世話になりっぱなしの相棒、後ろは燧岳 鬼怒沼から左根名草山、右日光白根山
栃木100名山99座目の黒岩山2162.8mは、結果的には日帰り登山で登頂達成できましたが、散々な登山になってしまいました。 今まで殆どの日帰り登山(日本百名山等の山小屋宿泊を除外)は即日ブログアップしてきました。一日の登頂時間の最長も大佐飛山の12時間、登り22qのあの槍ヶ岳でさえ10,5時間でした。なのに今回の黒岩山は計画の段階で14時間50分、最悪2時間の延長。そして、何とか昨夜無事帰還できましたが、なんと17時間半のロング登山になってしまったのです。 結果オーライで、昨日の今日ブログアップしていますが、とても自慢できる登山ではありませんでした。
8月8日、pm6:00栃木を出pm8:30夫婦淵温泉駐車場到着。pm9:00毛布に包まり車中泊。 8月9日 am2:30起床、登山姿に身を包みam3:07星空の中、夫婦淵駐車場を出発し鬼怒川沿いの沢筋を奥鬼怒温泉郷八丁の湯に向かう。ヘッドランプに頼る歩行でam4:40八丁の湯に到着。空はだいぶ明るくなってきた。でもその時点では、帰りもこの道をヘッドランプを頼りに歩くなんて微塵だに想像はしていなかった。加仁湯を経て日光沢温泉に5時5分に到着。ここまでは予定通りだったが、今回は二人とも4L以上の水を背負ってリュックが重く、ソロオソロシの滝で朝食をとり、鬼怒沼までの急登でペースが上がらず、鬼怒沼着は1時間20分遅れのam8:40になってしまった。この時点で二人とも先行き不安を感じていたが、最悪夕方6時までに日光沢温泉に戻るケースも想定していたので先を目指すことにした。去年7月29日に鬼怒沼に来たときは財布紛失事件もあり、落ち着いて花と景色を満喫できなかったが、今日は絶好の天気になりそうで、日光白根も、燧ケ岳も山頂部分がちょっぴり雲に覆われ全容は垣間見られなかった。この時点での遅れで先が思いやられたが、気を取り直して鬼怒沼巡視小屋から鬼怒沼山を経由して黒岩山に向かう。昨年登った鬼怒沼山は素通りして、黒岩山へと向かうが以外に登山道は整備されていた。ただし倒木が多く、小生の短いコンパスでは跨ぐのに大変難儀した。 予定より2時間以上遅れてam11:40黒岩清水に到着。ここから山頂までの藪漕ぎの前に昼食をとることにした。万歩計は27,000歩を超えていた。だいぶ疲れてパンは喉を通らなかった。お湯を沸かし、コーンスープとコーヒーで咽を潤した。日留賀岳程ではなかったが、倒木と藪漕ぎには難儀した。それより山頂になかなか届かない。目の前のピークが山頂かと思うとまだ先に道は続いてて、やっと辿り着いた時はぐったりだった。到着時刻はpm12:40。嘘の様な好天で360度視界良好。 尾瀬が近く、双耳峰の燧ケ岳が真ん前にデンと聳え、左に至仏山、笠ヶ岳、上州武尊、日光白根、四郎岳、燕巣山、鬼怒沼山、根名草山、男体山、太郎山、小真名子、大真名子山、女峰山と続き、鶏頂山や今年春先に制覇した明神岳や奥塩原の山々の緑がまぶしかった。北西には台倉高山、帝釈山、会津駒ヶ岳と素晴らしいパノラマだ。午後悪くなる筈のお天気も今のところその気配も見せない。だいぶ予定が遅れている登山だが、この時点で時間を気にせず、楽しんで下山しようということで相棒と合意。1時下山開始も10分間パノラマビューを満喫するため延長となる。 この時点ではpm8:00着を想定。
世の習いで登頂時の楽しみが多ければ多いほど、下山の苦しみは増す。山高ければ谷深し。9時間半の登頂時間を要したのだから、下りを考えると気が遠くなる。 足を棒のように引きづりながらpm4:40まえに鬼怒沼に辿り着いた。木道のベンチに横たわり、登山靴を脱ぎ大の字に横たわる。願わくは鬼怒沼の大自然を懐にこのままここで眠りたい心境だ。ゆっくり休んだため、日光沢温泉にpm6:00に着くことは完全に不可能になる。ここで白状するが今日は財布を忘れてきていた。だから小銭以外はアウト。つまり宿泊代の持ち合わせがなかった。 だからどんなに遅くなっても山を下りなければならなかった。 ここから二人の体力との戦いが始まった。登りに5時間40分を費やしたルートを何時間で降りられるだろうか。pm5:10に下りはじめ無言の下山が続いた。体力の限界はとうに超え、脚も膝も萎え菜絵だ。相棒が先に進み、日光沢温泉が見えた時はpm6:40。日光沢温泉神社に無事の登山の報告をし、ヘッドランプの用意をして加仁湯に降りる。送迎用のマイクロバスが羨ましい。 宿泊客以外は乗せてくれない。ましては営業時間外だ。八丁に湯に着いたのがpm7:00過ぎ。ヘッドランプの明かりに虫が纏わり附く。沢水が道路を遮る林道を、登山靴を濡らしながら突き進む。 これからまだ1時間半の暗闇のでこぼこ道との格闘。無謀な事をしたもんだ。 後悔先に立たず。このまま無事に帰れて、99座目の栃木百名山に成功しても決して自慢できることではない。一つ間違えば二人とも遭難する危険は十分にあった。合計130歳の年のことも考えると、日帰り登山の計画自体が無謀だったのかもしれない。このままpm8:30に駐車場に附き、pm9:00に出発できても家に帰るのはpm11:30くらい。そんなことを考えながらひたすら沢音を聞きながら無言の歩きが続いた。
帰りの運転は同様にお疲れの相棒に山王峠から変わってもらい、どうにか無事に家に着いたのがpm11:20。先達のブログで今回と同じような記事を読み、マネしたつもりでしたが、若くないだけでなく足も強くないのに実際無謀でした。無事に帰れたからいいようなものの、こんな登山は二度としないし、黒岩山にも二度と登ることはないでしょう。
登山中は、もっと生々しい葛藤や心の不安が多々あったのですが、表しきれません。 山よし、花よし、天気よし!富士山並のか・み・な・り・登山を除けばすべてよかったのに、お恥ずかしい登頂記録でした。 ちなみに万歩計は62,366歩。今までの登山の中で最高記録です。私の歩幅60pと仮定して37qの山中歩行でした。
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