先日の新聞に振り込め詐欺が増加していると出ていました。年間200億円を越す被害額だそうです。
以前の私たち夫婦は
「なぜ、電話だけで振り込んでしまうのだろうか。」
「なぜ、簡単に信用して大金を出してしまうのだろうか。」
「なぜ、廻りの人達に相談しないでお金を払うのだろうか。」等
笑い話のように話し合っていたものでした。
ある時点までは。
数年前、新株上場ブームという時期がありました。その時私の家に新株上場予定の株の話の電話があり、パンフレットだけでも見てはどうかといわれ、パンフレットだけならと返事をしてしまいました。 すぐに豪華なパンフレットが送られてきました。
それから時々電話がかかってきます。
誠実で明るく感じのよい青年の声で、態度も丁寧でした。
その会社のホームページを調べてみてはどうかや、売上げは1兆円以上あるという資料のコピーなど送られてきました。(一流有名企業の中にその企業の名前もありました。)
しかし後で考えてみると、資料の中の一社の名前だけを巧妙にすり替えてコピーしたようです。
そのうち何となく2,3株ならと口走ってしまいました。(1株80万円です)
そうしましたら、社外秘だという内容や、あなただけに知らせる内容だというファクスが毎日のように送られてきました。
その時には私も欲もかき夢も見るようになり来週の月曜日にならと返事をしてしまいました。
ここで 神様が私たちに微笑をくださいました。
日曜日に妻が本を買うので一緒に行こうと誘われました。本屋さんで「四季報」のような本で「未上場株」の本見つけ、この会社はどのように出ているだろうかと立ち読みしました。所が数千社載っている会社の中にその会社の名前がありません。漢字なのか、ひらがななのか、カタカナなのか(パンフレットはカタカナ名)、ローマ字なのかと調べてみたがどれも載っていません。そこで目が覚めました。
翌月曜日朝一番で電話がかかってきました。色々説明していましたが、上場した時点で考えますの一点張りで押し通し電話を切りました。それ以降一度の電話もありませんし、いまだに上場されていません。
その教訓で「自分は絶対大丈夫ではない」と知りました。他人の目から見れば気がつきそうだと思えることも当事者になってしまうと見えなくなってしまいます。