芳賀富子師のお話から 主要テキスト:ローマ8章28〜34
この朝は今年最後の礼拝です。 ローマ8章28節、 「神がすべてのことを働かせて益としてくださる」 と言うメッセージに心を留めたいと思います。
T.神が益としてくださる 「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益として・・・・」 とあります。 ですからすべての人に、どんな人にもという事ではないということです。 ヨハネ3章16節の 「神は、・・・・世を愛された。」 という世は、例外なくすべての人々です。 神に愛されていることがわかり、神のみ子が十字架で死んでくださったことにより罪の赦しを頂けることを信じる者に、神にすべてを委ねることができる人々に、神もまたすべての事を働かせて益としてくださるということなのです。
U.神が益としてくださる目的はなんでしょうか。 益となるようにとは、善となるようにとの意味でもあります。 クリスチャンにとって益とか善とはなんでしょうか。 ローマ8:29節 「神は・・・・御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定め・・・・」 とあるように、イエスに似たものとなるということです。 人間は神が創造され、必要なすべてが備えられたエデンの園で、神に背くという罪を犯してしまいました。 神のかたちに似せて創造された人間は、このときから神のかたちをゆがめて破壊したのです。 私たちは、このキリストによって新しい人に変えられ、神のかたちを回復されていくのです。(ガラテヤ4章19節、Uコリント3章18節、Tヨハネ3章2節) クリスチャンのゴールは、キリストに似たものとなることです。 私たちは時代の嵐の中で、困難や試練に直面することを避けて通ることはできません。 私たちの過去も、現在も、将来も、すべて神はご存知です。 どのような状況にあっても、神に信頼し、任せていく者に、神もまたすべてを働かせて、私達を造り続け、整えてみ子に似せてくださるのです。
V.益としてくださる神と共に生きる幸い (a) ローマ8章31節、神は私たちの味方であります。 かつては、神に背を向けていた者です。 神の側に立つものとされたということはなんと驚くべき恵みでしょうか。 (b) 32節、 「御子をさえ惜しまずに死に渡された・・・・」 のです。 最も愛する者をです。 私たちを救うために、御子を死に渡すという代価を払われたのです。 そして私たちのすべてを知っておられる神は、イエスのかたちが、私たちの内に外に(品性)かたち造られていくために、必要のすべてを備えて恵んでくださるのです。 (c) 33〜34節、キリストは、私たちのためにとりなしをされる。 様々な問題の中で、サタンも働いています。 私たちの信仰を萎えさせてしまうことが少なくありません。 ルカ22章32節、ペテロの失敗を見抜いておられた主は、彼の信仰がなくならないよう祈られたのです。 私たちの信仰のためにも祈ってくださいます。 (d) ローマ8章37節、 「・・・・圧倒的な勝利者となるのです。」 神の愛は私たちに勝利を与えてくださいます。 順調なときではなく、逆境のただ中での勝利です。 御子が勝利者だからです。
終わりに 人間的なことに思いや視点がいくとき、神のみこころを見失ってしまうことがあります。 現実にはマイナスに思えること、自分の立場が不利に見えたとしても、神がすべての事を働かせて益としてくださる、最善にしてくださる事を信じ、新しい年も主を信頼していきましょう。
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