やさぐれ社労士の独り言

つい最近までハロワ勤務のやさぐれ社労士が本音で漏らす独り言。 何でもありの劇薬指定!
 
2009/04/03 13:12:16|その他
基準法の情報
毎日手抜きでスマンです。今日は私が時々出没してる「総務の森」っていうサイトの相談コーナーからです。
久しぶりに回答してみました。
改正労基法の残業時間に休日勤務が含まれるか

まだ1年先の話しですが、就業規則の改定は今のうちに始めておかないと間に合わなくなるおそれがあります。

概要は、残業が60時間を超えると、超えた部分は5割増で払わなければならなくなるんです。大不況のこの時期に大変です。ただ、残業するほど仕事があるならまだマシかも。

月間60時間は普通の残業だけで、休日出勤の時間数は含まなくていいよ、というのが私の回答の趣旨です。
リンク先みてもらえばわかりますが完全な法解釈の世界。霞ヶ関はこういうのが得意。(つーか、仕事だよ)

私も労働省で法案作ってたのが今頃活きた。時期遅れですが。







2009/04/02 11:53:44|労務管理
雇用保険情報
連日、役所のサイト情報のパクリで何ですが。
4月から雇用保険制度が改定されてます。
平成21年雇用保険制度改正関連資料
細かい部分はそれぞれのリンク開いて確認を。

大きなポイントは、
・適用範囲の拡大:パート等は6ヶ月雇用見込みがあれば加入義務。
・期間雇用者の受給要件緩和:1年以内に6ヶ月加入してればもらえるように(3/31退職以降)
・雇用保険料の値下げ:H21年度限り。
・その他、受給しやすくなる改定

とにかく色々目白押し。職安の担当者の悲鳴がわかります。私も辞めずにいれば、今頃ヒーヒー言ってたでしょう。尤も今は別の意味でヒーヒー言ってますが。

会社側での注意は、パートや派遣社員を雇う際、従来は1年以上雇う見込みがなければ雇用保険に加入させなくて済んだのですが、今度は6ヶ月未満と短くなってます。6ヶ月丁度は加入させねばなりませんので注意を。

あとは、雇用保険料の値下げもあります。但し今年度限りです。
昨年以来、色々な助成金が増え申請も激増してるので、雇用保険財政は逼迫するはず。本来は値上げしたいところでしょうが、ここは政策(選挙対策が正しい!)優先ですね。
今は緊急雇用対策ということでジャブジャブ使ってますが、元は企業と従業員が払う保険料が全て。来年度どのくらいのアップになるか恐ろしい。

その他の改定は概ね受給者向けの改定です。方針は、高くもらいやすく、ということです。全面的に有利な方向に持っていってます。
労働行政としては当面この方向しか選択肢がないのは仕方ないのかな。

行政組織の掟があり厚生労働大臣は景気対策には直接口挟めません。他の役所の専権事項。こういう分野で一言コメントしようもんなら袋叩き。結局、後追いの施策を地味にやるしかないんです。
でも直接国民向けの機関だから苦情も多いし一筋縄では動けない。内部にゃおかしな労組もわんさかあるので内部統制もイマイチ。

ともかくもゼニはかかるが喫緊の対策を優先するしかないのね。揚げ足取りばかりで内輪もめしてる政党よりはマシか。そうそう、選挙も近いしぃ〜。







2009/04/01 13:26:30|労務管理
助成金情報
休業等をした場合にもらえる中小企業緊急雇用安定助成金(長い名だな!)の支給条件がまたまた改定されました。

一つは、時間外労働と休業との相殺がなくなりました。
従来は、休業を行うほどの現場なら残業はないでしょ、との考えで、休業中以外の者の残業時間数と休業時間を相殺して助成金が支給されましたが、今後は相殺しないとのことです。
時間外労働等と休業等の相殺の廃止について
情報は愛知労働局のHPだけしか見当たりませんが、全国斉一のはずです。各局、忙しくてHP更新間に合わないのでしょう。

ともかく、IT現場のように従業員が各地バラバラで作業するような業種にとっては朗報です。元々の考えは、一現場の製造業を想定してるので、業種によっては非常に使い勝手が悪かったです。もちろん理由書を提出すれば相殺されずに済みましたが、書類一つ少なくなるだけで中小企業にとっては助かります。

もう一つは、従業員の解雇等を行わない事業主に対する助成率のアップです。
概要はこちら(PDF:117KB)※Newとして下の方にあります。
要は、従業員数の大きな減少がなく解雇もしない場合、8割の助成率を9割にアップするものです。
解雇ができなくなるので超あぶない会社は適用受けない方がベターでしょう。もちろん従来の8割の申請はできます。

んで、つらつら探してたら残業削減雇用維持奨励金(PDFが開きます)ってのも新設されたようです。
3/30付のアップなのでできたてほやほや。
要は残業を削減して仕事をシェアすれば奨励金出しますよ、ってこと。ただ、あまりに拙速すぎて情報も不十分だしイマイチわからん。
ただ、対象者が期間雇用者と派遣労働者だけのようです。効果のほどはどうだんべか。

これら助成金は最近は毎月のように改定が続き、職安の担当者ですら頭が追いつかない。(担当者がそう言ってる)
ましてや、資金繰りで頭いっぱいのオヤジが一回くらい聞きに行っても理解できないな。
社労士でさえついていくのに精一杯なほど目白押しです。それだけ雇用情勢が逼迫してるということもありますが、私得意のうがった見方をすれば、選挙が近いからというのもアリ?
確かに今の内閣、地味〜に仕事はしてるわ。







2009/03/31 16:41:22|労務管理
早期発見、早期対応
従業員の一人が時々休むので気になっていたら、先日、休みの連絡と同時に電話で相談を受けました。
朝、会社に行こうとすると吐き気や動悸がするとのこと。社会経験が少ない若い社員なので、自分でもどうしていいかわからなくなったようです。

聞いた瞬間ピンときたので、心療内科を探して行くよう指示。後で聞いたが物凄く混んでて診察は夜間になったそう。予約取るのに苦労したみたい。社会不安がそのまま反映してるんだな。
診断結果は予想通り。最近は診断名がストレートになってるな。ともかく重篤な状態じゃないので軽い薬の服用で様子見の状態。

本人自体は会社や仕事が嫌との認識はないが、仕事が暇なので同期に比べ自分が取り残され焦燥感が出たようです。責任感じるがどうにもならん・・・。

うつは心の風邪と言いますが、今回のは遥か手前、心のくしゃみ程度。早めに受診、治療すれば心配はないらしい。
怖いのは、なんとなくおかしいと思いながらも放ったらかしでぬかるみに嵌ってしまうこと。一線越えると治療も難しく長引きます。

労務トラブルもそうですが、何でも早期発見、早期対応が一番。早めのケアが肝心。
社員が対象の場合、いつでも相談できる体制にしておくことも重要。人事屋として相談受けるのは嬉しいものです。
こわもてに見える私ですが、頼ってくる人にはとっても優しいんです。







2009/03/30 16:29:54|雑記
乱高下
本日は株価が大幅に下がったようです。
確か先週末は大幅上昇と聞いてたが、週があけたら一気にドスン。
全ての会社が一律ではないものの日経平均ということなので、名のある会社はほとんど同じ値動きなんでしょ。

私のいた会社も先週後半までは株の値動きあったんですが、週末には上場廃止で情報が見られなくなりました。なんだか心にぽっかり穴の開いた気分。最後に取得した株は株価が5分の1にまで下がってしまいました。会社業績は好調といえないまでも経常利益もほぼ前年並みに確保できそうで、何分の1にまで落ち込んでないのだが、世間の株価の下落に引っ張られ、底なし沼の状態。

上がったり下がったりするたびに日経あたりで一々ニュース、皆一喜一憂。だから何だよ!ってのが経済に暗いド素人の印象。
こんなおかしな値動きする株式なんぞ二度と手ぇ出さない。一部持ったままの株は塩漬けでそれきりだな。
それより早く新しい仕事のことでも考えよう。