都市伝説図書館

【都市伝説とは?】 「『もしかしたら本当に起こったのかもしれない』、奇怪で、おっかない、危険を含んだ、やっかいなできごとについて知りたい、理解したいという私達の欲求を満たすもの」(ブルンヴァン)である。 しかし、都市伝説は必ずしもこうした「アングラな」スキャンダルのみを扱うものではなく、 ある種のナンセンスな面白さ を含む、ジョーク的で興味本意なスキャンダルをも取り扱う。
 
2008/08/17 21:40:48|その他
ベットの下
あるところに仲の良い姉妹がいた。
二人は連休ということもあり、高原のペンションに遊びに来ていた。

夜もふけ、遊びつかれた二人はそろそろ寝ようと寝室に入った。
妹はベッドの上に寝転がり、姉は部屋にある鏡台で髪を乾かしながらだったので鏡越しに会話をしながら、明日はどこに行こうかなどと話し合っていた。

「・・・ねえ。玄関の鍵って閉めた?」

会話の途中で突然、姉がそんなことを聞いてきた。
姉は依然として鏡を向いたままである。

妹は閉めたよと答えたが、どうしても気になるから見に行こうとしきりに姉が言い出した。

「めんどくさいよ。そんなに気になるならお姉ちゃん見てきてよ。」
妹はそう提案したが、夜中だし怖いからついて来て欲しいと何度も言われ、しぶしぶ起き上がってついていくこととなった。

二人で玄関へ向かう廊下に出た瞬間、姉が妹の腕を力強く掴み、玄関に向かって走り出した。

「いたたたた!!!何するのよ!!!」
姉は不満を言う妹を無視し、そのまま玄関から外に飛び出した。


何百メートル走っただろうか。
ようやく街の方まで抜けてきた辺りで、体力も限界に近づき二人は立ち止まった。

一体何事なのかと怒る妹に姉はこういった。

私が座っていた鏡台の鏡から、あんたのベッドの下にナイフを持った男が横たわっていたのがみえたのよ!!!』


その後二人は地元の警察と共にペンションに戻った。
ペンションの中は釜でズタズタに引き裂かれており、男の姿はすでになかったのだった。







2008/08/17 14:40:54|その他
明かり
その日、女子大生のA子さんは友達の家でサークルのみんなとお酒を楽しんでいた。
夜も更け、そろそろお開きにしようかという雰囲気になり、部屋の持ち主を残し全員が解散となった。

部屋を出てしばらく歩くとA子さんは友達の部屋に自分の携帯電話を忘れていることに気が付いた。
A子さんは他のみんなに先に帰るように言うと、携帯を取りに友達の部屋に戻った。
部屋の電気は消えていたが、鍵をかけ忘れていたのか、ドアはあっさりと開いた。

「A子です、携帯忘れたから取りにきたんだけど〜・・・」

入るときに声をかけたが、返事はなかった。真っ暗な部屋で友達はぐっすり眠っているようだ。
A子は起こしては悪いと思い電気をつけず、手探りで携帯を探し出すと

「ごめんね〜。携帯あったから帰るね〜」
とだけ眠り込んでいる友達に言い残し自宅へと帰った。

翌日、学校に行く途中に友達のアパートの前を通るとそこには沢山のパトカーが止まり、
進入禁止のロープが張られて警察官でごったがえしていた。

何事かと思いA子は警察官に事情を話すと、友達の部屋の中へと通された。

そこは血が飛び散り部屋は荒らされていた。
とくに友達が寝ていたであろうベッドはすさまじく、血の水溜りが出来ていた。
「被害者は寝ているところを変質者に襲われて殺されたのでしょう。」
警察官はそう説明した。

A子はもし携帯を取りに来た時間がずれていたら、
間違いなく自分も被害にあっていたかもしれないと思い凍りついた。

震えるA子に警官は
「ちょっとわからないものがあるのですが、これに何か心当たりはありませんか?」
と言って壁を指差した。

そこには友達の血で書いたと思われる赤い字で


でんきをつけなくてよかったな

と書かれていた。

そう、A子が携帯を取りに来たとき友達は既に変質者に殺されており、
しかも変質者はまだ部屋の中に潜んでいたのだった。







2008/08/17 14:38:04|その他
違和感
ある一人暮らしの若い男が帰宅してみると、部屋に微妙な違和感を感じた。
どこがどう変わったというわけではないけど、何者かが部屋に入った後のような感じがした。

次の日も、その次の日も似たような違和感におそわれた男は、何かあるのかもしれないと思い、部屋全体が見える場所に隠しカメラを設置した。

そのあくる日、家に帰ってきた男はさっそくカメラの映像を再生した。
しかしカメラには何も映っておらず、
「やっぱり気のせいか…」
と安心し、とりあえず最後まで見てみようと早送りでずっと眺めていた。


すると、長い髪に白い服をまとい、血の付いた包丁を持った女が部屋に入ってきた。
若者は驚きながらもビデオを見ていると、女は自分の後ろにある押入れを空けて中へ入っていく様子が映っていた。
その後ビデオは自分が帰って来て、ビデオカメラに手をかけるところで切れた。

・・・と同時に、後ろの押し入れから、ガタガタと扉のあく音が聞こえてきた。







2008/08/17 0:13:33|その他
ガソリンスタンドの女
ある若い女がガソリンスタンドに行った。
車の窓拭きをしてくれている店員がすごい顔で車の中をにらんでいた。

手早く会計を済ませようとクレジットカードを手渡すと、
「このカードは不正だから降りて、お話を聞かせてください。」
といわれた。

そんなはずはない!と言い返したが、店員も断固として聞かず、とりあえず降りてくださいと言われ、車の運転手は事務所までついていくことになった。

事務所に入った途端、さっきまで怖い顔をしていた店員があわてたように口を開いた。


『後部座席のバックシートの下にナイフを持った男が寝ころんでいましたよ!!』







2008/08/17 0:11:36|その他
カルテ
若者たちが、廃病院に肝試しに来ていた。
中を散策していると床には無数の注射針や、医療器具が転がっていた。

なかには個人が特定されるようなカルテも転がっている。
一人の若者が戦利品としてカルテを家に持って帰ってしまった。

幽霊も出現せず大したことはなかったとがっかりして皆家に帰った。
するとカルテを持って帰った若者の家に電話が鳴った。

若者の母親が電話を取り、2,3言葉を交わした後受話器を渡してきた。
「○○病院から電話よ」

今日行った廃病院の名だ。

恐る恐る電話にでた。

「○○さんですね」

若者のフルネームを言われた。

そしておぞましい声でこう続いた。


『カルテを返せ!!』