキや、最近ではハクビシンなんかも出没する?なんて想像できませんね。

ご住職には、4月の久能山四百年祭の報告や出版物を寄贈。大変喜んでおられました。

未だ独り身の長男のことも何かと気にかけてくださり(笑)談笑を交えながら、今回も用意いただいた史料を拝見。明治以降、別家本多家の菩提所であった同寺。ご住職とともに墓所跡地に香華を手向けて彼岸参りといたしました。


結びに
この度も丁重に、また貴重な史料ご提示やそれらを保管管理いただいていることに衷心より感謝申し上げます。










2015/09/13 19:28:30|茶事茶会
お見舞い申し上げます
お知らせ

10月31日から開催の「第5回 歌麿まつり」では、まつり期間中の10月31日と11月1日、
3日と14日の4日間、史跡横山郷土館において当社中が呈茶席を行う予定でした。

しかし、この度の台風18号による巴波川の氾濫で横山郷土館も浸水被害を受け、復旧に
2か月ほどを要するとのことでご連絡があり、中止となりました。

あしからずご了承ください。








2015/07/29 20:28:00|些事ブログ
朗読×邦楽×舞によるあかりの夕べ
梅雨明けして夏本番、うだるような猛暑日が続いております。少し慈雨が欲しいですね。

とちぎ夢ファーレ助成事業の一環として、巴波川をメイン会場に行われている「うずま川行灯まつり」。

7月26日に横山郷土館で開催された「朗読×邦楽×舞によるあかりの夕べ」の方へご招待を受けまして、川沿いですから納涼も兼ねて鑑賞して参りました。

実は朗読を披露するMさん、琴奏者Iさん、邦楽奏者Oさんは私の茶道のお弟子さんたち。皆さん茶道に限らず、幅広い分野で活躍されている。

会場は旧横山家住宅(横山郷土館)


明治期に旧水戸藩士によって創業した商家で、栃木を代表する麻薄竕ョ。
現在は財団を離れて、市が改めて史料館として運営管理しているとか。大昔、私が栃木へ越してきた時に一度来た記憶があります。つまり30年以上ぶりですよ!



外観から見ると黒塀に囲まれ木々が鬱蒼として鷺が舞う庭園も、屋敷内から眺めると手入も行き届いて見応えあり。

以前は、この日本庭園を眺めながら食事も出来たそうな。




おっと、時間を忘れて見入ってしまうところ・・・

歴史的建築物や庭園鑑賞を切り上げ、会場の横山邸奥座敷へ。

日も沈みはじめ、川からの涼しい風が吹いてきた18時半からプログラムのはじまり。
の前に、まずは前座として登場しますOさんのギターソングから。

巴波川に因んだナンバー「幸来橋」を披露


とちぎ日独交流会でのバンドの生演奏が印象的だったOさん。こうして年を重ねても仲間とバンドを組んで音楽に勤しむって男の憧れでもあり、カッコいいですよね。

オープニング演奏はIさんによる琴と尺八の調べ


魅力的な音色が心地よく、会場の雰囲気にマッチしていました。琴や尺八になじみの薄い私でも、その世界感に引き込まれました。

朗読家Mさんによる「鶴」


朗読は、吉屋信子作「鶴」を情景たっぷり、心に響く感情の籠った音読でありました。

間奏として「雨の水前寺にて」「抒情詩曲」「春の海」


鶴を思わせるような躍動感ある舞でした


ご招待ありがとうございました。なかなか芸能鑑賞の機会がない自家。
暑さも忘れて夏の夕べに浸ることができました。

この行灯まつりは、8月31日まで開催しているそうです。
清涼を求めてお出かけしてみてはいかでしょうか。