昨日の天気に浮かれ信州の山旅。20日に戸隠の高妻山から雲上に眺めた鹿島槍ヶ岳 か五竜岳か白馬岳、はたまた常念岳を目指したかったが、予定が日帰りしか叶わず、 もっとも近い浅間山に落ち着いた。 5時に栃木を出発、小諸から車坂峠の高峰高原ホテル前を目指す。 前回のチャレンジは何と2011年の11月23日。あの時は若いF君と無謀にも冬山を無 視してのチャレンジだった。幸いにも雪が思ったより少なくてアイゼンも持たずに 黒斑山2,404mまで到達。当時は火山情報はレベル1で山頂火口は無論無理だったが 前掛山2,524mまでは行けた。でも装備不十分で前掛山に登るのは諦めた。今回は火 山情報はレベル2で火口から2q以内は近寄れず、前掛山は今回残念ながら2q以内 で近寄る事も出来ない。仕方ないので立ち入り禁止告示板のところまで登り詰めて、 帰ろうと思っていた。 あ〜それなのに、それなの〜に、7:10に着いた車坂峠の登山口で、摂氏3℃の寒さ の中で峠を跨ぐ強風にあおられ、浅間山に登ることを委縮してしまった。 天気は最高によく、景色もバッチリ。標高2,000mの車坂峠からの眺めは別格。 正面左手に赤岳横岳の岩山を擁する南八ヶ岳と蓼科山が代表する緑の北八ヶ岳。 その後ろに奥穂高、槍、常念から鹿島槍、五竜、唐松、白馬鑓、杓子、白馬から高 妻、乙妻、焼山、火打、妙高、黒姫と北アの山々が一直線に並ぶ。鹿島槍の双耳法 の右奥に劔も見えていた。富士山も頭をもたげていた。 そして眼下には滔々と流れる千曲川に沿って佐久や小諸や上田など田畑が黄金色に 染まった信州の盆地が横たわっている。寒さを忘れて見惚れてしまう絶景だ。 だが、やや寝不足な山爺には、その景色よりも、寒さと強風が肌身に堪えた。それに レベル2の影響なのか登山者が殆どいなかったのも、後ろ向きにさせたかもしれない。 でもせっかく高速を飛ばして来たのだし、このままでは帰れない。風の弱くなるのを 待とうかとも思ったが、じっとしているのもなんだしと車坂峠の裏側、群馬県側に足 を延ばすことにした。しばらくは快適な舗装道路だったが、突然道幅が狭くなり砂利 道に変わった。少し不安はあったが、砂利道特有の 窪み が殆どなく車はあまり揺 れずに下れるので、限りなく下まで降りて行った。高原の畑地まで降りると、一面に 高原キャベツ! 気が付くと吾妻の鎌原まで来てしまった。 ここまで来たらもう一直線。鬼押出に行ってみようとハンドルを切る。鬼押出園に来 るのは何年ぶりだろうか。途中からの有料道路は片道370円。 軽井沢に抜けるにも、 万座草津に戻るのも往復ビンタで支払わなければならないのが癪(シャク)だった。 でも東側から見る浅間山は威風堂々の男山。山頂に家みたいに見えるのは大きな岩で 地元の人は千屯岩と呼ぶそうな。入場料650円が惜しいのか、サンダル履きの軽装が 億劫にさせるのか、鬼押出園には入場はしなかった。まだ8時だというのに観光バス が2台着いて1台は日本人、もう1台は台湾か香港か本土かはわからなかったが中国語 が飛び交う瀑買いの中国人のご一行? 園の案内板に、あたりに配置されている山々の山名が乗っていた。大きくデンと構え ているのが四阿山2,354mでそのずーと右に本白根山(草津白根)2,165m。 こんな配置だったのか!
ところでこの時点で登山は100%諦め、万座草津志賀高原ルートの観光に切り替わっ ていた。鬼押ハイウェーとロマンチック街道を辿って、吾妻線の万座・鹿沢口駅から 嬬恋高校の傍を通って有料道路万座ハイウェー(料金1,050円)で満田温泉に向かう。 この道を通るのも何年ぶりだろうか? 日本ロマンチック街道は信州の上田市から栃木県の日光市迄の広域観光ルートからな る約320qの街道で国道4本(18号、145号。146号。120号)が絡む。
万座のスキー場は雪がない所為もあるが、昔のイメージが全く思い出せない。 モンブランの1年の時だったと思うが1週間のスキー合宿で、万座から草津に山スキー ツアーで振子沢を降りた思い出がある。当時宿の主人にこのメンバーで志賀高原に行 けますかと尋ねたら、「あなた達の力では1時間のラッセルで50mがいいところ。 自殺行為に等しい」と一括された記憶が生々しい。
ところで 山は、ナナカマドの赤やダケカンバの黄が鮮やかさを増していた。紅葉は ちょうど今が見頃!ハイウェーは草津志賀高原ルートと合流し、志賀の横手山を目指 す。ピーカンとは言えないが空のコバルトブルーが鮮やか。遠景が最高。北アルプス の山々は車坂峠と同じ光景が続いていたが、標高2305mの横手山山頂にリフトで登る と、岩菅山2,295m裏岩菅山2,341m苗場山2,145mが手の届きそうなところに見える。 東側には日光男体山、日光白根山、皇海山、上州武尊、赤城山、榛名山がはっきりと 見分けられる。ここに写真が飾れたらとつくづく思うが、どうしようもない。 山頂では針葉樹のシラビソの太陽の当たらない北面に霧氷がびっしりと着いていてま るで雪化粧のよう! 完全に氷点下の世界だ! 山頂の山小屋で有名なパンを売っていたが、小生が購入したのは名物パンではなく、 ボルシチ。ボルシチの名を見た途端無性に食べたくなり950円也の食券を購入。 モンブラン時代に八方尾根でよく口にした思い出の味。 店員さんにジャガイモが小さいねと聞くと、「大きいと残す割合が多くて小さくした のです」とのこと。この店員さんは山好きでいろいろな質問に快く答えてくれた。
白根山のお釜近辺は赤い消防自動車が待機していて、すべての駐車場は閉鎖され、ハイ ウェーは1q前後に渡り駐停車禁止。これは厳しい、運転していては写真も撮れない。 浅間山登山が鬼押出、万座志賀草津のハイウェードライブに変わってしまったが、こん な楽しいドライブも久しぶり。登山しないで疲れないで眺められる360度の山の景色も いいもんですね! |