5時半に白馬山荘から空身で白馬岳2,932m山頂を目指す。東の空は微かに色ずんでいた。信濃の盆地に低く立ち込める雲海の、そのまた上の浅間山の左手、戸隠の右上に6:05、朝陽が登った。久々に神々しい朝陽をアルプス山頂から拝む事が出来た。 それにしても寒さを忘れさせる程、清々しい朝の清々しい景色だった。今朝の浅間山は山頂にまっすぐに噴煙を噴き上げ、八ヶ岳のすぐ後ろに薄っすらと富士が聳え立ち、その右の雲の上に北岳、間ノ岳の南アルプスの山並。穂高の山々も前穂、奥穂、槍ヶ岳と勢揃い。 眼前の北斜面に雪を頂く杓子岳と白馬鑓、旭岳。その間を縫って高く聳えるのが何と剱岳。凛とした後劔の雄姿がこんなにはっきりと飛び込むなんてほんとにびっくりした。その左に別山と立山連峰が並ぶ。その左肩上 遠くに白山が浮かんでいた。 西に目を移すと旭岳の左に日本海の海岸線が丸みを帯びて繋がり、朝の限られた時間にしか見れない貴重な朝日のシルエット、影白馬が日本海の海原の上に黒い三角錐を描いていた。焼山 火打 妙高と新潟の山々が続き、その横に乙妻高妻戸隠の険しい山並。東面の低い雲海とその上に烏帽子岳湯の丸山、続いて根子岳四阿山から浅間迄ぐるり360度の絶景。 今年最高のご褒美を頂いた。 6時半に朝食、出発前に再度山頂風景を納め4人組仲間にメール送信し8時に小屋を離れる。 10時にチェックアウトの後は、日本一宿泊員数の大きなこの小屋も、来年の初夏迄7か月以上のクローズになるが、次に来る時は杓子、鑓から鑓温泉に下る縦走が・・・でも 無理か
好天無風の下山は極めて順調だったが好事魔多し! 出発して1時間も立たないうちに体が温まり、アンダータイツとシャツを着替えた時、携帯とデジカメを落としてしまった。デジカメは気付いて拾ったが、携帯はそのまま置き忘れてしまった。早く気づけばそこまで引き返せたが、気付いたのが雪渓の下の白馬尻小屋跡。体力的にも時間的にも引き返す元気は最早なかった。友の携帯を借りて送信するも「おかけになったお電話は電源が入っていないか電波の届かないところにある為かかりません」のコールのみ。潔く諦めて明日 ドコモ に廃止の届けを出し携帯を買い直すことにした。予定表はPCに同時掲載してあるので然したる不安はないが、受信のメールと写メールはちょっぴり後悔。 1000件近くのアドレスと、携帯メモが消えるのは手痛いが、終活のプロローグとすべきかも・・・
14:25に猿倉登山口に辿り着き、日曜の高速に捕まり19:40に栃木到着。今回は晴天に恵まれ2日間で、今年最後の山と思い、120枚も写真を撮り捲った。 ピークハントの日本百名山もこれでやっと60座。でも、このペースだとゴールが霞んでしまうような1年になってしまった。
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