今年も連休前のこの時期になると足尾の植樹の季節がやってくる。 この間の新聞で、植樹から10年近く経った足尾の植林された山は間伐が必要になり、間伐された樹木からコースターなどを作り実行委員会が再利用に活用と言う記事が載っていた。 言われてみれば足尾の禿山もだいぶ修復されてきたことになる・・・ でもまだまだ道は険しい。大木に成らずとも地中にしっかりと根を張った木々に覆われ、初めて復元となす。
今朝はイーさんがTamaを載せて8時に遣ってくる訳なのにニュージィランド人の青年の姿はなかった。来月彼のご両親が訪日する為に、その準備に追われ、今日は急遽不参加。でも12日の大塚山に参加した時に、彼のカメラで写した、仲間が写っている写真を、員数分だけ、Tamaからイーさんが預かってきた。 ブロークンイングリッシュを使わずに済むのはありがたかったが、2人の旅は寂しいものだ。
1時間40分で親水公園の上の駐車場に着いたのが10時、開会式を終えゾロゾロと植樹場所に向かう一群の流れに合流し、登り口で20本近くの小楢の苗を受け取り、国土交通省が取付けたスチール製の急勾配の階段梯子1300段余りを上り詰める。標高差400mを登るのに30分以上を要した。去年は5,6本だった苗が今年は多過ぎやしないかと不審に思ったが、案の定、何人か先に植え終えた人が、数本を一纏めにして1箇所に無造作に植え込まれていた。 急斜面に、段々畑のように作られたほぼ畳一畳程の階段状の平地に、殆んど30cmの間隔で植樹しても、3分の1しか育たないと言われている。しかも不毛の地で風雪に耐えた木々が、7,8年もすれば密集状態になり、間伐される。木を植える手を休め、眼下に目を遣れば、今更ながら急峻な処に存在している自分に驚くばかり。まさにここは奥穂高の岩稜に匹敵する。
今回足尾で小猿に遭遇したが、他に植樹の現場の急峻な山道で、日本カモシカの屍を3箇所で見つけた。一つは登りの参道で、残り二つはは下りで背骨と肋骨と毛皮だけが無残にも晒されていた。
植樹を終えて会場に戻り、主催者から振舞われる豚汁をご馳走になる。帰り道すがらの登山は諦め、イーさんご希望の、粕尾峠から前日光牧場・横根山と古峰ヶ原・三枚岩の縦走コースを高原ハイウェーから案内し、続いて裏道を通り秋山川源流の五丈の滝前植物園を目指すも、途中倒木で林道が封鎖され、通過を断念し大越路トンネルに廻る。
此処からがお節介やきのメタボッコリの出番となり、星野の里に下りて、シークレットポイントに案内。五丈の滝前植物園と比べると面積は半分程だが、クマガイソウは咲き誇っていた。その前に此処は民家の竹薮と裏山なのだが、竹薮と裏山には、びっしりと絶滅危惧種のヤマブキソウが咲き誇っていた。そして裏山に登ると畳4畳と2畳程の山腹にクマガイソウがこれまた所狭しと花開いていた。家主のKさんいわく、「後2,3日すればもっと花が色づくでしょう」 イーさんと二人揃ってポカ〜ン! 星野にクマガイソウの群落があるなんて・・・! 思わず彼に一言「イーさん、奥さん意外には出来るだけ此処の場所を教えないで欲しい!」 そういうお前は、友達みんなに教えたくてうずうずしているではないか・・・ ご主人に礼を言い、何人かの友人をお連れしたいとお願いし、次なる大柿花山の前に、峠越えがかなわなかった秋山川源流を再度目指し、鍋山(三峰山)の南山麓をなめて仙波から五丈の滝前植物園に向かう。国道293号を廻るよりだいぶショートカット。 時間はPM3時前で、85歳の広瀬爺ちゃんが1人出迎えてくれた。耳が遠いので会話は少し不自由するが、何でも教えてくれる好々爺。16日に訪れた事を今回ははっきりと覚えていた。イーさんの為にラミネート加工されたクマガイソウの綺麗な写真入の名刺をおねだりするとこれも快く渡してくれた。 今週又来ると言い残して、次なる大柿花山に向かう。
つづく
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