妻と父の月命日に母の実家の法事が重なる。
今日の法事に母を連れて行くのが今月の一番大事な俺の務め と位置づけていた。 しかし、昨夜母は頑なに行きたくないと言い出した。少し前までは出席する事を愉し みにしていた筈なのに、ここにきて自分の体調に対し過剰反応を起こし、心配が募っ たらしい。15日の出来事も心に引っかかっているようだ。これ以上無理強いしても 仕方ないので、「わかった。もう行かなくてもいいよ」と応えると「良かった。 これで気が楽になったよ」と笑顔が灯った。それでも諦めずに、今朝9時に長男が 遣って来て、2人で妻と父の月命日の墓参りに出かける前に、「今日出掛けないと、 木宮の親戚、甥っ子姪っ子が揃う機会は中々ないだろうし、二度と顔を合せる機会は 無いかもしれないよ。まだ法事の出発まで時間があるので、気が変わったら正装に着 替えて待っていてね」と言葉を残して 線香と花を持って共同墓地に出掛けた。
9時半過ぎに戻って、玄関を潜ると、そこに黒で正装した母の姿があった。「行く気 になったの?」母が行かない場合に備え、長男にも礼服の用意を準備して貰い、その 段取りもつけていたが、母の出席がベストなので一番いい結果に落ち着いた。
11時に木宮に着くと案の定母は大歓迎された。11時半からの法要も無事に済んだ後で、 送迎バスで墓に向かった。歩くのが辛い母はバスで待つ筈だったが、「降りて歩いて みたい」と言い出した。50坪もある広いお墓の外壁が新装された為か「この墓は何処 の家のお墓?」と聞いてきた。「婆ちゃん、だいじょうぶ?」 痴呆の心配すべき?
お齊は12時半から 肉のふきあげ で。 移動は送迎バスで、息子は2時半に迎えに来てくれることになった。母は叔父の傍で 聴こえない耳を不自由とも思わず、おしゃべりを楽しんでいた。食事はとても美味し いのに、残念ながら上海老天や看板のヒレステーキには、少ししか手が出せなかった。
母は 母の母ノブさんの33回忌と弟の7回忌、弟嫁の3回忌の法要に参加し、大喜びで その供養と思い出話に参加した。本当によかったね。早乙女家の皆さんありがとう!
息子に送られ家に着くと、流石に母は疲れたようで、着替えを済ますと直ぐに炬燵に 横たえた。俺も大分疲れた。 息子が帰って間も無く、盛岡から弟が遣って来た。 まさかと思っていたが、数日前に、来ると聞いたような気もしたが完全に忘れていた。 2,3日休みが取れたようで、介護を必要とする親子に取っては 非常に大助かり。 |