やさぐれ社労士の独り言

つい最近までハロワ勤務のやさぐれ社労士が本音で漏らす独り言。 何でもありの劇薬指定!
 
2009/06/02 13:54:10|役所裏事情
歳入欠陥
マスゴミは相変わらず解散時期やら草薙君のことばかり。バッカじゃねーの。ところでインフルエンザはどこ行った。
そんな中で地味〜な記事「税収不足最大3兆円 20年度 7年ぶり歳入欠陥も」を見っけ。

歳入欠陥てのは、歳入が歳出を下回ることで、会社で言えば赤字決算と同じ。役人用語は、わかりやすい赤字なんて言葉は使いません。仰々しい言葉の方が、色んな面で好都合なんです。

「歳入欠陥」と聞くと、重々しく聞こえ、何だか大変なことのように感じます。国のお偉いさんが「何とか歳入欠陥は避けなければ」と言い出せば反論しずらい雰囲気になりますね。

実はここが役人の狙い目。歳入欠陥を避けるか、その額を圧縮するには歳入を増やせばいいだけ。要は増税ってこと。

歳入欠陥になっても国が潰れるわけじゃなく、当面は別途の資金を取り崩したり国債発行で逃げられますが、役人にとっては増税の下準備になれば何かと好都合。だからマスゴミにリークし、不安を煽るというわけ。ただ、今回は他の話題の陰に追いやられて終了か。

そもそも歳入ってのは国に入ってくるカネのことで、皆が払う税金がメインです。当然、企業や個人の儲け額により差が出ます。
普通の会社や一般家庭で考えれば、収入に見合うよう支出をコントロールします。もし、一定の支出を予定していて、それに見合う収入がないことが判明すれば、収入に合わせて支出を削減するしかありません。

ところが、お役人様の世界では、予定していた歳出は何が何でも執行しないと大目玉喰らいます。万一、予算を使い切らずに残してしまうと「不要額」を立てたと言い、色々と面倒なことになるんです。
かつて私が労働省で炭鉱離職者関係の予算を60万残してしまったことがあり(実際には、配賦した大分県の担当者がボケだった)、その後大蔵省に詫び入れするのに作った説明資料の厚さが約60cm。確か机の高さ位あった。それ以前に上司や局の予算係、官房総務課、会計課、あと何だかいくつかの課でも怒られ、無駄な時間とコストだった。予算額150億の内60万残しただけなのに・・・ こういうの嫌で役所辞めたんです。

ところで、国の予算の不思議な点は、歳入と歳出が1円違わずぴったしカンカン。予算担当は年度末になると、涙ぐましい努力し予算を合わせます。最後の1円は「前島密」の1円切手買ってつじつまあわせ。だから役所の経理のロッカーには1円切手が山のようにあります。

ともかく、国の予算の特徴は、それに見合う歳入が足らないと「歳入欠陥」だと大騒ぎするんです。当然、歳出を削減しようという発想はどこにもありません。もし、そんなこと考える奴は役所にいられなくなります。
 
今年度の大盤振る舞い予算も、歳入は大甘で作ってるはず。来年の今の時期は解散は関係ないだろうから、歳入欠陥で大騒ぎするかも。







2009/06/01 13:14:27|パソコントラブル
電源の修理
日曜は朝から天気が悪く、バイク乗るのに向かないので一日中パソコン修理してました。土曜の夜に頼まれ一週間ほど預かる予定でいた品ですが、早いほうが喜ばれるので一気呵成に処理。

預かってきた晩のうちに故障箇所は確定し分解したままなので、あとは部品の入手だけ。
日曜は珍しく8時前に起きたので、アキバへそのまま電車でGo!
トンボ帰りしようかと思ったが、多くの店は11時開店。デパートは「悪の十字架」だがアキバはギャグが使えん。

必要な部品は電解コンデンサとハードディスクだけ。部品はソッコー買ったが、その後はいつものDOS/V通りをぶーらぶら。無線LANカードが安かったので各種10枚ほど大量買い。一番安いのは1枚299円。余ったらヤフオクで売り飛ばそう。

帰りの電車はガラガラ。東武6050系という電車なので肘掛け付のボックス席。日曜正午のキセ(北千住)発ってこんなにすいてんだ。念のため買っておいたワンカップ焼酎とエンドウスナックが大活躍。ウィ〜。

帰宅後、ほぼ1時間ほどで修理完了。前夜に古いコンデンサを剥がしておいたので、新品を半田付けするだけ。
あとは新しいハードディスクに旧のデータを移植。ノートンゴーストっていうソフト使えば超簡単。ハードディスクのクローンができちゃうんです。

組み立て後電源ON。一発起動。めでたしめでたし。早速夕方にご返却。まあまあ小遣い稼ぎになった一日でした。

以下、自分用メモ兼ですが症状と対処です。
型番:富士通FMV-L21D(デスクトップ一体型)
症状1 メーカーロゴ出た後フリーズし、その後再起動。
症状2 以前起動できた時、突然電源が落ちることが頻発。
診断:電源基盤の電解コンデンサ不良(画像箇所)、HDD損傷。
対処:所定の部品を交換。
画像(左:故障コンデンサ除外後、右:交換取付後)
原因:独自規格の電源ユニット基盤の電解コンデンサが熱により膨張、液漏れ発生。そのため電圧不安定になり電源ダウン。結果、HDDを損傷。直接の原因はコンデンサ品質ではなく、放熱板の内側にコンデンサを配置したり、トランジスタにコンデンサが接触せざるを得ない配置等、コンパクト性に偏った設計に無理があると思われる。
※後で調べたら、この機種は電源の故障が頻発してるようです。もしお持ちの方は当方へご相談を。基盤まで分解するので2万円程度かかりますが。







2009/05/29 10:54:01|労務管理
求人倍率最悪
4月の求人倍率が過去最悪の0.46倍、失業率も5%台に悪化したとのこと。

求人倍率については以前説明したことがありますが、求人÷求職のこと。0.46倍というのは2人に1人は職に就けないということです。グロスでの数値なので全職種含めてということ。職探しの際は職種や勤務地を選ぶので、実質的にはさらに低いのが実態。職種別の倍率も実数で発表されてますが、私ができそうな事務屋なんて自分の視力レベル。

そうそう、この手の数値は季節調整値で発表されます。季節調整ってのは、実数だと定期的な季節変動や月ごとの諸事情により変動が大きすぎ実態を表わしにくいので、実数に季節調整指数と呼ばれる統計的処理を掛け合わせて出すわけです。そうすることで長期トレンドが見えるようになります。

その計算方法も色々あり、季節調整手法だけで分厚い本一冊ほどあります。私が担当していた当時の求人倍率はセンサス局法X-11だったが、今はX-12に変更したらしい。その昔は経企庁考案のEPA法とか。

何のことかわからんでしょ。つか、自分で書いててドツボにはまった。数学的すぎて私文の私にゃ説明しきれん・・・







2009/05/28 12:28:55|役所裏事情
監督署へチクる。
最近暇なのでちょくちょく「総務の森」というサイトで回答してます(リンク先は労務管理コーナーです)。
総務担当者のお助け掲示板みたいなもんですが、Yahoo知恵袋なんかと違い、私みたいな署名付きのプロの回答もあるところがミソ。

最近は回答者が固定化されて面白くなくあまり出没しませんが、暇なとき出てきます。笑えるのはトンチンカンな回答の常連さんが複数(あえて名前は言わない)。たまにはいいこと言うが、質問とあさっての回答も頻発。一日中PCの前にいるんだろうね。
回答がつくとその他の回答が少なくなるので、質問者は困ってるだろうな。

よくあるケースが「会社から不当な扱いを受けているがどうすんべ」という内容。多くの回答(特に素人)は「労働基準監督署」へ相談を、となってます。これ見る度に回答する気失せ〜!
確かに他のプロもまずこういうレスはしてません。内情を良く知るからです。

ご存知、労働基準監督署は労働基準法を守らせる役所。警察署の「署」の字のとおり司法警察権を持ってます。従って、言うこと聞かない社長は逮捕もでき、手錠も携行してます。ここらが便所の「所」である安定所との違い。
と言っても、職安も戦時中は「勤労動員署」と呼ばれ恐れられたんです。つか、こんなの知ってる人はこのブログ見ないだろうな。もし知ってたらメール下さい。文通しましょ♪

で、労働基準監督署ですが、労働者の味方でも何でもないです。あくまでもお役所。
会社から不当な扱いを受けたと言って飛び込んでも、最初は話を聞かれるだけ。最終的にはほとんどが「よく会社と相談して下さい」でチョン。

そりゃそうです。監督官と言ってもお役人様。いきなり飛び込んできたどこの馬の骨かわからん奴の言葉を最初から信じるわけには行きません。
特に、話し出すなり「ひどいんですこの会社、捕まえて下さい」などとヒステリックなのが多いので、はっきり言って監督官としては「朝イチでこれかよ〜」とうんざり。まずは落ち着かせた上で、何が法的に問題なのかを探らねばなりません。

あくまでも基準法の遵守が目的なので、単なる感情論のケースは逃げに入ります。「ま、今日のところはわかったから、何かあったらまた来てね」と追い出すのが精一杯。

逆に話が冷静で内容も客観的・具体的で何らかの証拠を持参してる場合は、身を乗り出して相談に入ります。必要によりアドバイスもあります。
但し、これだけで会社に何かすることはありません。確証があり悪質な場合は事前連絡なしの臨検もあり得ますが、通常は会社側にも事実の確認を行います。でも監督官の定員は少なく激務なので、ほとんどは電話で済ませざるを得ないようです。直接来るのはかなり気合入ってますので要注意。つか、入られてからじゃ手遅れなんだが。

ともかく最近の不況の影響もあり、監督署への相談件数が激増してます。ましてや上記のような無責任な回答を得て監督署へ飛び込む輩が増えているようです。
完全に「よろず揉めごと相談所」化しており、本来なすべき指導にも支障が出ており、「はっきり言って監督署も困ってる」(某署長談)とのこと。

社員の気持ちも考えず一方的にやらかす会社側も会社だが、自分の権利だけ主張し後は知らぷりの従業員もどうなんだか。
何でも人が悪いとの風潮を蔓延させたマスゴミ・日教組・日弁連の日ごろ努力の成果で〜す。クソ。







2009/05/27 12:18:44|労務管理
使えない助成金
今年度に新たに創設された厚生労働省の助成金で、残業削減雇用維持奨励金というのがあります。毎度お馴染み、長たらしいネーミング。

以前から、休業や教育訓練を行った場合は、雇用調整助成金やご存知、中小企業緊急雇用安定助成金(中安金)の制度がありますが、今度の奴はワークシェアリングの考え方に基づき、残業削減をした事業主に支給します。

細かい内容は省きますが、支給要件のいくつかは中安金等と同じものもあるので、一度確認するといいでしょう。
但し対象者は、有期雇用者と派遣労働者だけです。臨時や派遣が多い製造業がメインターゲットかと思います。

ただ、創設後間もないことや、中安金で手一杯なこともあり、職安の担当者も理解度はイマイチのようです。
利用できるイメージを言えば、残業が激減してしまった期間雇用や派遣の多い事業所向きです。ただ、現実に利用できるかについては疑問符ですね。

支給額は累計するとかなりの額にはなりますが、支給期間が半年毎だったり、残業時間が前半年より半減が要件(前半年が底だったら無理じゃん!)の他、対象期間に一切の解雇もダメとあります。
他はともかく、最後の要件はきつすぎ!

有期雇用の雇止めや派遣の契約解除もダメなので、実質使えませんな。て言うか、こんなの既に実施済みで残ってる人いないじゃん。
だから皆、中安金へ流れる。