都市伝説図書館

【都市伝説とは?】 「『もしかしたら本当に起こったのかもしれない』、奇怪で、おっかない、危険を含んだ、やっかいなできごとについて知りたい、理解したいという私達の欲求を満たすもの」(ブルンヴァン)である。 しかし、都市伝説は必ずしもこうした「アングラな」スキャンダルのみを扱うものではなく、 ある種のナンセンスな面白さ を含む、ジョーク的で興味本意なスキャンダルをも取り扱う。
 
2009/09/27 21:02:37|都市伝説
メール【都市伝説】
俺、東京の某医大生なんだけど、同級生が23日に死んだんだ。
自殺では無く、胃穿孔で敗血症なって死んだらしくて、急に死んだらしい・・・
同級生って言っても、一昨年休学して留年してきた人であまり関わり合いは無かったんだ。
4月になって、その人が勇気出して、自分が対人恐怖症、過食症、拒食症で30Kgしか体重がないことをカミングアウトして
これから迷惑かけるけど、そのぶんイイ医者になるから応援してねとかいう学内メールを送る位まで回復?したんだ・・・
で、23日に突然、死亡の張り紙が大学に貼られてさ、びっくりしたのよ。
その掲示に、通夜葬式の場所が書いてあったから、iPhoneで写真撮っら、急にiPhoneがバグって操作不能になったんだ、大学から離れたら回復した・・・
で、さらに怖いのが、死んだ彼女の携帯から24日の朝9時きっかりに、学内メールが流れたんだ・・・
「おはよう、起きてたらできるだけ早くきませんか?いやきてほしいの。」って・・・・

メッセで葬式行くかどうか話題になったときにも、相方のメッセに不具合が起きたらしい・・・

当然、通夜と葬式なんて怖くて行かない。







2009/09/18 16:51:33|都市伝説
四面の壁【都市伝説】
中学の頃、兄弟3人で同じ部屋で寝てたときのこと。
自分だけ夜中の12時過ぎまで夜更かししてた。
そろそろ寝ようとPCの電源落としたんだけど、その時どこからか女性の声が聞こえてきた。
直ぐに兄の寝言かと思ったが、あからさまに女性の声だし、弟も確認するけど大人しく寝てた。
女性の声が近く(部屋の中で、場所で言えば兄の周辺)から聞こえてるのは解るのね。でもどこから??
部屋にテレビはない。隣室のテレビも確認した。ラジカセのコンセントも抜いた。
音の出るものは他には無い。

兄の寝言は頻繁で「ごにょごにょ」と喋る。
出どころ不明の女性の声は、その兄の寝言と会話しているようだった。
兄が寝言いうと女性が喋るのを繰り返していた。時々声がかぶったりしてたので、兄の1人芝居でもないっぽい。
でもなんと言えばいいのか、女性の方は2倍速?なとてつもない早口。
集中すると普通に人の言葉を喋っているのが聞き取れるけど、如何せん早口なので意味を理解する前に流れてっちゃう。
普通じゃないなとは思ってても変な話、全然恐怖を感じなくて部屋中を音源捜して漁りまくった後、睡魔に負けて寝た。

次の日、兄に昨晩のことを聞いてみたところ、しこたま怒られた。
自分が音源を捜してうろついてた時、兄は金縛りにあってたらしい。
女性の足音が聞こえたと思ったら金縛り。おきている筈の私(夜更かし常連)に助けてーと心の中で念を送っていたと。
アレは幽霊の声だったんだー、と妙に納得しつつ、後からほんのり怖くなったという話。

…ふと、コレを書いてて今気付いた。
自分らの部屋は俗に言う「四面の部屋」(四角い部屋に窓が四面についてる)。
兄のベッドは壁際に設置されてて、丁度頭上に窓があった。
女性はそこから顔を窓にはりつけて喋ってたんじゃなかろうか。そう考えるとちょっと怖い。







2009/09/18 16:50:23|都市伝説
お墓【都市伝説】
基地外【2ch系隠語、精神障害や知的障害の事】

心霊とかじゃなくて基地外つーかサイコの話だけど。
しかもオバちゃんの。

10年近く前、趣味の車のHPを運営していて画像掲示板を取り付け、またオフ会なんかもよく開いていた。
車好きなくらいだから野郎ばっかりだったんだけどある日すげー少女趣味プンプンの女が現れた。

多分常連さんがアップした車の画像に愛犬が移っていて、それで勘違いしたんだろうと思うけど『ショコラちゃんです』『プリンちゃんです』『バニラちゃんです』と白やピンクのヒラヒラの服で着飾った小型犬の画像を連投し始めた。
全部ブレが激しかったりシャープかけすぎたりして、とにかく見にくい画像ばかり。

「ここは車の事を話す掲示板ですよ」と常連達がやんわりと諭すと『車、主人持っています』と変な答え。

「オフ会」を『仕事休みの日ですか?』と訊くあたり本当にネット初心者らしかった。

その頃自分の周りではネットはそこまで殺伐としていなかったので「じゃあ来るなよ」とは言えず…。

電波だと思って放っておいたら、そのうち誰かが「ショコラとバニラって同じ犬でしょ?怪我してる所同じじゃん」とか言い始めた。

写真は全部似たようなカットの褐色のトイプーだったんだけどみんな同じ顔してるし犬にもまったく興味が無いのでよく見ていなかった。
確かに違う名前で投稿されてる犬は、同じ場所に同じような治りかけのエグい傷を持っていた。


「自作かよ」と騒がれ、いくつかオバちゃんへの嘲笑レスがついたら、『全部違う子です!』と言って、太った40〜45ぐらいのオバちゃんが何匹かの違う犬を抱いている写真が何枚か投稿された。

犬はともかくオバちゃん自身も目隠し無し。全部モロ出し。
パーマのかかってる短い髪に色黒、しかも結構デブで、歯並びが悪くて目が小さくて、かなり不細工なオバちゃんだった…。

その写真でまた数人が盛り上がって、オバちゃんを中傷していた。
オバちゃんの写真と中傷レスを消しても収まらず、オバちゃんは掲示板に投稿しなくなり、他のまともな常連達も去って閑散とし始めた。

数週間後、また唐突にオバちゃんからの画像の投稿があった。

地面に盛られた3つの土の上に、文字の書いてある木の細い板が突き刺さっている写真だった。
文字はそれぞれ「ショコラ」「バニラ」、それから俺のハンドル。

コメントには『ショコラちゃんとバニラちゃん、死んでしまいました』、『いわれのない、酷い言葉の数々、2匹傷つけました』とか何とかあった。
何で俺のまで用意されてんだか知らないが、とりあえずそれはお手製のお墓らしかった。
子供が死んだ昆虫のために作りそうな墓。

この女頭マジでヤベーと思いつつも「残念ですね」と声をかけたら『管理人さんも皆さんも天使になったショコラちゃんとバニラちゃんのため祈ってください』とあり、続けて『天使になった2匹の写真、いま用意しますから』と書かれた。

どうも死骸の写真を載せる気らしかった。

そのコメントが投稿されたのは真昼間で、俺はそのとき職場にいたんだが、携帯に書き込みの通知がきたので慌ててその記事を削除し、オバちゃんはアクセス禁止に処した。


もちろんそれ以来オバちゃんは一度もアクセス出来ていないわけで、そのHPも何年も前に閉鎖してしまった。
だが今だにオバちゃんの顔写真と接続詞のない稚拙なコメント、それに3つのお墓を事あるごとに思い出す。

今思うとかなりのサイコだったのかもな。







2009/09/18 16:48:23|都市伝説
浅瀬【都市伝説】
実家の近くに有名な心霊スポットがあるので、友人と二人で行った。

オカルト的なだけじゃなく観光としても普通に有名ないいところなので、しばらくすると、普通に景色を楽しんでしまった。
観光用の遊歩道から浅瀬におりられる場所があるので、そこで足をばしゃばしゃしたりしてた。

ひとしきり遊んで、駐車場へ戻ろうと橋を渡った時に彼女が「さむい」とつぶやいた。
確かに陽も落ちはじめてるし、季節も春だから夜はまだ涼しい、川に入って冷えたのかなーと思ってたらその場にしゃがみ込んでしまった。
すると、足下に水がたれた。
ま、まさかいい歳しておもらしですか!と言葉を失ってるとばっと彼女が上着を脱いだ。
服がびっしょり濡れていた。シャツからズボンまで水浸し。さっき水かけられました!ってくらい滴ってる。

ギャーッとその場はハンカチでせっせと拭いて、上着を貸して、車に乗り込むと私の実家のシャワーを貸した。
シャワーをあびて戻ってきた彼女は私の持っていたキャミソールを着ていたんだけど、そのむきだしの肩にはものすごいみみず張れができていた。

手の形みたいに5本くっきりそして両肩に。

なんとなく察したけど「うえー!どっかぶつけたの?」と茶化して聞くと「いや、痛くて寒かったよあの橋。あぶねー」なんて言う。
「あそこ浅瀬で遊べる場所あるけどやめといたほうがいいよね今後の為に」なんて誰にともなくぼやいてた。








2009/08/19 23:05:00|都市伝説
座敷童子【都市伝説】
俺が小5の時、年末に両親と長野に旅行に行った。
少々高めの旅館を予約したんだが、新館は満室で旧館に泊まることになった。
旧館の部屋は、高級感はあったが予想以上に古かった。
いかにも出そうな雰囲気だった。

夜も更け、両親は眠ってしまったようだが、俺は寝付けなかった。
とにかく寒かった。年末だから寒いのは当たり前なんだが、本当に寒かった。
1時を過ぎた頃、遠くで変な音がしているのに気がついた。どこか遠くでチェーンソーのような音がした。
しかも部屋の押し入れから嫌な感じがした。
俺は怖くて押し入れに背を向け、頭まですっぽり布団にくるまっていた。
段々と、チェーンソーのような音も大きくなってきた。
突然部屋についている和式トイレの水が流れる音がした。
親がトイレに行った様子はない。
いよいよ怖くなった俺は、無理矢理夢の世界に旅立つことに成功した。

翌朝、昨夜の件を親に話した。
母は寒がりのくせに爆睡していたようで、昨夜の寒さもチェーンソーの音もトイレの水も聞いていなかった。
しかし親父(自称霊感持ち)は、俺と同じように寒さで寝付けずトイレの水も聞いていた。

怖かったが何かされたわけではないから、「座敷童」でもいたんだろうということになった。
あれから10年近く経ったが、俺は意外と順調な人生を送っている。病気もなければ、大学受験も大して勉強せずに通ってしまった。
「座敷童」の御利益かなとも思う。

だが、今考えてみるとトイレの水が勝手に流れたのは座敷童の悪戯だったと思うが、押し入れから感じた嫌な感じは座敷童ではない「何か」がいたと思う。
あの旅館は今どうなっているんだろうか