都市伝説図書館

【都市伝説とは?】 「『もしかしたら本当に起こったのかもしれない』、奇怪で、おっかない、危険を含んだ、やっかいなできごとについて知りたい、理解したいという私達の欲求を満たすもの」(ブルンヴァン)である。 しかし、都市伝説は必ずしもこうした「アングラな」スキャンダルのみを扱うものではなく、 ある種のナンセンスな面白さ を含む、ジョーク的で興味本意なスキャンダルをも取り扱う。
 
2008/10/15 22:11:05|都市伝説
探し物【都市伝説】
今日も残業を終えて、いつもの帰り道、時間は23時を少しまわっていただろうか、最寄の駅である吉祥寺を降り、ネオンと若者たちの嬌声をあとにしながら、自宅のある井の頭に向かう。

ファッションビルの横の路地入ると、薄暗い旅荘などの看板を横目に坂道はゆっくり下っていく。
突き当たりは、都内でも有数な大きな公園で、そこまで来ると、先ほどの吉祥寺の喧騒が嘘のように水辺に浮かぶ鳥の羽音と少しばかりの木々のささやきが聞こえるだけである。

点在する水銀灯下のベンチでは、まだ肌寒いであろうこの季節の中で二人が肩を寄り添っている。
遊歩道を池の手前まで来ると、そこの茂みの所でなにやらうごめく影を見つけた、その影までは離れてはいたがよく見ると、男性の後姿だった、なにやら探しものをしているようだった。

昼間であれは単に通りすぎてしまうであろう光景だったが、この深夜帯である、ふと、立ち止まって
「こんな時間になにをしているのだろう」とタバコに火つけながらその後姿をしばらく見ていた。
潅木や植え込みを掻き分けて何かを探し回り、時としてゴミ箱さえも覗いているようであった。
ただ、その動きがどことなくぎこちなく、足でも怪我をしているのかとも思えた。

タバコをもみ消して、まあ、こえをかけるほどのことでは無かろうかととまた、歩き始めた。
池を横断する時に、なにかに追い越される感覚があったが、いまそこを歩いているのは自分ひとりである。
池を渡り、小さな売店のところを抜けると先にはもう住宅街が見えてくる。すると、今度はもう目と鼻の先でしゃがみ込んで何かを探している男の姿がそこのあった。

一瞬立ち止まったが、思わず声をかけてしまった。 「なにか探し物ですか?」
男は、こちらには後姿のまま、はりのない声で「ええ、片方なくしてしまって、ずっと探しているんです」
靴かなんかですか・・。と声をかけると 「ええ、まぁ」 とあいまいな返事が返ってきた。

私はその男に背を向けて、反対側の植え込みの下あたりを、形だけでもと書き分けてみた、暗い中で何か見つかるはずもなく、1,2分も経ったろうか、私は 「ありませんねぇー」 と言いかけながらうしろを振り向くともうその男の姿は無かった。
その時になって初めて、先ほど池の手前にもいたであろうその男のことを思いつき思わずそこを駆け出し
てしまった.

100mも走ったろうか、警報機がなって、遮断機が降りた踏み切りまで来て、息が切れて立ちどまった。
そこはもう自宅の見える踏切だった、向こうには商店の明かりと自動販売機の明かりが見えている。
少し震えながらもタバコにひをつけると一掃落ち着いた、「さっきのはなんだったんだろう」
踏み切りはなかなかあかなかった、そして電車が来る気配も無かった。

その時、後ろから何かが追いつく気配があった、しかし振り向く勇気は無かった、それが真後ろから真横に並んだ、前を向いたまま金縛りのようにもう動けなかった。
そして聞こえた 「探してくれてありがとう」 えーと思ってよこを向くと男が立っていた。

しかし男には首から上と足が無かった。

私は今入院しています、もう二度とあの道は通らないのでわかりませんが、あの男はまだあの公園今でも探し物をしていると思います。

「なぜって」

だって、まだあの事件の頭と足は見つかっていないだろう







2008/10/15 22:09:14|都市伝説
髪の毛【都市伝説】
ある男が酒をのんで熟睡している。
ふと顔に何かかかるので寝ぼけながら払いのけた。
しばらくするとまた顔に、かかる・・・・。払いのける。
数回繰り返しているうちに、

・・・・髪の毛だ。・・・・・・・・・・・・・・・長い。

醒めつつある頭で、昨夜を思い出すが女と一緒に寝た記憶はない。
それとも酒の勢いで?
暗がりの中、相変わらず顔にかかる髪の毛を握って、つっと引っ張ってみる。
手の感触から髪の毛の主は「・・・・自分の横に寝ていない」。

「髪の毛が、天井から垂れ下がってる・・・・・?」

男は暖簾のような髪の毛を払い、起き上がって部屋の電気をつけた。
・・・・・・・異常にながい髪の毛が天井から垂れ下がっていた。
髪の毛をたどっていくと、ちょうど水面から鼻下あたりまで顔を出すように

天井から、まっすぐ凝視した女の顔がさかさまに出ていた。
瞬きもなく・・・。

何なのかわからず男はみつめていた。ふと髪の毛を引っ張ってみる。
確かな手ごたえが返ってきた。
わけわからないまま、部屋をでて隣の友人を呼びにいく途中でひざが震え出した。

が、二人して返ってくるとそこにはもう何もなかったのである・・。







2008/10/12 20:31:51|その他
やっぱりこうなると【都市伝説】
私は埼玉の所沢という所に住んでいて、東京から帰るときは関越道を利用します。

夜、21:30くらいに、東京での仕事をおえ帰路に着きました。

あいにくの雨で視界が悪く、ちょっと鬱な気分でした、新宿から青梅街道を通り高円寺を板橋方面に曲がるとき信号待ちの人の中に「あれ、どこかで見た」と感じる人が立っていましたが急いでいる事もありそのまま関越へ向かいそのまま車を走らせました。

雨なのに傘も差さずに女の人は緑色の三角布を首の下で結んでいて、何重にもスカートをはいていて、床まである長さのものを着ていました。
何だか昔風の感じでした。
女の子は腰の上まで伸びたお下げで、頭の中央に赤いリボンで結んでいました。
服装は覚えていませんが、女の子も昔風の感じがしました。

車が目白どおりに入り、練馬区役所の手前のスーパーのところで何気にその方向を見ると親子ずれの傘を差さない後ろ姿をまたしても見たのです、このときはただ不思議だなという感覚だったのですが関越に乗る寸前に今度は確信したのです。

なんとその親子ずれがまるでヒッチハイクでもするかのように片手を挙げていた
のです。

私は恐怖のあまりアクセルを開けて振り向く事もできずにただ前のみをみてカーステレオのボリュームをいっぱいに上げて車を走らせてのです。ミラーはどうしても見られませんでした。

所沢料金所までたどり着き料金を払おうとした時にブースの人がなんか独り言を言ったような気がしました。

「やっぱりこうな・・」

そのとき、後ろ座席に気配を感じてミラーを見るとあの親子ずれが座っていたのです。

そして小さな声で「やっぱりこうなると・・・」

もう、それ以降は覚えていません、ただ覚えているのは信号が赤だったけどそのまま突っ込み、右方向から来る車の強烈なライトが一瞬まぶしかったことです。

今、私は冥界の入り口にいます、でも、どうしても先に進めません。

どうしたらいいんでしょうか、自分には見えているんです、仏壇の前で手を合わせてくれている母親が、そしてそこに刑事が訪ねてきていることも・・。

そして今まさに刑事が母親に向かって言おうとしていることがわかるんです・・

「お母さん、息子さんの車の中から実はこんなものがでてきまして・・いいにくいですが、7年ほど前のひき逃げ事件でなくなられた親子の服の切れはしなんです」








2008/10/11 23:03:35|都市伝説
長い夏休み【都市伝説】
今日で一学期も終わる終業式、夏休み前の最後の登校日ということで、明日からの長い夏休みをどう過ごそうか各々期待を胸に自宅へと帰っていった。

しかし、学校の地下にある体育倉庫の中で絶望的な夏休みを開始した女子生徒がいることを誰も気づいていなかった。

彼女はふとした拍子に、地下体育倉庫に用を申し付けらた。

倉庫の奥に入って作業しているときに、中には誰もいないと思っていた用務員さんによって鍵を閉められてしまった。

そして女子生徒に用事を言いつけた先生もすっかりそのことを忘れて帰ってしまった。

こうして一人暗くひんやりとした体育倉庫に閉じ込められてしまった。

次の日になって彼女の両親が捜索願を出したが、学校は完全に盲点となっていて誰も探してはくれなかった。

そして、彼女は行方不明ということで扱われ、新学期がやってきた。
体育倉庫を使おうとした先生が鍵を開けてすぐに悲鳴をあげた。

閉じ込められた彼女は死んでいた。
地下のひんやりとした環境がそうさせたのだろうか、彼女の死体は半分ミイラ化していたのだ。

そして、その体育倉庫から出ようとした努力した結果だろうか、倉庫の
入り口の壁には彼女の爪のあとが無数についていたという。

それから、夜になると誰もいないはずの地下体育倉庫から、壁を引っかく
ような音が聞こえてくるようになったという。







2008/10/11 23:01:32|都市伝説
星を見る少女【都市伝説】
ある大学に通う男子学生には、最近気になってしょうがないことがあった。
深夜アルバイトから帰る道にあるアパートの窓から、星を眺めている少女
がいるのだ。

その少女は飽きることもなく、夜空に輝く星々を眺めていた。

最初はそれほど気に留めていなかった彼も、そんな日が何度も続き、自
分の心の中でどんどん少女の存在が大きくなっていくのを感じていた。
そしてある日、自分の中の思いに耐え切れなくなった彼は、アパートの少
女に告白を決意する。

胸を弾ませながら階段を上り、とうとう少女の部屋の前までやってきた。

インターフォンを鳴らすが返事がない。留守かな…と思い、ドアノブを回す
と抵抗なくドアが開いた。

そこで彼は全てを悟ってしまった。

自分が心を寄せていたのは、窓際で首を吊っている少女だったのだ。