塩瀬の帯というと、どのようなイメージでしょうか?♪京都大原三千院〜♪ で始まる有名な歌「女ひとり」の中でも、「♪結城に塩瀬の素描きの帯が池の水面にゆれている〜」と歌われているように、紬などの織りの着物との相性は抜群ですし、江戸小紋などにも合わせると、粋な雰囲気になります。塩瀬とは、厚地の羽二重風生織物で、正式には塩瀬羽二重と言います。割とつるんとした感じの風合いで、よこ糸は太めの糸を使って織ってあるので、横糸が畝状に少し目立つのが特徴です。明日から9月になり、着物の暦では単衣の装いになりますが、 単衣の季節にも塩瀬の帯は活躍します。