島田 房子 師のお話から 主要テキスト:詩篇119篇105〜112節
詩篇119篇105節を中心にみことばに導かれた生涯を証しします。
T.みことばとの出会い めまぐるしく変化する戦後の時代に社会人となった私は、一度しかない人生の確かな基準が知りたいとの思いで、友人に誘われてキリスト教会に行きました。 真面目だと自負していた自分は、偽善者そのもの(マタイ7章1〜5節)であることが分かり、その罪を悔い改めてイエス・キリストを主と信じました。 そこから私と聖書のみことばとの活きた関係が始まりました。 詩篇119篇は、一貫して 「みことば」 をテーマとして記されています。 F,Bマイヤーは、 「神のみことば」 の代わりに 「神のみこころ」 としても、誤りではないと語っています。 聖書は 「神のみこころ」 の啓示の書です。 聖書66巻を誤りのない神のみことばと信じ、みことばを土台とし、かつ道標とし、魂の糧として、信仰生活を送る者とされています。 素晴らしい恵みです。 私の生涯を振り返るとき、若い時に求めた人生の確かな基準は聖書にあると確信をもって証することが出来ます。
U.道の光となったみことば道-人生の光、導きとなった聖句は、 (1)Tコリント6章20節、 「あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。ですから自分のからだをもって、神の栄光を現わしなさい。」 とある。 主のいのちの代価に、どのようにお報いしたらよいのか、人生の用い方を考えるきっかけとなった。
(2)創世記12章1節、その後、主はアブラムに仰せられた。 「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。・・・・」 ヨハネ15章16節、 「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。それは、あなたがたが行って実を結び、そのあなたがたの実が残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものは何でも、父があなたがたにお与えになるためです。」 直接、伝道者として生涯を献げるようにと示され、励まされて従った。
(3)ガラテヤ2章20節、 「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。いま私が、この世に生きているのは、私を愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです。」 ヘブル4章10節、(文語訳)「己が業を休めり」 、 (新改訳参考) 「神の安息にはいった者ならば、神がご自分のわざを終えて休まれたように、自分のわざを終えて休んだはずです。」 生涯、神に従う事の鍵となった。また 「きよめ」 の経験とともに、 「キリストが私の全ての支配者」 であると、自分を明け渡す祈りに導かれた。
(4)イザヤ55章8節 「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、わたしの道は、あなたがたの道と異なるからだ。――主の御告げ。――」、9節 「天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。」 は、49年間の伝道者生涯で、7つの教会に順次仕えたが、その転任に際して与えられた聖句、神のみこころが最善との信仰に立つことができた。
(5)創世記46章3節、 「すると仰せられた。 『わたしは神、あなたの父の神である。エジプトに下ることを恐れるな。わたしはそこで、あなたを大いなる国民にするから、4節、わたし自身があなたといっしょにエジプトに下り、また、わたし自身が必ずあなたを再び導き上る。ヨセフの手はあなたの目を閉じてくれるであろう。』 」
2008年に伝道職を引退、その決断に導かれたみことばです。詩篇138章8節 「主は私にかかわるすべてのことを、成し遂げてくださいます。主よ。あなたの恵みはとこしえにあります。あなたの御手のわざを捨てないでください。」 とともに、優柔不断で迷い易い者を、主は的確なみことばをもってみこころを示し、導いてくださったことを感謝している。
V.足のともしび としてのみことば 日毎の奉仕や生活の中で、暗闇の中のともしびの如く、教え、導き、励まされた代表的聖句をあげておきます。
(1)マタイ14章22節(文語訳) 「イエス自ら・・・・・群衆を・・・・・」 、(新改訳)「それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗り込ませて、自分より先に向こう岸へ行かせ、その間に群衆を帰してしまわれた。」 経済の必要や教会の牧会のことで思い煩っていたとき、 「イエス様は教会の大牧者」 であられることに目覚めさせてくださり、経済も満たして下さった。貴重な経験。
(2)詩篇102篇12〜17節 12節、 しかし、主よ。あなたはとこしえに御座に着き、あなたの御名は代々に及びます。 13節、 あなたは立ち上がり、シオンをあわれんでくださいます。今やいつくしみの時です。定めの時が来たからです。 14節、 まことに、あなたのしもべはシオンの石を愛し、シオンのちりをいつくしみます。 15節、 こうして、国々は主の御名を恐れ、地のすべての王はあなたの栄光を恐れましょう。 16節、 なぜなら、主はシオンを建て、その栄光のうちに現われ、 17節、 窮した者の祈りを顧み、彼らの祈りをないがしろにされなかったからです。 特に13節、牧師がいなくなっていた教会に遣わされたときのこと、会堂や周辺が荒れたままになっていた状態に、憤りさえ覚えて祈っていた中で、主はみことばによって立ち上がってくださることを示され、その後の伝道活動を祝してくださった。
(3)詩篇51章17節、 「神へのいけにえは、砕かれたたましい。砕かれた、悔いた心。神よ。あなたは、それをさげすまれません。」 開拓教会でのこと。 出席している求道者を救いに導けない無力に陥った時、主は問題点を示し、私自身を扱ってくださった。 主は砕かれたたましいをあわれみ、聖霊の働きによって救われる人々をおこし、受洗者が与えられて教会の土台が据えられた。
W.確かなもの 最後に119篇の作者とともに 「みことばこそ、私の心の喜び」 であると告白しつつ、 「みことば」 に生かされて、終わりまで従わせていただきたく願っています。 聖書のみことばに従う道ほど確かなものはないと確信しているからです。
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