キタ━━(゚∀゚)━━ !!
長年持ってて良かった。画像が証拠品です。
厚生労働省所管の法人「中央職業能力開発協会」に会計検査院が入り、色々と挙げられたようです。今回は飲食とかコンパニオン呼んだとかが理由のようです。詳細は
「職業能力協会が3500万円不正支出、補助金を飲食などに」をご覧のほど。
画像のタクシー券は労働省在籍時にもらったものですが、発行元はこの協会です。飲み食いとは関係ないですが協会の名前が出たのでお披露目。
退職後そのまま私の財布に20年眠っていました。緊急時に使っちまえ!と返さずに持ってましたが、ヘタレなので結局使わなかった。
この券は宴会用ではなく深夜帰宅用に用意していた物です。もちろん年がら年中タクシーで帰宅してるわけじゃありません。ヨメに逃げられます。
ご承知のとおり、国会開会時は役所は不夜城。
問取り(もんとり)と言って夕方から先生や秘書に質問を聞きに行き、深夜に質問がまとまります。
さて、これからが本番。急ぎ官僚の卵(係長や課長補佐)が答弁を草稿し課長が決裁。それから関係課合議や審議官、局長決裁。モノによっては事務次官や他省庁へも。これが終わるのが概ね午前2時過ぎ。
それから私のようなチンピラが手分けして答弁を清書。1枚に数行しかない専用の縦書き原稿用紙にサインペンで丁寧に大きく書かなきゃいけません。修正ペンなんぞもってのほか。それを大型のコピー機で何十部か印刷。大臣用にはインデックスまで貼付。それでも読み飛ばすバカがいる始末。万一大臣が読み飛ばすと担当課長がお目玉食らう不条理のおまけ付き。
ここまでまとめた答弁書を何と早朝5時までに国会に持ち込むまなきゃいけない。その間、まさに戦場で、罵声や怒鳴り声がこだまします。
それと別に、持ち込む車中で官僚から大臣にレク。もし大臣の見解が違っていたらどうにもならない。だから、無理やり官僚答弁に合わせさせるテクニックも持ってないと官僚になれません。頭がいいだけじゃダメなんです。ヤクザ性も必要。
で、役所内では持ち込み後、疲れが一気にド━━ン! 皆やつれた顔してタクシーでご帰還。夜が明けたとか時間帯によってはボンボンベッド持ち出し洗ったことのなさそうな毛布一枚で仮眠。もたもたしてるとベッドなくなり、そのままソファーでごろ寝。ソファーあるのはいい方。へたすりゃ自席でうつ伏せ。もちろん残業代なんぞつきません。惨め〜。
それでも続けられるのは、自分が国政の一翼を担っているとの使命感・・・な〜んて思ったら大間違い。いずれは関係団体へ天下っておいしい思いができるから、それまでの我慢。馬の鼻先のニンジン。
こう考えると天下り廃止なんぞ出来っこない!という見方を理解できるかも。
だから、ランクと学閥で官僚(課長以上)にはなれそうにない私めはさっさと退職。紆余曲折の挙句、現在のもっと惨めな有様に。
書いてて情けなくなった。役所や団体でどのようにカネを捻出するかは後日の話題としま〜す。