4月から晴れて社会人になった。
会社の寮は浦安の借上社宅であった。
当初は、浦安から早稲田の本社へ通勤した。 プログラミングの研修のためである。
研修期間は当初は3ヶ月の予定であった。 しかし、会社の都合で2ヶ月で終わりになる。
その間に、配属先が幕張のオフィスに決まった。
電話交換器のプログラム開発に従事することになった。 開発といっても、プログラムのテストをするのが主だった仕事である。
浦安の寮から幕張のオフィスへと通勤するようになった。
入社数日たったある日、会社の上司とランチをすることになった。
私は、まだ、この会社に希望を持っていたので 社員バッジを胸ポケットにつけて外出していた。
もちろん、会社名が入っている。
上司の椅子の後ろがわのテーブルに2人組の男たちが座った。
そして、「(会社名)か。名前だけが立派でイマイチな会社だ。」 と発言した。正確には覚えていないが、趣旨はおなじだ。
驚いたのは、私だけではない。私の前で座っていた上司も驚いていた。
その言葉は、何気なく発せられた言葉ではない、と察した。
おそらく、何か目的をもって近づく存在がいたようだ。 だが、その後、この一件に絡む事件はなかった。
一時期だが、私に対する評価が、 かなり混乱したことを除いては何もなかったのだった。 |