芳賀富子師のおはなしから 主要テキスト:ヨハネ21章1〜14節
この箇所はイエス様がよみがえってから、ご自身を弟子達に現わされた三度目の出来事が記されています。 復活の主が私たちにとってどんなお方であられるかを学びたいと思います。
T.食べる物がありませんね 5節、イエス様は、弟子達が漁にでかけたことも、その夜、何もとれなかったことも知っていたのです。 弟子達の明け方までの労働は、3節、徒労に終わっていました。 肉体の疲れと先行きへの不安に、押しつぶされそうになっていた明け方、イエス様は岸辺から、5節、 「子どもたちよ。食べる物がありませんね。」 と声をかけて下さいました。 それは弟子達の現実に、責めや、咎めではなく、慰めと同情に満ちたことばでした。 主は全てを御存知で、ご自分の方から働きかけて声をかけて下さっています。
U.舟の右側に 6節、何もとれなかった弟子達に、深みに漕ぎ出すのではなく、今いるその場所で舟の右側に網を下ろすように、「そうすれば、とれます。」 と約束されました。 プロの漁師である弟子たちも舟の右側に大量の魚がいることなど、イエス様が教えてくださるまで、主が働いて下さるまでは、少しも知りませんでした。 何もとれなかった無力感の中で、確信に満ちた力強い言葉に押し出されるようにして網をおろしたのです。 “そうすれば”との主の約束は真実でありました。 153匹の大漁でした。 「食べる物がない」、 「夜通し働いても何もとれなかった」 という状況の中で、主のことばは、間に合う助けとなって下さいました。詩篇46篇5節“神は夜明け前にこれを助け”られたのです。 この主のみ業で、弟子たちは主がよみがえられたという事実をより強く確信できたでありましょう。 そうして復活の主は、その弟子たちに使命の道へ導かれます(ヨハネ21章15〜17節)。
V.さあ来て 陸地に上がった弟子たちを待っていたものは、復活の主が備えてくださった朝食でありました(9節)。 「さあ来て、朝の食事をしなさい。」 と迎えられた弟子たちは、備えられた朝食で空腹が満たされ、主と共にいる事の幸い、交わりの喜びを満喫できた事でありましょう(12〜13節)。 主は豊かな備えをもって供給され、必要に十分に届いて下さる方です。
W.イエスから目を離さないで ヘブル12章2節、復活の主は、私たちが道を迷う事がないように、なすべき事と行なうべき方向を、みことばをもって教え導いてくださり、希望と確信を与えて下さるお方として、伴って下さいます。 このイエス様から目を離すことなく、信頼して歩む者でありましょう。
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