都市伝説図書館

【都市伝説とは?】 「『もしかしたら本当に起こったのかもしれない』、奇怪で、おっかない、危険を含んだ、やっかいなできごとについて知りたい、理解したいという私達の欲求を満たすもの」(ブルンヴァン)である。 しかし、都市伝説は必ずしもこうした「アングラな」スキャンダルのみを扱うものではなく、 ある種のナンセンスな面白さ を含む、ジョーク的で興味本意なスキャンダルをも取り扱う。
 
2008/08/21 22:14:56|都市伝説
指輪
三人の大学生がキモ試しのために近所でも有名な心霊スポットの廃屋にやってきた。

そのうちの一人がビデオカメラをまわし、ほかの二人がテレビのレポーターのようにマイクを持つ振りをしながら廃屋へと入っていった。

「どうもー○○でーす!おじゃましまーす!」

「怖くてあまり人が来ていないのでしょうか、あまり散らかってはおりません。」

「おっとこれはなんでしょうか?どうやら指輪のようです。ルビーでしょうか?」

レポーター役の一人が居間の隅に落ちていた青い指輪を拾った。
意外な掘り出し物に3人は喜んだ。
そして特に心霊現象もないために廃屋を出ることにした。
もちろん指輪は持って帰った。

「どうも、指輪までありがとうございましたーおじゃましましたー!」


さっそく三人は部屋でさきほど録ったビデオを上映した。
「しばらくしたら指輪は売りにいこうぜ」等と軽口を叩きながら再生ボタンを押した。

廃屋の前でマイクを構えた振りをしている一人が映し出された。


「どうもー○○でーす!おじゃましまーす!」

『いらっしゃい』

女性の声が入りこんでいた。三人は固まったままビデオを見た。

「怖くてあまり人が来ていないのでしょうか、あまり散らかってはおりません。」
『ありがとう』

「おっとこれはなんでしょうか?どうやら指輪のようです。ルビーでしょうか?」
『ルビーです。持っていかないでくださいね』

しかし、指輪はレポーター役のポケットに入れられて廃屋を出るシーンになった。

「どうも、指輪までありがとうございましたーおじゃましましたー!」
『ちょっと待て!』

低く、ドスの利いた声が飛び込んできた。

ガタガタ震える三人。

そして傍らにあった電話が鳴った。
受話器を取る。

『・・・です。どうして指輪を持っていってしまったのですか?
指輪を返してもらいに今からそちらへうかがいます』








2008/08/20 20:59:45|都市伝説
おんぶ
ある日、一軒の家で父親と母親が大喧嘩していた。
カッとなった父親は、勢いの余り母親を殺してしまった。

その遺体は居間の地下に押し込めておいた。
それからは、息子と娘にも言い出せず苦悩する日々が続いた。
子供達も、不思議そうにお父さんの顔を見上げる時が増えていた。
無理もない。お母さんがずっと居なくなっていないのだから。

いつまでも黙っていられる訳も無く、とうとうある日、父親は子供達に話そうと決心した。
父 「あのな、ずっと黙っていたが… 今から話さなければならない事がある…」
息子「えっ? …なぁに? ホントは僕も、お父さんに言いたい事があったんだ」
父 「…何だい? 話してごらん?」
娘 「あのね、不思議だったんだけど…」
二人は父親の背中を見上げながら、

「どうしてずっと、お母さんをおんぶしてるの?」







2008/08/19 21:07:22|都市伝説
メール
あるマンションに若い女性が一人で住んでいました。
彼女には、交際して2年の彼氏がいました。
いつかは結婚もありえるくらい交際は順調でした。

ある日の晩に彼氏からメールがきました。
『今から家に行っていい?』
あまりに急でしたが、明日は仕事も休みなので彼女は『いいよ』と返事をしました。

数分後、また彼氏からメールが

『タクシーで行きたいけど正確な住所が分からないから教えて』

彼女は、詳しい住所を彼氏にメールしました。

しばらくしてまた彼氏からメールが

『ちょっと遅くなる。先に寝てていいから鍵開けておいて』

彼女は言われるがままに、
玄関の鍵を開けてベッドに横になり、彼を待つことにしました。

どのくらい時間がたったのか…
人の気配に目を覚ました彼女が見たものは


見知らぬ男が鋭いナイフを自分に振りかざす瞬間だった。



彼氏がケータイを落とし、
ソレを拾った変質者がメールのやり取りをみて
彼女の存在を確認し、彼氏になりすまして彼女の住所を聞き出して殺しにきたのでした。

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2008/08/18 20:04:27|都市伝説
結婚相手が写る洗面器
とある女性が
『深夜0時ちょうどにカミソリを口にくわえて水を張った洗面器をのぞくと、将来の結婚相手が見える』
という噂を耳にした。

将来自分はどんな相手と結婚するのか気になっていた女性は、興味がわきやってみようということになった。

深夜0時。
カミソリを口にくわえ、どきどきしながら水面をのぞいていると、ぼんやりと自分以外の顔が映っていた。
びっくりした女性はうっかり口にくわえていたカミソリを水に落としてしまった。
洗面器の水はみるみるうちに真っ赤に染まっていった。

気味が悪くなった女性はそのまま水を流し、月日は流れ、その事も記憶が薄れ忘れていった。


数年後、女性は友人のつてで男性と知り合った。
性格もよく趣味も合い、二人は間もなく付き合うこととなった。

しかし、知り合ったときからずっと男性はマスクをしている。
常にマスクを外さない男性に女性はずっと疑問に思っていた。

ある日、意を決して聞くことにした。
「あなたはなぜいつもマスクをしているの?」

男性はサッとマスクを外し、ザックリと残った醜い傷跡を見せ、こう叫んだ。


「お前が剃刀を落としたからだ!!!」







2008/08/18 20:00:32|都市伝説
エレベーターの男
ある夜、女性が仕事に疲れてマンションに帰ってくると、エレベーターで黒ずくめの服を着た男とすれ違った。
男の服に血が着いていた気がしたが、とにかく疲れていたので特に気にもせず、早く自分の部屋に帰って寝ることにした。

次の朝、インターホンで目が覚めて玄関のドアスコープをのぞくと、ドアの外に警察が立っていた。

警官は
「このマンションで殺人がありまして、犯人の目撃情報をお聞きしているんですが」
という。

そんな事件があったのだとショックを受け、そういえば昨日エレベーターで変な男とすれ違ったことも思い出したが、かかわりあいになるのも面倒だったので
「すいません、見ていません。」
と言うと、納得した警察も帰って行った。

後日、テレビでこのマンションで起こった殺人事件の犯人が捕まったというニュースをしていた。
映し出された犯人の顔を見るとそれは
先日女性の家に訪問した警官の顔だった。

もし、女性がエレベーターの男について喋ろうと玄関を開けていれば・・・。